5/16 お昼の『株価材料』

お昼の『株価材料』は、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

 

■株価材料

△メディネット<2370>　メディネットが技術支援する韓国ＩＭＳ社、世界初となるCD3-LAKの医薬品としての製造・販売承認を取得
（TOKYO IPO）

△任天堂<7974>株が初の4万円台乗せ、その後利益確定売りで反落
午前の株式市場で、任天堂が初めて４万円台に乗せた。「ニンテンドーＤＳ」や「Ｗｉｉ（ウィー）」などゲーム機の販売好調を主因とした業績拡大期待から買いが継続している。ただ大台に乗せたことで、達成感からいったん利益確定の売りが出て反落している。４月２６日に発表した２００８年３月連結営業利益見通しは前年比１９．５％増の２７００億円。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト１８人の予測平均値２５３３億円を上回った。
（ロイター）

▼エスバイエル<1919>---続落で100円割れ、売上前倒し計上報道で
大幅続落、今年に入って初めての100円の大台割れ。売上の前倒し計上など不適切な会計処理を行なっていたとの一部報道が嫌気材料とされている。報道では、売上高で1.2億円分水増しとされている。会社側では、過去の決算において、先行して売上計上する処理が行なわれていたことは判明としている。計上金額などに関しては、あらためて正式に発表するとも。

△ヤクルト<2267>---押し目狙いの買い
連日の年初来安値更新も押し目買い意欲も。今期営業減益見通しが嫌気され、昨日は大幅下落。本日も前日の安値を更新したが、連日下ヒゲを残す格好で切り返してきている。再編機運などから押し目狙いの買いが入っているようだ。

▼三光ソフ<1729> 大幅続落、連日で年初来安値を更新。
ＧＳでは「買い」としていた投資判断を中断しており、売り材料視されているようだ。中間決算発表の延期に加えて会計監査人の退任を理由に挙げており、中間決算発表については再延期の可能性も完全には否定できないと。

△新日石<5001> 出来高伴い続伸で年初来高値を更新。
2005年10月以来の4ケタ回復となっている。船舶用Ｃ重油の5ヶ月連続引き上げ報道が材料視されているようだ。4月積み価格は前月比6.3％引き上げで合意と伝わっている。原油市況の上昇、コスモ石油の好業績見通し発表なども支援材料と。

△住軽金<5738> 買い先行後は利食いに押される。
均衡表では雲に抑えられた格好。なお、立花証券では参考銘柄として取り上げているようだ。今期連結経常益は5期連続で過去最高益を更新する見通し。

□関電化<4047> 5営業日続落で連日の年初来安値更新。
今期減益予想が嫌気される格好から大幅安となっている。信用買い残高は増加傾向にあり、需給も重石に。なお、三菱ＵＦＪ証券では中期成長率が高いことは変わらないとし、レーティング「1」を継続。

△ロート<4527> 前日急落の反動。
減益見通しが嫌気され前日は大幅安となっていた。なお、三菱ＵＦＪ証券ではレーティング「1」を継続。減益計画は過度に慎重で、上方修正の可能性は大きいとみている。

▼カカクコム<2371> ストップ安。
前日発表した決算が売り材料につながっているようだ。前期経常利益は13億円で前期比67％の大幅増益となったが、計画値である16億円は下回った。また、今期は22％増の16億円予想と前期従来計画の水準となっている。四季報予想水準などは大きく下回っており、成長期待が後退する展開になっている。

△デックス<4794> ストップ高買い気配。
業績の回復期待から物色されているようだ。第1四半期は売上高が前年同期比2.0倍の5.59億円となったほか、営業損益段階から黒字化している。経常利益については1.91億円となっており、07年12月期予想に対する進ちょく率では50.1％となった。

△日揮<1963>---2/6の年初来高値2180円が射程圏に
値上がり上位に。昨日発表した決算内容が評価されている。これにより2/6の年初来高値2180円が射程圏に。なお、クレディ・スイスでは投資評価を「OUTPERFORM」に引き上げ、目標株価を2400円としている。

▼富士ソフト<9749>---大幅安、今期業績や中期経営目標など受けて
大幅安。前日に前期の決算と中期経営目標などを発表しており、それぞれネガティブに捉えられる格好。前期実績は計画上ブレながら減収減益で着地、今期の経常利益は1.5％増にとどまる予想で回復も緩慢な印象。中期計画では、09.3期営業利益116億円、10.3期132億円を見込んでいる模様だが、こちらもアナリストの従来予想などと比較すると低水準にとどまっている格好だ。

△前田建設<1824>---急騰、今期の収益急回復見通しと割安感で
急騰。前日に決算発表、経常利益は前期が78％の大幅減益だが、今期は前期比3.5倍と急回復の見通し。大手ゼネコン株が厳しい収益見通しを発表する中、関心は高まり安い格好。また、現在のＰＢＲ水準は0.5倍を下回る状況、水準訂正余地は大きいとの見方も買い安心感につながる。

▼フィールズ<2767> 日興シティでは投資判断を「1H」から「2S」、目標株価については39万円から23.3万円に引き下げたようだ。
08年3月期の業績は急回復が見込めないとの会社予想を前提にすると。なお、前日は08年3月期の業績見通しが嫌気され、ストップ安比例配分となっていた。

△新日鉄<5401>---ブラジルに新高炉建設、新興国戦略を加速
グループのブラジル鉄鋼大手ウジミナスは、10年をメドに約3000億円を投じて新高炉を建設すると伝えられている。新日鉄は技術供与などで協力し、新興国戦略を加速すると。5/11時点の信用倍率は4.57倍と4/27時点の4.97倍から改善。

▼鹿島<1812>---大幅続落、大幅減益見通しの発表を嫌気
大幅続落。前日の引け後に発表された決算内容が嫌気される。今期の営業利益は前期比22％減益の430億円予想に。前日は取引時間中に大林組などが減益見通し発表で急落、同社に対しての警戒感も高まってはいたが、アク抜け感が生じる内容には至らず、むしろ売りが膨らむ状況となっている。業界環境の厳しさが意識される格好から、本日は大手ゼネコン株が全面安の展開となっている。

△ヤマダ電機<9831>---ぷれっそＨＤ買収、中小型店舗を強化
3日続伸で25日線を突破。マツヤデンキなど中の持ち株会社、ぷれっそＨＤを買収すると発表。手薄だった中小型店舗を強化。均衡表では先行スパンがサポートとして機能し、遅行スパンは上方転換シグナル発生へ。

□ソフトバンク<9984>---徐々にロングが溜まってきている
リバウンドも短期筋中心で買い続かず。前日高値レベルでは戻り売りに押されてしまっている。5/11時点の信用倍率は1.48倍と、徐々にロングが溜まってきている。なお、大和総研ではレーティング「1」、目標株価4000円を継続している。

△ＴＤＫ<6762>---買い気配、決算受けて投資判断格上げの動き
買い先行。昨日発表した決算内容が評価されている。前期営業利益は795億円で計画を下回ったが、構造改革費用の積み増しなどが背景となっている。一方、今期は900億円予想で前期比13％増益見通し、順調な業績拡大を評価する動きとなっているようだ。みずほでは「２」から「１」に格上げで12000円目標、日興シティでは「２Ｈ」から「１Ｈ」に格上げで14000円目標としている。

▼ガーラ<4777> 大幅安。
決算発表の延期が嫌気されているようだ。米国子会社の会計監査に時間を要しているとして、15日に予定していた決算発表を延期すると発表している。なお、決算の発表日については未定と。

△冶金工<5480> 反発。
前日発表の決算を好感する動きが先行。前期経常利益は239億円で前期比2.2倍、今期も315億円で31％増益の予想になっている。昨日は好決算発表後の出尽くしを警戒して大幅安となっており、あらためて大幅増益見通しを評価する動きが優勢に。ＰＥＲ水準の割安感なども台頭する格好へ。

▼アプリ<3727> 売り気配。
業績不振から見切り売りが活発化しているようだ。第1四半期の決算と併せて07年12月期の業績予想を下方修正、最終損益については従来予想の7.5億円の黒字化予想から75億円の赤字に減額された。なお、下方修正を受けて外資が相次いで格下げに動いている。メリルでは投資判断を「買い」から「中立」、ＵＢＳでは「Neutral2」から「Reduce2」、目標株価については35万円から13万円、ＧＳでは「中立」から「売り」、目標株価については75万円から13万円に引き下げたもよう。

△ドコモ<9437>---もみ合い、モルガンでは「オーバーＷ」に
もみ合いスタート。モルガンでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も204000円から243000円に引き上げている。携帯電話市場の競争緩和、中期的な収益拡大シナリオが見え始めたことなどを背景に、同社とＫＤＤＩ<9433>の投資判断を引き上げている。とりわけ、同社に関しては、国際関連収入の拡大や株主還元などが期待できることから、中期的な投資妙味は大きいとしている。

△アルフレッサＨ<2784>---前日陰線を吸収できるか
前日陰線を吸収できるか。昨日は07/3期の大幅増益と今期2ケタ増益予想が好感されたが、2/23高値に届かず、その後は上げ幅を縮めていた。これにより大引けでは再び均衡表の雲を割り込んでいたが、本日は雲を再び突破している。

△トクヤマ<4043>---乾式シリカの生産能力は25％引き上げ
中国での乾式シリカの新工場を07年末に稼動させると報じられている。これにより全社の生産能力は25％引き上げ、世界シェアを約15％まで高めると。前日に年初来安値を更新、リバウンドでまずは5日線レベルを意識。
（フィスコ）

△日農薬<4997>は業績上方修正を買い手掛かりに急反発
日本農薬は、４５円高の４８７円と３日間の変わらずを挟み実質で８営業日ぶりに急反発している。東証１部値上がり率ランキングの第４位にランクされている。前日に今３月中間期・９月通期業績の上方修正を発表、低位値ごろの割安株買いを再燃させている。上方修正のうち９月通期業績は、売り上げが期初予想を５億円、経常利益が１０億円、純利益が５億円それぞれ上回り、純利益は１６億円（前期比７０％増）と前期の過去最高を大幅に更新する。化学品事業・農薬販売で、自社独自品を中心にした農薬が、アジア地域、北米地域で海外販売を伸ばし、医薬品でも外用抗真菌剤ラノコナゾールが、一般医薬品として２月から発売され売り上げを拡大、ノウハウ技術料収入増と製品原価低減も重なり上方修正につながった。同社は、前期も昨年５月に中間期業績、同１１月には通期業績を上方修正するなど、従来の業績低迷企業イメージを脱しつつある。株価は、前回１１月の業績修正がその後約４割高のきっかけ材料となっており、再現が有望となる。

△東京電波<6900>は決算発表を先取りし下げ過ぎ訂正期待で反発
東京電波は、５８円高の１５１６円と反発し昨年来安値水準の１４００円台央で動意含みとなっている。水晶振動子メーカーとして、販売価格の下落から２００７年３月期業績が、下方修正を交えて弱含みで推移し、株価も日柄で１年超、値幅で８００円幅の調整となったが、テクニカル的に１３週移動平均線から５％弱のマイナスかい離は下げ過ぎとして訂正期待の下値買いが続いている。

▼山下医<3022>は東証１部指定替え承認も利益確定売りで急反落
山下医科器械は、９０円安の２０５５円と４営業日ぶりに急反落している。前日に東京証券取引所から５月２２日付けで東証１部指定替えを承認され、指定替えに際して公募増資や株式売り出しを伴わないことから、上場後に株価指数連動型のファンドなどの買い増し思惑が高まったものの、この３日間で２００円幅の急伸を演じただけに利益確定売りが増勢となっている。同社は、昨年２月に東証２部に新規上場されたばかりで上場直後に２６８０円高値をつけたものの、その後は１５０８円まで調整し一度も公開価格２６００円をクリアしたことがない。ただ業績そのものは、九州を地盤とする医療機器販売会社として好調に推移し、今年１月には中間期決算の開示に合わせて今５月通期業績の上方修正と期末配当の増配を発表している。さらに株価的には５月１１日に実施した立会外分売（分売価格１８４９円）から急動意となっている。ＰＥＲ１３倍台、ＰＢＲ１倍ソコソコの割安訂正からも、１部上場後の公開価格奪回は、大きなＩＲ（投資家広報）テーマに浮上しよう。

△オーネックス<5987>は株式分割、好決算もＭＭ人気不発で小動き
オーネックスは、７円高の１１９０円と小高く始まっている。前日に株式分割と高進捗率となった今６月期第３四半期（３Ｑ）決算を同時に発表したが、マーケットメーク（ＭＭ）銘柄人気はやや不発で、売り買いとも小口となっている。株式分割は、投資しやすい環境へ向け投資金額を引き下げて株式の流動性を高め、投資家層を拡大することを目的に実施するもので、６月３０日割り当てで１株を３株に分割する。一方、３Ｑ業績は、前年同期比６％増収、５％経常増益、５％純益増益で着地するとともに、今年２月に上方修正された通期業績に対して経常利益は８０％、純利益は８１％の高進捗率となった。金属熱処理専業メーカーとして建設機械、産業用工作機械向けに受注が引き続き順調に推移し、生産性向上と原価低減も寄与して高進捗率につながった。株価は、ＰＥＲは１０倍ソコソコと割安歴然だが、品薄・値付き難が続いている。株式分割の基準日接近とともに好業績の評価が高まる展開が予想される。

△シンニッタン<6319>は好業績評価に株主提案反対思惑重なり反発
シンニッタンは、２３円高の７２７円と反発している。前日に３月期決算を発表し、連続過去最高更新となる好業績評価に加え、同時に発表した株主提案に対する反対決議が思惑材料となり買い先行となっている。同社業績は、前期が今年３月の上方修正値を上回り前々期比１１％増収、２８％経常増益、４６％純益増益と連続の過去最高で着地した。主力の鍛造部門が、自動車、建設機械向けに熱処理装置の増設を進めたタイ子会社や国内２工場が好調に推移し、建築用仮設機材事業も都市再開発向けに売り上げ、リース高を拡大したことが寄与した。今期業績も、商品の差別化や生産性の向上を進め続伸を見込み、純利益は１９億円（前期比４％増）と連続過去最高となる。一方、米系資産運用投資会社セーフ・ハーバー・マスター・ファンド　エルピーの株主提案については、期末配当の７０円への増配、取締役２名選任など３つの議案について、取締役会ですべて反対を決議した。株価は、株主提案思惑で今年３月に８１３円高値まで急伸し調整場面となっている。６月２８日開催予定の株主総会に向けて思惑が再び高まろう。

△ＴＤＫ<6762>は連続の最高純益更新を買い手掛かりに５日ぶり急反発
ＴＤＫは、８００円高の１万６８０円と変わらずを挟み５営業日ぶりに急反発している。前日に発表した３月期決算をポジティブに買い評価しており、今期予想純利益は市場コンセンサスを上回っている。同社の３月期業績は、前期が今年１月の上方修正値を上回り前々期比８％増収、３４％税引前純益増益、５９％純益増益と伸び、純利益は１０年ぶりに過去最高を更新した。携帯電話、ノートパソコン、薄型テレビ向けに積層セラミックチップコンデンサなどの高機能・多機能電子部品の需要が拡大、電源事業での田淵電機との資本・業務提携、円安による約６１億円の営業利益上乗せも加わり大きく伸びた。今期も、為替レートは１ドル＝１１０円（前期実績１１６．９７円）の円高を前提に続伸を見込み、純利益は７２０億円（前期比２％増）と過去最高更新を続け、市場予想平均を約３０億円上回っている。株価は、１万円台出没の高値固め継続となっているが、ＰＥＲが１９倍台と市場平均を下回ることから再発進に弾みをつけそうだ。

△扶桑レクセル<6386>は株式交換比率思惑高まり急反発
扶桑レクセルは、寄り付きから買い気配を切り上げ９８円高の１１２５円と急反発している。前日に親会社の大京<8840>と株式交換により完全子会社となることを決議、株式交換契約締結を発表したことを受け、交換比率からなお上値余地が望めるとして買い先行となっている。同社は、１９８３年に大京の出資を受けて不動産事業に参入、マンション分譲と立体駐車場の両輪経営を続けてきた。株式交換は、大京が新たな中期経営計画に基づきマンション総合事業グループとして成長するために、同社と一体的な経営体制を実現しシナジー効果を高めるために実施される。６月２６日の扶桑レクセルの承認株主総会を経て８月１日に株式交換され、この前の７月２６日に同社は上場廃止となる。株式交換比率は、同社株式１株に対して大京株式１．８８株を割り当て交付するが、交換比率からは前日終値現在でなお１００円強の上値余地が計算される。なお大京の株価も、１９円高の６１８円と５営業日ぶりに反発している。

△冶金工<5480>は連続最高業績が鉄鋼株人気を再燃させ高値肉薄
日本冶金工業は、寄り付きの買い気配から７９円高の１４９９円まで買い進まれて急反発し５月１４日につけた昨年来高値１５３０円に肉薄している。前日に発表した連続２ケタ増益・過去最高更新となる３月期決算が、同様のケースで急伸した大平洋金属を連想させ買い先行となっている。同社の前期業績は、期中に３回も上方修正されているが、この修正値を上回り前々期比３０％増収、２．２倍経常増益、２．５倍純益増益と高変化した。ステンレス鋼板が産業用機器や建設用に、高機能材製品がエネルギー・環境関連用途向けにそれぞれ伸び、原料価格上昇分の製品価格への転嫁を進めたことが上ぶれ着地要因となった。今期も、主原料のニッケル、クロム、モリブデンの価格転嫁がますます重要になるとしているが、業績そのものは連続２ケタ増収益を予想、純利益は１８０億円（前期比１７％増）と過去最高を連続更新する。株価は高値水準にあるが、ＰＥＲは１０倍台とさらに割安となる。１９８８年につけた上場来高値１６６０円もいずれクローズアップされることになろう。

△ヤマダ電<9831>は今期純益は市場予想下回るがＭ＆Ａ評価し３連騰
ヤマダ電機は、３００円高の１万１３２０円と３日続伸している。前日１５日に３月期決算とともに、地域密着型家電量販店チェーンのぷれっそホールディングス（東京都港区）の子会社化を発表、業績面では今期予想純利益が市場コンセンサスを下回ったが、Ｍ＆Ａをポジティブに評価し買い先行となっている。同社の前３月期業績は、前々期比１２％増収、１４％経常増益、１７％純益増益と伸び、連続して最高純益を更新した。パソコン関連製品は低調だったが、大型薄型テレビ、ゲーム関連などがけん引した。今期は、パソコンが底堅くなり、北京オリンピック開催に伴う大型薄型テレビの販売増、高性能冷蔵庫、洗濯乾燥機などが引き続き順調に推移するとして、売り上げ、経常利益とも２ケタ続伸を見込み、純利益は４９４億円（前期比１３％増）としたが、市場コンセンサスを約１０億円下回る。一方、ぷらっとＨＤは、傘下にマツヤデンキ、サトームセン、星電社を保有する中堅家電チェーンの持ち株会社で、新生銀行系の投資事業有限責任組合から全株式を３３億円で取得、ヤマダ電の大型店に加え中小店舗もグループ化、単純合計の売り上げは１兆５０００万円と業界２位のエディオンの約２倍となる。５月の連休明けに独占禁止法違反容疑で家宅捜索を受けてやや波乱となった株価を押し上げよう。

△アステラス薬<4503>は連続最高益更新で市場予想を上回り急反発
アステラス製薬は、１５０円高の５３８０円と急反発し昨年１２月につけた経営統合後高値５４７０円を視野に捉えている。前日に発表した３月期決算が買い手掛かりで、前期、今期と２ケタ増益で過去最高純益を更新、市場予想平均を上回ることがディフェンシブ株人気を再燃させている。同社の前期業績は、前々期比４％増収、２％経常減益、２６％純益増益で着地した。免疫抑制剤プログラフや過活動膀胱治療剤ベシケアを中心に海外売り上げが伸び、為替差損の発生で経常利益は小幅減益となったが、純利益は一般用医薬品子会社ゼファーマの株式譲渡益２１２億円、投資有価証券売却益１２３億円などの計上で２ケタ増益となった。今期も、プログラフ、ベシケアなどの主力薬は引き続き伸長し研究開発費は前期に比べ１６％減少するため続伸を見込んでいる。純利益は、１５２０億円（前期比１５％増）と過去最高を連続更新し、市場コンセンサスを約６０億円上回る。株価は、ＰＥＲ１９倍台と市場平均を下回っており、６月に実施する４５００万株の自己株式消却や株不足の信用好取組など好需給若し円し１２月高値抜けに弾みをつけそうだ。
（東洋経済新報社）

△コスモ石<5007>が新高値、今期の２ケタ増益見通しを好感
コスモ石油が反発。一時２９円高の５３９円まで買われ、９日の年初来高値５３０円を更新している。同社は１５日引け後。前０７年３月期決算を発表。大幅な減益となった前期から一転して今期は２ケタ増益の見通しを示しており、好感された。前期の連結経常利益は前々期比３７．４％減の７４７億８９００万円となった。暖冬および燃料転換などにより販売数量が減少。また、０６年４月に発生した千葉製油所の火災事故による操業の一定期間停止も響いた。加えて在庫評価の影響が前年度に比べて大幅に減少したこともあり、石油事業が減益となった。今期の連結経常利益は前期比１７．７％増の８８０億円。前年度の製油所稼働低下の影響がなくなることや在庫評価の影響などから石油事業が増益となる見通し。１１日時点の東証信用残倍率も１．１３倍と４月２７日時点の１．６０倍から改善している。
（株式新聞ダイジェスト）

△綜研化<4972>が上昇率トップ、今期大幅増益予想好感
綜研化学が大幅高となり、ジャスダック市場において上昇率がトップとなる場面があった。同社は液晶パネルに使われる各種機能性フィルムや偏光板をそれぞれ貼り合わせる「粘着フィルム」の世界的なメーカー。前日１５日に発表された前３月期の連結経常利益は前の期と比べて３．６％増の２６億６４００万円となった。前期の経常利益は、液晶パネルメーカーの在庫調整の影響を受けて、今年１月に従来計画の３０億円に対して下方修正された経緯がある。前期の経常利益が下方修正されるなど、収益に対する期待感が後退していたことから、株価は今月８日に年初来の安値を付けるなど、厳しい値動きを見せていた。しかし、会社側では、今３月期の連結経常利益について、１４．５％増加の３０億５０００万円の見通しを示した。中間期が０．６％増加の１３億円。下期の経常利益が大きくなる構図で、予想１株利益は２３０円弱。同社が実施している設備投資以上に製品需要の強い状況にあり、今期も積極的に生産能力の増強投資を進める。今期は税制改正に伴う減価償却制度の変更により減価償却費が増加し、営業利益は従来制度よりも１億３０００万円減少する見通しで、実質的には２割近い経常増益になる。投資家が液晶関連業界の収益動向に対する警戒感を抱く中で、綜研化学の場合は、今期の高い経常増益率が示されたことが好感されている。

△テイ・エステック<7313>Ｓ高、ホンダ<7267>系でも予想強い
テイ・エステックがストップ高となっている。ホンダ系の自動車部品メーカーでシート部品を得意とする。今年２月に東証１部に新規上場した。前日１５日に決算を発表した。前期の経常利益は４９．５％増の１７１億円となった。今期の経常利益は１８．２％増の２０３億円を計画する。１株利益は３３５円を見込む。ホンダ系の自動車部品メーカーでは、ケーヒン　<7251>　が決算発表後に急落するなど、決算内容に対して株価がネガティブな反応を示す銘柄が目立っていた。ホンダ系の自動車部品会社の収益動向に警戒感が強かっただけに、テイ・エステックの好業績見通しは意外感を持って受けとめられ、株価の反応も良くなっている。

△電力株が高い「急落への恐怖感」こちらはなし
東京電力<9501>、中部電力<9502>などの電力株が買われている。ある中堅証券の情報担当者は１６日に電力株が軒並み高で始まったことに対して「電力株には朝方から１２－１３万株の成り行き買いが入った」と話していた。その背景について同担当者は「業績がさほど悪いとも思えないカシオ　<6952>　が決算発表後にストップ安まで売られた時、私のところには“何故、カシオはこの業績でこんなに売られるんだ”との電話が盛んにかかってきた。決算を受けて急落する銘柄が目立っている株式市場を恐怖感を持ってとらえている投資家が多い。少なくとも業績動向を受けて急落する心配のない電力株は消去法的発想から買いが入っているようだ」と話していた。

▼アプリックス<3727>に売り、一転赤字見通しで
携帯組み込みソフト開発のアプリックスが売り気配を切り下げている。同社が前日に０７年１２月期業績の大幅下方修正を発表したことを嫌気した売りが出ている。連結経常損益は前回予想の１３億円の黒字が一転１０億円の赤字になる見通し。Ｊａｖａ製品の販売において、携帯電話メーカーを中心に在庫調整・生産調整が当初の想定以上に厳しい状況が続いていることや、ミドルウェアフレームワーク関連製品についても出荷が見込めなくなった、などが要因。売上高も１５億円の減額。会社のＨＰには「お約束していた収益の達成が困難になり、大変申し訳ございません。経営陣およびスタッフ一同、大変深く反省しております」などとのコメントが掲載されている。野村証が「２」から「３」に、ＧＳでは「中立」から「売り推奨」に、ＵＢＳでも「ニュートラル」から「リデュース」へそれぞれ格下げするなど、アナリストの評価も厳しくなっている。
（ラジオNIKKEI）

▼10電力会社を処分＝水力発電の不正問題で－国交省
10電力会社で水力発電所の取水量データの改ざんなどが相次いだ問題で、国土交通省は16日、重大な河川法違反があったとして、大量に違法取水をしていた東京電力<9501>塩原発電所（栃木県）の水利権を取り消すなどの監督処分を行った。水利権の取り消しは全国初。10社のうち一部への処分は同日午後となる。　
（時事通信）

▼エス・バイ・エル<1919>　建設中の住宅を前倒し利益計上
中堅住宅メーカーのエス・バイ・エルが建設中の戸建て住宅を完成したように装い、本来は翌期に計上すべき売上高と利益を前倒しで計上していたことが１６日、分かった。既に０３、０４年度に計６戸、売上高で計約１億２０００万円の不適正な会計処理を確認。同社は０２年度以降の中間期を含む決算期直前に販売した４６４４戸について再調査中で、近く社内処分と合わせて結果を公表する。本来は住宅が完成し顧客に引き渡した時点でその期の決算に計上するが、顧客の注文で手直ししている段階の物件などを前倒し計上していた。同社は０１年度から赤字基調となり、黒字化が経営課題となっていたため、「支店の販売ノルマ達成のため行き過ぎた無理をした。指導が不徹底で反省しているが、経営陣の関与はなかった」（経営企画グループ）という。住宅業界では昨年末、ミサワホーム<1722>九州で同様の不適切な会計処理が明らかになったばかり。

△ヘミングウェイ展　東京・日本橋の高島屋<8233>で開幕
「ヘミングウェイが愛した街―１９２０年代巴里の画家たち展」が１６日、東京・日本橋の高島屋で開幕した。１９２０年代のパリで活躍した芸術家の作品や写真、資料をおよそ１２０点展示。会場にはシャガール、パスキンの作品やヘミングウェイの初版本などが並び、来場した人たちは熱心に見入っていた。６月４日まで。
（毎日新聞）

△触り心地のいい携帯
ＫＤＤＩ<9433>は、手触りにこだわった携帯電話「ＭＥＤＩＡ　ＳＫＩＮ」シリーズに新色の「パステルブルー」を追加し、限定で３０００台を発売する。

△ビタミンＣ多いカムカム入り
伊藤園<2593>は、果汁入り飲料「ビタミンＣ　Ｎｏ．１果実　カムカム」を発売した。

△脚引き締め化粧水
コーセー<4922>は、スプレータイプの脚用化粧水「スタイリス　レッグ　リフレッシュミスト」を１６日に発売する。

△上はプレーンで下はフルーツソース
森永乳業<2264>は、「ビヒダスまぜておいしいヨーグルト　ブルーベリー」を１５日に発売した。

△夏でも涼しい男性用肌着
ミズノ<8022>とユナイテッドアローズ<7606>は、放熱性に優れた素材「アイスタッチ」を使った男性用肌着シャツ「ＷＭ　ＵＮＤＥＲＷＥＡＲ」を２５日に発売する。

△２番組同時録画出来る
シャープ<6753>は、ＶＨＳビデオ一体型のＤＶＤレコーダー「ＤＶ―ＡＣＶ５２」を２１日に発売する。

△時を知らせる和服キティ<8136>
シチズン<7762>シービーエムは、腕時計「はろうきてい和柄シリーズ」を２１日に発売する。
（読売新聞）

△古河電工<5801>、電線などの露出配管に最適なケーブル保護管「プラフレキ　タフスト」を発売

△日立情報システムズ<9741>とセキュアブレイン、フィッシング詐欺対策ソリューション提供で協業

△ＨＩＳ<9603>、「ＦＣバルセロナ・オン・ツアー・ジャパン２００７」ツアーなど先行販売開始

△ヤクルト<2267>、グループダノンとの戦略提携契約を一部変更
（日経プレスリリース）

△日本農薬<4997>が急伸
日本農薬が急伸している。０７年３月期の収益上方修正を好感している。連結経常利益は従来予想の１１億５０００万円から２２億５０００万円になる見通しだ。

■新日本製鉄<5401>は値を消す
新日本製鉄が８７３円まで買われた後、じりじりと値を消す展開となっている。同社傘下のウジミナスがブラジルに約３０００億円を投じて新たな高炉を作ると一部で報じられたが反応は限定的。

▼ＮＥＣ<6701>が大幅続落
ＮＥＣが大幅続落。１５日に発表した０７年３月期の収益減額修正を嫌気している。連結純利益は従来予想の４００億円から９０億円になる見通しだ。

△東京電力<9501>が４０００円回復
東京電力が３連騰で、４月２７日以来の４０００円台回復となっている。２月７日に４５３０円の年初来高値をつけてから調整、１１日には３７８０円まで下落していただけに、値ごろ感からの買いが入っているようだ。

■小野薬<4528>　筆頭株主の米ブランデス・インベストメント・パートナーズの増配提案について、「開発投資に影響が出る」として拒否。

△第一汽<9132>　不定期船のスポット価格急騰で業績の上方修正期待が高まる。鉄鉱石船などの需要おう盛。

△東セロ<3971>　は０７年３月期の大幅増益の反動で今期微増益見通しだが、調査部サイドでは増額必至を見ている。レーティングも強気継続の方向。
（株式市場新聞）

△住友重機械工業<6302>は押し目買い妙味大、想定上回る業績
住友重機械工業は押し目買いに妙味が大きい。前３月期決算は経常利益が６５０億円（前々期４７５）と事前予想６００億円を大きく上回る着地となった。そうした発射台が高くなった上で今期も経常利益７３０億円と大幅増益見通しが明らかになり、改めて見直し人気が盛り上がってきた。建設機械、船舶、環境・プラントなど全ての部門で増益が見込まれる状況にある。このため調査部サイドでは今期についても７５６億円へストライドを伸ばし、来期も８１８億円へ続伸するものと見ている。前期の２円増配に続き今期も年１０円へ連続増配に進むのも会社側の自信の表れと見ていい。信用買い残が２４８万株と他の大型株に比べ圧倒的に低い水準にとどまっているのも魅力だ。中期上昇トレンドの道を歩む可能性が強い。

△横浜ゴム<5101>が反発し年初来高値を更新、売り長の好需給をテコに上昇続く
横浜ゴムが、１８円高の８２１円と反発し１４日につけた年初来高値８１１円を更新している。１０日に発表した２００８年３月期の連結業績予想、営業利益が前期比３５％増の２８５億円との見通しを引き続き好感した買いが継続している。日本とタイで自動車用タイヤの生産能力を増強し、付加価値の高いタイヤを中心に増産する方針としている。株価は取組倍率０．３１倍の売り長の好需給をテコに上値追いが続いている。

△メビックス<3780>は反発。不振の新興市場で優良銘柄を発見
メビックスは反発。今朝は１万２０００円高の２４万５０００円で始まり、前場は２４万９０００円まで買われている。東証マザーズ市場値上がり率上位にランクインしている。とくに何か材料が出たわけではないが、中期、短期とも続落しており、そろそろ自律反発の時期ではあった。

△コスモ石油<5007>は今期好業績を買い、ギャップアップ。今朝は石油株が高い
コスモ石油はギャップアップ。２０円高の５３０円で始まり、寄り後は５３９円まで買われた。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、売上高は増益を確保したものの、営業・経常・純利益ともに減益となったものの、今期は大幅な増収増益を見込んでいることが買い材料となっている。

▼鹿島<1812>が年初来安値更新、２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に
鹿島が、５８円安の５２９円と４日続落、一時５１５円まで下落し１月５日につけた年初来安値５２０円を更新。２２５採用銘柄の値下がり率ランキングの上位に入っている。前日２００８年３月期の連結経常利益が前期比２７％減の４３０億円との発表を嫌気した売りが膨らんだ。公共事業が減少するうえ、開発事業の採算悪化などが重しとなって粗利益率が０．５ポイント悪化し、７．６％となる見通しとしている。株価は昨年１１月安値４９４円処が下値水準として意識されよう。

▼ミネベア<6479>が４日続落し連日の年初来安値更新
ミネベアが、１０円安の６４６円と４日続落し連日の年初来安値更新となっている。前日内閣府が発表した１ー３月期の機械受注統計で、船舶・電力を除く民需（季節調整値）が前期比０．７％減、４ー６月期も１１．８％減の見通しを受け、見切売り損失確定売りが続いている。同社は８日に２００７年３月期の連結決算と０８年３月期の業績予想を併せて発表、前期の当期利益は自動車やパソコン、航空機向けなどのベアリングが好調で前の期比３．０２倍の１２８億円だった。今期の当期利益は前年比１６．６％増の１５０億円の好調持続見通しだ。株価は昨年１２月高値８４８円から２４％下落し昨年１０月の安値６３３円に近づき、今期予想ＰＥＲ１７倍台とそろそろ底入れ近しの水準か。

△トヨタ車体<7221>は続伸。今朝は自動車関連銘柄が高い
トヨタ車体は３５円高の２１４５円と続伸。とくに何か材料が出たわけではないが、今朝は自動車・自動車関連株が高い。東証１部業種別株価指数では、輸送用機器セクターが、値上がり率上位に入っている。トヨタ自動車<7203>、本田技研工業<7267>のほか、トヨタ紡織<3116>、曙ブレーキ工業<7238>、ＮＯＫ<7240>、フタバ産業<7241>などが上げている。トヨタ車体の中期週足チャートを見ると、昨年４月と今年２月にダブルトップをつけている。このまま戻り足で行けば、中期的には２５００円ライン奪回も。まずは目先、１３週移動平均線の２２０５円までの戻りが目安となる。

△ＴＤＫ<6762>が５日ぶりに反発し年初来高値を窺う動き
ＴＤＫが、８００円高の１万６８０円と５日ぶりに反発し４月１７日につけた年初来高値１万９１０円を窺う動きになっている。２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期業績（米国会計基準）予想を発表、前期営業利益が前の期比３１．５％増益、今期営業利益が前年比１３．０％増の９００億円見込みを好感している。また、最大４００万株・発行株の３．０％の自社株買い実施との発表も株価を押し上げている。

△ＴＢＳ<9401>は小反発。楽天<4755>の株主提案に反対の意を発表、一部では「委任状争奪戦」も
ＴＢＳは小反発。１００円高の４１５０円で始まり、寄り後は４２００円まで買われた。きのう大引け後～今朝、楽天との、買収防衛策や役員選任案についての「攻防」が報じられた。楽天は４月に、株主提案として、①同社からの取締役選任、②大規模買付行為への対応策（防衛策）の変更、をＴＢＳに提出していた。これに対し、ＴＢＳは、きのう大引け後に、上記２提案について、それぞれ反対の意と、その理由を発表した。今朝の日経新聞等によると、「両社は、６月２８日にひらく定時株主総会へ向け、委任状争奪戦が始まった」と報道されている。

△ヤマダ電機<9831>はギャップアップ。ぷれっそＨＤの買収発表と好決算が買い材料
ヤマダ電機はギャップアップ。１８０円高の１万１２００円で始まり、寄り後は１万１３２０円まで買われている。きのう大引け後に、２００７年３月期決算と、「ぷれっそホールディングスの株式取得」について発表した。　ぷれっそホールディングスは持株会社。傘下の事業会社は、家電専門店を展開する、マツヤデンキ、サトームセン、星電社の３社。ヤマダ電機は、ぷれっそ社の株式を１００％、取得し、子会社とする。目的は、「家電量販店と、地域密着型家電専門店が、商圏を棲み分けならが、グループとしてトータルサービスソリューションの実現を図る」としている。報道によると、売上高規模ではすでにヤマダ電機は業界トップ。今回のグループ強化で、さらに売上高規模が拡大し、２位のエディオン<2730>以下を引き離すとともに、郊外大型店、駅前大型店、地域密着型中小店と、すべてのタイプの店舗を網羅することになる。２００７年３月期連結決算は、前年比２ケタ増収増益。２００８年３月期連結業績予想も、前年実績比２ケタ増収増益としている。

△新日鉄<5401>に忍び寄る「二番天井」の恐怖、業績横ばいが頭押さえる
新日本製鐵は、５月１０日に８９３円まで買われたが、０８年３月期の経常利益が横ばいにとどまるため、３月７日につけた高値９００円は抜くことができなかった。スベリ台が盗まれるほどの鉄不足から、期中、増額期待は強いものの、「第１四半期の数字を見てからでも遅くない」、との市場の空気で、上値は買い難い。しかも、信用買残が多いだけに、株価が強張れば、売っておきたいとの心理から、現在のマーケットは、相場格言の『売りたい強気』の状況。二番天井の懸念が徐々に、忍び寄っている。

△新日本石油<5001>が４日続伸し年初来高値を更新、０５年高値抜けから本格上昇期待
新日本石油が、１７円高の１０００円と４日続伸し８日につけた年初来高値９９５円を更新、０５年１０月以来の４ケタ大台回復となっている。原油価格の堅調が株価を押し上げている。同社と三菱商事<8058>が共同で、米国メキシコ湾で生産中の原油・ガス田権益を１２億ドルで取得が買い手掛かりに買われた直近高値９９５円を抜いたことで騰勢が強まりそうだ。０５年９月高値１０８２円抜けから本格上昇を期待したい。引き続き注目。

△ＨＯＹＡ<7741>はペンタックス<7750>のＴＯＢ受託報道で小幅続伸。経営統合はなお流動的とも
ＨＯＹＡは小幅続伸。５０円高の３７９０円で始まっている。きのうザラバ中～大引け後に、「ペンタックスがＨＯＹＡのＴＯＢ（株式公開買付）提案に応じる方向で調整」と報じられた。また、今朝の日経新聞等でも「ＴＯＢを受諾する検討に入った」と報道。「きょう予定しているトップ会談で決定される見通し」「統合問題はなお流動的」とも報道されている。ペンタックスはきのう午後３時台に「本件については検討しているが、現時点では何ら決定されていない」と発表している。
（証券日刊新聞）

△キング<8118> 今期増益予想 市場予想上回る
キングは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高211億円（前年同期比2.1％増）、経常利益13.7億円（同3％増）、当期純利益7億円（同30.9％増）、一株利益31.12円、年間配当11円（1円増）。市場予想は四季報で、当期純利益6.3億円、配当10円。

□エンシュウ<6218> 今期増益予想 市場予想下回る
エンシュウは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高530億円（前年同期比10.7％増）、経常利益22億円（同19.8％増）、当期純利益12億円（同7.2％増）、一株利益18.93円。市場予想は、クイックコンセンサスで当期純利益17.3億円。
（証券新報）

△ジンガが企業向けサービス　取引情報を一元管理
インデックス・ホールディングス<4835>が９０％、サイボウズが１０％出資するＺＩＮＧＡ<4776>は、取引先の電話番号などコンタクト情報をネット上で管理して端末に情報を残さない、企業向けシンクライアント型コンタクト情報管理サービス「ＺＩＮＧＡ」の提供を１５日に開始した。５月末をめどに日本ベリサイン<3722>も３４％を出資し、セキュリティー面を受け持つ。顧客や取引先の電話番号、メールアドレスなどの顧客データや電子メールなどの交信記録情報のすべてを、安全に管理されたサーバーに置くことで、携帯端末を紛失しても端末には一切情報が残らない仕組み。携帯電話だけでなく、パソコンやその他の情報端末からも接続でき、企業にとって情報の一元管理が可能となる。

△大崎<6644>エンジニアリング　埼玉の第３工場増設
大崎電気工業グループの大崎エンジニアリングは、フラットパネルディスプレーや半導体製造装置の組立工場の増設に着手した。増設するのは、主力生産拠点のテクニカルセンター（埼玉県入間市）内にある第３工場。今回の増設により第３工場の建屋面積は従来に比べ約２倍となる約４３２０平方メートルにまで拡大する。

△インドネシアに電子ピアノ工場　河合<7952>、８月から生産
河合楽器製作所は１５日、インドネシアに電子ピアノの生産拠点を設けると発表した。同社にとって海外初となる電子ピアノの自社工場で、８月から生産を始め、１年後をめどに生産台数を月産２５００台にまで高めていく計画。河合楽器のインドネシア子会社、カワイインドネシア（ＫＩ）が、ジャカルタ郊外に電子ピアノの工場用地（約１万４２００平方メートル）と工場建屋（３７８４平方メートル）を取得した。総投資額は約２億円。ＫＩは現在、現地第１工場でグランドピアノとアップライト（縦型）ピアノを合計で年間約２万台生産。また、同第２工場ではピアノ用木工・塗装部品を製造している。

▼リップルウッド参加以来の最高益　コロムビアミュージック<6791>
コロムビアミュージックエンタテインメントが１５日発表した２００７年３月期決算は、経常利益が前期比２８・６％増の６億円、最終利益が５億円の黒字（前期は２０億円の赤字）となり、０１年のリップルウッドの資本参加以来、最高益を記録した。売上高は１・５％増の２９３億円だった。一青窈のベストアルバムや木村カエラ、氷川きよしら所属アーティストの作品が好調に売れたことが要因。携帯電話を中心に音楽配信事業も伸びた。０８年３月期は、ＣＤの売り上げを慎重にみているほか、デジタル関連の新規事業に伴う投資負担もあり、売上高は前期比３１・８％減の２００億円、経常利益は２７・４％減の４億円、最終利益は２８・８％減の４億円を見込む。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

2370メディネット
4794デックス
9132第一汽
8252丸井
6368オルガノ
6379新興プランテック
8508イッコー
6806ヒロセ電機
9983ファーストリテイリング
6371椿本チエイン
9449ＧＭＯインターネット
4569キョーリン

■免責事項
　・投資判断は、自己責任でお願いします。
　・当方は、皆さんの投資判断に対する一切の責任を負いかねます。