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2009 09,25 21:00 |
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ウォール街苦しめたCDO取引が復活-価格は一部で5月以降に3倍超 信用市場の改善に伴い、企業債務を裏付けとする6500億ドル(約59兆円)規模の債務担保証券(CDO)市場で、バブソン・キャピタル・マネジメントやゴールデンツリー・アセット・マネジメントなどが安い投資対象を探している。 モルガン・スタンレーとJPモルガン・チェースの推計によれば、高利回りでリスクの高いローンないし社債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)を裏付けとするCDOは、年初から約110億ドル相当が取引された 世界の金融機関で計1兆6000億ドル相当の評価損・貸倒損失計上につながったCDOの取引は、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融機関支援で資産を買い取り、バランスシートを2兆ドル余りに倍増させたことを受けて増加。デフォルト(債務不履行)懸念が後退し、大恐慌以来最長のリセッション(景気後退)から脱却する兆候が示されるなか、一部CDOの価格は5月以降に3倍余りに上昇している。 ゴールデンツリーのパートナー、ジョゼフ・ナガー氏は昨年9月のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たんをきっかけに実質止まっていた「CDO取引が5月以降、非常に活発だ。企業の資本市場へのアクセスは劇的に良くなった。CDOは裏付けとなる企業資産の改善に伴った動きを見せている」と指摘した。 取引が復活して価格が回復したのは政府による銀行システム支援で流動性が増したためだと、シティグループのアナリスト、ラトゥール・ロイ氏は説明する。 昨年デフォルトしたストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV、投資目的会社)の米ビクトリア・ファイナンスは25日、43億ドル規模のCDOを競売で処分する予定。この競売が市場需要を示す「重要なヤマ場」になるとみるロイ氏は「適正価格であれば、ほぼすべての種類のCDOに対してリスク選好が増している。流通市場での取引高は大きく拡大してきている」と語った。 バブソンの仕組み商品チームの責任者マシュー・ナチャリアン氏は電話インタビューで、4月以降に同社が2億ドル余りのCDOを購入したと述べている。 PR |
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