今日の株式見通し＝堅調もみあい、利益確定売りも出やすく
ロイターNEWS　2009年 10月 16日 07:52 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK031844920091015

　きょうの東京株式市場で日経平均は堅調もみあいとなる見通し。
１５日の米株続伸や１ドル９０円半ばまで進んだ円安を好感して高寄りするものの、上値を積極的に買う国内材料に乏しいという。「ドル／円為替が落ち着いて推移すれば、下に大きく売り込まれることはない」（みずほ証券エクイティ調査部・シニアテクニカルアナリストの三浦豊氏）とみられる一方、米国では金融株などで決算を機に利益確定売りが出ていることから、「週末でもあり東京市場でも利益確定売りが出やすい」（国内証券）との声が出ている。

　日経平均の予想レンジは１０２００万円─１万０４００円。

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　１５日の米株式市場は続伸となり、ダウとＳ＆Ｐは年初来高値で引けた。原油価格の上昇を背景にエネルギー株が買われ、相場を下支えしたという。一方、ゴールドマン・サックスとシティグループの決算を機に、金融株は値を下げた。

　きょうの東京市場では、米国同様にエネルギーや資源関連銘柄が堅調で、円安を背景に輸出株もしっかりとみられる半面、「銀行株は弱含み」（日興コーディアル証券エクイティ部・部長の西広市氏）となりそうだ。大手銀行株は１５日、みずほフィナンシャルグループ(8411.T)、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T)が午後に軟化し、マイナスで引けている。

　日経平均は２５日移動平均線をクリアしたが、ＴＯＰＩＸは２５日線に届いていない。

みずほ証券の三浦豊氏は「銀行株の軟調が、ＴＯＰＩＸの伸びを抑えている」と指摘する。

　１６日付日経新聞朝刊は、トヨタ自動車(7203.T)が子会社のダイハツ工業(7262.T)と新興国市場向けの低価格車を共同開発すると報じた。トヨタの販売車種で最も安い１００万円を切る価格を目指し、２０１０年代前半にブラジルやインド、中国などで順次発売すると同紙では伝えている。

（ロイター日本語ニュース　石渡　亜紀子記者）