12/09 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2009年12月09日16時29分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■ＳＱ通過待ちのムードに

　日経平均は続落。135.75円安の10004.72円（出来高概算19億2000万株）と、1万円をキープして取引を終えている。
ギリシャ国債の格下げを嫌気したＮＹ市場の下落の影響から、日経平均は売り優勢のスタートとなり、1万円を挟んだこう着相場が続いた。後場に入り一時9985.97円と再び1万円を割り込む場面もみられたが下を売り込む流れにはつながらず、週末の先物・オプションＳＱを控えていることからロールオーバー中心の取引であった。
日経平均の1万円割れによって証券が利食いに押されたほか、フィッチによるギリシャ国債の格下げが、国債発行額が44兆円を大幅に上回る可能性が高い日本の格下げへの警戒からメガバンクの弱さが目立つ。ただ、輸出関連などの弱い動きもみられたが、それでも日経平均は1万円処で底堅く推移しており、ＳＱに絡んだロール中心の商いだったようだ。

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　日経平均はほど良い調整をみせたが、下げのきっかけがギリシャ国債の格下げであったため、押し目買いを入れづらいところ。
物色はテーマ銘柄というよりも、完全に個別に特化した動きであり、商いは膨らみづらい状況であった。買いが期待される海外勢については、ＳＱ通過後には本格的にＸマス休暇に入ることもあり、テーマ銘柄が活況を取り戻せないと、このまま年末に向けて閑散相場が続く可能性もある。
まずはＳＱ通過待ちのムードであり、個別対応での値幅取りが続きそうだ。やはり、テーマ銘柄のなかでの柱が必要である。
（村瀬智一）