12/15 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2009年12月15日15時43分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■材料株での短期割り切りのトレード

　日経平均は小幅下落。22.20円安の10083.48円（出来高概算20億株）で取引を終えた。
ＮＹダウの10500ドル乗せについては、背景にあったドバイの信用不安の後退は織り込み済みであったこともあり、利食い優勢のスタートとなった。ただ、1万円処での底堅さは引き続き確認されており、日経平均は前場半ばの10033.90円を安値に、前引けにかけては、やや下げ幅を縮め、後場半ばには10111.76円と10100円を回復する場面も。とは言え10100円での上値の重さも意識されるなか、結局は狭いレンジ内でのこう着相場が続いた。ＦＯＭＣを見極めたいほか、普天間問題の先送り決定による日米関係の悪化といった政策運営リスクから、積極的な参加者は限られているようである。

興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

　セクターでは、11月のマンション発売が10.8％増、不動産ファンドの金融危機後で最大のビル買収報道を手掛りに、不動産が終日堅調。円相場が若干円安傾向をみせていたこともあり、輸出関連の一角（コア銘柄中心）にしっかり。そのほかは、次世代電池、ＬＥＤ、鉄道といった省エネ関連銘柄など材料株での値幅取り狙いにとどまっている。とはいえ、ＧＳユアサ、明電舎など高値期日を迎える銘柄が日中強含みで推移し、大引けにかけては弱含んでいるのをみると、腰の据わった資金流入はなさそうである。先物主導でトレンドを強める展開も期待しづらく、今晩のＮＹ市場が上下どちらかに強い動きをみせたとしても、反応は限られそうである。ここは日替わり物色になりやすいが、省エネ関連を中心に材料株での短期割り切りのトレードになろう。
（村瀬智一）