5/14 お昼の『株価材料』

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■株価材料

△リンナイ<5947>株が高い、好調な業績動向が手掛かり
午前の株式市場では、リンナイ株が高い。１４日に発表した２００７年３月期決算と２００８年３月期見通しが好調だったことが手掛かりになっているという。同社によると、２００７年３月期の連結経常利益は前期比１５％増の１３５億２１００万円。２００８年３月期は１５３億円に拡大する見通しとなっている。

△サイバーエージェント<4751>株が堅調、07年9月期予想を上方修正
午前の株式市場では、サイバーエージェント株が堅調に推移している。２００７年９月期単体決算の見通しについて、経常利益を１０億円から２５億円に上方修正したことを受け、買い優勢の展開となった。

△エーザイ<4523>株が大幅高、胃潰瘍薬の特許めぐる裁判で勝訴を好感
午前の株式市場では、エーザイ株が大幅高。１０時１０分現在、同社株は東証１部の値上がり率で第３位となっている。胃潰瘍薬の特許をめぐる米国での裁判で勝訴したことを好感した。米ニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁は１１日、エーザイの胃潰瘍薬「アシフェックス」の特許をめぐる訴訟で、ジェネリック医薬品（後発薬）会社が同社の特許を侵害しているとの判決を下した。「アシフェックス」はエーザイの米市場での主力製品。判決でエーザイの特許は２０１３年５月まで有効と認められた。「アシフェックス」はジョンソン・エンド・ジョンソンと共同販売しているが、２００６年の世界での売上高は１２億４０００万ドル。

△住友鉱<5713>株が上値追い、上場来初の3000円台乗せ
午前の株式市場では、住友金属鉱山株が上値追いの展開となり、上場来初の３０００円台乗せとなった。９時５０分現在、同社株は東証１部で売買代金第１位となっている。市況上昇を背景とした収益向上期待が評価される一方、Ｍ＆Ａ関連の有力銘柄であると市場で見られており、幅広く資金を誘った格好だ。市場では「ニッケルの精錬法であるＨＰＡＬ法が突出した技術であることから、国内の非鉄業界では住友鉱山が唯一世界的な視点で狙われる可能性が高い銘柄だ」（岡三証券のアナリスト、小野まな実氏）との声が出ていた。

△電通<4324>株が堅調、08年3月期は連続経常増益見通し
午前の株式市場では、電通株が堅調。１１日に発表した好調な２００７年３月期決算と２００８年３月期見通しを好感しているという。２００７年３月期連結経常利益は前期比８％増の７００億４４００万円。２００８年３月期予想はさらに７３１億１３００万円までの拡大を予想している。年間配当は２００７年３月期に３０００円（前期比５００円増配）、２００８年３月期はさらに増配して３５００円を予定しいる。

△日東精工<5957>株が大幅高、中間期・通期の業績予想を上方修正
午前の株式市場では、日東精工株が大幅高。１１日に発表した２００７年６月中間期と２００７年１２月期の業績予想上方修正が好感されているという。発表によると、６月中間期連結経常利益予想は従来の２２億２０００万円から２６億３０００万円に、１２月期予想は４４億８０００万円から４８億９０００万円に、それぞれ引き上げられた。

▼キーエンス<6861>株が下落、ＧＳが投資判断引き下げ
午前の株式市場では、キーエンス株が下落している。ゴールドマン・サックス証券（ＧＳ）が同社の投資判断をこれまでの「買い」から「中立」に引き下げたことなどが嫌気されている。ゴールドマンでは、同社の売上高の約８割を占める国内事業の低迷長期化に加え、豊富なキャッシュの有効活用も期待できないとし、事業環境が予想以上に弱いと判断している。

▼日本ケミファ<4539>株が軟調、ＵＢＳが投資判断引き下げ
午前の株式市場では、日本ケミファ株が軟調。ＵＢＳ証券が同社の投資判断をこれまでの「買い２」から「中立２」へ引き下げたことなどが嫌気されている。ＵＢＳ証券では、同社の長期的戦略を評価する一方で、自社製造の後発医薬品増強のために今期末から設備投資を行うため、本格的な業績拡大が２００９年度以降になると予想。収益回復が１年遅れるとみている。

△トヨタ自動車<7203>株が堅調、夏のボーナス最高との報道
午前の株式市場では、トヨタ自動車株が堅調。１４日付日経新聞朝刊で、同社の夏のボーナスが前年比１８％増の１４３万円と、２位以下を大きく引き離して首位になったと報道されたことなどが材料となっている。トヨタでは、今春の労使交渉で１５００円の賃上げ要求に対し、１０００円を回答している。

△住金<5405>株がしっかり、東証1部で出来高第1位
午前の株式市場では、住友金属工業株がしっかりとなっている。９時２０分現在、同社株は東証１部で出来高第１位。人気が集まっている大型鉄鋼株の中でも、いち早く年初来高値を更新しただけに、売り圧力が相対的に小さく、需給面からディーリング対象の一番手になるとの見方が広がっている。実需勢のほか、証券会社のディーラーなど短期回転狙いの資金を呼び込んでいるという。

■国際帝石<1605>株が軟調、08年3月期は経常減益見通し
午前の株式市場では、国際石油開発帝石ホールディングス株が軟調。１１日に発表した２００８年３月期連結経常利益予想は前年比３０．１％減の４１００億円で、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト１２人の予測平均値（５６１９億円）を下回ったことから売りが先行しているという。同社株は５月８日に年初来高値をつけるなど高値圏にあることもあり、利食い売りも出やすいという。同社によると、原油・天然ガス共に販売量は増加を計画しているものの、０７年３月期に比べ原油価格安・円高を前提にしているほか、投資額が膨らむことが減益見通しにつながった。

△三井住友ＦＧ<8316>株が買われる、増配報道を好感
午前の株式市場では、三井住友フィナンシャルグループ株が買われている。１４日付日経新聞朝刊で、２００８年３月期の１株当たりの年間配当を引き上げるとの報道があったことなどが好感されている。ただ、三井住友フィナンシャルグループでは、増配について現時点では正式に決定した事実はないとコメントしている。

△サノヤス<7020>株が連日の新高値、上方修正を好感する動き
午前の株式市場では、サノヤス・ヒシノ明昌株が大幅高となり、連日の年初来高値更新。１１日に発表した２００７年３月期予想の上方修正を好感する動きとなっている。同社は０７年３月期の連結決算予想について、経常利益を９億円から１３億４５００万円に上方修正した。
（ロイター）

▼邦チタ<5727>---3営業日続落で年初来安値水準に
小幅ながら3営業日続落で年初来安値水準に。先週半ばに決算を発表、その後は調整基調が強まっている。なお、コスモ証券では10日付けで、成長テンポがやや鈍化しているとし、投資判断は「Ｂ」に引き下げている。

▼古河電工<5801>---下げ目立つ、今期業績見通しに失望売り
下げ目立つ。先週末に決算発表、今期業績見通しに失望売りが先行へ。営業利益は5％減益見通しとなっているが、税制変更の影響を除くと実質的に5％増益計画。ただ、市場の期待値は下回る状況と観測される。とりわけ、期待された情報通信部門のコンセンサス下ぶれ予想が嫌気される状況に。一方、ＣＳが前期実績にポジティブサプライズとしている住友電工は買い優勢へ。

▼クボタ<6326>---4/3の年初来安値顔合わせ
大幅続落で4/3の年初来安値顔合わせ。なお、野村証券では08/3期以降の業績予想を下方修正し、レーティングを「3」に引き下げているようだ。北米の住宅の底入れが遅れていることなどを要因に。均衡表の雲下限に跳ね返られる格好。

△コマツ<6301>---最高値水準でのもみ合い
3営業日ぶり反発で最高値水準でのもみ合い。第3次排ガス規制対応型の中型油圧ショベルを年内に全世界で販売すると報じられている。規制対象外に地域にも導入、最新型集約により生産効率化につながると。

△東京エレク<8035>---大幅反発、好決算見通し発表で安心感
大幅反発。先週末の決算発表を受けて買い安心感が強まる状況となっている。前期営業利益は60％増益となって6期ぶりに過去最高を更新している。実績数字、予想数字ともにコンセンサスを上回る内容、最近では保守的な業績予想を出して売り込まれるハイテク株が多かっただけに、買い安心感は強まりやすい。

▼朝日インテク<7747> 大幅安、3週間ぶりに年初来安値を更新。
四半期決算の内容が嫌気されているようだ。第3四半期までの業績は、経常利益で前年同期比21.3％減の14.67億円にとどまっている。なお、ＧＳでは減益は先行費用によるものとしており、「買い」の投資判断を再度強調、目標株価については5200円を継続したもよう。

△トヨタ自<7203> 大幅続伸で25日線を捉えてきている。
グループ全体で効率的な開発・生産体制構築を狙い、部品事業の再編を加速。先週末の7000円割れ寸前で目先的な底打ち感も出てきており、リバウンド狙いの動きに。

▼エンＪ<4849> 軟調。
いちよし証券では11日付で、投資判断を「1-B-MR」から「1-C-MR」に引き下げている。転職希望者の囲い込み競争が激化しているとして07年12月期の業績予想を下方修正しており、経常利益については従来予想の75億円から72億円（会社予想70億円）に引き下げた。

△日立<6501> 4営業日ぶり反発。
先週までの調整で一目均衡表の先行スパン（雲）上限を捉えており、これがサポートとして意識される格好。今週決算発表を控えているが業績内容というより、グループ再編の動きなどに注目が向かっている。

△冶金工<5480>---大幅高、大平金の株価急騰で連想感も
大幅高。大平洋金属の今期大幅見通し、株価急騰を受けて、同社にもニッケル関連の一角としての連想感が高まっている模様だ。なお、同社の決算発表は15日に予定されている。前期実績は第3四半期決算発表時に大幅上方修正されているが、今期の大幅増益予想に対する期待感も。

△ニッパツ<5991>---大幅反発、決算発表通過で安心感強まる
大幅反発。先週末は決算発表を控えて警戒感が先行、きつい下げとなっていたが、決算内容にはネガティブイメージが小さく、押し目買いの動きが先行する状況となっている。前期経常利益は271億円で前期比15％増益、会社計画を上回って着地、今期も2ケタ増益の予想となっている。

△ＧＭＯインタ<9449>---一時ストップ高、上方修正には意外感も
一時ストップ高。先週末に中間期の業績予想を上方修正、営業利益は従来予想の25億円から33億円に引き上げへ。ネットインフラ・ネットメディア事業の好調などが背景となっている模様。ネット金融事業などへの警戒感もあっただけに、上方修正にはサプライズとの見方も。

△協エクシオ<1951>---2月末の急落で空けたマド下限レベルに
続伸で直近戻り高値突破し、2月末の急落で空けたマド下限レベルに。先週末に07/3期業績を発表。連結営業益は計画を大幅超過達成。なお、三菱ＵＦＪ証券ではレーティング「1」を継続している。

△ＡＮＡ<9202>---ボックス上限レベルに接近
5営業日続伸でボックス上限レベルに接近。07年度の設備投資を3550億円に引き上げると報じられている。ホテル売却資金を新型機購入に投資する。株価はこれまでのボックス上限レベルの480-490円レベルに接近。5日、25日線との短期ゴールデンクロスも意識されてきている。

△メイコー<6787> 大幅高。
今期見通しが好感されているようだ。07年3月期実績は計画未達となったが、08年3月期の見通しについては経常利益で前期比48.5％増の70億円と四季報予想の60億円を上回っている。なお、みずほ証券では08年3月期は高い売上成長が継続するとして、投資判断「1」並びに目標株価6300円を継続したもよう。また、ＫＢＣでは目標株価を6300円から5600円に引き下げているが、投資判断については「BUY」を継続。

△三光純薬<8126> 大幅高。
エーザイに連れ高する格好となっているようだ。エーザイは抗かいよう剤「アシフェックス」の特許侵害を巡る訴訟での勝訴を受けて大幅高となっている。そのため、株式交換で完全子会社化される三光純薬については、交換比率にサヤ寄せしているとみられる。

△広島銀<8379>---ＬＢでは「1-オーバーウエイト」でカバレッジ
3営業日ぶり反発。リーマン・ブラザーズでは、投資判断「1-オーバーウエイト」としてカバレッジを開始したもよう。目標株価は820円。地元企業との強いリレーションシップ、独自の投資銀行スタイルを切り口にした法人営業がシェア拡大に功を奏すと。

▼ＮＴＴ<9432>---売り先行、決算を受けて野村では格下げへ
売り先行。先週末に決算発表、前期営業利益は会社計画を下回り、今期も横ばい見通しにとどまる状況、期待はずれとの見方から失望売りが先行する状況に。野村では投資判断を「２」から「３」へ格下げ、費用削減効果への期待後退で中期的な利益成長ペースも鈍化するとしている。

△東エレク<8035> 4営業日ぶり反発で25日線を突破してきている。
均衡表では先行スパン（雲）を突破してきているほか、遅行スパンは上方転換シグナルを発生しつつある。先週末に発表した07/3期業績は営業益は過去最高を更新。08/3期は11％増を見込んでいる。

▼セガサミー<6460>---売り気配、決算内容にネガティブサプライズ
売り気配。先週末に発表した決算内容がネガティブサプライズと受け止められている。前期の経常利益は812億円で前期比32％減益、従来計画の1000億円を大きく割り込んだ。また、今期も17％減益の670億円見通しとなっている。予想数値の下ブレに加えて、収益性の大幅な悪化見通しに警戒感が高まる状況。

△エーザイ<4523>---買い気配、抗かいよう剤を巡る訴訟で勝訴
買い気配。抗かいよう剤「アシフェックス」を巡る特許侵害訴訟で勝訴したことが買い材料につながっているようだ。これを受けて、野村では投資判断を「２」から「１」に格上げへ。事業展開上の最大のリスク要因がなくなることで、今後は積極的な事業展開や株主還元策の向上が見込まれるとしている。

▼ＡＤＷＡＹＳ<2489> 売り気配。
今期見通しがネガティブサプライズとして受け止められているようだ。07年3月期の決算を発表、08年3月期については各損益で5億円の赤字～トントンと幅を持たせての見通しとなっている。7日に第1四半期の決算を発表したＶコマース<2491>の実績が9割以上の減益となっており、アフィリエイト広告に対する警戒感が再燃しているもよう。

△トプコン<7732>---急落時に空けていたマド埋めを意識
4営業日続伸で2月の急落時に空けていたマド埋めを意識した展開に。均衡表では先週のリバウンドで先行スパン（雲）上限を突破してきており、リバウンド期待が強まる。先週半ばにコスモ証券では「Ａ」でカバレッジを開始しており、引き続き材料視されているようだ。

△大平洋金属<5541>---買い気配、今期の大幅増益見通しで
買い気配スタート。先週末に決算発表、今期の大幅増益見通しが好感される展開となっているようだ。前期営業利益は会社計画432億円をやや上回る445億円で前期比88％増益、今期は同52％増の677億円予想となっている。ニッケル市況上昇で好業績は見込まれていたといえ、四季報予想510億円などをはるかに上回る増益見通しとなっており、ポジティブインパクトが強まる形に。

△三井物産<8031>---再び最高値更新を意識した値動きに
買い気配スタート。情報処理関連のグループ5社を再編すると報じられている。2450円の高値から利食いに押されていたが、再び最高値更新を意識した値動きに。割安感・好業績銘柄への物色意欲は根強い。
（フィスコ）

□Ｊパワー<9513>は配当据え置きも株主提案思惑継続し反発
電源開発は、１００円高の５５４０円と反発している。前週末に３月期決算を発表し、前期期末配当を３０円に据え置き、今期は純益増益転換を予想したものの市場コンセンサスを下回ったものの、株主提案思惑が底流し買い物が先行している。同社の３月期業績は、今年３月に英ヘッジファンドのザ・チルドレンズ・インベストメント（ＴＣＩ）から期末配当を３０円から１００円へ増配する株主提案を受け注目されていた。前期業績は、販売電力量が火力の定期点検による稼働率減少から６％マイナスとなり、営業費用の修繕費の増加、人件費の増加が重なり従来予想通り減収減益で着地した。期末配当は、３０円とし年間６０円を据え置いた。今期は、販売電力量を水力９％減、火力０．４％増と見通し売り上げ５６８０億円（前期比０．９％減）、経常利益５５０億円（同０．９％減）、純利益３７０億円（同５％増）、年間配当６０円と予想した。純利益は、小幅増益転換するが、市場コンセンサスを約２３億円下回る。株価は、ＴＣＩの株主提案で思惑が高まり上場来高値６６５０円まで買い進まれ、約１０００円幅の調整となっている。信用取組倍率が１倍を割っていることも加わり、６月２７日の株主総会に向け強弱感が対立し妥当水準を探ることになろう。

△野村不ＨＤ<3231>は今期最高益業績が市場予想上回り続伸
野村不動産ホールディングスは、１２０円高の４４００円と続伸している。前週末に発表した３月期決算で、今期純利益を２ケタ増益と予想し市場コンセンサスを上回ったことが、５月３日に発表されたモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル（ＭＳＣＩ）バーラ指数の構成銘柄組み入れに続く追撃材料として押し上げ効果を発揮している。同社の今期業績は、売り上げ４２５０億円（前期比１５％増）、経常利益５５０億円（同１５％増）、純利益３１０億円（同１７％増）と予想されている。前期は、セグメント別に住宅が減収増益となったが、今期はこの住宅を含めビル、資産運用開発、仲介・販売受託の全部門が増収増益を計画しており、純利益は前期に続く過去最高となり、市場コンセンサスを約２０億円上回る。株価は、昨年１０月の新規上場人気後は公開価格３９００円を再三試す展開となったが、ＭＳＣＩバーラ指数採用後は、世界の機関投資家の指数連動型の買い増し思惑が強まり再度上場来高値４５２０円を窺う動きとなっている。同指数算入は、５月３１日取引終了後となっており、需給・業績の両面評価から最高値抜けも予想される。

▼日本ＣＭＫ<6958>は今期も減益の慎重予想が響き続落
日本シイエムケイは、６１円安の１２５８円と５営業日続落している。前週末１１日に３月期決算発表、前期が期中の下方修正値を下回って大幅減益で着地し、今期も連続減益を予想したことを嫌う売り物が続いている。３月期決算の発表進行とともに、前週末には今期予想が市場の平均予想を下回ったとしてカシオ計算機、横河電機がストップ安となるなど悪業績売りが続いており、同社も同様の洗礼を受けている。同社の前期業績は、前々期比７％増収、２９％経常減益、１７％純益減益と落ち込んだ。プリント配線板専業大手として、自動車関連機器や携帯電話、薄型テレビなどのデジタル機器向けに需要は堅調に推移したものの、製品価格の下落と原材料価格の高騰を吸収するまでに至らなかった。今期も、タイ工場の本格稼働などがあるが、売り上げ１３３０億円（前期比３％増）、経常利益７５億円（同弱含み）、純利益４２億円（同８％減）の連続減益と慎重に予想している。株価は、昨年１１月安値１０４９円から１４８６円まで戻し、このちょうど半値押し・１株純資産１３０９円水準でのもみ合いとなっており、再び下値確認の動きが強まりそうだ。

△ローランド<7944>は９期ぶり最高純益更新を割安株買いし４連騰
ローランドは、１６５円高の２９４５円と４営業日続伸となっている。前週末に発表した３月期決算で、今期純利益を９期ぶりに過去最高更新と予想したことが割安株買いを勢い付かせている。同社の株価は、前期中間期決算発表時の昨年１１月に大幅下方修正され、今年２月に昨年来安値２３４０円まで調整し中段固めを継続していた。前期業績は、この修正通り増収増益率をやや縮小し前々期比６％増収、１６％経常増益、１５％純益増益となった。電子楽器では、新製品投入による商品ラインアップと流通チャンネル拡充が寄与、コンピュータ周辺機器もカラーインクジェットプリンターなどが売り上げを伸ばしたことから増収益をキープした。今期も、電子楽器で画期的なシンセサイザーなどの新製品を発売することなどから続伸を予想、売り上げ１０５０億円（前期比１０％増）、経常利益１２８億円（同２２％増）、純利益４７億円（同２７％増）とし、純利益は１９９９年３月期以来の過去最高となる。株価は、ユーロ高・円安関連株として見直され、昨年来の底固めゾーンの上値フシに差しかかってきたところだが、ＰＥＲは１５倍台と一段と割安になる計算だ。昨年１０月高値３０４０円抜けから上値追いに弾みをつけそうだ。

△ＯＢＡＲＡ<6877>は業績上方修正をテコに分割落ち後安値から急反発
ＯＢＡＲＡは、２２５円高の２３００円と８営業日ぶりに急反発し前週末１１日ザラ場につけた株式分割権利落ち後安値２０８０円から出直る動きを強めている。前週末大引け後に２００７年３月中間期決算とともに発表した９月通期業績の上方修正が、減益率縮小として割安株買いを再燃させている。同社の中間期業績は、主要原材料の銅、非鉄金属の価格止まりや電気・電子部品業界のデジタル家電関連の設備投資一服などから期初予想を下ぶれ前年同期比９％経常減益、１９％純益減益で着地した。ただ通期業績については、平面研磨装置の受注残高が高水準に推移し、抵抗溶接機器も自動車産業の旺盛な設備投資に支えられ、原材料価格高をカバーするとして上方修正した。売り上げは期初予想を２３億円、経常利益は１億５０００万円、純利益も１億５０００万円それぞれ上回り、純利益は３２億５０００万円（前期比１０％減）と減益率を縮小する。株価は、今年３月末割り当ての１対１．５の株式分割の権利落ち後も、業績伸び悩みを売る動きが続いているが、ＰＥＲ１４倍台、１３週移動平均線からは１３％のマイナスかい離と下げ過ぎとなっている。安値買いチャンスが拡大する。

△東急リバ<8879>は分割権利取りを最高業績がフォローし１０連騰
東急リバブルは、寄り付きから買い気配を切り上げ３２０円高の１万５０円と１０営業日続伸し今年２月２６日につけた上場来高値１万４９０円を射程圏に捉えている。前週末に３月期決算とともに２００７年３月期期末配当の増配、さらに株式分割を発表、分割権利取りの買い物が集まっている。株式分割は、１株当たりの投資資金額を引き下げ株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることを目的にしており、５月３１日割り当てで１株を３株に分割する。一方、３月期決算は、前期が昨年１０月の上方修正値を上ぶれ前々期比２１％増収、４２％経常増益、４５％純益増益と連続の過去最高純益更新となった。地価上昇が全国的に波及し新築マンション市場の契約率が好調に推移し、中古市場も成約価格、成約件数が高水準となった環境下、仲介では新規出店や既存店舗の大型化を進めて地域シェアを拡大、販売受託では東急田園都市沿線の戸建分譲が伸び、賃貸での借上業収益の大幅増、社有物件の高稼働などが寄与した。期末配当は、従来予想の９４円から１０７円（前々期実績７４円）に増配する。今期も、新規出店や店舗大型化で取り扱い件数の拡大を進めるなど続伸を予想しており、純利益は６３億円（前期比３％増）と過去最高の伸ばす。分割権利取りで最高値抜けが指呼の間となる展開も想定範囲内となる。

△東エレク<8035>は連続最高純益更新で市場予想上回り急反発
東京エレクトロンは、寄り付きの買い気配から３９０円高の８６４０円まで買い上げられ４営業日ぶりに急反発している。前週末に注目の３月期決算を発表、前期は期中の２回目の上方修正値を上回って６期ぶりの過去最高純益で着地し、今期も続伸を予想し市場コンセンサスを上回ったことから前週末の決算懸念売りが好感買いに変わっている。同社の前期業績は、前々期比２６％増収、８９％経常増益、９０％純益増益と大きく伸びた。半導体製造装置が、メモリーメーカーの設備投資拡大により３２％増となり、ＦＤＰ製造装置も第８世代大型ガラス基板対応の新装置を投入して２４％増となったことが上ぶれ着地につながった。今期も、半導体製造装置は１３％増、ＦＰＤ製造装置は４０％増と見込んでいる。このため業績は、売り上げ９０００億円（前期比５％増）、経常利益１６４０億円（同１３％増）、純利益１０４０億円（同１４％増）の２ケタ増益続伸を予想しており、純利益は市場コンセンサスを約８８億円上回る。このところハイテク関連の株価は、３月期決算の慎重予想で総崩れとなり、同社も中段もみを余儀なくされたが、復活のリード役としてＰＥＲ１４倍台の割安修正に弾みをつけよう。

□愛三工<7283>はデンソー<6902>がＴＯＢもやや反応薄く小動き

（東洋経済新報社）

△理経<8226>が急反発、今期の急回復見通しを評価
ＩＴ関連商社の理経が急反発、一時１５円高の３１０円まで買われている。同社は１１日、前０７年３月期決算と併せて今期の業績予想を発表。今期の急回復見通しが評価されている。今期は連結ベースの経常利益を４億５０００万円（前期比８２．２％増）、純利益を２億５０００万円（同２．２倍）の見通しとした。来期の本決算から金融商品取引法（日本版ＳＯＸ法）が適用となることで情報セキュリティーなど民間企業向け販売が上向く見通しという。
（株式新聞ダイジェスト）

△中堅海運株が高騰、海運市況高騰で割安感
新和海運<9110>や乾汽船<9113>や明治海運<9115>など中堅海運株に高騰して年初来高値を更新するものが目立っている。先週までに発表を終えた０７年３月期決算が総じて好調で、続く０８年３月期についても増益を見込んでいるにもかかわらず、ＰＥＲなど株価指標がなお割安であるとして見直し買いが継続している。このところ、鉄鉱石や石炭などを運ぶばら積み船を中心に海運市況が高騰しており、国際的な海上運賃の指標となるバルチック海運指数は過去最高水準に上昇。船舶需給が一段とひっ迫しており、それらばら積み船を専門に運航する中堅海運各社の収益に強い追い風が吹いている状況。

△大平金<5541>が急伸、ニッケル高騰で早くも増額期待
大平洋金属が急伸して２営業日ぶりに上場来高値を更新。一時値幅制限いっぱいの４００円ストップ高に買われる場面もあった。ニッケル市況の高騰が手掛かり。１１日引け後に発表した前３月期の連結決算は当期純利益が２６０億８６００万円（同６４％増）となった。ステンレスの原料で同社全売上の９８％を占めるフェロニッケルが世界的な需要拡大を背景に販売が伸びたのが要因だが、続く今３月期についても会社側では同利益が４０７億８０００万円（前期比５６％増）にさらに拡大すると予想している。もっとも、販売価格の指標となるロンドン金属取引所（ＬＭＥ）でのニッケル価格は１１日にトンあたり５万３４００ドル（現物）まで上昇して最高値を更新。同社の今期業績予想はポンドあたり１４ドル、為替換算も含めた円ベースでは１トン＝３５０万円を前提にしているが、１１日のＬＭＥ終値はポンドあたり２４．２ドル、円ベースでは約６４０万円（１ドル＝１２０円換算）で、会社予想とはかけ離れた水準となっている。「ニッケル市況は現在の異常値がいつまでも続くはずはない」（市場筋）という見方は多いが、「それでも年平均で会社前提まで下落することも考えにくい」（同）。当面はニッケル市況をにらみながら妥当値を探る展開となりそうだ。

△千代建<6366>が高値更新、本日決算発表控える
千代田化工建設が買われ、５月１０日に付けた年初来高値２８６０円を更新した。エネルギー関連のプラントビジネスが活況に推移している企業として知られている。本日１２時台に前２００７年３月期の決算発表を控える。２月５日の第３四半期決算発表時点で前２００７年３月期の受注高は５３００億円（２００６年３月期は８０４２億円）、売上高は４６００億円（同３９０８億円）に達する見通しを示していた。２月時点の記者会見で同社では「（プラント各社は）手持ち工事を２－３年持ち、来期（２００８年３月期）以降、タイミング的に発注のズレが出てくるかな、と考えている。２００８年３月期の受注額は（２００７年３月期見込みの）５３００億円と比べると減る流れか」と見ていた。同社の場合、売上高が受注高を下回り、期末受注残が積み上がる動きが続いていたが、２００８年３月期は売上高が受注高を上回る可能性が高くなっている。株価は売上高、利益面が２００８年３月期も拡大する方向にあることを評価する動きを示している。
（ラジオNIKKEI）

□日本興亜損保<8754>の格付け据え置き＝米AMベスト〔BW〕
保険業界格付け大手の米AMベストは、日本興亜損害保険（東京都千代田区）の財務力格付けを「A」（エクセレント）に維持すると発表した。また、発行者信用格付けを「a＋」とした。両格付けの今後の見通しについては「安定的」としている。この5年間でのAPHS（調整後資本金・剰余金）の25％増加や、BCAR（適正資本比率）/ソルベンシーレシオの向上、保有資産中の株式比率の低下などがもたらした堅固な資本構成、ゼスト・アセットマネジメント社の買収による資産運用管理の強化、巨大災害リスクの十分な再保険カバーなどがプラス材料として評価された。一方、日本のノンライフ保険市場の競争激化による市場シェア低下と、今年3月に金融庁から受けた3カ月間業務停止命令などはマイナス材料とされた。
（時事通信）

△今年はクールにフォーマル　日本橋三越<2779>でファッションショー

（産経新聞）

▼ヤクルト<2267>　販売子会社、売れ残り飲料を再販
乳酸菌飲料メーカー「ヤクルト本社」（東京都港区）の販売子会社が昨年７～９月ごろ、いったん小売店に販売した飲料の売れ残り分を回収し、大手企業などに再販売していたことが分かった。品質を保つためには１０度以下で保存しなければならないが、最初の販売先の保存状態を確認しないまま再販売していた。
（毎日新聞）

△祇園の色香　はんなりと
常盤薬品工業<7644>は、化粧品ブランド「サナ」から「舞妓（まいこ）はんの練り香水」を２１日に夏季限定で発売する。

△スイレンの香り　いつでも
ライオン<4912>は衣料用洗剤「部屋干しトップ　ウォーターリリーの香り」を１８日に発売する。

△１ランク上の大画面
パイオニア<6773>は、プラズマテレビ「ピュアビジョン」の新製品「ＰＤＰ―Ａ５０７ＨＸ」「ＰＤＰ―Ａ４２７ＨＸ」を発売した。

△超音波で「超引き締め」
松下電器産業<6752>は超音波美容器「ソニックシェイプＥＨ２４３３」を発売した。肌の凹凸に沿ってスイングするヘッドで、効果的にフェースラインを引き締めることができるという。

△カレーなる夏の味
日清食品<2897>は「日清焼そばＵ．Ｆ．Ｏ．」シリーズから「スパイシーカレー焼そば」を２１日に発売する。
（読売新聞）

△ＪＯＧＭＥＣ、住友金属鉱山<5713>に豪ボーダーの銅・亜鉛等非鉄金属の探鉱権益を譲渡

△東芝テック<6588>、毎分１６枚のコピー＆ローカルプリンタ・スキャナのモノクロＭＦＰなど発売
（日経プレスリリース）

△コマツ<6301>、タイに油圧ショベルの第２工場

（日刊工業新聞）

△ハイパー<3054>、今期第１Ｑ順調
ハイパーコンセプションの第１四半期は、好調に推移した。同社は、昨年９月ジャスダックに上場したことにより信用力が高まり、取引先の拡大、取引量のアップなどが顕著で、当初計画を上回る結果を残した。 同社は、コンピュータ事業とアスクル＆サプライ事業、サービス＆サポート事業を柱に据えているが、全事業部門で業績が伸長。とくにアスクル＆サプライ事業では専門部署を設置、営業の強化を図ったことも大きい。第１Ｑの売上高は２９億１５００万円、経常利益１億５００万円、純利益６３００万円。

△Ｐ＆Ｐ<2426>、０７年３月期決算は大幅増収増益
ピーアンドピーの０７年３月期決算は売上高１４０億５６００万円(前の期比２・３倍)、経常利益６億８４００万円(同２・７倍)、純利益３億４０００万円(同２・６倍)と大幅な増収増益となった。これは０６年３月に小売・流通業向け総合人材サービス会社のラスコーポレーションと合併したことにより、新規事業としての棚卸し事業の開始、全国一括受注やシステム統合による経費削減、組織再編による効率的人員配置といったシナジー効果が大きく寄与した。これにより、期末配当として１株につき７５０円(普通配当５００円、記念配当２５０円)を実施する。０８年３月期は売上高１５８億円(前期比１２・４％増)、経常利益８億２０００万円(同１９・８％増)、純利益４億３４００万円（同２７・５％増）を見込んでいる。

△メタンハイドレートが買われる
１４日付け本紙１面の「メタンハイドレートは宝の海」で紹介した住金<5405>、三井造船<7003>、三井物産<8031>などが買われている。メタンハイドレートは日本近海に天然ガス換算約１００年分が眠っているエネルギーで、開発関連株が注目されている。

▼大日本印刷<7912>がさえない
大日本印刷がさえない。０７年３月期の連結経常利益が１０１３億円（前の期比１９％減）となったのに続いて、０８年３月期の連結経常利益も９１５億円（前期比１０％減）と減益が見込まれていることが嫌気されている。

△ＣＳＳ<2304>　ホテルの洗浄衛生管理業務は外資系高級ホテルの進出加速が追い風。

△科学冶金<5995>　底入れ近づくとの観測。突っ込み買いチャンス。

△アークランド<9842>　外食事業はとんかつ専門店「かつや」の出店を強化。

△富士通ＢＳＣ<4793>、０７年３月期決算は増収大幅増益２年連続増配へ
富士通ビー・エス・シーの０７年３月期決算は売上高３２０億８９００万円(前の期比１・７％増)、経常利益１６億９３００万円(同２６・５％増)、純利益９億９３００万円(同３２・６％増)、と増収大幅増益となった。情報・通信関連大型プロジェクトの回復や産業流通・エンベデッドの伸びが増収となり、不採算プロジェクトの減少・原価率の低減と併せ収益を押し上げた。また期末配当については前回発表の１株につき１６円に２円加え１８円(中間８円、期末１０円)とすることを決議し、２年連続増配となった。０８年３月期は売上高３３０億円(前期比２・８％増)、経常利益１８億円(同６・３％増)、純利益１０億５０００万円(同５・７％増)を見込む。

△野村不ＨＤ<3231>が大幅続伸
野村不動産ホールディングスが大幅続伸。０７年３月期の連結営業利益が５４３億円（前の期比２３％増）となったのに続いて、０８年３月期の連結営業利益が６５０億円（前期比２０％増）を見込んでいることが材料視されている。

△味の素<2802>が大幅高
味の素が大幅高。０７年３月期の連結営業利益が６３８億円（前の期比６％増）となったのに続いて、０８年３月期の連結営業利益が７５０―８００億円（前期比１８―２５％増）を見込んでいることが好感されている。
（株式市場新聞）

△ボックス相場移行の住友林業<1911>、下限の１２００円で買い
杉、桧など高級材の山林を持つ住友林業が３０日線を割り込み反落。１２８０円前後のカベを抜けなかったことで小さな二番天井となり小口の処分売りが出た。世界的な木材市況の値上がりが続き、山持の同社には含みアップとなる。業績も増収増益。しばらくは、１２００～１２８０円のボックス相場とみられる。

△三角保合いの日通<9062>、新規は７１０円への突込み待ち
日本通運の週足チャートは、三角保合いに入る動き。最近の高値は今年３月の８０１円、安値は７００円で、上値が切り下がり、下値も切り上がり、７５０円前後が徐々に煮詰まる動きだ。ＰＥＲは２３倍ていどと割高感はないし、中国関連のテーマにも沿っているため上に放れる可能性はあるが、０７年３月期が営業益、経常益とも２０％弱の２ケタ増益だったものの、０８年３月期が共に３％台の減益予想のため、単発高で終わる可能性が強い。高値８０１円抜けは当面困難だろう。

△日本ガイシ<5333>は第１四半期の実績待ち、新規は２５８０円へ押し目待ち
日本ガイシは、週足でみれば、２００６年７月の１１５１円を起点として、ほとんど調整場面がなく右肩上がりの相場。今年４月１９日には高値２８６０円をつけた。スターと時点から２．４８倍に値上がりした。売買単位は１０００株だから１１５万円投資した人は２８６万円となった計算だ。ほかの金融商品にない株の魅力である。とくに、銘柄選びが的確なら株の単品買いが効果の大きいことを物語っている。「環境は大きいテーマだが、利益に結びつけているところは少ない。同社は、環境関連の中で稼いでいる数少ない会社」という評価だ。

□ドトール<9952>は小口カラ売りも可、ただし終値２４３５円抜けば買い戻しを

□アドバンテッジリスクマネジメント<8769>は小反発。事業は堅調、中期で買い時
アドバンテッジリスクマネジメントは１４００円高の２万２１００円と、小反発。ヘラクレス市場値上がり率上位にランクインしている。

▼古河電気工業<5801>が３日ぶりに急反落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキングの上位に
古河電気工業が、３５円安の７０４円と３日ぶりに急反落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキングの上位に入っている。前週１１日に２００７年３月期連結決算と併せて０８年３月期業績予想を発表、前期は純利益が前の期に比べ１７％増の２９７億円となったが、今期は純利益が前期比３７．９％減の１８５億円見込みとなることを嫌気した売りが先行。ただ、光ファイバーなど本業は引き続き堅調で、税制改正に伴う影響で減価償却額の増加が５３億円あり、これを除くと営業増益となっており、３月１９日につけた年初来安値６８６円処で下げ止まる動きとなるか注目だろう。

□大成建設<1801>は「海外事業リスク管理徹底」報道で小反発
大成建設は小反発。１０円高の４３０円まで買われている。もともと羽田空港の新滑走路の着工関連銘柄のひとつとして注目されていたが、今朝の日経産業新聞に「大成建設、海外事業リスク管理を徹底――人員増やしチェック」と報道されたことも、手がかり材料となっているもようだ。まずは２５日移動平均線４３５円ラインが戻りの目安。さらに、４月高値４６０円ライン、２月高値４８０円ライン・・・と、戻して行きたいところだ。

△ニッパツ<5991>は好業績でギャップアップ。東証１部値上がり率上位
日本発条はギャップアップ。１２０円高の１１３３円で始まった。東証１部値上がり率上位にランクインしている。先週末１１日の大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、売上高、経常・純利益とも、前年比増収増益。とくに売上高と経常利益は２ケタ増となったことが、買い材料となっているもようだ。チャートを見ると、２月につけた直近高値１３２０円から続落傾向で着ていた。先週末１１日に９９７円をつけ、底を打った。なので、オシレーター的には「買い時」となっていた。ＰＥＲは約１８倍と、割安水準にある。

△日本精工<6471>が４日続伸し連日年初来高値更新、２ケタ増益が続く
軸受、同系機械部品最大手の日本精工が、１４円高の１２２５円と４日続伸し連日の年初来高値更新となっている。前週１１日に２００７年３月期連結決算と０８年３月期業績予想を併せて発表、一般産業軸受、自動車関連の好調で前期経常利益は４８．０％増、今期経常利も１０．２％増と２ケタ増益が続くことを好感している。今期予想ＰＥＲ１６倍台と割高感はなく、信用取組倍率０．６４倍の売り長の好需給をテコに、８９年の１２月につけた上場来高値１４６０円が視野に入ってきたようだ。

△ＪＵＫＩ<6440>が反発し年初来高値に肉薄
ＪＵＫＩが、８円高の８１９円と反発し２月２６日につけた年初来高値８２１円に肉薄している。海運・造船・鉄鋼関連銘柄が勢い付いている。相場全体は、５月連休も明け年金などの運用資金も徐々に流入し７月頃にかけて堅調な地合が続くことが予想される。循環物色の流れが続くとの前提で、中国関連のＪＵＫＩは出番が近いと思われる。２月２６日に年初来高値８２１円をつけた後、３月６日安値７１１円、３月１９日安値７１９円をつけ徐々に下値を切り上げる展開が続いている。週足では三角保ち合いを形成し煮詰まり感がある。足元の業績、四季報では工業用ミシン好調。チップマウンタも想定以上。円安も貢献し営業益やや増額として２００７年３月期営業利益は前の期比１７．１％増の１３２億円。０８年３月期も南アジア等で高単価の工業用ミシン続伸。マウンターはゲーム特需ないがコストダウン機拡販で高水準維持。家庭用ミシンの赤字縮小として前期推定比９．８％増の１４５億円と営業益拡大を予想している。今期予想ＰＥＲ１３倍台と割安感があることに加え、先月に日中首脳会談で経済連携強化で合意したことで、中国に主要生産拠点を置く同社に対する期待が高まっている。（株マニ５月１０日短期注目銘柄から）

△電通<4324>は好業績で反発。「買い時」、まずは３５万円台奪回へ
電通は２０００円安の３３万３０００円で始まったが、寄り後は反発。３４万円台に乗せている。先週末１１日の大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、売上高が前年比６．７％増の２兆０９３９億７６００万円、経常利益が同８．０％増の７００億４４００万円、純利益が同１．０％減の３０６億８８００万円となった。２００６年６月に開催した、サッカー　ワールドカップ　ドイツ大会などが業績に寄与した。２００８年３月期の連結業績予想は、売上高、経常・純利益とも増収増益としている。統一地方選挙、世界陸上、東京モーターショーなど、広告業界にとっての好材料を見込み、中核事業である国内広告をはじめ、周辺市場、コンテンツ、海外市場の４市場での事業拡大に努めるとしている。チャートを見ると、中期では安値圏。短期日足でも、４月半ばにつけた３５万３０００円をピークに、続落傾向で来た。なので、オシレーター的には「買い時」となっていた。信用残は売り長でもある。まずは４月高値の３５万３０００円ラインが目標。さらに、１月高値の３７万７０００円まで戻すかどうか。

△佐伯建設工業<1889>、埋め立て・浚渫株は息の長い相場
海洋土木が主力の佐伯建設工業が、６円高の１２１円と急反発し騰勢を強めている。国土総合建設<1781>との経営統合発表を機に４月４日１１５円まで上昇、その後モミ合いとなっていたが、先週１０日１１８円と上値追いの展開が確認できたことで人気化している。羽田拡張工事の開始が材料視されている面もあるが、海運株・造船株物色の流れとの見方がある。海運市況の高騰によって、船の建造をもたらし、そして港の拡張工事が余儀なくされるとの見方で、域の長い相場が予想される。先週、地盤改良などを得意とする不動テトラ＜１８１３＞（東１）・東洋建設＜１８９０＞（東１）・五洋建設＜１８９３＞（東１）など埋め立て・浚渫株が年初来高値を更新しているが、まだまだ天井は高いと見るべきだろう。

□Ｊ‐ＰＯＷＥＲ<9513>は２００７年３月期決算が減収減益も、小反発
電源開発は小反発。１０円高の５４５０円で始まり、寄り後は５５４０円まで買われている。先週末１１日の大引け後に、２００７年３月期決算を発表した。連結で、売上高は前年比７．８％減の５７３２億７７００万円、経常利益は同１８．２％減の５５５億１３００万円、純利益は同１９．３％減の３５１億６７００万円と、減収減益となった。電力卸事業では、火力発電の定期点検による稼働率の減少、その他電気事業では、ＩＰＰ（独立系発電事業者）、ＰＰＳ（売電小売事業者）の稼働率減少が響いた。２００８年３月期連結業績予想は、純利益が増益、売上高と経常利益は微減収減益としている。決算が悪かった割には、小反発しているのは、今朝は日経平均株価が１００円以上、反発し、１万７７００円台に戻している、地合いの良さもあろう。Ｊ‐ＰＯＷＥＲのチャートを見ると、短期日足では、３月１２日につけた６６５０円を直近高値として続落傾向にあり、オシレーター的に「買い時」となっていたことも挙げられよう。このまま戻すなら、まずは１３週移動平均線の５７５７円ラインがひとつの目安となる。

△三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>は反発。２００８年３月期の増配観測報道で
三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは反発。１万円高の１３６万円で始まっている。今朝の日経新聞等で「大手銀、相次ぎ増配へ」と報道された。同社と三井住友フィナンシャルグル－プ<8316>が、それぞれ２００８年３月期に増配の見込みとされている。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは２００７年３月期の年間配当金１万円に加え、２００８年３月期は１０００円増配することを検討中と報道されている。同社と三井住友フィナンシャルグループは、それぞれ、今朝８時台に、一部報道について、「現時点で決定した事実はない」と発表している。
（証券日刊新聞）

△東洋エンジ<6330> 前3月期上方修正
東洋エンジニアリングは、2007年3月通期連結予想を発表した。一部のプロジェクトならびに連結子会社の受取利息等の増加により、上方修正となった。売上高2238億円（前予想2200億円）、経常利益72億円（同50億円）、当期純利益52億円（同40億円）。

△東洋シヤッター<5936> 今期増益予想 市場予想上回る
東洋シヤッターは、2008年3月通期連結予想を発表した。コスト削減や厚生年金の代行返上で大幅増益になるとしている。売上高220億円（前年同期比3.5％増)、経常利益11.5億円（同42.8％増）、当期純利益29.9億円（同301.7％増）、一株利益562.27円、年間配当42円（同12円増）。

△三和シヤッター<5929> 今期増益予想 市場予想上回る
三和シヤッターは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高3365億円(前年同期比0.1％増）、経常利益201億円（同5.4％増）、当期純利益115億円（同2.4％増）、一株利益46.75円、年間配当13円。市場予想は、クイックコンセンサスで、経常利益203億円、当期純利益113億円。

▼いすゞ<7202> 今期減益予想 市場予想下回る

△リンナイ<5947> 今期増益予想 四季報予想上回る
リンナイは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高2500億円（前年同期比6.5％増）、経常利益153億円（同13.1％増）、当期純利益74億円（同17.8％増）、一株利益136.59円。市場予想は、四季報で当期純利益68億円、クイックコンセンサスで75億円。

▼ミツウロコ<8131> 前3月期下方修正

（証券新報）

△ウェブショップ開業指南　Ｅストアー<4304>と東商提携
中小事業者、商店主のウェブショップ開店を手ほどきします－。ウェブショップの総合支援サービス事業を展開するＥストアー（東京都港区）は、会員に中小企業が多い東京商工会議所（東京都千代田区）と、ウェブショップ開業に向けた講座の開設で提携した。新たにＥコマース事業を立ち上げたい、あるいは新しい販路としてウェブサイトの活用を考えている東商会員の中小事業者や商店主を対象に、ウェブショップ開業までの“イロハ”を伝授する。

□旭化成<3407>「イヒ！君」退職　堅苦しいイメージ、身近にした功労者

（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

5947リンナイ
7020サノヤス
5480冶金工
8126三光純薬
8226理経
2426Ｐ＆Ｐ
4793富士通ＢＳＣ
6330東洋エンジ
5936東洋シヤッター
5001新日本石油
9438エムティーアイ
3836ディーバ
6982リード
2394ジェイエーエー
2150ケアネット
7741ＨＯＹＡ
3569セーレン

■免責事項
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　・当方は、皆さんの投資判断に対する一切の責任を負いかねます。