5/17 お昼の『株価材料』

お昼の『株価材料』は、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

■株価材料

△ＪＡＬ<9205>、中期経営計画に米企業再建支援大手が助言
日本航空（ＪＡＬ）が、企業再建支援大手の米アリックスパートナーズ（ミシガン州）から助言をあおいでいたことが明らかになった。複数の関係筋によると、ＪＡＬが２月に策定した中期経営計画を開始するにあたり、第三者的な意見を求めて実効性を高める狙いがあった。３月中旬から４月末までの期間で契約は終了したが、今後も中計の進ちょくに応じて一時的な契約を結ぶ可能性があるという。アリックスが企業再建支援を手がけてきた数百社の顧客企業には、Ｋマート（現シアーズホールディングス）やトイザラスなどが名を連ねる。２００２年に経営破たんしたＫマートの再建支援では、当初計画を数カ月前倒しして再建を完了した実績がある。また、ＨＯＹＡ<7741>と経営統合に向けて協議中のペンタックス<7750>に対して、同社の筆頭株主であるスパークス・グループ<8739>が、アリックス・パートナーズ・アジア日本の西浦裕二代表を社外取締役候補として推薦している。
（ロイター）

△バンド化<5195>---直近戻り高値レベルでの膠着
直近戻り高値レベルでの膠着。緩やかな上昇ボックストレンドを形成している。2/26戻り高値647円を捉えられれば2/14高値660円を意識といったところか。なお、ＪＰモルガンでは目標株価を880円に引き上げているとの観測。

△冶金工<5480>---短期資金集中で5/14以来の年初来高値更新
短期資金集中で5/14以来の年初来高値更新。昨日、コスモ証券では投資判断「A」、目標株価2000円を継続しており、引き続き材料視されているようだ。相場全体が膠着感が強い中、値動きの良い銘柄には短期資金が集中。

△東邦鉛<5707>---25日線をサポートに反転体勢に
25日線をサポートに反転体勢に。均衡表では直近の調整で雲下限レベルまで下押し、本日のリバウンドで雲上限を突破。なお、三菱ＵＦＪ証券ではレーティング「1」を継続している。

▼日本ＧＣ<6261> 一時ストップ安、上場来安値にツラ合わせ。
2ケタ減益見通しが嫌気されているようだ。前日に決算を発表しており、08年3月期は経常利益で前期比30.6％減の34億円にとどまる見通し。業界2位の日本レジャーカードシステムを買収すると発表しているが、利益貢献度は低いとみられる。

▼アリアケＪ<2815>---大幅安、決算受けて日興シティは格下げ
大幅安。前日に発表した決算がネガティブ材料。前期実績経常利益は53億円で前期比9％減、今期も2ケタ減益見通しでコンセンサスを大きく下ぶれする状況に。日興シティでは投資評価を「１Ｍ」から「２Ｍ」へ格下げ、前年度の畜産系天然調味料市場は過去20年間で初のマイナス成長となったもようだが、この傾向は中長期的なものと考えているもよう。

△ダイソー<4046> 3日ぶり反発で5日、25日線を突破。
また、同線の短期デッドクロス発生は拒否された格好。07/3期連結経常益が従来予想を上回り、2期連続で過去最高を更新するとの観測が報じられている。

□エクセディ<7278> 小幅続伸。
外資系の格下げもあって下落基調が続いていたが、緩やかなリバウンド体勢に入ってきている。なお、25億円を投じて中国重慶に第2工場を建設するほか、上海には50億円を投じ、変速機などを増産すると報じられている。

△キヤノン<7751>---続伸で3日ぶりに7000円を回復
続伸で3日ぶりに7000円を回復している。ＮＹ市場の上昇のほか、ヒューレット・パッカードが決算内容が評価されて時間外で一段高となっており、刺激材料になっているとも。

△佐世保<7007>---5/11時点の信用倍率は0.96倍
4営業日ぶり反発。海運がリバウンドをみせており、好業績セクターとして買いが波及しているようだ。直近で10％強の下げで600円を割り込んでいたこともあり、押し目買いを入れやすいところ。5/11時点の信用倍率は0.96倍と1倍を下回っている。

▼インテリＷ<4847> ストップ安売り気配。
修正幅の大きさがネガティブに捉えられているようだ。第3四半期決算と併せて、07年6月期の業績予想を大幅に下方修正している。経常利益については、従来予想の16億円～20.7億円に対して5.21億円（前期14.52億円）にまで引き下げられた。中間期までの業績推移から下ぶれ懸念はあったものの、修正幅が想定以上との見方につながっているもよう。

△東海カ<5301>---買い先行も25日線レベルでの膠着
買い先行も25日線レベルでの膠着。上昇する25日線がサポートとして意識されており、トレンドは継続しているが、リバウンドも鈍く。なお、三菱ＵＦＪ証券では、今期業績は会社予想を上回る見通しを評価し、レーティング「1」を継続。

△ヒロセ電機<6806>---大幅続伸、前日の説明会受けて評価高まる
大幅続伸。一昨日に発表した決算を受けて前日も強い動きだったが、昨日の説明会も評価材料となって、本日は一段高の展開となっている。携帯関連受注は7月頃から加速化の可能性があるとされているほか、豊富なキャッシュを活かした積極的な株主還元策が示されたことなどが評価されているもよう。

△東京精密<7729>---大幅高、今期2ケタ増益見通しで安心感
大幅高。昨日発表した決算を受けて安心感が強まる展開となっているようだ。前期は先の下方修正どおりの着地となっているが、今期は24％の営業増益見通しとしている。業績回復への期待感も加わって、買い戻しの動きが強まる格好へ。

△ゼンテック<4296> 大幅反発。
業績面での警戒感が後退しているようだ。07年3月期実績は経常利益で前期比35.4％増の9.63億円となり、従来予想の10億円に対して若干の未達にとどまっている。第3四半期時点では累計ベースで0.79億円にとどまっていたため、計画未達懸念が生じていた。

△フィールズ<2767> 日興シティでは、投資判断を「2S」から「1S」に引き上げたようだ。
株価の調整は悲観的、目標株価とのかい離が拡大したためと。なお、前日は業績の急回復が見込めないとして、投資判断を「1H」から「2S」、目標株価については39万円から23.3万円に引き下げていた。

△シチズン<7762>---買い優勢、大和格上げにスティール保有銘柄で
買い優勢。大和では投資判断を「４」から「３」に引き上げている。割高感の後退に加えて、実質的に営業利益は今期以降増益基調に転じる見込みであることなどを評価しているもよう。また、スティールのＴＯＢ意向を受けてブルドックソースが買い気配、スティール保有銘柄の一角としても思惑買いへ。

▼ペッパー<3053> 売り気配から。
従業員の逮捕が嫌気されているようだ。大阪の一部店舗で食事中の女性客を拉致し、乱暴などをしたとして、同店の店長らが強盗強姦と逮捕監禁致傷の疑いで逮捕されたと報じられている。
（フィスコ）

▼ペンタックス<7750>はＨＯＹＡ<7741>のＴＯＢ受諾報道に失望広がり続落
ペンタックスは、１０円安の７６７円と続落している。この日付けの新聞各紙、テレビで同社が、ＨＯＹＡの株式公開買い付け（ＴＯＢ）を大筋で受け入れると報道されており、株式争奪思惑が後退、失望に変わってＴＯＢ価格７７０円を試す動きとなっている。今回のＴＯＢの発端は、昨年１２月２１日に発表された両社の合併にある。４月上旬をメドに、ＨＯＹＡ株式１株に対してペンタックス株式０．１５８株を割り当て交付して合併するとされたが、この合併比率や創業事業からの撤退懸念などから社内で合併反対の動きが強まり、推進派の浦野文男前社長が取締役会で解職される事態にまで発展した。この間、ＨＯＹＡは、合併方針からＴＯＢへの切り換えも選択肢として検討、ペンタックスの新経営陣との協議を続けてきた。合併比率に当初、反対を表明した資産運用会社スパークス・グループも浦野前社長の留任を求め、新経営陣がまとめた中期経営計画も具体性に乏しいと株式市場から厳しい評価を受けた。結局、株価は当初の合併比率と同レベルに収斂することになりそうだ。なおＨＯＹＡの株価は、１５０円高の３９３０円と３日続伸となっている。

△凸版<7911>は今期純益が市場予想下回るがスティール思惑波及し急反発
凸版印刷は、７５円高の１３３５円と３日ぶりに急反発している。前日に３月期決算を発表、前期は期中の２回の下方修正値を上ぶれて着地し、今期純利益は２ケタ増益を予想したものの市場コンセンサスを約５８億円下回ったが、前日にスティール・パートナーズがブルドックソースへ株式公開買い付け（ＴＯＢ）意向を表明した思惑が波及し買い先行となっている。同社の前期業績は、前々期比０．６％増収、１０％経常減益、７２％純益増益と増減益マチマチの着地となった。エレクトロニクス系事業でカラーフィルターの台湾・中国市場の低迷、単価減、情報・ネットワーク系事業や生活環境系事業では受注競争激化や石化製品の値上がりなどが響き経常利益は減益となったが、純利益は特別損失が前々期の３２６億円から８７億円に減少し増益着地となった。今期は、売り上げはほぼ横ばい、経常利益は１１％の連続減益に対して、純利益は３１０億円（前期比１８％増）と２ケタ続伸を予想したが、市場コンセンサスに大幅未達となった。株価は、相次ぐ前期業績減額が響き１株純資産１２２２円近辺での底もみが長引いており、同社株式を２．８％保有するスティール・パートナーズの動向が下値逆張り思惑を支援する。

△オムロン<6645>は自己株式取得をきっかけに好決算を見直し反発
オムロンは、５０円高の３１９０円と３日ぶりに反発している。前日に発表した３００万株、１００億円を上限とする自己株式取得が、４月２６日開示の３月期決算への再評価ムードを高め、今３月期純利益が市場コンセンサスを約５１億円上回って連続過去最高となることが材料視されている。自己株式取得は、機動的な経営を遂行する子とを目的に定時株主総会に付議され、取得上限株数は発行済み株式総数の１．２％となる。一方、同社の今期業績は、売り上げ８０００億円（前期比８％増）、税引前純利益７２０億円（同８％増）、純利益４６０億円（同２０％増）と予想されている。国内外の製造業向けにＦＡ用制御機器が続伸するほか、ＩＴ・デジタル関連製品向け業務・民生用機器の回復、自動車向け車載電装機器の好調持続に、昨年８月に連結子会社化したオムロン　プレジョンテクノロジーや同９月の米セーフティ機器子会社の通期フル寄与が加わる。株価は、決算発表をきっかけに２００円高し昨日公表の３月の機械受注伸び悩みが響き往って来いとなっているが、ＰＥＲは１７倍台と依然として割安である。下値買い妙味は膨らんでくる。

△フルキャストテク<2458>は連続最高業績を見直し割安修正期待で反発
フルキャストテクノロジーは、１２００円高の９万５２００円と４日ぶりに反発し、前日につけた株式分割権利落ち後安値９万４０００円から出直る動きを強めている。５月１日に発表した２００７年３月中間期業績の大幅増益着地から２日にストップ高を演じたものの往って来いとなっていたが、改めて９月通期業績も派遣単価上昇などから連続の過去最高更新となることを見直し割安株買いが再燃している。同社の中間期業績は、前年同期比１４％増収、４６％経常増益、５９％純益増益と高変化した。技術者に特化した人材派遣会社として、従業員数が、新卒採用に加えて独自の研修プログラムにより中国、ベトナム、豪州などでグローバルに拡大、前年同期比で１８３名増加したほか、派遣単価の２．３％上昇とともに寄与した。今期通期業績も、「団塊の世代」の大量定年退職が本番を迎える好環境が続き、売り上げ９０億円（前期比１６％増）、経常利益６億９５００億円（同２６％増）、純利益３億８０００万円（同１６％増）と大幅増収益で過去最高を更新する。株価は、親会社フルキャストの業績悪化や投資判断引き下げの影響で分割落ち後妥当水準を探ってきた。ＰＥＲ１４倍台の割安修正からもリバウンド幅を拡大しよう。

△エルナー<6972>は業績上方修正で極低位値ごろ株思惑再燃し急続伸
エルナーは、１９円高の２２４円と急続伸し東証２部値上がり率ランキングの第２位と人気化している。前日に今１２月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示とともに、６月中間期・１２月通期業績の上方修正を発表、極低位の割安株として買い物が増勢となっている。上方修正のうち通期業績は、売り上げは期初予想を据え置いたものの、経常利益は１億５０００万円、純利益は１億２０００万円それぞれ引き上げ、純利益は９億２０００万円（前期比４．８倍）と増益率を拡大する。不採算商品の販売を縮小するとともに、デジタル関連機器、車載向け商品などの高付加価値商品を拡販、コスト構造見直しによりコンデンサ事業の改善が順調に進んだことが上方修正につながった。株価は、前期の業績下ぶれで１００円割れ寸前まで急落し、今年１月の小幅増額、今期期初の大幅増益転換予想で持ち直した。ＰＥＲは９倍台と割安になり、極低位値ごろが一段と材料視されよう。

△トランスコスモ<9715>は業績上方修正で分割後安値水準から急続伸
トランスコスモスは、１０５円高の２２７０円と急続伸し昨年３月末割り当てで実施した株式分割の権利落ち後安値から出直る動きを強めている。この日１７日大引け後の決算発表に先立って、前日に２００７年３月期業績の上方修正を公表し、純利益が前々期の過去最高を更新する更新幅を拡大することが割安株買いを触発させている。同社の３月期業績は、売り上げが期初予想を１１４億８９００万円、経常利益が２０億８９００万円、純利益が６億６９００万円それぞれ上回り、純利益は７３億６９００万円（前々期比１０％増）と増益率を伸ばす。コールセンターサ－ビス事業、デジタルマーケティング事業が引き続き好調に推移し、コーポレートベンチャーキャピタル事業でも株式売却益が前回計画を上回ったことが業績を上ぶれさせた。同社は、前期業績について中間期業績は２回も上方修正してきたが、通期は売り上げのみを小幅増額、株価は上値の伸びを欠く展開が続いた。ＰＥＲ１４倍台の割安修正からもリバウンド幅を拡大しよう。

△ブルドック<2804>はスティールのＴＯＢ表明に反応し買い気配
ブルドックソースは、寄り付きから買い物で始まり１２０円高の１４５６円買い気配と急伸している。前日に同社株式を１０．１５％保有する買収ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド、エル・ピーから株式公開買い付け（ＴＯＢ）を表明する書面を受領したと発表、敵対的買収に発展し株式争奪戦が演じられるとの思惑が高まり買い先行となっている。スティールの表明に対して同社は、書面にはＴＯＢの意図、具体的な開始日や実施期間、目的、さらに経営への関与方針など明らかにされておらず、情報を慎重に分析、検討し株主利益の最大化につながるか判断するとしている。現在、同社が把握している情報からは、スティールは食品会社はもとより公開会社の経営を担当したことがないと認識し株主利益の最大化には相当の懸念を有しているともしており、友好的ではなく敵対的ＴＯＢの可能性が高まるとみられている。スティールは、このところサッポロホールディングスへの買収提案、アデランスの買収防衛策への反対提案など出口戦略を加速しているケースが目立っており、スティール関連株全般にも思惑が広がりそうだ。

△アルゴ２１<4692>はキヤノンＭＪ<8060>のＴＯＢ価格にサヤ寄せし買い気配
アルゴ２１は、寄り付きから買い気配を切り上げ１００円高の１１２９円買い気配と急続伸している。前日にキヤノンマーケティングジャパンが、同社を株式公開買い付け（ＴＯＢ）により子会社化することを発表、同社も賛同を表明したことからＴＯＢ価格１４００円にサヤ寄せする動きとなっている。キヤノンＭＪは、２００６年４月の旧キヤノン販売から現社名への変更とともに卸売業からソリューション業への業態転換を進めており、２００３年に住友金属工業から買収したキヤノンシステムソリューションズ（ＣＳＯＬ）をこの中核企業として強化している。今回のＴＯＢは、情報システムの企画、構築から運用管理まで一貫したＩＴサービスを展開するアルゴ２１をグループ化しＣＳＯＬとのシナジー効果を高めることを目的にしている。買い付け期間は、５月１７日から６月２７日までの２１営業日、買い付け株式数は５８０万株（所有割合５４．２１％）、買い付け代金１５５億２４００万株を予定、ＴＯＢ後はアルゴ２１の上場廃止を意図していないが、取得株式数に上限を設けていないため結果次第では上場廃止の可能性もあるとしている。なおキヤノンＭＪの株価も、３０円高の２４００円と続伸している。

△ソニー<6758>は過去最高益予想が市場コンセンサス上回り高値更新
ソニーは、２９０円高の６７５０円と急続伸し５月９日につけた昨年来高値６６８０円を更新している。前日に３月期決算を発表、今期業績を大幅増益、１０期ぶり過去最高純益更新と予想して市場コンセンサスを上回ったことから買い先行となっている。前日の米国市場で、ＮＹダウが連日の最高値更新となり、同社ＡＤＲ（預託証券）が、好決算を受けて東京市場の終値より２８５円（円換算値）高く引けたことも買い方を勢い付かせている。同社の今期業績は、売り上げ８兆７８００億円（前期比５％増）、税引前純利益４２００億円（同４．１倍）、純利益３２００億円（同２．５倍）と税引前純利益は前期の減益着地からＶ字回復、純利益は過去最高が予想された。エレクトロニクスは、半導体の貢献や電池パックの自主回収費用一巡で大幅増益を見込み、ゲームではＰＳ３ビジネスの日米欧の本格展開で営業損失の大幅縮小を予想、エレクトロニクス分野の構造改革費用が前期の３８８億円から約３５０億円に減少、旧本社跡地の一部売却益約５９０億円も加わり高変化する。純利益は、市場コンセンサスを約３２５億円上回る。株価は、金融子会社の今秋上場報道をきっかけに動意付き上値追いに弾みをつけた。かつて業績悪化で相場全般を急落させた「ソニー・ショック」とは逆のポジティブな評価が続きそうだ。

△エア・ウォーター<4088>は連続最高純益を割安株買いし続伸
エア・ウォーターは、１４円高の１３０５円と続伸している。前日に発表した３月期決算が買い手掛かりで、前期、今期と連続して過去最高純益を更新することが割安株買いを増幅している。同社の前期業績は、昨年１１月の上方修正値を上ぶれ前々期比７％増収、１６％経常増益、２３％純益増益と過去最高を更新して着地した。産業用ガスが、鉄鋼・半導体・液晶・ガラス向けにタイムリーに設備投資を実施したことが同業界の需要拡大を享受し、基礎化学品でもアジア市場向けに旺盛な需要が続き原油価格高騰に伴う製品市況好転効果も上乗せとなった。今期も、売り上げ４１５０億円（前期比２％増）、経常利益２７０億円（同６％増）、純利益１４０億円（同１７％増）と続伸を見込んでいる。株価は、前期配当の増配や鉄鋼関連株人気の波及で３月に上場来高値１４５０円まで買い進まれ調整場面にある。ＰＥＲは１５倍台と一段と割安となり、最高値奪回も十分に想定範囲内となろう。
（東洋経済新報社）

▼栗本鉄<5602>が新安値、前期業績推定値の下方修正を嫌気
栗本鉄工所が３日続落。一時３８円安の２８８円まで売られ、１月５日の年初来安値２８９円を更新した。同社は１６日、前０７年３月期の連結業績推定値を下方修正し、嫌気されている。経常損益は１１億円の黒字から３３００万円の黒字（前々期は１１億５０００万円の赤字）に、純利益は２０億円から５億５７００万円（同６億９２００万円）にそれぞれ減額した。耐震偽装事件で建設市場全体が落ち込んだ影響を受け、受注環境が厳しかったという。なお、本決算はあす１８日に発表する予定。
（株式新聞ダイジェスト）

△三桜工<6584>がＳ高、業績好調でＰＥＲ１０倍台に
三桜工業が急騰し、値幅制限いっぱいとなる１００円ストップ高まで買い進まれている。前日引け後に発表した前０７年３月期連結業績が予想を上回る大幅増益となったほか、今０８年３月期についてはさらに増益率が拡大する収益予想を公表しており、これを受けて割安感が一気に強まった。主力製品である自動車用のチューブや樹脂製品などの販売が順調に伸びており、前期の経常利益は３０％増の３４億１２００万円に増加した。続く今期についても国内が堅調に推移すると同時に北米や欧州、アジアなど基盤強化を進めてきた海外での収益力がさらに向上し、経常利益は３５％増の４６億円に増えると会社側では予想。６５．７円の予想一株利益を基にしたＰＥＲは昨日終値（７１８円）で１０．８倍まで低下した。また、今期も１５円配当を計画しているため、配当利回りも２％を超え、「バリュエーション的に割安」（中堅証券）という見方が広がった。
（ラジオNIKKEI）

△楽天<4755>ブックス、商品を全国のファミリーマート<8028>店頭で受け取れるサービスを開始

△ネットワールドと日本オラクル<4716>、データベースログ分析ツールで協業

△ＯＢＣ<4733>、ＩＴツール「奉行　内部統制支援　ソリューションフレームワーク」を提供開始

△ハドソン<4822>、８人対戦のゲーム「ボンバーマン・ライブ」を北米子会社が今夏世界同時配信

△三協立山<3432>アルミ、モダンデザインに“和”を融合させた形材門扉・フェンス「Ｊ．モダン」を発売

△理経<8226>、７月からイスラエル社製のネットワーク・アクセス管理システム製品を取り扱い開始

△富士通<6702>、独ＳＡＰ　ＡＧと「グローバル・ホスティング・パートナー」契約を締結

△ミズノ<8022>、大型ヘッドの上級者向けドライバー「ミズノ　ＭＰ　ＣＲＡＦＴ　４６０」を発売

△ゼンテック<4296>、米ＳＯＭＡ社向けＷｉＭＡＸ製品の製造・供給で合意
（日経プレスリリース）

△テクノ・セブン<6852>が急伸
ジャスダックのテクノ・セブンが急伸している。０７年３月期の収益上方修正を発表、連結経常利益が従来予想の３億円から３億５４００万円見通しとなったことが好感されている。

▼栗本鉄工所<5602>が急落
栗本鉄工所が急落、１月５日の年初来安値２８９円を割り込んできた。０７年３月期の収益減額修正を嫌気している。連結経常利益は従来予想の１１億円から３３００万円になる見通しだ。

△ハイマックス<4299>
営業力強化で事業開発本部を新設。

△ケンウッド<6765>　米国無線通信システム事業会社ゼトロンの子会社化完了。
無線端末からシステムソリューションに質的拡大を進める。

△カプコン<9697>
ニンテンドーＤＳ向けソフト「逆転裁判４」が発売２週間で５０万本超と今年度も大ヒット連発の予感。

△ＮＯＫ<7240>が大幅続伸
１７日付け本紙１面「世界から熱い視線　自部品株」で取り上げたＮＯＫが大幅続伸、１月４日の年初来高値２３６０円を更新してきた。自部品は評価の高い日本の自動車を支えている高い技術力を誇り、世界的な業界再編の動きのなか、注目を集めている。
（株式市場新聞）

△ソニー<6758>が年初来高値更新、相場の新たな柱として０２年５月高値を目指す
ソニーが、２４０円高の６７００円と続伸し５月９日につけた年初来高値６６８０円を更新している。前日に２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期業績予想を発表、今期営業利益が前期比６．１倍の４４００億円と大幅増益見込みを好感している。液晶テレビなどが好調な電機（エレクトロニクス）部門が利益をけん引するとしている。相場の新たな柱として、目先は０２年５月高値７４６０円を目指そう。

△三桜工業<6584>は今期好業績予想で、一時、８１３円ストップ高
三桜工業は一時、８１３円ストップ高となった。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算が、前年比増収増益で、とくに経常利益は同３割以上の増益となったこと、２００８年３月期の連結業績予想が、前年実績比増収増益で、経常利益は３割以上の増益、純利益は５割以上の増益となっていることが、買い材料となっている。その後、前引けにかけて８１０円で約定が出ている。

△エルナー<6972>が業績の上方修正を好感し続伸
旭硝子傘下のエルナーが、１０円高の２１５円と続伸している。前日発表の２００７年１２月期連結業績予想の上方修正を好感している。経常利益が前回予想を１億５０００万円上回る１０億円（前期比３．１６倍）に増額した。不採算商品の販売縮小や高付加価値商品の拡販に加えて、コスト構造の見直しが奏功したとしている。株価は２月２０日につけた年初来高値２４７円抜けとなれば、３００円前後までの上昇もみられよう。

△マブチ<6592>は反発→続伸。ナゾの自社株買い発表・・・とは関係なく、好業績と地合いで買い
マブチモーターは反発→続伸。１００円高の７２６０円で始まり、その後は７４００円に乗せている。とくに何か材料が出たわけではないが、先週１１日に発表した第１四半期（２００７年１～３月）連結決算が前年比増収増益だったものの、ちょうど地合いが悪い時期だったため、今になって見直し買いが入ったと見られている。また、きのう大引け後に、自社株買いを発表した。期間はきょうから６月２９日、買付価格は６６１０円としている。算定根拠は、１５日終値７１８０円に、８％のディスカウントをかけたという、よくわからない数字となっている。前日１６日の米ニューヨーク株式市場は、ダウ工業株３０種平均が４日続伸、かつ、連日の最高値を更新し、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株式指数も反発した。そのため、今朝の日経平均株価は小幅反発し、１万７６００円台に戻している。電気機器セクターが東証１部業種別株価指数で、値上がり率上位に入っている。そうした地合いも影響しているもようだ。まずは３月につけた直近高値７６７０円ラインへの戻りが目安となる。

△凸版印刷<7911>はナゾの大陽線出現。買い安心感のある老舗企業株人気の一角？
凸版印刷は反発→続伸。１２円高の１２７２円で始まり、その後は１３３５円まで買われている。きのう発表した、２００７年３月期連結決算は、売上高が前年比０．６％増の１兆５５７８億７６００万円、経常利益が同１０．６％減の８３４億９１００万円、純利益が同７２．１％増の２６０億６７００万円。２００８年３月期の連結業績予想は、売上高が前年実績比４．０％増の１兆６２００億円、経常利益が同１１．４％減の７４０億円、純利益が同１８．９％増の３１０億円としている。最近は、好算決算でも今期見通しが悪ければ売られたりするくらいなのに、凸版印刷の決算は、経常利益が減益となり、今期も経常減益の見通し。しかし、今朝は大陽線が出現している。決算をよく見ると、固定資産の減損損失計上によるものだからか。同社は業界トップの一角で、出版印刷技術をベースに、ＩＣカードやデータプリントサービス、パッケージ、建装材、半導体関連など、さまざまな事業を展開している。老舗で、実質無借金の好財務体質、大口株主は信託口、生保、都銀などが並ぶ、優良銘柄だ。最近は、買い安心感のある大手老舗企業株が人気だ。同社もそのひとつとして買いが集まっているもようだ。１月高値の１３６６円ラインを上抜ければ、次は昨年３月高値の１６００円ラインが目標となる。

▼ニチレイ<2871>が５日続落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に
冷凍食品首位のニチレイが、２４円安の６７１円と５日続落し、２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に入っている。１５日に２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期業績予想を発表、今期業績横ばい見込みを嫌気した失望売りが継続している。１月１９日につけた年初来安値６４６円を意識した動きとなりそうだ。

△リンナイ<5947>が急続伸し騰勢を強める、大株主の動向を睨みつつ昨年高値奪回が目前
ノーザントラスト大株主のリンナイが、２００円高の３６００円と急続伸し直近１４日高値３５６０円を抜き騰勢を強めている。１４日に発表の２００７年３月期連結決算と０８年３月期業績予想を受け、外資系証券が１５日、投資判断を「売り」→「中立」に格上げしたことが買い手掛かり。２月に表面化したガス機器事故への世論・政府の対応が沈静化し、リンナイの日本国内のガス機器ビジネスは最悪期を脱したとしている。今期の連結業績予想は、経常利益が前期比１３．１％増の１５３億円と２ケタ増益を見込んでおり、大株主の動向を睨みつつ昨年１２月高値３７００円奪回が目前となってきた。

▼ブックオフコーポレーション<3313>は不正取引で気配値切り下げ、大量の売り物
ブックオフコーポレーションは９時４５分現在、寄り付かず。２７０円安の１５１２円売り気配。２０万株近い売り物が出ている。きのう夜７時台に、「不適切な売上計上について」発表を行なった。同社の複数の直営店が、売上目標を達成するために、「店舗の商品を第三者にいったん売却した後、連結子会社が当該商品を買い戻す」という取引を行なっていたことが判明した。２００４年１２月と２００６年２月に行なわれ、それぞれ、６７０万円、１６００万円の取引金額であったという。今後は、社内調査チームが、上記取引の原因や、その他の不適当な売上計上の有無を調査する。チャートを見ると、一連の報道により、それまで２０００円台で推移していたものが、続落し、１８００円ラインまで下げてきた。今後の上記調査の結果により、さらに下落が予想される。

△ナカノフドー建設<1827>は上方修正で反発。低位建設株は深追い禁物
ナカノフドー建設は反発。１３円高の２１３円で始まっている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期業績予想の上方修正が、買い材料となっているもようだ。個別・連結とも、売上高、経常・純利益ともに上方修正となった。東南アジアの海外子会社の完成工事利益の増加などによる。最近は、時々、何か材料が出た建設低位株がポコッと上昇することがある。低位株なので、上げ幅は小さくても、値上がり率は大きいため、値上がり率ランキングに登場することになる。今朝の寄り後は、同社も東証１部値上がり率上位にランクインしている。しかしやはり低位株なので、深追いは禁物。割り切った短期投資で。

△日本空港ビルデング<9706>が５日ぶりに急反発、羽田国際化の提言を受け買い戻しの動き
日本空港ビルデングが、２４５円高の２３００円と５日ぶりに急反発し４月２６日につけた年初来高値２２９０円を更新している。前日午後２時に２００７年３月期決算と併せて０８年３月期業績予想を発表し株価は続落した。同日政府のアジア・ゲートウェイ戦略会議（議長・安倍晋三首相）が、日本とアジアの交流を促進する「アジア・ゲートウェイ構想」をまとめ、就航先や参入企業を国主導で決める航空政策の自由化（オープンスカイ）を軸に、早朝・夜間枠を利用した羽田空港での国際チャーター便拡充や、大都市圏国際空港の２４時間化などを提言したとの報道を受け、空港での物品販売などを手掛ける同社に対する期待が高まった。今期業績は、経常利益が６．７％と微増益見込み。取組倍率０．１０倍の売り長の好需給から買い戻しの動きが加速している。

▼ソリッドグループホールディングス<7602>は続落にインサイダー容疑が追い討ち
ソリッドグループホールディングスは小幅反発。４円高の５８円で始まり、寄り後は６０円台に乗せている。きのう１６日付け新聞で、同社社長ら３人がインサイダー取引を行なった疑いがあるとして、証券取引法違反容疑で、東京地検特捜部に告発されると報道された。同日昼、井上博文副社長らが記者会見するとともに、「現在確認中であり、確認が取れ次第、速やかに報告する」とのコメントを発表した。旧ライブドアオートの同社チャートを日足で見ると、１００円台で低迷した後、きのうまで６日連続、陰線かつ続落してきていた。もうこれ以上は下がる余地がないようで、今朝は小反発している。

△日清紡<3105>が４日続伸し年初来高値を窺う動き
日清紡が、１６円高の１６１３円と４日続伸し７日につけた年初来高値１６２５円を窺う動きになっている。１５日に２００７年３月期連結決算と０８年３月期業績予想と併せて３００万株の自社株消去発表、今期経常利益１９．１％増見込みを好感した買いが継続している。またブルドックソース<2804>にＴＯＢ提案したスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドが、日清紡株の５．０４する大株主であることも、株価の下支え要因となっている。引き続き注目。

△ＨＯＹＡ<7741>は続伸。ペンタックス<7750>のＴＯＢ受け入れと経営統合の大筋合意報道で
ＨＯＹＡは続伸。１００円高の３８８０円で始まっている。今朝の日経新聞等で「ペンタックスが、ＨＯＹＡのＴＯＢを受け入れて経営統合することで大筋合意」と報道された。ペンタックスは続落。１円安の７７６円で始まり、寄り後は７６７円まで売られている。
（証券日刊新聞）

□オリジン電気<6513> 今期増益予想 市場予想下回る
オリジン電気は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高4100億円（前年同期比10.4％増）、経常利益30億円（同6.6％増）、当期純利益20億円（同3.3％増）。市場予想、クイックコンセンサスで、当期純利益22.2億円。

□Ｔ＆ＤＨＤ<8795> 今期減益予想 市場予想は上回る
Ｔ＆ＤＨＤは、2008年3月通期連結予想を発表した。経常収益2兆1800億円（前年同期比4.6％減）、経常利益1300億円(同17.8％減）、当期純利益370億円（同4.6％減）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益1169億円、当期純利益363億円。
（証券新報）

△サンエー<3605>　ブランドでブログ　サイバーエージェントと提携
女性向けファッションブランドを中心に手掛けるサンエー・インターナショナルは１７日、国内最大級のブログサービスを展開するサイバーエージェントと提携して、日本初の「ファッションブランドブログ」を立ち上げる。同日発表する。店舗売り上げへの影響懸念などから、インターネットを利用した販売については比較的消極的だった国内アパレル業界の新たな動きとして注目されそうだ。ファッションブランドブログは、サンエーが直営で展開するショッピングサイト「セレクソニック」と、サイバーエージェントが運営する「アメーバブログ」を連動。アメブロには約１６８万人がブログを開設しており、月間アクセス数は約１３億件。このブログ内にサンエーのファッションブランドブログが登場する。各ブランドごとに開設し、当初は「ジル　スチュアート」をはじめ９ブログでスタートする。

△相鉄<9003>イン、来夏に参入第２弾　神奈川・湘南台に
相模鉄道グループの相鉄イン（横浜市西区）は、相鉄いずみ野線、小田急江ノ島線、横浜市営地下鉄が乗り入れている湘南台駅（神奈川県藤沢市）の西口にビジネスホテル「相鉄フレッサイン湘南台」を２００８年夏に開業する。同社のビジネスホテルはＪＲ大船駅前（同鎌倉市）に今年１２月開業予定の「相鉄イン　鎌倉大船」（仮称）に続くもので、神奈川県内を中心に１０店舗のビジネスホテルチェーン展開を予定している。

△日産自動車<7201>　ラフェスタを改良、ＣＭに森高さん
日産自動車は、小型のミニバン「ラフェスタ」の外観と内装をマイナーチェンジし、発売した。ＣＭには子育て中のタレント、森高千里さんを起用し、若いファミリー層のユーザーを開拓したい考えだ。ラフェスタは３列シートのミニバンながら、最小回転半径が５・１メートルと、女性にも運転しやすい取り回しのよさが特徴。今回のマイナーチェンジでは、ヘッドランプや後部バンパーなどの形状を一新したほか、上質なシート地を採用するなど多く改良を施した。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

2767フィールズ
9205ＪＡＬ
5301東海カ
9697カプコン
9706日本空港ビルデング
6131浜井産業
6379新興プランテック
9766コナミ
2149アジアメディアカンパニーリミテッド
4565そーせいグループ
4764デジタルデザイン
6331三菱化工機

■免責事項
　・投資判断は、自己責任でお願いします。
　・当方は、皆さんの投資判断に対する一切の責任を負いかねます。