2024 11,23 09:29 |
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2010 01,03 16:30 |
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米モーニングスターコラム: 医療機器業界は08年後半から09年にかけて深刻な受注減少に見舞われた。世界的な金融危機と景気後退、さらには医療改革の先行きが不透明ななかで、病院は支出と設備投資を抑制せざる得なくなった。しかし、米モーニングスターでは2010年に医療機器の市場環境が好転するとみている。医療機関が病院用品の購入を控えたことにより、特に消耗品ではこれ以上削減を続けられない水準まで在庫が減少している。このため、ごく小規模な消耗品の在庫積み増しであっても医療機器メーカーの売上増加に勢いがつく可能性がある。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
また、医療機関が設備投資の予算を凍結した結果、医療機器は最新の科学技術や医療研究に追いつけないほどに老朽化している。過去に例をみないほど大幅に設備投資を削減した反動で、今後は新規の設備投資に対する需要がはっきりした形で起こってくるとみられる。モーニングスターでは早ければ2010年前半に医療機関の設備投資が回復すると予想している。 一部の医療機器メーカーの経営幹部は医療機関の設備投資サイクルの最悪期は過ぎたとして、慎重ながら前向きな見方を示している。整形外科用器具メーカーであるストライカーのスティーブン・マクミランCEO(最高経営責任者)は第3四半期(7-9月)の決算発表で、「設備投資サイクルが現在よりも悪化する可能性は低い」と述べた。マクミランCEOの発言は医療機器メーカーの今後の見通しについて楽観的な印象を強く与えるものではないが、市場に安定化の兆しがみられることを明確に示した。 さらに、今後は医療機器業界でM&A(企業の合併・買収)が活発化する可能性がある。09年は医療機器メーカーの株価下落で業界再編の機が熟したといえる。業績回復の兆しがみえてきたため、M&Aを検討している企業は財布のひもを緩めている。すでに同業界ではM&Aの動きが起こっている。最近では計測器メーカーのアジレント・テクノロジーが同業バリアンを買収。また、医薬品・医療機器の受託生産やサービスを手がけるMDSとバイオテクノロジー器具を開発するライフ・テクノロジーズの両社が出資する質量分析会社のAB SCIEXが、複合企業のダナハーによって買収された。 GE(ゼネラル・エレクトリック)やシーメンス、ダナハーといった大手複合企業は生命科学分野への事業拡大の意向を表明している。今後、同分野での地位を確立するために新たな買収先を模索することになるだろう。モーニングスターでは医療機器関連の銘柄として、医療器具製造のベクトン・ディキンソン、ヘルスケア製品メーカーのコビディエン、計測機器メーカーのサーモ・フィッシャー・サイエンティフィック、ストライカーの4銘柄に特に投資妙味があるとみている。
<3022>山下医科器械 PR |
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