伏見稲荷大社『根上がり松』（京都の休日１１６）

　商売繁盛・五穀豊穣の神を祀る、全国の稲荷神社の総本宮です。
毎日たくさんの方がお参りに来られていますが、
特に毎月一日は一日参り（ついたちまいり）、
毎月15日は十五日（裏）参りと言って、商売と事業に関係のある人にとっては
欠かせない生活の一部となっています。

ちなみに一言、一日参りや十五日（裏）参りはお願いをしたり、
ご利益を戴くために行くのではなく、感謝（お礼）の気持ちを
お伝えしに行くためですのでお間違いなく｡｡｡

･･･で、伏見稲荷大社には「根上がり松」という名物の木があります。

上記写真のように、松の根が2本せり上がって大きく突き出ているのです。
昔の人はこの根を人間の脚に見立て、その下をくぐると膝の痛みが治る･･･
･･･という信仰を生み出しました。

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[1回]

　しかし現在では、別のご利益があることで有名になっています。

「根上がり」を「値上がり」とかけて、株を取引する相場師や証券業界の人々が
大勢参拝しています。
そして、証券会社の名前を書いたミニ鳥居も奉納してあります。

　元々、株式相場の「株」は、「木の切り株」とか「苗の株分け」
･･･と言うように、植物の根元あたりを意味しています。

たくさんの根を張って1本の樹を支えるところから、
共同の利益を守る同業組合を「株仲間」と呼ぶようになり、
そこから「株式会社」や「株券」という言葉が生まれたのです。

つまり、「根上がり松」は「株上がり松」とも元々言えるのですよねぇ～･･･

･･･で、現在は、この根をくぐると持株が急騰する。
･･･なぁ～んて言われているんですよねぇ～･････

もしよろしければお試しあれ｡｡｡