ウイルス対策前面に＝空気清浄機に「インフル特需」－電機各社
時事通信 - ‎2009年8月22日14:43
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2009082200191

　電機メーカー各社は、ウイルス対策を前面に打ち出した空気清浄機を９月から相次いで発売する。新型インフルエンザの国内感染が確認された春以降、空気清浄機の需要は高まり、日本電機工業会の調べでは４～６月の国内出荷額は前年同期の約２倍に急増。不況下の成長市場とあって、各社は本格的なインフルエンザの流行期に向け売り込みにしのぎを削っている。
　国内シェア首位のシャープ<6753>は、空気中のウイルスやカビ菌を除去する特殊なイオンを放出する技術を開発。新商品にはワンルーム向けのコンパクトサイズを加えた４機種（想定価格４万～７万５０００円）を用意し、月間４万台の販売を目指す。
　パナソニック<6752>も、微粒子イオンを放出してウイルスを無力化する独自の方式を採用。この技術を活用した空気清浄機（４万５０００～６万５０００円）のほか、１０月にはイオン発生装置も発売する。空気清浄機より清浄能力は低いが、価格は３万円前後と手ごろで、ウイルスの抑制や除菌に特化した需要を取り込みたい考えだ。
　ダイキン工業<6367>の空気清浄機はイオンではなく、放電現象を利用する方式。集じんフィルターに高速の電子を流し、吸着したウイルスなどを分解・除去する。新商品（４万２０００～５万２０００円）には加湿用の水やフィルターまで除菌する機能を業界で初めて搭載、前年比１０万台増の年間４０万台の販売目標を立てる。

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