8/24 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2009年08月24日15時50分
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■全体は欧州系証券のポジション次第、短期資金は幅広く

　日経平均は大幅反発。342.85円高の10581.05円（出来高概算17億5000万株）と先週の下落分を完全に吸収している。

21日のＮＹ市場の上昇によって、米国での自動車の補助金制度終了による懸念が後退している。これにより、トヨタが買い気配からのスタートとなるなど、先週末に売り込まれていたセクターの戻りが目立っている。また、鉱業、非鉄金属、鉄鋼など資源・素材系の上昇もみられており、先物市場の強い値動きと相俟って、ＣＴＡによる買いとの観測も。
ただ、下落分を吸収するも、さらに上値を買い上げる材料にも乏しく、その後は10500円半ばレベルでのこう着が続いている。

東証1部の騰落銘柄は値上り1526に対して値下がり109、変わらず56と、値上り数が全体の9割を占めている。
全般的には朝高の後は高値レベルでのこう着が続き、手掛けづらい状況であったが、東証2部、大証といったエリアに短期資金が広がりをみせていた。

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　資源系の上昇と先物の強い動きをみる限りでは、ＣＴＡに絡んだ動きとみられている。クレディ・スイス、バークレイズといった欧州系による商いの影響であるようだ。そのため、明日も欧州系証券によるポジション取り次第の面はあるため、本日の流れが継続するとみるには厳しいところである。米国市場の動向にもよるが朝方から強い動きをみせ、先物市場での大口買いなどが散見されるようならば、今日のような動きを想定した先高観が強まる可能性はある。また、全面高となるとターゲットを絞りづらくなるが、テーマとしては引き続き、次世代エネルギー関連とインフルエンザ関連となろう。また、先高観が強まると、出遅れ修正のほか、しこりをほぐす意味からも、需給の悪い銘柄の出直りや東証2部や大証など、普段ボリュームが膨れない市場へ短期資金が向かうことも考えられる。
（村瀬智一）