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2008 04,16 16:00 |
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業績下方修正でも株上昇ケース目立つ、売買薄く「本物」か見極め必要 ロイターNEWS 2008年 04月 16日 14:13 JST 企業決算に対する市場の反応に変化が出ている。2007年9月中間決算時には、市場予想をわずかに下回った銘柄にも、容赦ない売りが浴びせられたが、最近は業績予想の下方修正が伝えられても、逆にアク抜け感が出たとして買われるケースが増えてきた。 みずほフィナンシャルグループは11日、2008年3月期業績予想について3度目の下方修正を発表し、当期利益を従来予想の4800億円から3100億円に引き下げた。傘下のみずほ証券でサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)関連損失が拡大し、通期のサブプライム関連損失は1月時点に予想した3950億円から5650億円に拡大。ロイターエスティメーツによる主要アナリスト13人の予測平均値4499億円を大幅に下回った。 だが、株価は急反発。アク抜け感から買い戻しが強まり、10日終値38万7000円に対し16日前場終値は43万9000円と3営業日と半日で13.4%上昇した。 15日の東証1部業種別値上がり率でトップとなったのは、鉄鋼株だった。一部で新日本製鉄とJFEホールディングスの2009年3月期連結経常利益がともに2けた減益になる可能性が大きいと報じられたが、市場では「現時点で1割減益見通しなら上出来。自動車メーカーなどとの交渉次第では減益幅縮小もあり得る」(準大手証券)と買い戻しが優勢になった。 一方、好決算には素直に反応する地合いの良さもみせている。きょうの東京市場では米半導体大手インテルの4─6月期見通しを好感し、ハイテク株が買われるなど決算に対するポジティブな動きが強まった。 市場では「インテルの決算に素直に反応するなど市場のムードが、陽転してきたとみている。前日の安川電機の動きなどをみると、確かに決算はよかったが市場の反応は良すぎるほどよかった。これは市場が悪材料をかなり織り込んできていることを示している。この先、決算などのイベントを日柄的にこなしていけば、新規マネーが流入する時期が来ると期待している」(立花証券・執行役員の平野憲一氏)と評価する声が出ている。 ただ、こうした動きを地合いの好転としてとらえることについて、慎重な声もある。例えばみずほFGは信用取り組みの改善という需給面での好ファクターがあるという。「買い残がほとんどで依然は10倍もあった信用倍率が、3倍台まで改善している。株が下がるだろうと予想した向きが空売りを増やしているためだ。株価の反発にはこうした取り組みの改善もある」(国内証券)との声が出ている。 鉄鋼株についても「原料炭の値上げが伝わり、大幅減益は必至とみた向きから、かなり空売りが入っていた。減益幅が予想ほどではなかったとして買い戻しが入ったようだ。新規の買いではない」(別の国内証券情報担当者)との見方もある。 実際、こうしたみずほFGや新日鉄など「主役級」の銘柄が動いても、市場全体のボリュームは低調なままだ。東証1部売買代金は3兆円が活況といわれる水準だが、今週に入り14、15日と連続で2兆円を割り込んでいる。三菱UFJ証券・投資情報部長の藤戸則弘氏は「基本的に実需サイドは様子見であり、先物を手掛けるマネージド・フューチャーズなどが中心の相場となっている。プライスだけの変化をみて、地合いが変化したというのは早計だろう」と話している。 PR |
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