今日の株式見通し
－続伸、米株連騰警戒し後場は上げ幅縮小か、2ヵ月ぶりのIPO
T&Cフィナンシャルテクノロジーズ　09/11 08:18

　東京市場は続伸へ。銀行株や輸出関連株など主力大型株の買いは続きそうだ。また、米国市場は通信株の上昇が目立っていたことから、昨日同様、通信や陸運など内需関連なども堅調が予想される。
　日経平均は小幅高のスタートから上値を試す展開を想定。ただし、連騰する米株市場への警戒感や8月31日高値に近付くにつれて戻り売りも意識されそう。週末ということもあり、後場引けにかけては上げ幅縮小の展開もありえる。
　きょうは、4－6月GDP改定値（市場予想は前期比0.9％）が発表されるほか、9月限先物・オプションのSQ算出日である。6月のメジャーSQ時はSQ値をわずかに下回ったことで、その後1ヵ月近く調整を余儀なくされたが、その前の3月のメジャーSQ時はSQ値を上回ったことで、翌週以降に相場は急騰した。来週以降の相場を占う意味でも、日経平均の終値がSQ値を上回るかどうかが注目される。
　また、東京市場ではJASDAQに2社が新規上場となる。IPOは2ヵ月ぶりでもあり、個人投資家の小型株への物色意欲を見る上でも初値動向が注目される。

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　10日のダウ平均は80ドル高と5日続伸。年初来高値を更新した。利益確定売りが優勢のスタートとなったが、下げ幅は限定的で早々に買いに転じた。ガイトナー財務長官が「金融機関救済に追加資金投入は不要、予算案から準備金を撤回へ」、「不良債権買い取りに向けた官民投資プログラム、規模縮小して実施へ」などの発言が好感された。国際エネルギー機関（IEA）による2010年の世界の石油需要見通しの上方修正や、新規失業保険申請件数が予想を下回ったことも材料視された。
　S&P500やNASDAQは連日で年初来高値を更新。業種別では通信が2.1％上昇したほか、エネルギーや一般消費財などの上昇が目立った。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ105円高の10575円、円建て清算値は10500円となった。

　昨日の東京市場で日経平均、TOPIXともに大幅反発。業種別では33業種すべてが上昇した。東証1部の値上がり銘柄数は1377と全体の81.3％。メガバンクを筆頭に金融株が軒並み高となったほか、為替相場が対ドルで7ヵ月ぶりの円高水準になったにも関わらず、国際優良株が崩れなかったことも相場の強さをうかがわせた。
　日経平均は大幅反発。25日移動平均線をあっさりと上回り、9月1日以来の10500円台を回復した。きょうも5日移動平均線の上昇を背景に戻りを試す展開が続きそうだ。
　一方、一目均衡表では昨日は8月31日から基本数値の9営業日目。短期日柄では高値を付けやすく、きょうの転換線の下落転換で、やや下押すシナリオも想定できる局面である。基準線は横ばいが続くため基本的な地合いの強さは継続しようが、転換線下落に順応し予想以上に株価が下落するケースもありえる点には注意が必要となる。
提供：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ