5/21 お昼の『株価材料』

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■株価材料

△カプコン<9697>株が大幅高、好業績の評価で買い先行
午前の株式市場で、カプコンが大幅高となっている。１８日に発表した２００７年３月期決算で連結経常利益が前期比５１．１％増の１０６億円と事前予想を上回る内容だったことが評価された。Ｘｂｏｘ３６０向けゲームソフトが欧米を中心に好調だったことなどが寄与した。０８年３月期の予想も連結経常利益は３．８％増の１１０億円と増益を見込んでいる。

▼楽天<4755>株が連日の年初来安値、昨年10月以来の4万円割れ
午前の株式市場で、楽天が売り優勢の展開となり、連日の年初来安値更新。株価は昨年１０月１３日以来の４万円割れとなった。同社株の軟化が新興市場全般の投資マインドを一段と冷やしている。２１日の新興３市場の指数は、いずれも軟調。引き続き業績の悪化が嫌気され、見切り売りが続いている。１７日に同社が発表した１―３月期連結決算は、営業利益が前年同期比４３％減の６１億円だった。
　
△ソニー<6758>株が新高値、東証1部で売買代金第1位
午前の株式市場で、ソニーが上値を追い、１７日の年初来高値６７５０円を更新した。１０時０１分現在、同社株は東証１部で売買代金第１位。市場では「好決算を徐々に織り込む動きとなり、実需勢を中心に買いを集めている」（準大手証券情報担当者）との声が出ている。ソニーの２００８年３月期の連結業績（米国会計基準）は、営業利益が前年比６．１倍の４４００億円になる見通し。液晶テレビなどエレクトロニクス部門の好調が寄与する。決算発表後に、日興シティグループ証券が「１Ｈ」を継続するとともに目標株価を６８００円から７７４０円に引き上げたほか、大和総研が「２」、ゴールドマン・サックス証券が「買い」の格付けをそれぞれ継続した。
（ロイター）

△島津<7701>---ストップ高、先週末の好決算を受け
ストップ高。先週末に発表した好決算が背景となっている模様。前期営業利益は252億円で前期比20％増益、会社予想を18億円上ブレしている。今期見通しも増益予想となっている。先週末には決算発表前に株価が急落しており、短期資金の買い戻しの動きも主導する格好のようだ。信用取り組みも大幅な売り長状態にある。

△黒崎播磨<5352>---5営業日ぶり反発
5営業日ぶり反発。先週末までの急ピッチの下げで500円を割り込んでおり、リバウンド狙いの動きも。また、新日鉄による日鉄ドラムの完全子会社化を受けて、再編機運の高まりを手掛かりにする向きも。

△塩水糖<2112>---大幅高、再編機運が高まる
大幅高。三菱商事によるグループ3社に対するＴＯＢ発表を受けて、三菱商事が筆頭株主となっている企業への再編機運が高まっている。抵抗線として意識されている25日線を捉えてくるようだと、思惑的な買いが強まりそう。

▼Ｆテレコム<9445> ストップ安売り気配。
決算内容が嫌気されているようだ。07年3月期は経常利益並びに最終利益が計画未達、経常利益については前期比3.2％減の8.4億円と一転減益になった。また、08年2月期の見通しは2ケタの減益となっており、経常利益で5.5億円となっている。

△農産工<2051>---急騰、三菱商事が3社のＴＯＢを実施
急騰。三菱商事が穀物加工3社の子会社化を発表、それぞれＴＯＢを実施する。同社のＴＯＢ価格は380円、相対的にプレミアムが高いほか、買い付け予定株式数も多いため3社の中では上昇率が高くなっている。日本食品化工<2892>や日東富士<2003>なども急伸しているが、買い付け予定数に上限があるため、ＴＯＢ価格に完全に鞘寄せする動きなでは至っていない。

△スズデン<7480>---直近戻り高値レベル
続伸で25日線を突破し、直近戻り高値レベル。1部指定を手掛かりにしているようだ。ただ、TOPIX参入日はまだ先であり、これまでの下降ボックストレンドの上限レベルで膠着に。

△新日鉄<5401>---グループ再編というよりテクニカル
プラスに転じる。日鉄ドラム<5908>を完全子会社すると発表。グループ再編の動きを評価とも。ただ、先週末までの調整で25日線レベルに接近してきており、テクニカル的なリバウンドとの見方。上海株式の動向に注視。

□洋鋼鈑<5453>---ダブルボトム形成でリバウンド期待も
ダブルボトム形成でリバウンド期待も。一時416円まで下げ、4/24安値415円とのダブルボトムが意識されている。コスト削減効果などを見込むと、今期見通しは保守的であり上乗せ余地はあると考えられる。

△アルバック<6728> 反発。
シャープの液晶新工場建設報道を受けて、液晶製造装置メーカーとして関心が高まる格好になっている。ＧＳでは、同報道を受けて投資判断「強い買い推奨」を継続、受注高は1-3月期がボトム、7-9月期以降は本格的な受注モメンタム改善が見込めるとしているもよう。株価が軟調に推移している中、押し目買いの好機と捉えている。

△ＴＤＫ<6762>---2001年1月以来の11000円を回復
4営業日続伸で4/17以来の年初来高値更新。2001年1月以来の11000円を回復している。5日、25日線との短期ゴールデンクロス発生。為替の想定レートは1ドル110円に設定しており、今期計画は保守的との見方が出来る。

△バンド化<5195>---じり高基調でボックス上限に
じり高基調でボックス上限に。直近の調整で先行スパン（雲）下限を割り込む場面をみせていたが、すぐさま切り返しをみせて雲上限を突破している。遅行スパンは過去の実線を上から下に割り込む、下方転換シグナルを発生拒否。

△テーオーシー<8841>---買い優勢、ダヴィンチのＴＯＢ発表で
買い優勢。ダヴィンチがＴＯＢ実施と発表、本日の買い材料につながっている。ＴＯＢ価格は1100円だが、敵対的な立場からのＴＯＢとなるため、今後のホワイトナイトなど登場による対抗的なＴＯＢ実施なども想定され、ＴＯＢ価格をやや上回る水準での推移となっている。

△木村化工機<6378>---反発、原発関連として人気化へ
反発。原発関連銘柄として人気再燃の方向へ。日本製鋼所の原発部品増産報道を受けて、あらためて関連銘柄の今後活躍余地の広がりが期待される状況となっている。また、関連銘柄と位置づけられる太平電業が週末に大幅上方修正を行っていることも支援材料に。

△プロデュース<6263> 大幅高。
四半期決算の内容が評価材料となっているようだ。第3四半期までの業績は、経常利益で前年同期比60.2％増の7.10億円となった。07年6月期予想に対する進ちょく率では64.5％にとどまっているが、上期の同30.3％増に比べてモメンタムが強まっている。なお、ＧＳではマージンが回復していると評しており、投資判断「買い」を再度強調、目標株価の125万円を継続したもよう。

△商船三井<9104>---買い優勢、野村の新規「１」が評価材料
買い優勢。野村が投資判断を新規に「１」としていることが評価材料。強みを持つ不定期船の新造船投入効果が奏効していること、高い利益率の水準、ＰＥＲ水準の割安感などを背景としている。野村では、海運大手３社を新規にカバレッジしているが、同社が最もバリュエーションの訂正余地は大きいとしている。

▼ラ・パルレ<4357> 大幅安、年初来安値を更新。
今期の見通しがネガティブに捉えられているようだ。07年3月期の決算を発表、08年3月期については経常利益で前期比10.8％増の24億円と四季報予想の28億円を下回る見通し。なお、日興シティでは目標株価の26万円を継続したものの、投資判断については「2H」から「1H」に引き上げている。08年3月期の会社計画は保守的であるほか、株価調整が進んだためと。

■三菱マ<5711>---非鉄株は利益確定の動きになりやすい
気配値で弱含み。銅などの非鉄金属市況が弱含みをみせてきており、非鉄株全般、利益確定の動きになりやすい。また、中国の利上げによる上海市場の動向も気掛かりであることも要因か。

△東京個別<4745>---気配値でストップ高
気配値でストップ高。先週末にベネッセによるＴＯＢ実施が発表されており、ＴＯＢ価格である380円にサヤ寄せへ。本日は値幅制限でＴＯＢ価格に届かず、明日の動向が注目されよう。

▼明乳<2261>---短期需給改善か
リバウンド期待。今期減益見通しが嫌気される格好から急落を余儀なくされていた。出来高を伴っての下落によって短期需給改善か。なお、85億円を投じ、病院などへ販売する流動食を増産すると報じられている。高齢化に伴って流動食市場は成長が続くと。

△日製鋼<5631>---原発用部品の生産能力を倍増
500億円を投じ、今後3年間で原発用部品の生産能力を倍増させると報じられている。先週末までの調整で直近安値水準まで下げており、目先リバウンド期待も。また、均衡表では雲上限（1327円）がサポートとして意識、遅行スパンの下方転換シグナル発生拒否も期待される。
（フィスコ）

△大東建<1878>は好業績・好需給手掛かりの割安修正期待で反発

▼ホソカワミク<6277>は業績増額も利益確定売り先行し続落
ホソカワミクロンは、３２円安の９３４円と３営業日続落となっている。前週末に明２２日の決算開示に先立って、今２００７年３月中間期業績の上方修正を発表したが、１０００円大台出没場面で利益確定売りが継続している。同社の中間期業績は、売り上げが期初予想を２１億９５００万円、経常利益が２億６５００万円、純利益が９０００万円それぞれ上回り、純利益は１０億９０００万円（前年同期比４３％増）と増益率を伸ばす。今年２月に発表の今期第１四半期業績が、前年同期比で経常利益が２．２倍増益、純利益が７３％増益、従来の中間期予想業績に対して７３％、６５％の進捗率を達成しており、ドイツを中心とした海外子会社の業績向上が続くことから上方修正に踏み切った。通期業績には変更がなく、純利益は２５億円（前期比１４％増）と連続の過去最高更新を予想しているが、前期も期中に２回も業績増額を行っているだけに、期が深まるとともに上ぶれ期待が高まってこよう。株価は、昨年８月の転換社債発行で下ぶれてたあと、業績増額や前期期末配当の増配などを買い手掛かりに転換社債価額１００３円挑戦を続けてきた。下値でＰＥＲ１６倍台の割安株価が見直される展開も想定される。

△長谷川香<4958>は業績増額で２期ぶりに最高純益を更新し急反発

△農産工<2051>は三菱商のＴＯＢ価格にサヤ寄せし急反発
日本農産工業は、寄り付きから買い気配を切り上げ５７円高の３６１円まで買い上げられ急反発している。前週末１８日に三菱商事（８０５８）が、同社を持分法適用会社から連結子会社とするため株式公開買い付け（ＴＯＢ）を実施すると発表、同社も賛同を表明したことからＴＯＢ価格３８０円にサヤ寄せする動きとなっている。三菱商は、中期経営計画で有望分野での原料調達・集荷から輸送・加工、製品の流通・小売りまでを一貫するバリューチェーンの強化に取り組んでいるが、農産工の配合飼料の技術開発力、生産技術力、生産インフラと三菱商の有する飼料原料調達力、食肉生産・加工力、食肉販売力を連携させ川上から川下までの一貫事業体制を強化し企業価値の向上を図ることを目的にＴＯＢする。買い付け期間は５月２１日から６月１５日までの２０営業日、買い付け株式数は５１９４万２０００株、買い付け代金は１９７億３８００万円を予定、ＴＯＢ後の所有割合は６６．００％となるが上場は維持される。三菱商は、同時に日東富士製粉（２００３、ＴＯＢ価格３９０円）、日本食品化工（２８９２・東２、同３６０円）に対するＴＯＢも発表しており、両社株ともＴＯＢ価格にサヤ寄せし続伸、反発して始まっており、１８日に同時に食品化学３社の統合、新会社設立も発表、相次ぎ積極的な業界再編を仕掛けた三菱商の株価も、７０円高の２７０５円と変わらずを挟み５営業日ぶりに反発している。

△名村造<7014>は１５期ぶり最高益更新、続伸をバネに高値更新
名村造船所は、寄り付きの買い気配から１７１円高の１８５０円とまで買い進まれ変わらずを含め４営業日ぶりに急反発している。５月１４日につけた昨年来高値１７７０円を一気に更新している。前週末に３月期決算を発表、前期は過去２回の上方修正値を上回り黒字転換幅、１５期ぶり過去最高純益更新の更新幅をそれぞれ拡大して着地し、今期も２ケタ続伸を予想したことが割安造船株人気を再燃させている。同社の３月期業績は昨年１１月、今年２月とで上方修正されてきたが、その修正値を売り上げは４５００万円下回ったものの、経常利益は７億８６００万円、純利益は４億５００万円それぞれ上回り、純利益は３１億５００万円（前々期は４億６８００万円の赤字）と１９９２年３月期の過去最高を大幅に更新した。国内造船大手の一角として、期末にかけて円安基調が継続した結果、引き当てを予定していた受注工事損失引当金が減少したことに加え、全社一丸のコスト削減、生産性改善運動が寄与し業績を押し上げた。今期も２ケタ増収増益を予想、純利益は４４億円（前期比４１％増）と過去最高を大きく伸ばす。株価は、筆頭株主による新日鉄などを割当て先とする第３者割当て増資差し止めの仮処分申請でつけた今年１月の８１４円安値から、造船関連人気で５月の昨年来高値１７７０円まで倍化し、スピード調整中であった。大証銘柄特有の逆行高習性も加わり、なお上値思惑を高めよう。

△アスラポート<3069>は積極的Ｍ＆Ａで見直し買い強まり続伸
アスラポート・ダイニングは、１００円高の４万２０５０円と続伸し４月２４日につけた上場来安値３万９８００円水準からの出直りを鮮明化している。５月１８日に発表したオリジンフーズ（群馬県前橋市）の一部事業譲受けが５月１１日公表の今２００８年３月期の大幅増収増益業績、新たなビジネスモデルへの見直し買いを誘っている。同社は、旧プライム・リンクが株式移転により純粋持ち株会社に転換し、今年１月１２日に新規上場されたが、「感動共有業」を経営理念に外食産業の多ブランド業態の積極展開とともにＭ＆Ａも経営の大きな柱に位置付けている。今回Ｍ＆Ａしたオリジン社は、群馬県、埼玉県を地盤に和風レストランなどを展開しており、同社店舗５０店を今年７月に譲り受けるもので、中期計画で最終年度の２０１０年３月期にグループ店舗数を７００店に拡大するアスラポートの大きな戦力となる。今３月期業績も、前期末で店舗数が２３０店となっている主力の「牛角」で導入している食べ放題のビュフェコースが売り上げを押し上げるなど好調で、既存店の総合居酒屋から専門店への業態転換、首都圏での新業態・新規出店の新ビジネスモデル展開も加わり大幅増収増益となる。売り上げは１００億円（前期比４８％増）、経常利益は２億円（同４０％増）、純利益は１億１５００万円（同３．２倍）を予想しているもので、消費関連の好実態株として上場直後の今年１月につけた高値５万６６００円へのキャッチアップを強めよう。

△ホトニクス<6965>は９月通期業績増額を信用好需給が支援し３連騰
浜松ホトニクスは、６０円高の３５８０円と３営業日続伸し昨年来高値３９８０円からの調整幅の半値戻し達成水準から上値を窺っている。昨年１１月に発表した前９月期業績が下ぶれ着地し失望売りに見舞われたが、前週末発表の２００７年３月中間期決算が、今度は期初予想を上ぶれて着地し、９月通期業績が上方修正されたことが、信用好取組も手伝いハイテク関連人気を拡大している。同社の中間期業績は、前年同期比１１％増収、２１％経常増益、３１％純益増益と伸び、純利益は期初予想を約９億円上ぶれた。光電子倍増管やイメージ機器、光源が医用、分析、計測、産業など向けに好調に推移、光半導体素子も拡大したことが寄与した。９月通期業績は、中間期実績を踏まえ売り上げを期初予想より３６億円、経常利益を２３億円、純利益を８億円それぞれ上方修正し、純利益は１２２億円（前期比２５％増）と連続過去最高更新の更新幅を拡大する。株価は、ＰＥＲ２２倍台と割安感はないが、昨年１１月安値３０３０円からの反騰場面で強弱感が対立、信用売りが積み上がり売り長、逆日歩のつく好需給になっており、半値戻りクリアからリバウンド幅の拡大が有力視される。

△マツモトキヨシ<9875>は今期純益大幅増益を買い手掛かりに急反発
マツモトキヨシは、１２０円高の２８１５円と急反発している。前週末発表の３月期決算がポジティブに評価されており、純利益が前期は期中の下方修正値を上ぶれて着地し、今期は大幅増益を予想したことが下値の割安株買いを誘っている。同社の前期純利益は、昨年１１月に減損損失や繰延税金資産の取り崩しなどから期初予想の７９億円から３７億円に下方修正されているが、実績は４１億３３００万円（前々期比７８％増）と上ぶれて着地した。ドラッグストア業界の競争激化、天候不順などが続く厳しい環境下、関東以西を中心にする直営店の積極新規出店策、地域スパーとのＦＣ店提携、プライベート商品の投入を進め、昨年８月のスーパー事業完全撤退をカバーし売り上げが前々期比１０％増と伸びたことなどが要因となった。今期業績も売り上げは前期比１４％増収と伸び率を拡大、純利益は特別損失の一巡から７０億円（前期比６９％増）と連続の大幅増益を予想している。株価は、このところの業績伸び悩みや証券各社の弱気株価格付けなどで２０００円台央の中段もみが長引いたが、業績続伸でＰＥＲは２１倍台と市場平均並み、信用取組も株不足から逆日歩のつく好需給となっており、内需関連人気が再燃しよう。

△洋カン<5901>は大幅増益転換で下げ過ぎ訂正を期待し続伸
東洋製罐は、３９円高の２３０９円と３営業日続伸して始まっている。前週末の３月期決算発表で、今期純利益を前期比４１％増益と予想したことから下げ過ぎ修正期待の出遅れ株買いを誘っており、信用好取組もファローの材料となっている。同社業績は、前３月期が昨年１１月に棚卸資産の評価損失や減損損失などが響いて下方修正され、期末にも固定資産臨時償却費を約５９億円計上したことから、純利益実績は４９億５０００万円（前々期比１２％減）と連続減益となった。本業は飲料用空缶、プラスチック製品がともに売り上げを伸ばし、連結対象子会社が増加したや経費削減も加わり、前々期比２％増収、９０％経常増益となった。今期も増収増益を予想しており、このうち純利益は特別損失一巡から７０億円（前期比４１％増）とＶ字型の回復をする。株価は、昨年１１月の大幅業績減額がショックとなり１７９０円安値まで６００円安となり、その後のリバウンド局面で信用売りが積み上がり株不足で逆日歩がつく好需給となっている。今期業績回復でもＰＥＲは７１倍台とまだ割高だが、ＰＢＲは０．７倍、２５日移動平均線から３％超のマイナスかい離と出遅れており、コード番号「０１」の主力銘柄の一角として一段の下げ過ぎ訂正が見込まれる。
（東洋経済新報社）

▼ピクセラ<6731>が連日の新安値、今期予想を下方修正し売り先行
ピクセラが一時１００円ストップ安の６００円まで下げ、連日の上場来安値更新となっている。前場、東証１部値下がり率第４位。同社は１８日、今０７年９月期連結業績予想の下方修正を発表、黒字転換見通しが一転、赤字幅拡大となったことが嫌気されている。経常損益を２億８５００万円の黒字→７億３０００万円の赤字（前期５億８８００万円の赤字）、最終損益を１億２９００万円の黒字→９億２３００万円の赤字（同５億４１００万円の赤字）に引き下げた。上半期にパソコンの売上が低迷したことにより主力製品の出荷が大幅に減少。今後はパソコン販売動向の回復が見込まれるが、上半期の不振はカバーできない見通し。また、期末（年間）配当は無配（従来予想１０円、前期実績１２円）とした。併せて発表した３月中間期決算の経常赤字は７億８００万円（前年同期３億２８００万円の赤字）となっている。

△廣済堂<7868>が値上がり率第６位、今期経常３９％増益予想を好感
印刷・出版事業を中核に、ゴルフや葬祭場も経営している廣済堂が急騰。一時４３円高の６３６円まで買われ、前場東証１部値上がり率第６位。同社は１８日、前０７年３月期連結決算、今期業績予想を発表。１０年３月期までに経常利益７５億円（前期は４１億１３００万円）、有利子負債を２５０億円（同４２１億８２００万円）とする企業価値向上計画も公表、好感されている。今期経常利益は前期比３８．６％増の５７億円と増益予想。積極的な営業展開を実施、収益力・財務体質の強化を図る。今期予想ＰＥＲ４倍台と割安。ＰＢＲも０．７倍台と解散価値の１倍を割り込み出遅れ感が強い。中期経営計画を材料に見直し買いが先行している。

△島津製<7701>がストップ高、市場予想上回る今期見通しで好感買い先行
島津製作所が一時１００円ストップ高の１０９５円まで買われ、東証１部値上がり率上位に浮上している。１８日に発表した今０８年３月期連結業績予想が営業利益２７０億円（前期比６．８％増）と市場予想を上回ったことで好感買いが先行した。連続で最高益を更新する見通し。１１日現在の信用倍率は０．５４倍（売り残２２３万４０００株、買い残１１９万６０００株）と売り長にあり、好業績見通しが明らかになったことで売り方の買い戻しも入っているようだ。２月１５日の年初来高値１１０７円抜けが期待される。

▼岡本工<6125>の今期連結経常益は１４％減益を予想
岡本工作機械製作所が１７日、今０８年３月期の連結業績予想を発表、経常利益は４２億４０００万円（前期比１４．８％減）、純利益は２８億円（同１１．１％減）を見込む。会社側は、「液晶用ガラス基板研磨装置で予定遅れが発生しており、期日ずれが起こる可能性を見込んでいる。足元は、工作機械は順調で、半導体関連装置向けは今期は増えると見込んでいる。減価償却費は、今期は３億円程度増える見通し」（広報）という。

▼日テレ<9404>にはゴールドマン証が投資判断を引き下げ、好材料出尽くしと
日本テレビ放送網にはゴールドマン・サックス証券が１８日付リポートで、同社の投資判断を「買い推奨」→「中立」に引き下げた。目標株価は２万１０００円継続。目標株価到達に加え、４月２７日の会社予想の大幅上方修正（前０７年３月期経常利益２６０億円→３４０億円）により、目先の好材料は出尽くしたとしている。５月１７日に発表した今期業績予想の内容もネガティブな印象。期待の映画「ＡＬＷＡＹＳ続・三丁目の夕日」も公開は１１月３日の予定で、当面の株価材料は想定しにくいという。

■ノザワ<5237>の今期は増益幅縮小も株価指標には割安感
ノザワが１８日午前１１時に前０７年３月期決算と併せて今期の連結業績予想を発表。前期は経常３９．９％増益、純利益４．１倍増益で着地した一方、今期の経常利益は前期比２．１％増の１０億円、純利益は同１４．３％増の５億５０００万円と増益幅縮小の見通しとした。足元の株価で計算した連結ＰＥＲは１３倍台、ＰＢＲは０．７倍台と割安感がある。

△サコス<9641>が中期経営計画を策定、１０年９月期に売上１７０億円、経常１７億円目指す
サコスが１８日午後１時４０分に来０８年９月期～１０年９月期の３カ年中期経営計画を発表した。最終年度に当たる１０年９月期（非連結）の売上高は１７０億円（今期予想１４５億５３００万円）、経常利益は１７億円（同１３億７３００万円）を目標に掲げる。各都市部における店舗の拡大、地元建築会社への営業展開による顧客の拡大に努め、オリジナル商品の開発にも注力する方針。また、来期以降の配当性向は４０％以上を目指すという。併せて発表された今０７年９月期（非連結）３月中間期決算は、経常利益が前年同期比２６．０％増の９億８３００万円で着地した。

▼ＰＳ三菱<1871>が今期の経常赤字継続見通しを打ち出す
ピーエス三菱が１７日、今０８年３月期の連結業績予想を発表、経常赤字継続見通しを打ち出している。経常赤字は３億５０００万円（前期３０億６０００万円の赤字）、最終赤字は１０億円（同９６億８６００万円の赤字）を見込む。年間配当予想も３円（前期１０円）と減配見通し。公共工事の発注量の減少傾向が続き、企業淘汰の中、熾烈な競争状況が続くという。

△平田機工<6258>が決算を発表、今３月期も拡大見通し
平田機工が１７日に発表した。同社は自動車とＦＰＤ（フラットパネルディスプレー）関連生産設備の製造・販売を中心に、半導体関連設備や物流機器も取り扱っている。前０７年３月期の連結経常利益は前々期比１２．６％増の３４．２億円だった。自動車関連で北米メーカー向け売上が低調だったが、ＦＰＤ関連が国内メーカーの旺盛な設備投資を追い風に伸長した。半導体関連もデジタル家電用メモリー会社からの引き合いが堅調で、利益の押し上げに貢献した。今期の経常利益予想は前期比５．２％増の３６億円を予想。設備投資が順調に進むとみられている自動車・ＦＰＤ業界から、引き続き受注を安定的に獲得する見込みがある。

△スターツ出版<7849>が順調な第１四半期業績と株式分割、実質増配を発表
スターツ出版が１７日に好内容の今０７年１２月期第１四半期業績と株式分割、実質増配を発表。同社はスターツコーポレーション<8850>の子会社で女性誌「オズマガジン」や地域情報誌などを手掛ける。携帯電話小説「ケータイ小説」の書籍化では先駆的存在。第１四半期非連結経常利益は前年同期比８９．１％増の１億６５００万円で、ケータイ小説の書籍で話題作を相次ぎ発売したことが効いた。通期予想は前期比５．７％増の５億５０００万円。また６月２９日時点株主への割り当てで１対２株式分割を行う。さらに今期年間配当予想を前期と同じ４２００円から２５００円に修正した。株式分割を踏まえると実質増配。
（株式新聞ダイジェスト）

△三菱商事<8058>が高い、食料関連会社を子会社化
三菱商事が高い。前週末１８日にいずれも同社が筆頭株主で、かつ持ち分法会社である日東富士製粉<2003>、日本農産工<2051>、日本食品化工<2892>のＴＯＢを実施し、子会社化すると発表した。ＴＯＢ価格は日東富士製粉が３９０円、農産工が３８０円、日本食品化工が３６０円。３社の株価はいずれも買い先行で始まった。株式市場において三菱商事は「エネルギーや原料炭などの資源分野に強い総合商社」として位置付けられている。今回、食料分野において、食の安定供給の必要性等を視野に関係会社との提携強化に進んだ点が評価されている。新興国の経済発展を大きな背景材料として、世界的なエネルギー需要、資源需要の拡大が続いているが、新興国の経済発展は中長期的な食料の需給状況にも変化をもたらす可能性がある。

△特殊陶業<5334>が３日続伸、株価下落でＲ引き上げも
日本特殊陶業が３日続伸している。５月９日の後場取引時間中に決算を発表、会社側が今２００８年３月期の営業利益について２２．７％減益の４０５億円と減益見通しを明らかにしたことで、その後の株価下落が厳しかったことで知られる。ただ、先週の木曜日１７日から株価は戻りを試す展開となっている。日興シティグループ証券では１８日、投資評価を従来の２Ｈから１Ｈに変更した。インテルなどをユーザーとするＭＰＵ（超小型演算処理装置）のフリップチップパッケージ向け基板の調整を背景に、業績見通しを下方修正したことからターゲットプライスは従来の２７００円に対して２５００円に変更した。しかし、最近の株価下落を受けて、株価に割安感が強くなってきたため、投資評価は引き上げた。日興シティではフリップチップパッケージ向け基盤の調整は短期完了の公算が大きいと見ている。今期営業利益は４５２億円（前期比１３．７％減、従来見通し５０５億円）、来期４８５億円（今期予想比７．３％増、従来見通し５３３億円）、１株利益を今期１１８円、来期１２７円と予想している。
（ラジオNIKKEI）

△三ツ星ベルト<5192>　設備投資１３０億円投入　事業売却で減収挽回
自動車向け伝動ベルトなどを手がける三ツ星ベルト（神戸市）は主力のベルト事業を強化して、売却した化成品事業の年間売上高に相当する約１８０億円を、平成２２年度までに挽回（ばんかい）する方針を明らかにした。この目標を達成するため、今年度と来年度の２年間に総額１３０億円の設備投資を実施する。同社は昨年９月、１００％子会社だった内外装部品メーカー、三ツ星ベルト化成品（愛知県小牧市）の全株式を、米ＩＡＣグループジャパンに売却した。この影響で１９年３月期連結決算は、売上高が対前期比３・２％の減収となり、２０年３月期も１６・８％の減収見通しとなっている。
（産経新聞）

△ヨード卵を使った卵パン
ローソン<2651>はパン「ヨード卵光のたまごぱん」を２２日発売する。海藻粉末などを飼料に配合した鶏からとれる、日本農産工業<2051>のブランド卵「ヨード卵・光」を使用し、健康志向の客層にアピールする。

△シュワーッとバラの香り
キリンビール<2503>はスパークリングワイン「カフェ　ド　パリ　ブラン　ド　フルーツ　バラの誘い」を６月２０日、夏季限定で発売する。
（読売新聞）

△大同特殊鋼<5471>、工具鋼製品の価格を７月納入分から値上げ

△日立建機<6305>、排出ガス３次規制対応の自走式木材破砕機２機種を発売

△日立建機<6305>、ＴＣＭと１１ｔダンプへ積み込みができる「ＺＷ１８０ホイールローダ」を発売

△新明和工業<7224>、富士重工<7270>と共同で新型の回転板式ごみ収集車「Ｇ－ＲＸ」を開発

△ＮＴＴデータ<9613>、多様なコンテンツへの接続を実現するネットワーク基盤「バリュックス」を提供

△インデックス<4835>、携帯電話で融資申込ができるプロミス向け「携帯申込アプリ」を開発

△シャディ<8048>、フューチャー<4722>と共同で情報系システム「ＳＨＩＰＳ」を刷新

△ＢＩＧＬＯＢＥとニフティ<3828>とアットネットホーム、行動ターゲティング広告を共同展開

△ＳＣＥＫ（ソニー<6758>）、韓国で家庭用ゲーム機「プレイステーション　３」を６月に発売

△ＳＲＩスポーツ<7825>、レインウェアやレインキャップなどゴルファー向けレイングッズを発売

△セイコー<8050>インスツル、携帯機器など向けヒステリシス機能付きＣＭＯＳ温度スイッチＩＣを発売

△昭和電工<4004>、２００６年度アルミ缶リサイクル実績を発表

△ＮＥＣエレクトロニクス<6723>、ＨＤＤ搭載のセットトップボックス用ＬＳＩなどサンプル出荷開始

△ＨＥＪ（エイチ・アイ・エス<9603>）、訪日外国人旅客向け体験型プログラム「オリジナル提灯と浅草散策」を発売

△日立<6501>、光ディスクの再生信号出力を１０倍に増幅する光学系基本技術を開発

△三井トラスト<8309>、グループ再編と持ち株会社名を「中央三井トラスト・ホールディングス」に変更

△ブリヂストン<5108>スポーツ、大きめヘッドのウエッジ「ＴＯＵＲＳＴＡＧＥ　ＮＥＷ　Ｘ－ＷＥＤＧＥ」を発売
（日経プレスリリース）

△加ト吉<2873>　反発基調。
目先的に悪材料出尽くし感が出ているほか、取組妙味に注目する向きも。

△ビットアイル<3811>　買いサインが次々に点灯。
自律反発の公算大。

△小田急<9007>・京王<9008>　東京メトロ副都心線が０８年開通で、大商業地新宿の人の流れが激変。
西口における百貨店営業に影響大との声も。

△ゼンショー<7550>が急反発
ゼンショーが６日ぶりに急反発している。０８年３月期の連結営業利益は１８７億円（前期比４４％増）と大幅増益が見込まれていることが材料になっている。
（株式市場新聞）

△サンウッド<8903>は反発。前期赤字で続落から、今期黒転見通しで見直し、森ビル系の安心感も
サンウッドは反発。２万２０００円高の３１万２０００円で始まり、３２万円ラインに迫る勢いだ。ジャスダック市場値上がり率上位にランクインしている。先週末１８日の大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は前年比減収減益で、営業・経常・純損益とも、損失計上となった。森ビルグループということで人気だったが、同期が赤字転落になると３月末に発表した後は続落していた。ここへ来て反発したのは、２００８年３月期の連結業績予想が、黒字転換の見込みという点を買い材料として、見直し買いがはいっているもようだ。また、腐っても森ビルグループという買い安心感もある。戻すとすれば、まずは今月高値の３４万円ラインが目標か。

△電気化学工業<4061>が年初来高値を更新
透明樹脂、溶解シリカ等電子材料、セメント混和剤に強みの電気化学工業が、１７円高の５９０円と続伸し１４日につけた高値５８４円を更新している。今月１０日に２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期の業績予想を発表、前期営業利益が前の期比１４．６％増、今期も前年比７．１％増と好調。有機系素材事業・電子材料事業が高い伸びを示している。これを受け、１６日に国内銀行系証券では投資判断を「中立」→「やや強気」に格上げしている。チャート的には、２月２７日に年初来高値５６２円をつけた後、５００円を下値にモミ合いが続いていたが、一気にモミ合いを抜く動きにいる。

△「とうふ」の篠崎屋<2926>は反発、ストップ高。悪材料出尽くし、アク抜けで見直し入る
篠崎屋は反発。４００円高の１万２２１０円で始まり、１万３８１０円ストップ高の展開となっている。東証マザーズ市場値上がり率トップとなった。今朝は日経平均株価が反発するとともに、ソニー<6758>をはじめとした、有名大型株が買われている。一方で、マザーズ、ヘラクレス、ジャスダック指数とも下落しているなかで、同社は、けなげに健闘している。とくに何か材料が出たわけではないが、先週末１８日の大引け後に、特別損失計上と、業績の一部下方修正を発表した。今週末２５日に発表予定の３月中間決算は、経常・純損益とも損失計上の見込み。９月通期とともに、当初は黒字転換の見込みだったが、特損計上で、計上・純損益とも、損失計上の見込みとなった。悪材料出尽くしで、見直し買いが出ているもようだ。また、売上高は中間・通期とも、個別・連結とも上方修正となった。そこを買い材料とする投資家もあったようだ。チャートを見ると、中長期、短期とも続落。「とうふ」を切り口に、ユニークなビジネスモデルで話題となり、人気づいていた。その頃からすると、現在はアク抜けして、現在の株価でＰＥＲは１５倍、ＰＢＲは０．４４倍と、割安になっている。

△タムロン<7740>はソニー関連として高値を更新
タムロンが、１０円高の３２５０円と４日続伸、一時８０円高の３３２０円まで買われ連日の上場来高値更新となっている。前週１６日に発表したソニー<6758>の２００７年３月期連結決算と０８年３月期業績予想を受け、デジタルカメラなどを含むエレクトロニクス部門の好調確認から、レンズを製造するタムロンの収益も拡大するとの期待が一段と高まっている。ソニーが年初来高値更新となっており、しばらくソニーに追随する動きが続きそうだ。

△コーセル<6905>は「際立つ利益率」報道も、続落。優良銘柄の買い時
コーセルは続落。１９円安の１９６２円で始まり、一時、１９４５円まで売られた。今朝の日経産業新聞で「ムダ取り進化、際立つ利益率・コーセル立山工場」と報道されたが、市場は反応薄だ。同社は、高効率のスイッチング電源装置（直流安定化電源）、ＤＣ－ＤＣコンバータ、ＥＭＣ対策用ノイズフィルタ等のメーカー。業績はもともと増収増益で来ていたが、現在とくに半導体製造装置向けなどが好調で、２００７年５月通期業績予想も、前年比増収増益の見込み。業界観測では、２００８年５月期も増収増益と見られている。好業績と技術力に加え、有利子負債ゼロの好財務体質。大口株主には、信託口や、ステート・ストリート系、ＪＰモルガン系など、優良外資も入っている優良銘柄だ。現在の株価で、ＰＢＲは２倍台と割高めだが、ＰＥＲは約２０倍と、とくに割高感はない。テクニカル的にも、続落しているため、オシレーターは売られすぎの「買い時」となっている。信用残は売り長でもある。優良銘柄の買い時と見た。まずは目先、今年４月高値の２１００円ラインまでの戻りが目安となる。

△パイオラックス<5988>は韓国での増産報道もモミ合い。優良銘柄の買い時
パイオラックスはモミ合い。前営業日と同額の２３４０円で始まり、２３４５円まで買われた後、再び２３４０円と、往って来いの展開となっている。今朝の日経産業新聞で「パイオラックス、韓国で樹脂部品増産――現代自と取引増に対応」と報道されたが、市場は反応薄だ。同社は自動車向けの精密バネと工業業ファスナーのメーカー。日系では日産自動車<7201>向けが中心だが、トヨタ自動車<7203>や本田技研工業<7267>向け、米国など海外向けも強化している。業績は堅調。実施積む借金の好財務体質。株主構成を見ると、投信や外資などが入っている、優良銘柄だ。現在の株価でＰＥＲは１０倍台、ＰＢＲは０．７５倍と、割安。まずは今年１月高値２５００円ラインまでの戻りが目標だ。

△明電舎<6508>が確りした動きに、好需給の押し目を狙う
明電舎が、２円高の４４４円と確りした動きになっている。今期経常利益が前期比２６．９％増の６０億円予想を好感して８日に４８３円まで買われた。前週１８日に４３８円まで下落し目先底入れ感が出たようだ。中期経営計画バリューアッププランに取り組み、企業価値を高めていくとしている。需給面でも取組倍率が０．２４倍の売り長の好需給となっており、押し目を狙う動きもあるようだ。　

△新日鉄<5401>とトヨタ<7203>に代われるかソニー<6758>
ソニーは、業績回復を背景に上昇相場が継続。０８年３月期の経常利益は４７００億円（０７年３月期１０２０億円）と急回復見通し。前期のようなリチウム電池の交換に伴う費用がなくなるり、１株利益は３１９円へ。円安が継続すれば、さらに予想上回る期待も。昨年１２月半ばに大きい陽線で２６週線を上抜き、チャート上で信頼の高い「明けの明星」が出て、買い転換。５０５０円前後から直近高値６７５０円まで３４％上昇。『３割高下に向え』の格言に当てはめると、一服も予想されるが、ＰＥＲ２１倍と割高感はないし、移動平均カイリでも過熱感もない。また、新日本製鐵、トヨタ自動車など、これまでの主力株に疲れがみえるため、同社株に人気がいっそう移る可能性はある。チャートのフシは２００２年５月の７４６０円。

△アマダ<6113>が連日の年初来高値更新、９０年高値までフシはない
アマダが、８２円高の１５０３円と続伸し連日の年初来高値更新となっている。前週１６日に２００７年３月期の連結業績と併せて０８年３月期業績見通しを発表。今期も連結純利益２９０億円（前期比５％増）と連続最高益更新の見通しにあることに加え、自社株買い実施を同時に発表したことを引続き好感している。株価は９０年７月高値１８７０円までフシはなく、上昇トレンドとなっている。

△不動テトラ<1813>は続伸。信用残と、海運→造船→港湾株の流れからも続伸へ
不動テトラは前営業日終値と同額の１７８円で始まり、その後は１８０円台に乗せている。この１ヵ月ほど、１２０円ラインから続伸し、一時、１９７円をつけるなど、過熱している。が、信用残の売り残が前週末比４０３万９７００株増の９０５万５３００万株となっている。まだ上値追いはできそうだ。加えて、現在、新興国・途上国をはじめとして、世界的に好況の海運業界から造船→港湾関連へと資金が流入中。同社株についても、中期的に、もう一段の上げ期待もまんざらではない。

△ダイハツ工業<7262>が二番底形成で絶好の狙い場
ダイハツ工業は、週足で陰線６本を交え下げ足きつい。これで、今年２月の高値１２９４円から２８．３％の下げ率。１３００円前後の上値のカベを抜くことができなかったことで、上値の重さが改めて意識されたことと、０８年３月期の連結経常利益が２１．１％の減益となることが嫌気されている。もっとも、減価償却制度の改正に伴う償却費増加分も含まれているものともられ、本業としてはここまでは悪くないとみられる。

△島津製作所<7701>が３日ぶりに急反発、東証１部値上がり率ランキング上位に
島津製作所が、１００円高の１０９５円と３日ぶりに急反発し東証１部値上がり率ランキング上位に入っている。１８日に２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期業績予想を発表、前期は経常利益が前の期比２６．７％増の２３２億５００万円、今期も経常利益が前期比３．４２％増の２４０億円と増益見通しを好感している。需給面では、取組倍率が０．５４倍と売り長の好需給となっており、２月１６日につけた年初来高値１１０７円奪回も視野に入れている。

△日本郵船<9101>は反発。今朝は海運セクターが高い
日本郵船は反発。２０円高の１０７４円で始まり、一時、寄り後は１０８２円まで買われた。今朝は海運セクターが高く、東証１部業種別株価指数は「海運業」が値上がり率トップとなっている。同社をはじめ、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など、ほぼ全銘柄が続伸あるいは反発している。

△日本製鋼所<5631>が３日ぶりに反発、大型鉄鋼部品の生産能力を２倍に引き上げ
日本製鋼所が、６８円高の１４５２円と３日ぶりに急反発している。前週１９日、同社が今後３年間で５００億円を投じ、原子力発電所に使う大型鉄鋼部品の生産能力を２倍に引き上げるとの日本経済新聞社の報道が買い手掛かり。２０１０年以降、米国を中心に世界で年間１０基前後の原発が新設される計画。同分野で世界最大手の日本製鋼所は今回の投資で年八基分の生産能力を備え、世界需要の約８割をまかなえるようになるとしている。直近１５日高値１４８９円を抜けば、一気に高値奪回の動きも見えてこよう。

△愛三工業<7283>は反発。自動車業界の系列強化報道で
愛三工業は反発。７円高の１３１９円で始まっている。今朝の日経新聞等で「自動車業界、系列強化再び」として、同社をはじめとして、数社の自動車部品メーカーなどが取り上げられた。記事によると、完成車メーカーと取引先の部品会社が、株式持ち合いに動き始めた。外国企業による日本企業の買収が容易になる三角合併が今月解禁され、高い技術力を持つ部品会社が買収されるリスクが高まっているなか、高品質部品を安定調達したい自動車メーカーと、買収防衛を急ぐ部品会社の思惑が一致したと報道されている。同社については、デンソー<6902>が愛三工業株のＴＯＢを先週１４日から行なっている。先週は、ＴＯＢ価格の１３５０円前後で推移した後、１３００円ラインまで続落。今朝は反発している。

△ティラド<7236>が６日連騰、連日の年初来高値更新
自動車用熱交換器大手のティラドが、７円高の６１５円と６日連騰し連日の年初来高値更新となっている。前週１４日に２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期業績予想を発表。前期の営業利益は前々期比６．９％減の１４億２００万円。今期の営業利益は一転して前期比２．１倍超の３０億円と大幅増益を見込む。海外を中心に好調な販売状況が続くと予想。また前年度の新製品立上に伴う生産混乱が落ち着いてきたことから、国内を中心に収益状況は改善されるとしている。５２０円処が下値としてかたまり、騰勢を強めている。引き続き注目。
（証券日刊新聞）

▼アイコム<6820> 今期減益予想 市場予想下回る
アイコムは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高350億円（前年同期比6.1％増）、経常利益40.5億円（どう19.6％減）、当期純利益26.1億円（どう18.6％減）、一株利益175.76円、配当40円。市場予想は、クイックコンセンサスで、当期純利益30億円。
（証券新報）

△体組成計に相次ぎ新製品　パソコンで簡単に「健康日記」
コナミ<9766>スポーツ＆ライフ（東京都港区）は、肥満度の目安となる「ＢＭＩ（ボディマス指数）」など１６項目の計測が可能な体組成計「健身計測」（本体２万１８００円）を４月に発売し、家庭用の体組成計市場に参入した。

△スマートに百貨店共通レジ袋　帝人<3401>ファイバー製を採用
帝人ファイバーは、再生ポリエステル繊維製のエコバッグが、日本百貨店協会の「Ｍｙスマートレジ袋」として採用された。同協会を通じ、６月１５日から全国の百貨店２６６店舗で、１個５００円（税込）で販売される。「Ｍｙスマートレジ袋」は、各百貨店が独自に製作、販売してきたマイバックと異なり、業界を挙げての取り組みとして生まれた百貨店共通のレジ袋となる。これにより食料品売り場などで配る無料のレジ袋の削減につなげる。

△新丸ビルで地球に触れて　三菱地所<8802>が環境文化発信
三菱地所が東京・丸の内の新丸ビル１０階に、１４日開設した「エコッツェリア」。丸の内エリアの環境文化の創造を目指した戦略拠点だ。この地域の環境ビジョンづくりをはじめとして、一連のプロジェクトに関わってきた井上成・三菱地所都市計画事業室副室長は「環境共生の成果を見える形にして表したり、先端技術情報を発信するなどして、地域全体で環境への取り組みを広げていきたい」と話す。エコッツェリアはイタリア語由来の造語で、「エコを創る広場」の意味。広さ約４３０平方メートルの“広場”は、床材に旧・新丸ビルで使われていた松杭を再利用するなど、徹底してエコにこだわった。

△メタボ市場は７・５兆円　予防・診断で１兆円超える
矢野経済研究所がまとめた、メタボリックシンドローム市場調査によると、予防、診断、改善・治療の３分野のメタボ関連市場は、予防と診断だけで１兆円を超え、改善・治療を含めると７兆５０００億円を超えることが分かった。内訳は、予防が食品中心に７３３０億円、診断が健康診断関連サービスやフィットネス機器などで３２６５億円。改善・治療は、糖尿病や循環器系疾患の医療費を中心に６兆４７７１億円に上る。調査期間は今年１～３月、関連製品やサービス企業を対象に実施した。０８年にはメタボ対策を盛り込んだ新健康診断がスタートするため、保健指導やフィットネス機器の市場拡大が見込まれるとしている。

△渋谷を“ミンティア色”に　アサヒフードがイベント
アサヒビール<2502>子会社のアサヒフードアンドヘルスケア（東京都墨田区）は２０日、タブレットタイプのミント菓子「ミンティア」が４月にシェア１位を獲得した勢いを加速させようと、東京都渋谷区の渋谷１０９で街頭イベントを開き、白いワンピースを着た８０人のＰＲ集団「ミンティアガールズ」とタレントのビビる大木さんが渋谷を“ミンティア色”に染め上げた。

△伊藤園<2593>　１９００人招き「大茶会」　新「お～いお茶」販促
伊藤園は２０日、東京都中央区の歌舞伎座で同社としては過去最大規模のお茶会「大茶会」を開いた。主力の緑茶飲料「お～いお茶」を２年ぶりにリニューアルして、２１日に発売するのを記念して実施した販促イベント。大茶会には一般客１９００人を招待し、抹茶を振舞ったほか、ＣＭに出演する市川海老蔵さんらによる特別歌舞伎公演が催され、訪れた観客らを魅了した。また、同飲料のイメージキャラクターに起用された女優の中谷美紀さんが４年前から習っているという「お点前」を披露し、花を添えた。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

6758ソニー
2112塩水糖
6728アルバック
6378木村化工機
9104商船三井
6501日立
4061電気化学工業
6701日本電気
1824前田建設工業
4062イビデン
5463丸一鋼管
7936アシックス
6256ニューフレアテクノロジー
6814古野電気

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　・当方は、皆さんの投資判断に対する一切の責任を負いかねます。