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2009 10,17 08:00 |
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来週の株式市場、米決算とJAL問題などの間で綱引き 来週の東京株式市場ではもみあいが予想される。10月13―16日は主に米株高という海外要因で日本株も堅調だったが、引き続き米株式相場を押し上げている米企業決算にらみの展開となりそうだ。 ただ、日本航空(JAL)に先行き不透明感が出ているほか、金融株売りが続いており、上昇基調ながらも伸び悩むとみられている。銀行株の下落によってTOPIXの下げ基調が鮮明となっており、日経平均株価の値動きとの比較も話題になりそうだ。 日経平均の予想レンジは1万円─1万0500円。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
10月13―16日の日経平均は高安80円程度の値動きにとどまった。日興コーディアル証券シニアストラテジストの河田剛氏は「日本株は米株高に連れて上げているだけで、買い手掛かりは乏しい」とし、外部要因と指摘する。河田氏は「外為市場が足元で円安に振れているとはいえドル/円は90円付近で、ハイテク株の上昇などを抑えており、基本的に強いとはいえない。企業決算が本格化するまではこう着状態」との見方を示した。 みずほ総研シニアエコノミストの武内浩二氏は、米株式市場について7―9月期の決算にらみで底堅い展開とみている。そのうえで「生産が増加に転じ、製造業ISM指数が50を超えるなど経済の持ち直しが確認され始めた時期であり、企業業績も改善傾向を示している可能性が高い。事前予想がやや慎重であったことも踏まえれば、ポジティブサプライズとなりやすく、引き続き株価の下支えになる」と指摘する。ただ、RSIなどのテクニカル指標は短期的な過熱水準に近づいていることなどから利益確定売りも出やすいと予想する。 19日―23日は、22日の8月米住宅価格指数のほか、21日に金融大手モルガン・スタンレー、22日にクレジットカード大手アメリカン・エキスプレスの第3・四半期決算の発表が予定されている。相場を押し上げてきた米企業決算の発表も終盤を迎えており、材料不足から東京市場は上値が重いとみられている。国内証券のディーリング部長は「日本株のエネルギーの乏しさが顕著になっており、東京市場での値動きは期待できない」と指摘する。 みずほ総研の武内氏は東京市場について「米国やエマージング諸国など海外株の上昇傾向が引き続き支援材料となるものの、為替や政策動向など不安材料が多い中で、上値の重さも意識されやすい」との見方を示す。また、外為市場でドル/円が90円台を回復し、引き続き円安地合いで推移するようならいったん戻りを試すとの可能性を指摘している。一方で、「原油価格が高値を更新するなど、需要が低迷する中でコスト増の影響も意識され、国内企業業績に対する不透明感は容易に解消しないだろう」という。 16日の取引では機関投資家などを中心に国内勢が不透明感の強まったJALを大きく売る動きがみられたほか、JALへの債権放棄などの思惑から銀行も売られたと大手証券の株式トレーダーは指摘した。同トレーダーは、株式市場には決め手となる買い手掛かりが乏しいとして、JALの先行き不透明感は19日以降の株式相場にも影響があるとの見方を示す。 加えて三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)による増資接近観測を背景に欧州系年金筋の銀行株売りがみられ、押し下げ要因になった。メガバンク株はみずほフィナンシャルグループ(8411.T)、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T)などの買いが見送られた。銀行株売りがTOPIXの下落に寄与しており、日経平均に追随できていないことも注目されそうだ。 (ロイター日本語ニュース 吉池 威記者) PR |
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