9/17 今日の株式見通し
－反発継続、日経平均は昨日の上ヒゲ高値を超えられるか
T&Cフィナンシャルテクノロジーズ　09/17 08:20

　東京市場は大型連休を前に出来高の増加は期待できないが、直近安値からの反発が継続する展開か。週初の大幅安のあと明日週末にかけてどれだけ戻すことができるかが、週ベースの押し目処を探る上では重要。需給が良好な内需個別物色に加え、半導体、液晶関連などのハイテク関連や原油、非鉄市況の上昇、米金融株上昇をそのまま反映した物色の流れとなりそうだ。

興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック！

[0回]

　日経平均は5日移動平均線の下落が強くなる日でもあり、下に押し戻される展開も想定されるが、米株高を背景に同線超えのスタートから、昨日高値10394円を上回る動きを期待したいところ。昨日の長い上ヒゲが上昇への準備運動となるためには、今週はその高値を超える必要がある。
　また、寄り前に7－9月法人企業景気予測調査が発表される。同調査は日銀短観の前哨戦とされる統計で、前4－6月期の大企業・全産業の景況判断指数は3四半期ぶりに改善した。
　ただ、直近発表された8月の景気ウオッチャー調査では現状判断DIと先行き判断DIが低下、7月の機械受注では2ヵ月ぶりに過去最低を更新した。米国では堅調なマクロ指標が好感されているだけに、同調査の先行き指数などは注目されよう。

　16日のNY株式市場でダウ平均は108ドル高と続伸。NASDAQは1.4％、S&P500は1.5％上昇した。米著名シンクタンクが早期利上げを指摘したことが重しとなり、前日終値付近まで上昇幅を縮小させる場面があったが、中盤以降は商品市況の上昇が好感されたことや、金融セクターが相場をけん引。この日の高値圏で取引を終えた。
　業種別では特に金融が3.4％程度の上昇となったほか、エネルギーや一般消費財などの上昇が目立った。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ175円高の10385円、円建て清算値は100円高の10310円となった。

　昨日の東京市場は日経平均は続伸、TOPIXは2ヵ月ぶりの4日続落となった。日経平均は一時、25日移動平均線を上回る場面もあったが、終値ベースではその下にある5日移動平均線までも下回る弱い動きとなった。
　一方、今週の下げで週足べースでは主要な下値サポート水準に接近している。特に13週移動平均線（16日引け段階で10104円）は今後上昇が切り上がってくることになるため、その水準を意識できれば中期上昇トレンドは継続といった見方が出来よう。
そのほか、下値サポートとなりえる週足均衡表の転換線が10137円で推移していることや、3月安値と7月安値を結んだ主要下値支持線も割り込んでおらず、売り転換への判断はまだ早いといえる。
　目先の上値メドとしては、転換線10346円（17日見込み）や基準線10454円、9月11日高値10522円となる。一方、下値メドは4日安値10143円（週足転換線10137円に近い）や13週移動平均線の10104円などが考えられる。

提供：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ