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2009 12,31 08:00 |
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波乱含みの幕開け、為替やアローヘッドの影響を注視 2010年のスタートとなる来週の東京株式市場は波乱含みとみられている。景気回復期待は続いており地合いの強さは維持されるとの見方も多いが、日本株の出直りを演出した円安が一服するようであれば、いったん調整に入る可能性もあるという。逆に円安が一段と進めば日経平均は09年の高値更新も期待される。また4日から東証の新売買システム「アローヘッド」が稼動するため、アルゴリズム取引などシステム売買の増加が与える影響も注目される。 日経平均の予想レンジは1万0300―1万0800円。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
<09年高値を更新できるか> 大納会直前の日経平均は終値ベースの09年高値まであと1円65銭と迫っていた。年内最終日を高値で終えれば1999年以来10年ぶりとなり、市場では「新年への期待が高まる」(国内証券情報担当者)との声も多かったが、30日の日経平均は安値引けと逆に新年への不安を高める幕引けとなった。 史上最高値を付けた1989年のように大納会に高値を付けても、翌年の相場が好調になるとは限らないが、円安基調と景気回復期待による世界株高を背景にした強気ムードもやや後退している。 みずほインベスターズ証券・投資情報部部長の石川照久氏は「12月短観の大企業・製造業の下期想定為替レート91円16銭を超えた後は為替への反応が鈍くなっている。93円、94円と円安が進めば年初来高値更新もありうるが、92円台では株価はいったん調整する可能性もある」と述べる。 実際、ドル/円は数日間滞留していた91円台を30日に抜け出し、92円台に突入したが、輸出株の反応は年末で薄商いということもあるが、やや鈍かった。
格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、日本が政策措置を通じて巨額の債務を安定させ、いずれ段階的に軽減することができなければ、「AA」の信用格付けを引き下げる可能性があるとの考えを示した。 シティグループ証券エコノミストの村嶋帰一氏は「外需はアジアや途上国の経済成長がけん引し底堅いが、デフレなど日本特有の懸念要因は引き続き残るだろう。米連邦準備理事会(FRB)の出口戦略が視界に入れば債券市場などが混乱し一時的にドル安・円高に振れる可能性もある」と述べている。村島氏は2010年度の日本のGDPは前半横ばい、後半に上昇すると予想しているという。 また30日の市場のムードを悪化させた日本航空(JAL)(9205.T)の支援案の行方は不透明だが、影響が懸念されそろって軟調だったメガバンク株は来年になればファイナンス懸念が再び重しになるとみられている。
東証の株式売買システムが約10年ぶりに刷新され、世界標準に準拠した新システム「arrowhead(アローヘッド)」が2010年1月4日から稼動する。従来のシステムより売買スピードがおよそ100倍速くなるほか、売買の際の株価の刻みが細かくなるなど、制度面でも変更される。売買の板情報のみで売買するような一部のデイトレーダーや証券会社の自己売買部門のディーラーなどは投資手法の変更を余儀なくされるとの見方が多い。 同時に高速・小口取引が可能になるため、コンピューターのプログラムで自動売買するアルゴリズム取引や短時間に大量の注文を出すハイ・フリークエンシー・トレーディング(HFT)などのシステム売買の活発化が予想されている。 市場では「影響が読めないため、個人投資家などは年末の取引を手控えているようだ。株価を押し上げる要因になるのか押し下げる要因になるのかは現時点では不明だ」(準大手証券ストラテジスト)との声が出ていた。
米国では、年初の4日から12月米ISM製造業景気指数と重要指標の発表がある。5日は11月米製造業新規受注と12月米自動車販売台数、6日は12月全米雇用報告と12月米ISM非製造業景気指数、そして8日には12月米雇用統計が発表される。
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