5/15 お昼の『株価材料』

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■株価材料

■住友金属鉱山<5713>株が軟調、利益確定売りに押される
午前の株式市場では、住友金属鉱山株が軟調な動き。株価は短期間で急上昇し、前日には上場来初の３０００円大台に乗せたことから「目標達成感が出た。個人を中心とする利益確定売りに押されている」（準大手証券トレーダー）という。ただ、市況上昇を背景とした収益向上期待が評価される一方、Ｍ＆Ａ関連の有力銘柄であると市場で見られており、「上昇トレンドが終了したとは考えにくい」（銀行系証券情報部長）との見方も出ていた。

△日清紡<3105>が5月30日に300万株の自己株消却、発行済み株式の1.49％
日清紡は１５日、消却前の発行済み株式総数の１．４９％に相当する３００万株の自己株を消却すると発表した。消却予定日は５月３０日。

▼機械株がさえない、市場予想下回る3月機械受注を嫌気
午前の株式市場では、機械株が軟調な動き。ＳＭＣ<6273>、クボタ<6326>などが年初来安値を更新しているほか、ファナック<6954>、アマダ<6113>、オークマ<6103>などもさえない。朝方発表された３月の機械受注（船舶・電力除く民需）が前月比４．５％減となり、市場予測を下回ったことが嫌気されている。

△東北パイオニア<6827>株が買い気配、ＴＯＢ価格2210円にサヤ寄せ
午前の株式市場では、東北パイオニア株が買い気配となっている。親会社のパイオニア<6773>は１４日、同社株を１株２２１０円で株式公開買い付け（ＴＯＢ）し完全子会社化すると発表した。株価はＴＯＢ価格にサヤ寄せする形となっている。ＴＯＢ期間は５月１５日から６月１９日。ＴＯＢ応募株券の全部を買い付ける。ＴＯＢ価格は、５月１１日までの過去３カ月間の終値平均値１７０８円に２９．３９％のプレミアムを上乗せしている。

■日立造船<7004>株がさえない、利食い売りが先行
午前の株式市場では、日立造船株がさえない。１４日に発表した業績は好調だったが、同社株価は造船株人気に乗って９日に年初来高値を更新するなど高値圏にあったことで、いったんは利益確定の売りが先行しているという。２００８年３月期の連結営業利益予想は前年比１０．９％増の１１０億円と、２００７年３月期（２５８．６％増の９９億円）に続き増益を見込んでいる。ただ、配当については無配継続の予定。

▼石川島<7013>株が軟調、経常利益が予想下回る
午前の株式市場では、石川島播磨重工業株が軟調。同社が１４日に発表した２００７年３月期の連結決算で、経常利益が従来予想を３５億円下回ったことなどが材料となっている。同社によると、船舶や車用過給器が伸びた半面、物流・鉄構やプラントが落ち込んだ。

▼アコーディア<2131>株が連日の最安値、東証1部で値下がり率第1位
午前の株式市場では、アコーディア・ゴルフ株が大幅続落し、連日の上場来安値更新となった。９時４５分現在、同社株は東証１部で値下がり率第１位。前週末に発表した２００８年３月期連結決算見通しで、当期利益が減益見通しとなることが引き続き嫌気売りを誘っている。

△アルフレッサＨＤ<2784>株が大幅高、医薬品卸販売2社を完全子会社化
午前の株式市場では、アルフレッサホールディングス株が大幅高。１４日にシーエス薬品（名古屋市）と琉薬（沖縄県浦添市）を完全子会社化すると発表したことを好感している。シーエス薬品、琉薬ともに医療用医薬品や一般用医薬品などの卸販売を行っている。両社の完全子会社化を含めた２００８年３月期連結業績見通しは、売上高が前年比９．６％増の１兆７４３０億円、営業利益は同１６．９％増の２５７億円、純利益は同４０．７％増の１６８億円。

△那須鉄<5922>株がしっかり、07年3月期予想を上方修正
午前の株式市場では、那須電機鉄工株がしっかり。２００７年３月期連結決算予想について、経常利益を７億円から１２億４０００万円に上方修正したことが手掛かりになっている。

▼3月機械受注は市場予想下回る、4―6月期も前期比大幅減
内閣府が発表した３月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額（季節調整値）は前月比４．５％減少の９９０７億円となり、２カ月連続減少した。ロイターがまとめた民間調査機関の予測は前月比１．３％増加で、発表された数値はこれを下回った。同時に発表された１─３月期の機械受注（船舶・電力除く民需）は前期比０．７％減少となり、２四半期ぶりに減少となった。１─３月期は内閣府見通し（前期比２．２％増加）を下回った。４─６月期機械受注（同）見通しは前期比１１．８％減少となった。内閣府によると、同４半期中、毎月、前月比３．８％ずつ低下しても、見通し達成は可能という。また前期比横ばいを達成するには、毎月２．４％ずつの伸びが必要となるという。

△いすゞ自動車<7202>株が堅調、4期連続で最高益更新
午前の株式市場では、いすゞ自動車株が堅調。同社が１４日に発表した２００７年３月期の連結経常利益が４期連続で最高を更新したことなどが好感されている。同社によると、資源国を中心に海外向けが拡大して業績をけん引した。年間配当は１円増の４円になる。

▼マルハグループ本社<1334>株が軟調、純利益65％減
午前の株式市場では、マルハグループ本社株が軟調。同社が１４日に発表した2007年３月期の連結決算で、純利益が前期比６５％減少したことなどが嫌気されている。同社では、北米のすり身事業で漁業効率が悪化したほか、暖冬で水産加工品が低迷。また、会計処理の変更で退職慰労金引き当ての負担が増えたことが影響したと説明している。

△パイオニア<6773>株が買い気配、好決算を評価する動き
午前の株式市場では、パイオニア株が買い気配で始まった。９時０３分現在、同社株は差し引き約４０万株の買いで１５０５円買い気配。好決算を評価する動きとなっている。同社は１４日、２００８年３月期連結決算（米国会計基準）の見通しについて、営業利益が１５０億円（前年比２０．１％増）になると発表した。ロイターエスティメーツがまとめた主要アナリスト１４人の予測平均値１２１億円を上回っている。プラズマディスプレーパネル（ＰＤＰ）の新製品を下半期に投入する効果が見込まれるという。
（ロイター）

▼フェイス<4295> 一時ストップ安と連日の急落。
一昨日の決算発表が契機となっている。前期経常利益は75％減益となり、今期は前期比ほぼ倍増の見通し。前期の実績に関してはインパクトがないものの、今期の経常利益予想17億円は四季報予想の水準31億円を大きく下回っている。買収効果などによる過度な収益拡大期待は後退の方向に。

△石油資源<1662>---売り一巡で急速に切り返す展開
急速に切り返している。08年3月期は探鉱費用の増加で経常利益は前期比49.1％減、当期利益は同36.6％減と予想。これを受け、一時下げ幅が拡大して25日移動平均線に接近する場面もあったものの、出尽くし感から下値買いが入り、目先5日移動平均線を回復している。

△ダイキン<6367>---大幅反発、2/22以来の高値更新
大幅反発で2月22日の上場来高値を更新。前日の好決算が買い材料につながっている格好。営業利益実績は809億円で前期比20％増益、今期も20％増の970億円を予想。今月初めに伝えられた今期観測報道数字950億円も上回る内容となった。

△いすゞ<7202>---急反発、優先株処理計画など評価も
急反発。昨日は決算発表後に今期の減益見通しが嫌気されて急落したが、アナリストの評価は概ね良好であり、本日は押し目買いの動きが優勢となっている。評価引き上げの動きで目立ったのは日興シティ、目標株価を750円から770円に引き上げている。今期予想は保守的であると指摘しているほか、優先株の自己株取得は想定よりも早いタイミングと評価へ。

△太陽インキ<4626>---一時25日移動平均線を上回る
続伸して一時25日移動平均線を上回る。原料高も販売数量の増加などで補い、07年3月期は2ケタ増収増益。08年3月期についても前期比8.9％経常増益と見込む。窓をあけながら上昇しており、一時25日移動平均線を突破する場面もあったが、足元は一服感も。

△ＫＤＤＩ<9433>---堅調、ＵＢＳでは目標株価142万円に上げ
堅調。ＵＢＳでは投資判断「ＢＵＹ」継続で、目標株価を105万円から142万円まで引き上げている。前期決算では営業利益率でナンバーワンキャリアの座を射止めているが、今年度は更なる飛躍の年となるこが必至、今後ドコモとの差を広げるフェーズに入ると評価。ドコモに対するディスカウント評価は不当であるとしている。

▼セ硝子<4044>---窓をあけながら反落
窓をあけて下落している。07年3月期連結決算は前期比3.5％純増益を確保したものの、08年3月期の連結経常利益は前期比4.7％減と予想していることに対して失望感が広がったようだ。目先、5日移動平均線と同25日線はデット・クロスも形成しているなか、下値を確認する動きが続けられる可能性も窺わせる。

△スタンレー<6923>---買い先行、日亜化学との業務提携を好感(訂正)
買い先行。白色ＬＥＤの生産・販売で日亜化学と提携するとの報道が期待材料になっているもよう。発光効率が高いＬＥＤ素子の開発で先行する日亜化学との提携によって、今後の成長拡大が期待される同分野での優位性が高まるとの見方。

▼セガサミー<6460>---大幅続落、業績悪化を嫌気する動きが継続
大幅続落。引き続き、決算ショックによる失望売りが継続している。昨日はＣＳや日興シティが投資判断を格下げ、ともに目標株価は2100円としていた。本日はＣＳが「ニュートラル」に投資判断を戻し、目標株価も2300円としているが、今期のパチンコ機についての想定の一部は過度に強気すぎるとも指摘。

▼テリロジー<3356> 続落、上場来安値を更新。
期中3度目の下方修正並びに無配転落が嫌気されているようだ。07年3月期の業績予想を下方修正しており、最終赤字については従来予想の1.37億円に対して2.77億円となる見通し。また、予定していた500円の期末配当を見送るとしている。なお、野村証券では次世代ネットワークビジネスの立ち上げに時間を要するとして、これまで「2」を維持してきた投資判断を「3」に引き下げたもよう。

□ソフトバンク<9984>---4月安値水準到達でテクニカルリバウンド
4月安値水準到達でテクニカルリバウンド狙い。日経平均がボックス中心レンジでの膠着となっているほか、非鉄、鉄鋼などの先駆株も商品相場の下げを受けて売り買い交錯、決算ピークで動きづらい中、短期値幅取り資金が向かっているようだ。5日線を確実に突破するようだと、25日線レベルが意識されよう。

△椿本チエイン<6371>---急伸、好決算を素直に評価へ
急騰。前日に発表した好決算が素直に評価される展開へ。前期経常利益は145億円で前期比15％増益、従来計画133億円を上回った。今期も12％増の163億円と2ケタ増益が続く見通し、同水準も四季報予想などを上回る水準となっている。

△パシフィックＧ<2466>---買い先行、日興シティが投資判断格上げ
買い先行。前日に第一四半期の決算を発表、これを受けて、日興シティでは投資評価を「２Ｈ」から「１Ｈ」に格上げしている。目標株価は123000円としているようだ。第一四半期経常損益は6.3億円と黒字転換、前期に特殊要因があったことなどを考慮するとポジティブなものと判断。4月以降も来場者数は順調に推移しているようだ。

▼ポラテクノ<4239> 売り気配。
今期見通しを受け、失望売りがかさんでいるようだ。07年3月期実績は計画から上振れ、経常利益については前期比1.1％増の43.63億円と一転増益となった。一方、08年3月期については経常利益で29.91億円にとどまる見通し。四季報予想では44.5億円となっていたこともあり、失望感が生じているもよう。

▼ＭＰＴ<3734> 売り気配。
監理ポストへの割り当てが嫌気されているようだ。ＭＰテクは14日、半期報告書の提出遅延を発表している。法定期限の1日までの提出が間に合わないため、14日までに提出すると1日に発表していた。東証ではこれを受け、15日から監理ポストに割り当てると発表している。

▼千代建<6366>---売り気配、野村では投資判断を２段階格下げ
売り気配。引き続き、昨日発表している決算内容、とりわけ、今期の受注減少見通しが売り材料につながっている格好。また、野村では投資判断を「１」から「３」に格下げ、一段と弱気ムードを強めさせる形にも。野村では、熟練工の逼迫による想定以上のコスト増により、今期以降の業績予想を下方修正、つれて、株価の割安感は後退してとしている。

△トヨタ自<7203>---リバウンド基調
リバウンド基調。ダイムラー・クライスラーがサーベラスにクライスラー部門を売却すると発表するなど、自動車セクターの大型Ｍ＆Ａを背景に再編機運が高まってきている。また、機械受注統計を受けて為替市場では1ドル120円半ばまで円が売られていることも手掛かりに。

▼ファナック<6954>---売り先行、機械受注の下ブレを受けて
売り先行。寄り付き前に発表された3月の機械受注は前月比4.5％減、前月の反動から1.5％程度の増加がコンセンサスとなっていたが、予想外の減少となったことで、民間設備投資関連の中心銘柄となっている同社には売りが先行する展開となっている。注目された4-6月の見通しも11.8％の減少となっている。
（フィスコ）

△ＮＥＣエレ<6723>は今期営業損益トントン予想を好感し反発
ＮＥＣエレクトロニクスは、２０円高の２８３５円と６営業日ぶりに反発している。前日に２００７年３月期決算と併せて０８年３月期業績予想を発表、今期営業損益トントン見込みを好感している。同社は、半導体出荷のマイナス成長や単価下落の影響で業績悪化が続き、前期業績は、売り上げが６９２２億８０００万円（前期比７％増）と伸びたものの、経常利益は３５３億７５００万円の赤字、純利益も４１５億円の赤字と２期連続の赤字着地となった。今期は、半導体は前期比１．６％増収を見込み、大型ＬＤＣドライブＩＣは上期は依然として厳しいものの、固定費削減などの経営効率化を進め、最悪のシナリオを前提に営業損益はトントンと保守的に予想、純利益の赤字は縮小させるが、それでも１５０億円と３期連続の赤字となる。株価は、赤字拡大に伴う経営再建策の推進も信頼性不足として右肩下がりの調整トレンドが長引いてたが、今年３月２９日につけた上場来安値２７８５円で下げ止まり感が出た。北京オリンピック接近などによる半導体市場の回復が、本格反転の前提になろう。

▼日立造<7004>は連続大幅増益も無配継続を嫌気し続落
日立造船は、６円安の２２２円と前日と変わらずを挟んで４日続落している。前日は後場取引時間中に石川島播磨重工業（７０１３）が、市場コンセンサスを下回る今３月期予想業績を発表し急落したアオリを受けて反落した。大引け後公表の同社決算が、前３月期は黒字転換、今期も大幅増益を予想したが、無配継続を嫌気し売り先行となっている。同社の前期業績は、今年３月、４月と上方修正された通り経常利益は前々期比２．０倍増益、純利益は１０億３４００万円（前々期は２９０億５７００万円の赤字）と黒字転換した。鉄構・建機部門は受注価格下落などで悪化したものの、機械・プロセス機器部門の利益率向上やコストダウン・固定費構造改革効果、さらに関係会社２社の売却益などが重なって高変化した。今期も、機械・プロセス機器部門の続伸やオーナミ（９３１７・大２）の新規連結子会社化などから売り上げは２９００億円（前期比１％減）、経常利益７０億円（同６２％増）、純利益５０億円（同４．８倍）と大幅増益を予想している。なお、６月２７日開催の株主総会で２００６年３月期に発生した欠損を一掃する減資も付議する。配当政策について、今の計画通り進んでもまだ復配の状況にならないと判断したため利益確定売りが膨らんだ。株価は、造船株人気と相次ぐ業績増額がフォローし昨年１１月の１０７円安値から２．２倍の大化けとなった。投資採算は割高だが、信用残も大取組となっており、突っ込み場面は引き続き注目となろう。

△千代インテ<6915>は連続最高益見直し割安株買いから反発
千代田インテグレは、１５円高の２８８５円と反発し２９００円をレンジ上値とする中段固めから上放れ気配を強めている。４月１１日に発表した２００７年２月中間期業績の進捗率から、通期の連続最高純益更新が確認済みとして割安株買いが続いており、投資ファンドのタワー投資顧問の保有比率が若干ダウンした失望感も織り込み感を強めている。同社の中間期業績は、前年同期比６％増収、８％経常増益、４％純益減益となった。日本、中国、東南アジア、欧州などへのグローバル生産・営業体制によりＯＡ機器、ＡＶ機器・通信機器・自動車関連部品やソフトプレス事業を伸ばし、４月にスロバキア共和国の現地法人が操業を開始したことが上乗せとなってりう。通期業績は、売り上げ４５１億１０００万円（前期比１０％増）、経常利益４８億４０００万円（同５％増）、純利益３０億７０００万円（同３％増）を予想しているが、中間期実績は％の進捗率と順調に推移しており、連続の過去最高業績更新を確実にしている。株価は、この１年２０００円台央での小幅往来に終始してきたが、ＰＥＲ１３倍台の割安修正から再発進に弾みをつけそうだ。

△アルフレッサＨＤ<2784>は連続最高益で市場予想平均を上回り３連騰
アルフレッサホールディングスは、３４０円高の７８００円と３営業日急続伸している。前日に３月期決算を発表、前期は期中の上方修正値を上ぶれて着地、今期も市場予想平均を上回る続伸を予想し、前期期末配当を増配したことが、ディフェンシブ関連の割安株買いを増幅している。同社の前期業績は、前々期比１２％増収、４２％経常増益、６８％純益増益と大きく伸びた。２００５年の成和産業以来、明祥、小田島を株式交換により完全子会社化したほか、業務提携も積極的に推進、共同仕入・共同販促のシナジー効果、売買差益を意識した販売政策、コスト削減などが寄与した。期末配当は４０円とし年間７７円（前期実績６９円）に増配する。今期も、今年３月発売のナルコレプシー治療薬「モディオダール」などの医薬品等製造事業や同１０月のシーエス薬品、琉薬の完全子会社化などから続伸を予想した。純利益は１６８億円（前期比４０％増）と連続して過去最高を更新するとともに、市場予想平均を約１８億円上回る。株価は、ＰＥＲ１７倍台と割安となり、今年２月につけた上場来高値８２００円奪回へ再発進しよう。

△堀場製<6856>は早期の業績上方修正と増配をテコに上場来高値更新
堀場製作所は、３３０円高の４６４０円と急続伸し今年１月につけた上場来高値４５３０円を更新している。前日の今１２月期第１四半期（１Ｑ）決算とともに早くも発表した中間期・通期の業績上方修正と増配が買い手掛かりとなっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１９％増収、５１％経常増益、３０％純益増益と伸び、期初の中間期予想業績に対し経常利益は６８％、純利益は７１％の高進捗率となった。自動車向けエンジン排ガス計測機器のほか、環境計測関連機器、大型血液検査装置、半導体製造装置用マスフローコントローラなどの販売が好調に推移し高進捗率につながった。このため業績を増額したもので、このうち通期業績は中間期上方修正分をそのまま上乗せ、売り上げは期初予想を２５億円、経常利益は１０億円、純利益は７億円各アップさせ、純利益は７４億円（前期比１３％増）と前期の過去最高をさらに更新する。配当は、中間期・期末とも期初予想をそれぞれ２円引き上げ年間３２円（前期実績２６円）に増配する。株価は、前期業績も決算期変更の１Ｑ以来、２回も増額し右肩上がりトレンドとなった。最高値抜けとなっており上値追いを加速しよう。

△石油資源<1662>は今期業績が市場予想下回り出光興連想で急反落
石油資源開発は、２５０円安の８６６０円と急反落している。前日に３月期決算を発表、今期純利益を大幅減益と予想し市場コンセンサスを下回ったことから、同様のケースとなって株価が急落した同業の出光興産（５０１９）を連想して売り先行となっている。同社の前期業績は、期中の上方修正値を上ぶれ前々期比２２％増収、１１％経常増益、３％純益増益と増益転換、過去最高純益更新で着地した。サハリン産原油の仕入販売開始や原油価格上昇で売り上げが増加し、探鉱費の減少、持分法投資損益の改善が重なり増益転換した。これに対し今期業績は、前期比８％減収、４９％経常減益、３６％純益減益と慎重に予想している。原油価格は１バーレル＝５５ドル（前期実績６３．２１ドル）、為替は１ドル＝１１５円（同１１６．８９円）を前提にし、天然ガス販売は増加するものの、原油売り上げは定修と価格低下により減収、内外の探鉱作業拡大により探鉱費が増加することから減収減益としている。純利益１３２億９３００万円（前期比３６％減）は、市場コンセンサスを約７５億円下回る。株価は、前日ザラ場に昨年９月の上場来高値９１３０円に迫る８９４０円まで買われたが、同様のケースの出光興産はストップ安と売られただけに、しばらく下値探りは避けられそうもない。

△ディーバ<3836>は業績増額、増配で直近ＩＰＯ人気高まり３連騰
ディーバは、２万５０００円高の４０万５０００円と３営業日急続伸している。前日に今６月期第３四半期（３Ｑ）決算の開示に合わせて、今期通期業績の上方修正と期末配当の増配を発表、直近ＩＰＯ（新規株式公開）人気を再燃させている。同社は今年２月に公開価格２０万円で新規上場されたが、この上場時の今期業績を上方修正した。売り上げは１億円、経常利益は１億４０００万円、純利益は８０００万円それぞれ上回り、純利益は２億円（前期比２．２倍）と前期の過去最高を大幅に更新する。同社は、連結経営・会計システムのパッケージソフトを開発、ライセンス販売しており、前期投入の新製品や内部統制対応機能を付加したＤｉｖａＳｙｓｔｅｍ８．４などの累積採用先が伸び、３Ｑ利益がすでに２月予想値を１００％上回ったことから上方修正に進んだ。期末配当は、１１００円の予想を１９００円に引き上げる。株価は、上場直後の高値５９万円から２４万９０００円まで調整、この下落幅の３分の１戻し水準となっている。リバウンド幅拡大を支援しよう。

▼ＤＯＷＡ<5714>は２ケタ減益予想で市場コンセンサス下回り急反落
ＤＯＷＡホールディングスは、５２円安の１１８８円と急反落している。前日に発表した３月期決算で、今期純利益を前期比２４％減益と予想、市場コンセンサスを約５８億円も下回ったことから素材関連株人気が失望に変わり売り先行となっている。同社の今期業績は、売り上げ４１００億円（前期比１０％減）、経常利益４１０億円（同１７％減）、純利益２００億円（同２４％減）が予想されている。前期は、期中の３回の上方修正を上回り２ケタ増収益で着地し、純利益は２６３億３７００万円（前々期比８１％増）と前々期の過去最高を大幅に更新した。製錬部門では主要メタルの相場上昇、加工部門では、自動車部品の輸出やＩＴ関連製品の順調な推移、環境・リサイクル部門での受託拡大など寄与した。しかし、今期は主要メタルの価格低下や原料条件の悪化などで製錬部門の営業利益が４０％減益となり、環境・リサイクル部門も伸び悩むことから大幅減益となる。株価は、同業の住友金属鉱山が、ニッケル価格高騰や今期予想純利益が市場予想平均を上回るとして人気化したことにツレ高したが、対照的な業績予想を受けしばらく反省場面継続となりそうだ。

△ダイキン<6367>は今期営業益が観測報道値を上回り急続伸

△住不販売<8870>は連続２ケタ増益の高評価続き５連騰
（東洋経済新報社）

△岡藤ＨＤ<8705>が反発、今期見通しの黒字転換を評価
岡藤ホールディングスが反発、一時２０円高の５７５円まで買われている。同社は１４日、前０７年３月期連結決算を発表。今期見通しの経常損益を８億８１００万円の黒字（前期４億７５００万円の赤字）、最終損益を２億８８００万円の黒字（同２５億６３００万円の赤字）と黒字転換を見込んだことが評価されている。前期は販売管理費の増加や特別損失の計上などを要因に赤字に転じたが、今期は商品先物取引を中心に商品ファンドや外国為替証拠金取引などの運用手段を提供し、資産の拡大を進める。諸制度の変更にも機動的に対応できる経営体制を確立するとしている。

△遠藤製作<7841>が値上がり率トップ、今期経常７０％増益、ＰＥＲは４倍台
遠藤製作所が急騰。２９８円高の９４３円まで値を飛ばし、全市場値上がり率トップ。同社株はマーケットメイク銘柄で値幅制限がなく、５割近い値上がり率となっている。同社はゴルフクラブや自動車部品向けに金属加工を手掛ける。１４日、前０７年３月期連結決算と今期の業績予想を発表、今期の大幅増益見通しが好感されている。今期経常利益は前期比７０．４％増の１６億２８００万円、純利益は同２．５倍の１２億４０００万円を計画している。年間配当は前期と変わらずの１０円を実施する予定。今期は受注拡大と製造コスト低減を一層加速させる。前期経常利益は９億５５００万円（前々期比１２．８％減）、純利益は４億８４００万円（同７．３％減）となった。今期予想ＰＥＲは４倍台、ＰＢＲは解散価値の１倍を大きく割り込む０．５倍台（いずれも１４日終値６４５円ベース）と割安感が強かったことで、見直し買いが流入している。
（株式新聞ダイジェスト）

△ドイツ証がパイオニア<6773>を「保有」に格上げ
ドイツ証券はパイオニアの投資判断を「Ｓｅｌｌ」から「Ｈｏｌｄ」に引き上げた。目標株価は１５００円を継続。リポートではバランスシート、キャッシュフロー状況が比較的良好であることから従来のレンジ下限の１倍（ＰＢＲ）を大きく割りにくい状況」などとしていた。１５００円はＰＢＲ１倍水準。

△日清紡<3105>の前期、経常２３％増に
日清紡が１５日に発表した０７年３月期連結決算は売上高が３１２８億円（前の期に比べ１２％増）、経常利益１７２億円（２３％増）となった。ブレーキ製品やエレクトロニクスが拡大した。今期は売上高３１５０億円（１％増）、経常利益は２０５億円の見通し。予想１株利益は７８．２円。日本無線ほか持分法適用会社の寄与などが要因。

△日化産<4094>の前期、経常２７％増に
無機化学薬品大手の日本化学産業が１５日に発表した０７年３月期連結決算は、売上高２３０億１３００万円（前の期に比べ２７％増）、経常利益は３１億７１００万円（同３４％増）となった。数量増効果に加え、タイ子会社の収益向上が寄与した。今期は売上高２７７億３０００万円（前期比２１％増）、経常利益３２億７０００万円（３％増）、１株利益１０３．８円を計画している。好決算を受けて株価は上伸している。

△ネクスト<2120>が大幅高、今３月期は利益倍増見込む
ネクストが大幅高となっている。前日引け後に発表した前０７年３月期決算が予想を上回ったほか、今０８年３月期についても連結売上高が前期比７６％増の７８億５３００万円、経常利益が９８％増の１４億１８００万円、当期純利益は２．１倍の８億４１００万円と大幅な増収増益を見込んでおり、寄り付き段階からこれを好感した買い注文が増加した。同社は掲載物件数で国内最多の不動産情報サイトの運営を行っているが、今期も２０００件ペースでの会員数の増加を予想しているほか、「昨年１０月に実施した料金改定が年間を通じてフルに寄与することも利益水準を押し上げる」（井上高志社長）という。新興市場の地合い悪化もあって前日には２２万円という上場来安値まで売られており､「値ごろ感が強まっていたことも見直し買いを誘う要因になっている」（中堅証券）。

△大和総研がミクシィ<2121>を新規「２」評価
大和総研はミクシィの投資判断を新規に「２」（強気）としている。リポートでは（１）ＳＮＳの特徴を生かした好単価な広告手法が立ち上がってきたこと（２）モバイルＰＶが急激に伸長かつ「インプレッション連動型」へとモバイル広告料金体系を早ければ０７年４～６月中にも変更する予定であること－－を評価している。

▼野村証が千代化建<6366>を「３」に格下げ
野村証券は千代田化工建設の投資判断を「１」から「３」へ２段階引き下げた。中東での熟練工のひっ迫によるコスト増で増益率が鈍化することなどが要因としている。リポートでは「ＬＮＧプラント建設の世界トップで中期でも業績拡大が期待できるが、足もとの業績伸び悩みにより短期の株価上昇は見込みがたい」などとしていた。０８年３月期の連結経常利益は４３０億円（１７％増、会社側予想は３８５億円）と試算。

△野村不ＨＤ<3231>が続伸、大和総研は新規「１」評価
野村不動産ホールディングスが続伸。同社が前週末に発表した０７年３月期決算で、連結経常利益が２７％増益になったのに続き、今期も１６％増を見込んでいることが評価されている。また、大和総研が１４日付で同社株の投資判断を新規に「１」（買い）としたことも手がかり材料。目標株価は６０００円。リポートでは「『ＰＲＯＵＤ』ブランドで展開する分譲マンションにおける競争力に加え、不動産投資関連における展開力を高く評価する」などとしていた。

△スタンレー<6923>が買い気配、日亜化との提携報道
スタンレー電気が買い気配で始まった。１５日付の日本経済新聞に同社が発光ダイオード（ＬＥＤ）最大手の日亜化学工業（未上場）と生産・販売で業務提携する、と報じられたことが手がかり材料となっている。日亜化が保有する白色ＬＥＤの特許のライセンス供与受け、夏までに自動車用ランプなどに適した高輝度白色ＬＥＤを量産するという。
（ラジオNIKKEI）

□みずほ<8411>が企業内託児所　６月から　大手行では初めて

△アイス販売額、森永<2264>がクールに１７年ぶり首位

（産経新聞）

△サイボウズ<4776>とフィードパス、グループのＡＳＰ事業強化で協業

△セイコー<8050>クロック、「デコールセイコー」からモダンデザインのフロアクロックを発売

△セイコー<8050>プレシジョンと日本ベリサイン<3722>と東大、時刻認証電子メールを用いた先端科学技術情報保護システムを開発
（日経プレスリリース）

△ベリサイン<3722>、反発
本紙が１５日付紙面で推奨した日本ベリサインが反発。ネットセキュリティへの関心が急速に高まる中、電子認証を中心に展開する同社業績の拡大余地は極めて高いとした。

△イマジニア<4644>、今期はＤＳタイトル倍増
イマジニアの前期連結決算は、「漢検ＤＳ」の大ヒットで、営業・経常利益とも９７年３月期に記録した過去最高益を更新し、配当も２円増配の年間２２円としたが、今期もＤＳタイトルを倍増し、連続増収増益を目指す。　具体的には、モバイルコンテンツ事業では公式サイトで主力の「漢字検定」や「歴史検定」、「英語検定」などの検定シリーズ、キャラクターゲームシリーズのほか、新たに教育とキャラクターを組み合わせた「育脳塾シリーズ」と家庭の医学等の「脳力実用シリーズ」を立ち上げる。また当期中にＷｉｉ向けタイトル開発もスタート。当期内に３タイトルの発売を予定している。

△ダイキン工業<6367>が上場来高値更新
ダイキン工業が大幅高、２月２２日の上場来高値４４７０円を更新してきた。０７年３月期の連結営業利益が８０９億円（前の期比２１％増）と７期連続過去最高なったのに続いて、０８年３月期の連結営業利益が９７０億円（前期比２０％増）を見込んでいることが好感されている。

△神戸製鋼所<5406>が小動き
神戸製鋼所が前日の終値を挟んで小動き。バーレーンで鉄鋼原料プラント５６０億円を受注したと報じられたが反応は限定的。

△本電技<1723>　民間設備投資の活発化から空調計装工事が伸長し利益率が改善。

△Ｕアローズ<7606>　１１日発表の４月全社売上高が前年同月比１１６％増。悪材料出尽くし感が出ているほか、取組妙味に注目する向きも。

△ソラン<9750>　０８年３月期見通しは２ケタ増益予想で、業績拡大期待強まる。主力のソフト開発事業で製造・金融向けの売り上げが前期に続き伸びる見通し。

▼セントラルファイナンス<8588>が大幅反落
セントラルファイナンスが大幅反落。三菱東京ＵＦＪ銀行が保有する同社株式４．８％分を売却、同社との関係を解消すると伝えられたことが嫌気されている。
（株式市場新聞）

△アマガサ<3070>は続伸トレンド踏襲で、４０万円ラインへ戻り足
アマガサは続伸。１０００円安の３１万８０００円で始まったが、前場は３４万１０００円まで買われた。前引け時で、ヘラクレス市場値上がり率４位となっている。

△フリービット<3843>は反発。下値切り上げるいいカタチのチャート
フリービットは反発。１万円安の５６万８０００円で始まったが、その後、６２万５０００円まで買われた。東証マザーズ値上がり率上位にランクインしている。とくに何か材料が出たわけではないが、きのうまで３営業日続落。先週１１日にはストップ安となるなど、そろそろテクニカル的に底打ち→反発のタイミングに来ていた。今年３月の上場以来の日足チャートを見ると、下値抵抗線を切り上げつつ、山が２つできている、いいカタチをしている。このまま続伸し、３つめの山を形成したい。まずは５日移動平均線の６６万８０００円ラインまで戻し、続いて、４月１１日と５月１０日につけたピークの８０万円ラインを狙いたいところ。

△日本カーバイド工業<4064>は好決算発表も反落。地合い軟調で利確売り先行
日本カーバイド工業は反落。１０円安の２４８円で始まり、２４６円まで売られている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、前年比増収増益で、とくに経常利益は１８．３％増と２ケタ増益、純利益は前年の損失計上から黒字転換、かつ１８億４４００万円の利益計上となった。が、４月末にすでに上方修正が発表され、それを受けて株価は直近安値２２４円で底を打ち、続伸傾向で来ていた。決算発表で、まずは利益確定売りが先行したもようだ。また、２００８年３月期の連結業績予想で、純利益が前年実績比減益とされていることも売り材料となったかもしれない。今朝は日経平均株価が反落→ジリ安となり、１万７５００円台で推移している、地合いが軟調な状態。なので、同社をはじめとして、好決算発表が、買い材料とならず、利益確定売りや、材料出尽くし感から売られる銘柄が目立っている。

△ふくおかＦＧ<8354>は小反発→続伸。押し目から、まずは９４０円ライン奪回へ
ふくおかフィナンシャルグループは小反発→続伸。１円高の８６３円で始まり。その後は８８１円まで買われている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、福岡銀行分が、経常収益、経常・純利益とも、前年比増収増益。熊本ファミリー銀行分では、経常収益が前年比減収、経常・純損益ともに、損失計上となった。２００８年３月期のふくおかフィナンシャルグループの連結業績予想は、経常収益が２３５０億円、経常利益が６００億円、純利益が３４５億円。経常収益は、前期の２行実績を単純に足した数字２１９４億０９００万円よりも増収を見込んでいる。４月上場時からの日足チャートを見ると、現在は押し目から底打ち→反発局面にある。まずは５月７日につけた直近高値９４０円までの戻しが目安。

△トヨタ自動車<7203>は押し目買い一貫
トヨタ自動車は押し目買い一貫。２月高値の８３５０円から１２００円下げているが、中期的には１万円相場との見方が強いだけに、ポジティブに対処するのがパフォーマンスにつながろう。ＥＰＳも１３倍台、ＰＥＲ１・９倍台は割安が目立つ。前３月期の連結経常利益２兆円乗せに続いて、今３月期の営業利益は高水準の設備当為に伴う減価償却費の増加や研究か初日の拡大を吸収し、前期比微増の２兆２５００億円を計画。また、今期の連結販売台数は、カローラなどグローバルコアモデルの拡販をテーマに前期比４・２％増の８８９万台を計画。

△東洋電機製造<6505>は来期を買う
東洋電機製造に出遅れ狙いの買いが集まりそうだ。業容拡大に向けての人員増、研究開発費の増加などから今５月期は経常利益２４億円（前期２５億円）と小幅減益にとどまる見通し。しかし、ＪＲからの新型通勤電車及び新幹線の発注増を受け車両用電装品が大きく伸びるほか、ＩＣカード対応の役務機器など情報システム部門も好調をキープ、来期の経常利益は３２億円へＶ字型の回復をたどる見込みにある。来期の１株当たり利益は３７円が見込まれており、４００円台の株価はいかにも割安な水準だ。長期にわたる下降トレンドを描き、株価はまさに大底確認の状態にある。昨年の高値は８００円台とここからの上げ余地も大きい。

△椿本チエイン<6371>はギャップアップ。好業績に加え、自社株買い価格サヤ寄せ？
椿本チエインはギャップアップ。７０円高の７６５円で始まり、その後は７７２円まで買われている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算が、前年比増収増益で、とくに経常・純利益はそれぞれ１５．５％増、２９．３％増の、２ケタ増益だった。２００８年３月期の連結業績予想も、増収増益としている。同時に、自社株買いを発表した。期間は、きょうから５月２２日まで。取得株式総数は上限１４０万株、発行済み株式総数に対する割合は０．７％。取得価額の総額は、上限１２億円とする。単純に割ると、１株８５７円。好業績も背景に、この価格へのサヤ寄せが期待される。

△ニッパツ<5991>は下値模索終了し反騰開始
ニッパツが４月下旬の底固め終了で反騰に転じてきた。先週末の決算発表は予想通り増収増益で過去最高益を更新。配当は期末前年同期に比べ２・５円増の７円とし、年２・５円増の１１・５円配を予定、材料面での裏付けも十分。チャート面でも早晩ゴールデンクロスが入る節にあるほか、有力アナリストも注目。とくに、連休前の無気力な地合いに下値模索が長かっただけに、その反動は大きかろう。主力の自動車部品事業、精密部品事業とも強力なドライバーを備えていることは、中期投資対象銘柄としても格好だ。反発に弾み。精密部品の中核であるＨＤＤサスペンションは、高い技術と海外生産体制の整備が確立し、米系大手ＨＤＤメーカーへの本格納入が開始された模様。ちなみに、前期の段階で世界シェアは２５％程度だと推察されるが、足下のシェアはすでに３０％に達しているとも言われており、収益力は一段と向上しよう。ＥＰＳは今期８１円、来期９２円予想。１４００円狙うか。

△中部電力<9502>は小幅続伸。今朝は地合いが悪いなか、電力株はしっかり
中部電力は小幅続伸。前日終値と同額の３６４０円で始まったが、その後は３６８０円まで買われている。今朝は日経平均株価が反落し、寄り後は１万７５００円台で推移している、地合いの悪い状態。前日のアメリカ市場で、ダウ工業株３０種平均は小幅上昇となったものの、ナスダック総合株価指数が下落したことが要因となっているもようだ。寄り付き前に発表された、３月機械受注統計で「船舶・電力を除く民需」の受注額が前月比４．５％減となったことが売りを誘っているという。というわけで、今朝は「電気・ガス業」が、東証１部業種別株価指数で、数少ない値上がりセクターとなっている。

△タカタ<7312>は２００６年１１月公開価格の４１００円奪回へ。今朝は自動車セクターが高い
シートベルトやエアバッグなど自動車安全部品のメーカー、タカタは反発。１５０円高の３９３０円まで買われている。今朝は輸送用機器セクターが高く、東証１部業種別株価指数の数少ない値上がりセクターとなっている。いすゞ自動車<7202>をはじめとした、自動車メーカーのほか、ティラド<7236>、ＮＯＫ<7240>などが買われている。タカタの２００６年１１月上場以来のチャートを見ると、３月につけた「上場来高値」５１７０円がピークの山型を描いている。なので、オシレーターは「買い時」。ＰＢＲは２倍台と高めだが、ＰＢＲは１０倍台の割安水準となっている。まずは公開価格４１００円まで戻したいところ。

△１５０～１５５万円目標の三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>
三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは、０６年４月の１９５万円を高値に、業務改善命令を受けたことも響いて、ほぼ一本調子の下げだった。三段下げチャートとなったことで、今年５月の１２５万円で底値をつけたとみていい。日足ベースでは３０日線を上抜いてきたが、週足ベースで２６週線（１４５０円前後）を抜いてくることができるかどうかが見所。株価の底入れと歩調を合わせるように、２年で配当倍増という好材料も表面化した。同社株が他の銀行株に波及すれば、このところ新日鉄など輸出株に疲れがみられるだけに、輸出株に代わって内需株へスイッチできれば、全体相場も盛り上がる。

▼雪国まいたけ<1378>は業績への信頼乏しく、ジリ安続く

△乾汽船<9113>は相場の柱となる可能性あり、積極狙い
乾汽船は、好業績を手がかりに急伸。１株利益は８１円（０６年３月期４３円）と急向上さらに０８年３月期は１６０円の見通しと変化率は非常に大きい。世界景気の好調で海上運賃が高騰したのが寄与。ＰＥＲは９倍ていどと、なお低く、見直し余地はある。３０日線とのカイリは、すでに６０％ていどまで拡大し、明らかに過熱が目立つ。しかし、変化率が大きいことと、船株がいったん動くと予想外の相場の可能性があるだけに一段高の可能性は極めて高い。１９８７年につけた１９４０円を目指す可能性もある。　

△イー・アクセス<9427>は続伸。業績はいまひとつだが、イー・モバイルの株式一部売却が好感
イー・アクセスは続伸。１００円高の６万８８００円で始まり、寄り後は７万円台に乗せている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、前年比減収減益。とくに、経常損益は損失計上となった。が、出資先であるイー・モバイルの株式の一部を売却し、初期投資収益回収をすることなどが、好感されたもよう。２００８年３月期の連結業績予想は、デバイス事業の開始にともない、売上高は増収を予想。営業利益も、コストコントロールなどで増益を見込んでいる。経常・純利益は減益予想だが、これは、イー・モバイルが、連結子会社から持分法適用会社になるため。このまま続伸するなら、まずは２５日移動平均線の７万３５８４円が目安。続いて、１３週移動平均線の７万７５２３円が目安となろう。

△スタンレー電気<6923>はＬＥＤ提携・車載ランプ量産報道でギャップアップ。２５００円がフシ
スタンレー電気はギャップアップ。８０円高の２４２５円で始まっている。今朝の日経新聞等で「スタンレー電気、ＬＥＤ（発光ダイオード）最大手の日亜化学工業（本社・徳島県阿南市）と、白色ＬＥＤの生産・販売で提携」「ライセンス供与を受け、車載ランプを量産」と報道されたことが買い材料となっているもようだ。また、きのう大引け後に「当社株券等の大量買付行為に関する対応策（買収防衛策）の導入について」発表したことも材料。まずは目先、４月高値２５００円までの戻りが目標。続いて、この１年ほどの上値抵抗線２５００円のフシを上抜けるかどうか。

▼石油資源開発<1662>は好決算も気配値切り下げ。株価過熱と今期減収減益予想で調整局面

△エルナー<6972>は高値抜けから一段高狙い
旭硝子<5201>系で電解コンデンサーとプリント回路が２本柱のエルナーの押し目に注目。四季報では、主力のプリント回路は販価下落、原材料高厳しいが、数量増で補う。コンデンサーも不採算品の縮小、生産効率化等が奏功、部門黒字転換果たすとして、６１．４７％増の１４億円の営業大幅増益、税効果が純益押し上げるとしている。２円復配。株価は２月２０日に年初来高値２４７円をつけた後、モミ合いになっていたが、煮詰まり感がでてきた。高値抜けから一段高狙い。
（証券日刊新聞）

▼大紀アルミ<5702> 今期減益予想 市場予想下回る
大紀アルミは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高1850億円（前年同期比9.2％減）、経常利益48.2億円（同25.9％減）、当期純利益27.2億円（同7.8％減）、一株利益63.01円、年間配当12円（同2円減）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益69億円、当期純利益36億円。

△東洋ゴム<5105> 今期増益予想 市場予想上回る
東洋ゴムは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高3490億円（前年同期比8.9％増）、経常利益90億円（同55.5％増）、当期純利益71億円（同18％増）、一株利益33.96円。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益111億円、当期純利益63億円。

△日清紡<3105> 今期増益予想 市場予想上回る
日清紡は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高3150億円（前年同期比0.7％増）、経常利益205億円（同18.6％増）、当期純利益155億円（同2.6％増）。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益206億円、当期純利益106億円。

△椿本興業<8052> 今期増益予想
椿本興業は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高965億円（前年同期比2.9％増）、経常利益25億円（同3.5％増）、当期純利益12.5億円（同6.8％増）、一株利益38.9円。市場予想は、四季報で当期純利益12.5億円。

▼平和奥田<1790> 中間決算発表延期

△東プレ<5975>今期増益予想 市場予想上回る
東プレは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高9500億円（前年同期比4.6％減）、経常利益82億円（同16.6％減）、当期純利益40億円（同9.9％減）、一株利益76.83円。市場予想は四季報で当期純利益37.5億円。

△省電舎<1711> 前3月期上方修正
省電舎は、2007年3月通期連結予想を発表した。売上高22億円（前予想21億円）、経常利益0.44億円（同0.08億円）、当期純利益0.34億円（同0.07億円）。
（証券新報）

△ＡＮＡ<9202>　印社と乗り継ぎ交渉
国際航空連合「スターアライアンス」の設立１０周年記念式典に出席するためデンマークを訪れている全日本空輸（ＡＮＡ）の山元峯生社長は１４日までに、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、「インドにはバンガロールなど日本人の渡航需要が高い都市があり、提携によりムンバイ線のポテンシャルを高めたい」と述べ、９月の東京－インド・ムンバイ線就航に合わせて、インド航空会社と提携交渉を進めていることを明らかにした。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

3105日清紡
6773パイオニア
6923スタンレー
6371椿本チエイン
4094日化産
2264森永
6379新興プランテック
3840イーキャッシュ
9438エムティーアイ
8238伊勢丹
4812電通国際情報サービス

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