5/23 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△三井化学<4183>が高い、三井物産<8031>と関係強化
三井化学が高い。２２日に三井物産が三井化学株を買い増し、保有比率が４．３９％（２１日時点）になったと発表したことが手掛かりという。資本関係の強化によって石化・基礎化事業や機能性材料など両社が重視する分野を拡大する方針で、これによる収益寄与が期待されているという。

■ＮＴＴ<9432>東西のひかり電話、午前6時30分ごろから通信障害
ＮＴＴグループのＮＴＴ東日本と西日本は、２３日午前６時３０分ごろからＩＰ（インターネット・プロトコル）電話の「ひかり電話」に通信障害が発生していると発表した。
（ロイター）

□ソフトバンク<9984> 25日線の攻防。
抵抗線として意識されている25日線レベルでの攻防が続いている。ただ、上値を抑えられているというよりは、同線以下での押し目を拾っているといった動きか。5/18時点の信用倍率は1.51倍と5週連続で1倍台。

△日本ＣＭＫ<6958>---上昇率トップ、強気の中期計画を好感
上昇率トップ。前日に決算説明会を開催、中期計画を発表しており、本日の買い材料につながっているもようだ。2010年度の営業利益170億円（今期62 億円計画）などの数値目標を示しており、今後の業績拡大期待が高まる状況だ。なお、三菱ＵＦＪでは投資判断を「３」から「２」に格上げ、1400円目標としている。

△日電硝子<5214>---ＭＳでは株価調整は投資チャンスと
小幅ながら5営業日続伸で25日線を突破してきている。均衡表では雲上限に接近。なお、モルガン・スタンレーでは株価調整は投資チャンスとし、「Overweight」を継続している。また、目標株価は2430円。

■コマツ<6301>---先駆していた好業績セクターには利食いの動き
最高値レベルでのもみ合い。メガバンクなど出遅れセクターに資金がシフトしており、先駆していた好業績セクターには利食いの動きが強まっている。なお、ゴールドマン・サックスでは、セクターコア銘柄との位置付けは不変とし、目標株価を3000円から3500円に引き上げている。

□ＮＴＴドコモ<9437>---21万円レベルでの膠着、日柄調整で転換も
21万円レベルでの膠着が続いている。現在は均衡表の雲の中で推移しているが、5営業日後には雲がクロスするため自然体で突破若しくは下振れする可能性。なお、メリルリンチでは、長期株価上昇局面に入ったとの考えからFocus1銘柄として強く推奨している。

□スズキ<7269>---反発も25日線、雲上限が執拗に頭抑える
反発も25日線、雲上限が執拗に頭抑える。テクニカル的な抵抗線に上値を抑えられる状況が続いている。なお、大和証券では注目銘柄として取り上げているもよう。2010年3月期まで2ケタ経常増益を継続する見込みなどを考慮すると、一段の評価余地と。

▼板硝子<5202>---一時ストップ安
一時ストップ安。モルガン・スタンレーでは投資判断を「Overweight」から「Equal-weight-V」に引き下げている。独禁法違反容疑リスクの不透明感、業績予想を大幅に上回る可能性が小さい、ことなどが要因。

△神戸製鋼<5406>---活況、独自開発の新製法に期待で
活況。独自開発の製鉄法をインドで実用化するとの報道が買い材料視される。従来と比べて、原料費は3分の1程度、設備投資負担は4分の1程度などコスト負担は相当程度低下することになり、他社への技術供与なども併せて収益拡大に寄与していくとの期待感が先行。

□みずほ<8411>---下降トレンド上限、一先ずリバウンド一巡
一目均衡表の雲上限を3ヶ月ぶりに突破、遅行スパンの上方転換シグナル発生は4ヶ月ぶりとなる。ただ、昨年4月高値103万円を起点とした下降トレンドのボックス上限を捉えてきており、一先ずリバウンド一巡。トレンド転換を見極めるにはもう一段の上昇。

▼コナミ<9766>---朝高後、急落で年初来安値更新
朝高後、急落で年初来安値更新。買い先行で始まったが、25日線レベルに上値を抑えられる格好で失速している。昨日07/3期業績を発表、08/3期の慎重な予想を嫌気か。なお、三菱ＵＦＪ証券では、08/3期予想連結ＰＥＲからみて割安な水準とし、レーティング「1」を継続している。

△そーせいＧ<4565> 大幅高。
「AD923」の米国でのフェーズ１が終了したとの発表が買い材料視されているようだ。なお、モルガンではニュースフロー再開の始まりとの評価、15万～18万円で停滞していた株価の刺激材料となると。短期的には6月22日の株主総会前後に他の小型プロジェクトのニュースが公表される可能性が高いとしている。なお、投資判断「Overweight-V」並びに目標株価33万円については継続。

△ホソミクロン<6277> 続伸。
ダブルボトム形成できれいな反転。5日、25日線とのデッドクロスがダマシに。均衡表の雲上限を確実に突破したほか、遅行スパンは上方転換シグナルを発生。07/9期連結業績は、売上高は前期比12％増、営業利益は同23％増、経常利益は同13％増と2ケタ増益を見込んでいる。

△インテックＨＤ<3819>---1/4高値1700円にあと5円に迫る
4営業日続伸で1/4高値1700円にあと5円に迫っている。大和総研では07/3期業績はポジティブサプライズとし、業績予想を上方修正、レーティングを「3」から「2」に引き上げている。08/3期についても金融向けシステムは好調に推移する見通しと。

■新日鉄<5401>---鉄鋼、海運、非鉄など先駆株は利食い優勢に
利食い優勢。鉄鋼、海運、非鉄など先駆していた好業績セクターの一角が利食い優勢の動きをみせている。メガバンクなど出遅れ修正を狙った流れに資金シフトしている。また、上海Ｂ株の昨日の急落を受けて、一先ず先駆株への利益確定を進める動きも。

▼アルコニックス<3036> 売り気配から。
今期のほぼ横ばい見通しがネガティブに捉えられているようだ。07年3月期実績は計画から上振れ、経常利益で前期比57.3％増の19.1億円となった。一方、08年3月期については経常利益で同3.7％増の19.82億円にとどまる見通し。四季報では25億円を予想していたこともあり、失望売りにつながっているもよう。

△大平洋金属<5541>---続伸、配当政策に対する評価高まる
続伸。前日に中期経営計画を発表しており、配当政策に関して評価が集まっているようだ。連結配当性向30％を目安としており、今期は年間60円配当まで急増の見通し。配当利回りは一気に2.3％程度にまで高まっている。なお、数値目標としては今期をピークに減益傾向を見込んでおり、営業利益は今期予想 677億円に対して、11.3期は355億円の予想。

△日立<6501>---米国で次世代原子炉を建設
3日続伸で25日に接近。均衡表の転換線を一気にクリアし、基準線、雲上限に接近。米ＧＥと組み、米国で次世代原子炉を建設することが伝えられている。三菱重など原発関連への波及期待も。

■トヨタ自<7203>---ＭＳでは割安感目立つと
3日ぶり反発で25日線を突破。4/12に自動車各社の目標株価引き下げを行っていたモルガン・スタンレーでは、例年通りであれば6月から自動車業界のパフォーマンスが改善する可能性が高いとしたほか、トヨタの割安感目立つと。目標株価は9300円から8950円に引き下げ。

△みずほＦＧ<8411>---買い気配、銀行株には総じて買いが先行
買い気配。三井住友ＦＧの決算発表をきっかけにして、前日から銀行株の強い動きが目立ち始めている。昨日決算を発表している同行に関しても、今期の大幅増益見通しや増配を発表、一段と銀行株の買い安心感につながる格好となっている。本日は、寄り付き前の外資系証券動向で、各社が銀行株を買いとの観測も強いもよう。
（フィスコ）

△スター精<7718>は業績相場再発進で連続最高業績を見直し反発
スター精密は、５５円高の２７９０円と反発している。３月期決算の発表があと金融セクターを残すのみの最終盤となり、好決算銘柄を買う業績相場が優勢となっているが、同社も、今２月期業績が過去最高純益を更新するとしてこの一角に浮上している。売り長、逆日歩のつく信用好取組も側面支援材料となっている。同社の今期業績は、売り上げ６７３億円（前期比７％増）、経常利益１２０億円（同１０％増）、純利益７５億円（同７％増）の続伸が予想され、連続して過去最高を更新する。特機事業では小型プリンタが、引き続き欧米市場やインド、ロシア、中南米の新興市場で売り上げを伸ばし、コンポーネント事業も携帯電話向けに新製品を投入したスピーカーが続伸、工作機械事業でも国内、アジアでの代理店網の再構築や新興市場開拓を進めており、工作機械製造の中国・大連工場の本格稼働や国内・菊川工場の今年１０月の竣工なども寄与する。この業績予想の想定レートは、１ドル＝１１５円、１ユーロ＝１５０円としており、円安進行となっているため、前期と同様に期中の上方修正も有力となる。株価は、決算発表以来４００円高し、とくにここにきて強弱感の対立から信用取組が拮抗している。買い方有利の展開が続きそうだ。

△松電工<6991>は連続最高純益と信用好需給が相乗し高値更新
松下電工は、２９円高の１５００円と続伸し今年５月１０日につけた昨年来高値１４８１円を更新している。親会社の松下電産の再人気化とともに、４月２６日に発表した同社の３月期決算に見直し買いが続いているもので、今期純利益が市場コンセンサスを４８億円上回って連続の過去最高と予想したことがポジティブに評価されている。信用取組が株不足で逆日歩のつく好需給も押し上げ効果を発揮している。同社の今期純利益は、５００億円（前期比１６％増）と予想されている。前期業績が、４３０億４３００万円（前々期比３４％増）と１０年ぶりに過去最高を更新して着地したが、電材事業では工場などの設備投資需要や省エネ需要、さらに家庭向けの防犯製品やオール電化住宅用品などが続伸し業績を押し上げる。株価は、好決算発表とともに再発進し１５０円高となりこの過程で再び信用売り残が増した。逆日歩がつく信用好需給から売り方がの買い戻し主導で、上値追いに弾みをつけそうだ。

△栗田工<6370>は市場予想上回る最高純益の買い直し続き高値更新
栗田工業は、７０円高の３３５０円と３日続伸し５月１０日につけた昨年来高値３３４０円を更新している。ソニーの好決算発表以来、業績相場再発進のムードが高まっており、同社が４月２７日に発表した３月期決算で、今期純利益が市場コンセンサスを上回って連続過去最高更新となることが見直されており、株不足で逆日歩のつく信用好取組も支援材料となっている。同社業績は、前期業績が期末ギリギリの今年３月に期初予想を上方修正したが、実績はこの修正値を上ぶれて着地、純利益は１４２億７００万円（前々期比３５％増）と１０期ぶりに過去最高を更新した。電子産業向け超純水製造装置の続伸や半導体・液晶製造装置の精密洗浄事業などの大幅増で、し尿処理施設建設工事で納付した独禁法違反の課徴金３億２８８０万円などをカバーし過去最高更新となった。今期は、電子産業の大型設備投資の一巡懸念があるが、さらに洗浄事業のサービス事業やグローバル化を進めて続伸を予想、純利益は１５７億円（前期比１０％増）と過去最高を伸ばす。市場コンセンサスを約３億円上回る。株価は、今年２月１６日受け渡しで実施した銀行等保有株式取得機構が保有する自己株式売り出し（売り出し価格２４５８円）から急動意となり、株価急伸とともに信用売り残が拡大、逆日歩までつく展開となっている。売り方・買い方の攻防次第ではさらに上値を伸ばそう。

△東京デリカ<9990>は連続最高業績見直し下げ過ぎ訂正で続伸
東京デリカは、１３円高の６６８円と３日続伸し、今年５月１７日につけた東証２部上場来安値６４０円から出直る動きを強めている。３月２０日受け渡しで実施した株式売り出し（売り出し価格７２６円）が響き下値を探ってきたが、５月１０日発表の今３月期業績の続伸、連続最高純益更新からは下げ過ぎとして割安株買いが再燃している。大型商業施設の郊外出店を規制する街づくり三法に関連して、同社への出店要請が増加するとの期待も、側面支援材料となっている。同社はバッグを中心とした小売り専門店チェーンで業界トップに位置し、都内の再開発人気スポットに相次ぎ出店するなどブランド力を誇っている。前期業績は、昨年１１月の上方修正値を上回り前々期比５％増収、６％経常増益、１８％純益増益で着地した。大型ショッピングセンターなどに４１店の新規出店、３０店の改装をするなど積極店舗策を継続する一方、大型店舗のバッグとアクセサリーとの複合業態化も進め、冷夏、暖冬の天候不順の悪影響をカバーした。今期も、４月に東京・新丸ビルに新業態のメンズ店舗を出店をするなど積極策が続き、売り上げ３６０億７１００万円（前期比５％増）、経常利益２０億３５００万円（同６％増）、純利益９億５３００万円（同８％増）と連続過去最高を予想している。株価は、昨年４月の２部上場以来の安値水準にあるが、ＰＥＲは１３倍台、ＰＢＲは１倍ソコソコと下げ過ぎである。リバウンドに弾みをつけよう。

■ＪＵＫＩ<6440>は業績伸び悩みで急反落も決算説明会の朗報待ち余地
ＪＵＫＩは、３３円安の７２３円と売られ急反落している。前日に３月期決算を発表、前期は期中の３回の上方修正値通りに２ケタ増収増益で着地したものの、今期は微減収、小幅増益の予想にとどまったことが失望され、利益確定売りが先行している。ただ同社は、前期も期初に慎重な業績予想を公表し株価は下ぶれたが、その後開催の決算説明会では業績予想が保守的だったことを認め、実際に第１四半期決算開示時の昨年７月に第１回目の上方修正に踏み切っており、株価は上昇トレンドに乗っている。今回の決算説明会は、明２４日午後開催予定で動向が注目される。同社の今期業績は、売り上げ１３８０億円（前期比１．８％減）、経常利益１２０億円（同０．３％増）、純利益６６億円（同０．１％）の強含み横ばいが予想されている。訪問販売体制の縮小を進め、前期は家庭用ミシンが前々期比１８％減、宝飾品・健康食品などのその他事業も１８％減と大きく落ち込んでおり、今期もこの縮小継続をインド、バングラデシュなどのアジア向けの工業用ミシンやデジタル機器関連業界向けのチップマウンターなどでカバーすることになる。株価は、前期業績の３回目の上方修正をきっかけに昨年来高値８２１円まで買い進まれ高値調整となっている。ＰＥＲは１４倍台と割安で、決算説明会次第でなお上下にぶれる展開となろう。

▼板硝子<5202>は業績下方修正のショックで売り気配
日本板硝子は、寄り付きから売り気配を切り下げ６０円安の６１３円売りへ配と３日ぶりに急落している。５月３１日の決算発表に先立ち、前日に２００７年３月期業績の下方修正を発表、好業績銘柄を中心に持ち直し傾向を強めている株式市場に冷や水を浴びせ売り先行となっている。同社の３月期業績は、昨年６月に英国ビルキントン社の買収を完了したことに伴い、同７月に売り上げ、利益を大きく拡大する予想を公表した。今回は、売り上げをこの予想の据え置きとしたが、経常利益は１７０億円、純利益は１５０億円それぞれ引き下げ、純利益は下回る１５０億円（前々期比９３％増）と増益率を縮小する。燃料コストの増加、上期の国内建築用板ガラスの一部品種での生産調整のほか、ピルキントン社買収後のノレン・無形固定資産償却が計上方法と償却額の変更で８１億円膨らんで１６３億円となったことや欧州委員会独禁法違反疑義でのノレン償却の増加など６０億円を計上することが重なって下方修正となった。純利益は、さらに国内関係会社の株式譲渡損失などからさらに下ぶれた。株価は、好決算発表期待で昨年１１月安値５０１円から１９０円高しただけにしばらく下値探りが続きそうだ。

△みずほＦＧ<8411>は２ケタ増益転換、連続増配をバネに３連騰
みずほフィナンシャルグループは、寄り付きの買い気配から４万円高の８４万３０００円まで買い上げられ３日続伸している。前日は三井住友フィナンシャルグループが好業績と連続増配を好感して人気化したのにツレ高したが、大引け後に発表の同社の今３月期業績も回復色を鮮明化し、純利益が市場コンセンサスを上回り、配当も同じく連続増配することがポジティブに評価されている。前日の米国市場で、同社ＡＤＲ（預託証券）が東京市場の終値より大幅高で引けたことも買い増勢としている。同社の今期業績は、経常収益４兆６０００億円（前期比１２％増）、経常利益１兆５００億円（同４０％増）、純利益７５００億円（同２０％増）の増収増益、純益増益転換、２期ぶり過去最高更新が予想されている。業務純益は、経営資源を成長分野に戦略的に投下し約５００億円増加するほか、与信関係費用が引き続き低水準となり、傘下の信販会社などの株式関係損益も前期より２１４５億円の改善をすることが２ケタ増益要因になる。純利益は、市場予想平均を約１３５億円上回る。配当は、１万円に連続増配する。銀行株は、系列消費者金融・ノンバンクの業績急悪化、株価急落がモロに響き主力株のなかで唯一、相場圏外に取り残されてきた。出遅れ修正に弾みをつけよう。

△コナミ<9766>は２ケタ増益転換でコンテンツ人気再燃し反発
コナミは、１００円高の３１１０円と反発している。前日に発表した３月期決算で、今期純利益を２ケタ増益転換と予想したことを手掛かりにコンテンツ関連の下げ過ぎ修正期待が高まり買い先行となっている。同社の今期業績は、売り上げ２９５０億円（前期比５％増）、税引前純利益３２５億円（同１７％増）、純利益１８３億円（同１２％増）が予想され、純利益は前期の株式売却益や税効果会計一巡による２ケタ減益着地から増益転換する。前期に過去最高の８００万本を売り上げたサッカーのゲームソフトの続伸や、ニンテンドーＤＳ向けタイトルの発売、さらに今年４月からアニメ放送が開始された「ブルードラゴン」の新カードゲームなどによりデジタルエンタテインメント事業が伸び、新施設オープンが続く健康サービス事業も相乗し寄与する。株価は、昨年末の新型ゲーム機の相次ぐ発売で関連コンテンツ人気が高まり、今年年初に３６７０円高値まで買い進まれ往って来いとなっている。ＰＥＲは２３倍台と割安感はないが、２５日移動平均線から３％超のマイナスかい離と目先下げ過ぎ訂正を示唆しており、下値買いに妙味がありそうだ。

△大平洋金<5541>は大幅増配を追撃材料に最高値を更新
大平洋金属は、８５円高の２６８５円と３日続伸し５月１４日につけた上場来高値２６６５円を更新している。前日に発表した今３月期の中間期・期末配当の大幅増配が追撃材料になって、割安株・好配当利回り買いを刺激している。同社の今期配当は、３月期決算発表の５月１１日には未定とされていたが、前日に改めて中間期・期末とも各３０円の年間６０円（前期実績２７円）に連続して大幅増配される。株主への利益還元は重要な経営課題の一つと位置付け、前日同時発表の新中期経営計画では利益配分について、連結配当性向３０％をメドとしたことに従って増配する。同社の業績は好調に推移、前期は期中の３回の上方修正値を上ぶれて大幅過去最高更新で着地し、今期も続伸を予想、純利益は４０７億８０００万円（前期比５６％増）と絶好調である。このため決算発表とともに上場来高値を更新したが、ＰＥＲはなお１２倍台と割安である。これに加えて大幅増配で配当利回りも２．２％と好転するだけに、投資バリューは一段と拡大する。
（東洋経済新報社）

▼インスペック<6656>が新安値、納期のずれ込みなどで前期業績推定を下方修正
インスペックが３日ぶりに反落。一時１万６０００円安の１５万８０００円まで売られ、５月１８日の上場来安値１７万１０００円を割り込んでいる。同社は２２日、前０７年４月期（非連結）業績推定値の下方修正を発表、嫌気された。経常利益は２億２００万円→３４００万円（前々期２億３７００万円）に修正。主力製品のバージョンアップ機能の開発活動を実施した結果、受注および納期が約半年ほどずれ込むほか、機能開発に伴うコストの増加により利益率が低下した。なお、税引利益については精査中として発表を見送っている。

△児玉化<4222>が３日続伸、好決算発表で今期も好見通し
児玉化学工業が好人気、一時、３３円高の１９９円まで買われて３日続伸。２２日に好決算を発表、今期も好見通しにあることが好感されている。同社の前０７年３月期連結決算は前々期比１２．４％の営業増益、９２．４％の経常増益を確保した。今期も連結営業利益７億７０００万円（前期比７５．０％増）、経常利益６億円（同４９．９％増）を予想する。新たに策定した中期経営計画に基づき高付加価値部品の受注拡大に努めるほか、海外での既存事業の積極展開によって達成を目指す。なお、同社は前期に累損一掃のため資本準備金を減少させて欠損金処理に当てており、早期に復配を目指す方針。
（株式新聞ダイジェスト）

△エーアンドデイ<7745>大幅高、売られ過ぎの反省働く
エー・アンド・デイが大幅高となっている。同社は自動車業界向けの計測機器、ロシア向け輸出を中心とする血圧計事業等を主力としている。前週末１８日に決算を発表した。前２００７年３月期の連結経常利益が会社側計画の３８億円を下回り、３４億円（２００６年３月期比７．１％増）にとどまった。
今期の経常利益見通しとしては４７億円（前期比３８％増益）が公表された。３月発売の会社四季報には今期の経常利益の欄に６２億円と記載されていた。前期の経常利益未達や今期の予想値が市場の期待値に届かないとの見地から、決算発表後には売りが先行した。週明け２１日はストップ安となり、昨日２２日も一時１２５円安まで売られた。しかし、短期的に売られ過ぎとの観点から買われ、本日は値を飛ばしている。今期１株利益は１３４円見通し。

△銀行株が高い
みずほフィナンシャルグループ<8411>が大幅続伸となっている。銀行株を見直す動きが継続していることに加えて、同社が前日に１５００億円の自社株取得枠を設定したと発表したことも好感されている。２３日付の日本経済新聞に０８年３月期の配当を３０００円増配する方針を固めたと報じられた三菱ＵＦＪフィナンシャルグループ<8306>も高い。

△応用地質<9755>が高い、土壌汚染対策強化
応用地質が高い。２３日付日本経済新聞３ページに「環境省は土壌の汚染対策を強化する。土壌汚染対策法が施行された２００３年よりも前に操業をやめた工場跡地でも、住宅を建設したりする際には土地の所有企業に土壌汚染の調査を義務付けることを検討する」等と報じられた。応用地質は地質調査業界のトップ企業。土壌汚染に関する調査が増えると見た投資家の買いが入ったようだ。土壌汚染の浄化に関するビジネスを行っている企業には日鉄鉱業　<1515>　、国際航業　<9231>　などもある。また、２３日付日本経済新聞には「東レ　<3402>　がＤＮＡチップを土壌浄化に有効な微生物の検出向けに販売する」との記事も掲載されていた。
（ラジオNIKKEI）