2010/01/25 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2010年01月25日16時10分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■先行き不透明も押し目買い意識

　日経平均は続落。77.86円安の10512.69円（出来高概算19億1000万株）で取引を終えた。
前場半ばには10414.58円と昨年12月25日以来の10500円を下回ったが、その後は下げ渋りをみせ、後場に入ると一時10557.64円まで下げ幅を縮めていた。
ＮＹ市場の大幅続落によって波乱が警戒されていたが、先物のスタートがシカゴ先物（10350円）のレベルを上回るなど、続落ながらも底堅さが意識されていた。
コア銘柄や内需系の一角などはプラスで推移しているなど、押し目では海外勢による資金流入が続いているとの見方もあった。週明けのＮＹ市場の動向を見極めたいとする流れから上値追いは慎重であり、日経平均はスタートで空けたマド埋めが限界であったが、マドを埋めたこと自体が押し目買い意欲の強さを表している。

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[5回]

　オバマ政権の新金融制度改革案の影響が引き続き警戒されるものの、大きく押す場面では相対的な日本株の出遅れ修正を狙った資金シフトを意識しておきたい。また、内外の政局問題と決算発表の本格化によって、先行き不透明感から大きな方向感は掴みづらくなるが、トレンドを強めつつもバリュエーション面で割安・出遅れ感の強い銘柄、需給妙味の大きい銘柄については水準訂正の動きが一段と強まるとみておきたい。
（村瀬智一）