10/28 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2009年10月28日16時07分
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■個別は指数以上に影響が大きい

　日経平均は後場に入って一段安となり、137.41円安の10075.05円（出来高概算18億1000万株）と、終値ベースでは10月14日以来の10100円を割り込んで取引を終えている。
利食い優勢ながらシカゴ先物の水準は上回ってのスタートとなったが、その後はじり安基調が続いており、サポートとして意識されている25日線レベルでの攻防となった。しかし、後場寄り付き段階でこれをあっさり割り込むと、様子見ムードが一段と強まってしまった。
決算発表が本格化する中、ホンダなど上方修正を好感した流れもみられているが、全体としては手掛けづらい。上方修正などを好感するも瞬間的な資金集中による急伸で一巡してしまい、反対に下方修正はこれまでのトレンドを完全に崩してしまう下げに。
その後は短期の需給修正による反動はあるが、急激な値動きについていけず、トレードを控える動きもある。また、本日はCTA（商品投資顧問）による売りが断続的に出ているとの観測もあり、イレギュラー的な下げに対するリバウンド狙いの動きも限られていた。

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　日経平均はこの2日間の下げ幅自体はそれ程大きくなく、25日線レベルも想定されていたところではある。しかし、個別の動きをみると指数以上に影響が大きい。
年初来高値を更新してきた過程で一気に上昇分を帳消しにするかのような下げであり、1部市場の流動性の高い銘柄でさえも新興市場の中小型株のような荒い動きをみせてしまっている。
本日の下げによって仕切り直しの水準と考えられるが、決算発表のタイミングを狙った瞬間的な商いが多い状況下では、中長期的な資金は入らないであろう。
ＮＹダウは25日線で踏ん張りをみせているほか、米国は7-9月ＧＤＰでリセッション終了を確認する可能性もあるため、米国頼みの流れに。
（村瀬智一）