10/22 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2009年10月22日16時04分
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■業績修正相次ぐ、セクター、テーマへの波及につなげられるか

　日経平均は下落。66.22円安の10267.17円（出来高概算20億4000万株）で取引を終えている。
米国株の下落の影響もあって売り優勢のスタートとなり、日経平均は寄り付き段階でサポートとして意識されていた13週線を割り込んでしまった。その後は中国の経済指標への期待が高まる中、これを見極めたいとする流れからこう着を強めた。
中国の経済指標については景気の回復傾向が鮮明となった格好だが、予想されていた水準でもあり、後場寄り付き直後には一時10159.66円まで下押す場面も。しかし、同水準に位置する25日線がサポートとして意識されたほか、クレディ・スイスの決算評価、円相場が1ドル91円台半ばまで円安に振れたこともあり、大引けにかけてはインデックス買い中心ながら下げ幅を縮めていた。これにより東証1部の値下がり数も、前引け段階では全体の8割を占めていたが、6割程度まで改善された。

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　中国の7-9月GDPは8.9％成長だった。予想された9.0％には届かなかったものの、景気の回復傾向が鮮明となった格好であり、資源系セクターへの物色は期待される。また、急速に円安に振れてきており、輸出関連などへの支援材料となりそうだ。
海外勢によるリバランスにとどまっているものの、円高修正となればディフェンシブの売りに対して、景気敏感セクターへの買いが期待され、これが指数をけん引することが期待される。
本日の調整でサポート期待の13週線を下回っているが、週末段階で回復するか、もしくは週初にクリアしてスタートできれば、リバウンド基調は持続する。
一方、メガバンクはJAL再建問題や増資懸念などがくすぶっているため、指数の上値を抑える要因に。そのほか、業績修正が相次いでおり、これを手掛りとした物色も注目される。本日は東芝の営業黒字転換に次いで、高岳の上方修正が発表された。こういった流れが、原発関連銘柄への刺激材料となって波及効果につなげられるかが、今後の注目ポイントである。
（村瀬智一）