2010/02/08～12 決算発表予定銘柄コメント

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[2回]

今回は2010年2月8～12日の決算発表銘柄を見ていきます（以下、特に断らない限り2010年3月期第3四半期（3Q）決算）。

まず、2月8日には三井住友フィナンシャルグループなどがあります。大和証券グループと別れた後、傘下の日興コーディアル証券を国際的に通用する証券会社に育成しようとしています。その動きを確認したいものです。

9日は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ、パイオニア、日産自動車、東京エレクトロン、大京などがあります。カルチュア・コンビニエンス・クラブはCD、DVDの販売不振、レンタル販売の前年割れなどで2Q決算時に業績見通しを下方修正しました。その後の推移を観察したいと思います。パイオニアは経営危機後の推移が気になります。三菱化学との提携が報じられました。日産自動車は中国事業の動向や、今年末発売予定の電気自動車「リーフ」が注目されます。東京エレクトロンは、半導体市況が好転しており、半導体設備投資の動きが注目されます。

10日は、鬼怒川ゴム工業、ジーエス・ユアサ　コーポレーション、アイフルなどがあります。ジーエス・ユアサは、三菱自動車の電気自動車向けリチウムイオン電池の動きが注目されます。自動車生産が回復していことから、自動車用電池の動きも気になるところです。アイフルは、2009年12月に希望退職を募集し、事業再生ADRによる再建に着手しました。足元の動きを確認したいものです。

12日は、長谷工コーポレーション、楽天（2009年12月期）、武富士、T＆Dホールディングスなどがあります。長谷工コーポレーションはマンション販売の減少が続いており、足元の動きが気になります。2Q時点では今期は減収増益の予想でした。楽天はネット通販の伸びが注目されます。武富士は2009年3月期は過払い金返還による大幅損失でしたが、今期は黒字転換する見通しです。足元を確認したいものです。T＆Dホールディングスは、日本では数少ない上場生保グループです。4月に第一生命保険が株式会社化し上場する見通しです。生保業界の今後の展開が注目されるかもしれません。

2月8日の週で2010年3月期3Q決算における主要企業の決算発表が一通り終わります。電機、自動車、素材、インターネット、メガバンク、証券など、注目セクターの企業間比較ができるようになります。これまでのところ、好業績や上方修正が多い決算であるという印象がある一方で、トヨタのリコール問題、アメリカの新金融規制の様な複雑な要素も出てきました。有望な投資ターゲットを見出すチャンスです。引き続き決算に注目したいと思います。

※ 上記コメントは、2月4日（木）作成時点におけるもので将来の市場環境等の変動等を保証するものではありません。
※当方では、この情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。