9/15 今日の株式見通し
T&Cフィナンシャルテクノロジーズ　2009/15 08:19

円高一服期待や、米株高を受けたアジア株の動向が東京市場にとっては
戻りポイントに

　東京市場は米株高を背景にまずは買い先行のスタートか。ドル円相場が1ドル＝91円台に入れば円高一服感が強まり、国際優良株や資源関連株への買い戻しにつながろう。基本的には手掛かり材料に乏しく、きょうの東京市場の戻りの強さは為替相場やグローベックス先物、アジア株式次第か。8月の戻り高値を更新した上海総合指数の大幅上昇や、ハンセン指数の高値更新などが見られれば、戻りを強める展開を想定することができる。
　日経平均は一目均衡表の転換線のある10330円処（昨晩のドル建てCME225先物）までの反発は見込めそうだ。

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　14日のNY株式市場でS&P500やNASDAQは年初来高値を更新。ダウ平均は21ドル高の反発にとどまった。中国から輸入されるタイヤ製品について、最大35％の関税を課すとの決定が両国間の関係悪化に対する懸念につながった。序盤のダウ平均は一時69ドル安まで下落。しかし、中盤以降はオバマ大統領によって、過去の金融混乱は収束し始めているとの認識が示されたほか、長期投資家からの資金流入観測などもあり、買いへ反転する動きとなった。
　業種別では公益や素材、金融などが上昇。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ150円高の10330円、円建て清算値は75円高の10255円となった。

　昨日の東京市場は日経平均、TOPIXともに大幅続落。東証1部の値下がり銘柄数は1365と全体の81.0％、新安値は26銘柄に達し7月13日（35銘柄）以来の高水準となったが、特に地銀で安値更新（15銘柄）が目立ち、約6割を占めた。
　日経平均は直近4日安値10143円を前にかろうじて踏みとどまったが、寄り付きから25日移動平均線を下回り、長い陰線を形成して終了した。
　ただし、8月21日安値以降の下値支持線が意識されており、きょう反発となれば一目均衡表では転換線が10332円で横ばいとなる。基準線も10454円で横ばいで推移してることから、8月序盤からの横ばいレンジ中心に向けて、週後半にかけてじり高となる可能性も考えられる。
　仮に、4日の直近安値10143円を下回った場合には、8月31日高値から下げ上げ下げの三波動構成がイメージされるが、週足べースでは主要な下値サポート水準に接近していることは確か。13週、26週移動平均線の上昇は続いており、特に13週移動平均線（14日引け段階で10099円）の上昇が今後切り上がってくる。また、週足の一目均衡表では基準線の上昇基調が続くなか、今週は転換線が10137円に上昇している。それらを下回っているわけではなく、3月安値と7月安値を結んだ主要な下値支持線上でも推移しており、売り転換への判断はまだ時期尚早であろう。
提供：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ