今日の株式見通し＝小じっかり、先物の短期売買交錯で上値は重い
ロイターNEWS　2009年 07月 23日 07:57 JST
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK028463520090722

　きょうの東京株式市場で日経平均は小じっかりとした展開になる見通し。

２２日の米国市場でナスダック.IXCIが１１営業日続伸となったほか、ドイツなどの欧州株も堅調で、国内株式もこの流れを受けて買い先行になりそうだ。
２２日のシカゴ日経平均先物終値（ドル建て）の９８１０円にサヤ寄せする形になるとみられる半面、市場では「売買代金が伸びず実需筋の動きが乏しいなか、引き続き先物での短期売買が交錯して上値は重くなりそうだ」（国内投信・投資調査部）との声が出ている。

　日経平均の予想レンジは９６００円─９８５０円。

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　同国内投信関係者は「積み上がってきた信用買い残が減り始め、戻り売り圧力がやや軽くなってきたことは好材料だ」と指摘する。

　一方、引き続きドル／円の円高基調には警戒感が強く、市場では「１ドル９３円台という水準では、日経平均での１万円再トライは難しい」（国内証券）との声が出ている。　

　米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のバーナンキ議長は２１日、半期に１度の議会証言を行い、米経済見通しは改善しているものの、失業率の上昇が回復の足かせとなるのを防ぐために当面は緩和的な政策が必要になるとの見解を示しており、「この議会証言もあって、ドル安（円高）バイアスはしばらく続きそうだ」（別の国内証券）とみられている。
（ロイター日本語ニュース　石渡亜紀子記者）