2024 11,23 04:55 |
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2009 11,03 08:00 |
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源氏物語の全54帖のほかに、古い注釈書や古系図などに巻名が記載されている「巣守帖」の写本の一部とみられる文書が残されていたことが、中央大文学部の池田和臣教授(中古文学)の調査で2日までに分かった。紫式部の死後、別人が書いたとみられる。 「巣守帖」は光源氏の死後の物語「宇治十帖」の続編とされる。鎌倉時代以降に源氏物語の登場人物を紹介した古系図に「巣守」の記載があり、見つかった文書の人物相関図と一致する。 見つかったのは、約15・5センチ四方の文書2枚。池田教授が古書店で入手し、放射性炭素年代測定法や、紙質などを鑑定した結果、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて書かれた写本の一部とみられることが判明した。 「巣守」は、光源氏の次男薫の若君を産んだ「巣守の君」が、光源氏の孫の匂宮からの求愛を避けるため、山中で仏道修行に励むという内容。文書2枚の中に「巣守の君」の記載はないが、古系図に記載がある「中君」「式部卿宮」の名が一致しているという。 池田教授は「巣守帖が書かれたのは平安時代末期と思われる。鎌倉時代まで写本が読まれていたが、その後散逸したのではないか」としている。 PR |
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