2010/02/01～05 決算発表予定銘柄コメント

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[6回]

今回は2010年2月1～5日の決算発表銘柄を見ていきます（以下、特に断らない限り2010年3月期第3四半期（3Q）決算）。

まず、2月1日にはディー･エヌ･エーなどがあります。携帯電話の無料ゲームからSNSに展開していますが、後発のグリーにゲームで追い越されました。有料ゲームを始めており、ページビューが増えていますので、これがどう業績に影響しているかが注目点です。

2日は、三井物産、野村ホールディングス、ソフトバンクなどがあります。三井物産は資源関連事業の推移が注目点です。野村ホールディングスはアメリカの新金融規制が海外事業にどう関連するのかが気になります。ソフトバンクは携帯電話事業の動向が注目点です。これまでは携帯電話３社の中で最も料金が安いのがソフトバンクでしたが、今は違います。ＰＨＳのウィルコム支援に手を挙げているようですが、これも気になるところです。

3日は、シャープ、本田技研、三菱UFJフィナンシャルグループなどがあります。シャープは大型液晶パネルの堺新工場の受注、稼働状況と、太陽電池の動きが注目点。本田技研は国内海外の四輪車販売の伸びと損益が注目されます。トヨタとの比較が興味深いものになりそうです。三菱UFJフィナンシャルグループは、新自己資本規制やアメリカの新金融規制などへの対応と、モルガンスタンレー日本法人と三菱ＵＦＪ証券との統合の進捗が注目点です。

4日は、日立、ソニー、三洋電機、トヨタ、オリックス、住友不動産などがあります。日立は公募後の決算発表になります。鉄道など社会システム事業の状況が注目点です。ソニーは、ゲーム、エレクトロニクスの損益状況が注目点です。2009年のクリスマス商戦で最も伸びが高かったのがプレイステーション３でした。三洋電機はパナソニックの子会社になって初めての決算です。今後事業の統廃合をどのようになるのかが気になります。エコカー用電池の増産が続いていますので、その損益への寄与も注目点です。トヨタは欧米でのリコールの問題と、黒字転換がいつになるのかが気になるところです。オリックス、住友不動産は地価の動き、不動産市場の動きが注目点です。

5日はミクシィ、パナソニックなどがあります。ミクシィは無料ゲームへの展開を始めています。パナソニックは三洋電機を子会社化して初めての決算です。事業の統廃合について具体的な考え方を聞きたいものです。

2月1日からの週と前週の1月25日からの週で、主要業種の上位企業の決算が一通り出揃います。日本経済の足元の動きと先行きの見通しが、各産業と各大手企業ごとに概観できるようになります。一方で、国内外の経済、金融政策、政治、為替レートなどの動きが複雑になっています。企業に対する見方も錯綜するかもしれません。引き続き決算に注目したいと思います。

※ 上記コメントは、1月28日（木）作成時点におけるもので将来の市場環境等の変動等を保証するものではありません。

※当方では、この情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。