今日の株式見通し＝軟調もみあい、25日線が下値抵抗線に
ロイターNEWS　2009年 08月 18日 08:08 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK029223320090817

　きょうの東京株式市場で日経平均は軟調もみあいとなる見通し。

１７日の米株の大幅な下げは日本株の急反落を映じた部分も大きいとみられているものの、きょうの東京市場も連鎖的に売り先行となりそうだ。

　市場関係者は、２５日移動平均線（１万００３８円１１銭＝１７日現在）が下値のサポートラインとして意識されるとみており、「１万０１００円程度まで下がれば買い戻しが入り、下げ止まると期待している」（国内証券）との声が出ている。

日経平均の予想レンジは１万０１００円─１万０３５０円。

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　大和証券ＳＭＢＣグローバル・プロダクト企画部部長の高橋和宏氏は、７月３１日にあけたマドの下限値（１万０１６９円６８銭）を埋めていく展開を予想している。１７日のシカゴ日経平均先物終値（ドル建て）も１万０１６０円と同水準で、この近辺が意識されそうだという。

　日経平均は１７日、３００円を超すマイナスで安値引けとなったが、高橋氏は「先物主導の下げ。現物で投げ売りが出たわけではない。フシ目まで下がれば先物にはある程度買い戻しが入るのではないか」と述べた。

　前日の下げは米国動向だけでなく中国株の軟調も重しとなった。立花証券執行役員の平野憲一氏は、午前中は米株続落を受けた様子見、午後は中国株動向に左右されるとみている。「中国株がしっかりであれば、買い戻しも入りやすくなる」という。

　１７日の米国株式市場は大幅続落となった。株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所（ＣＢＯＥ）のボラティリティー・インデックス（ＶＩＸ指数）.VIXは１７日、４月以来の大幅上昇。市場関係者からは「雇用統計が予想を上回った半面、小売売上がその逆となるなど、米景気回復への確信はやや揺らいでいる。市場は期待先行からファンダメンタルズ確認の局面に入ったともいえる」（国内証券）との声もきかれる。
　

　きょうは衆院総選挙の公示日。「政治空白となるが、材料としてはニュートラルで市場への影響は非常に限定的」（立花証券の平野氏）とみられている。
（ロイター日本語ニュース　石渡亜紀子記者）