12/21 朝の『株価材料』PART Ⅴ

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■株価材料

△JR東日本<9020>、来期営業益100億円に・東京駅大型ビルの賃貸収益拡大
東日本旅客鉄道の賃貸事業の利益が拡大する。今年開業した東京駅周辺の大型ビルの賃貸収入が2009年3月期に250億円前後に達し、これらのビルから得る営業利益が 100億円前後になる見通しだ。商業施設の「駅ナカ」事業やＩＣカード「スイカ」と並び収益拡大に寄与する。大型ビルは11月に開業した「グラントウキョウノースタワー」と「グラントウキョウサウスタワー」、3月開業した「サピアタワー」の3つ。入居率が高く、開業して間もないグラントウキョウもほぼ満室になっている。

△ファミリーＭ<8028>、６％増益・3―11月経常、既存店販売上向く
ファミリーマートの 2007年3―11月期の連結業績は、経常利益が前年同期比6％増の280億円強になったもようだ。品ぞろえ強化を背景に既存店の販売が上向いているほか、利益率の高いファストフードの伸びで採算も改善する。08年2月通期の連結経常利益は前期比6％増の340億円強と、過去最高を更新する公算が大きくなった。3―11月期の営業総収入（売上高に相当）は6％増の2400億円強になったもよう。都市部を中心とする新店の好調に加え、既存店売上高が9―11月期で2％増と前年実績を上回ったのが大きい。上期は0.1％増と3年ぶりのプラスとなったが、足元で一段と販売が上向いた。

■楽天<4755>、信販事業で追加引当金238億円――２期連続の経常減益に
楽天は20日、金融事業で238億円の引当金が新たに発生すると発表した。信販子会社の楽天ＫＣ（福岡市）で過払い金（取りすぎた金利）の返還に備えた引当金を一括計上。楽天の2007年12月期連結決算でも営業損益に同額の影響がでる見通し。楽天は業績見通しを公表していないが、2期連続の営業・経常減益となりそうだ。楽天ＫＣは改正貸金業法による規制強化をにらんで貸出金利を08年1月から18％以下に引き下げる。現在はキャッシング専用カードの上限金利が実質25.2％などとなっている。

□東芝<6502>、液晶パネルでシャープ<6753>と提携・松下<6752>-日立<6501>連合を離脱
東芝とシャープはテレビ用の液晶パネルで提携する。シャープが堺市に建設中の新工場から、東芝がパネルを調達してテレビに組み込む。東芝は松下電器産業、日立製作所の2社とパネル生産で提携しているが、これを解消して新たにシャープと組む。競争が激化するパネル市場は「東芝―シャープ―パイオニア」「松下―日立―キヤノン」「ソニー ―韓国サムスン電子」の３グループが競う構図に一気に塗り替わり、電機再編が一段と加速する。21日に両社の社長が記者会見して発表する。シャープは3800億円を投じて堺市で液晶パネルの新工場を建設中で、2009年度に稼働させる計画。東芝は長期契約を結んでシャープから40―60 型台の大型パネルを大量調達し、東芝ブランドのテレビに搭載して国内外で販売する。東芝は現在シャープのテレビ向けに画像処理用半導体を供給しており、同分野で協力を深めることも検討するとみられる。

△日立<6501>、ＨＤＤ事業を米ファンドに売却へ・子会社株50％弱
日立製作所は不振が続くハードディスク駆動装置（ＨＤＤ）事業に投資ファンドの資本を受け入れ、再建に乗り出す方針を固めた。米シルバーレイクに優先交渉権を与え、来年1月中の合意を目指して全額出資する米事業子会社の株式の5割弱を売却する方向で最終調整している。日立のＨＤＤ事業は約2500億円で買収した米ＩＢＭの事業が母体で、日立のリストラの最大の焦点とされていた。ＨＤＤは携帯音楽プレーヤーやＤＶＤレコーダーなどに組み込まれるデジタル製品の代表的な記憶媒体。日立は需要の急拡大を予想して2003年に米ＩＢＭからＨＤＤ部門を買収、デジタル分野の中核事業に据えた。自社の事業と統合して設立したＨＤＤ子会社「日立グローバルストレージテクノロジーズ」（ＨＧＳＴ）の販売シェアは約16％（06年）と米大手2社に次ぐ世界3位にある。

△キヤノン<7751>の今期、純利益７％増・10円増配へ
キヤノンの収益が拡大している。2007 年12月期の連結純利益（米国会計基準）は前期比7％増の4880億円程度となり、８期連続で過去最高を更新する見通しだ。デジタルカメラや複写機など主力製品の販売が国内外で拡大する。年間配当は110円と前期実績に比べ10円増やす公算が大きい。売上高は8％増の4兆4900億円程度となりそう。カラー複写機が2割増えるほか、プリンター、デジカメが1割強増える。デジカメはコンパクト型、一眼レフとも好調。トナーなど高採算の消耗品も伸びる。

△サトームセン全店、ヤマダ<9831>の店舗にブランドを転換
家電量販店最大手のヤマダ電機は傘下のサトームセン（東京・千代田）の全20店を、「テックランド」などヤマダの店舗ブランドに転換する。ヤマダは5月、サトームセン、マツヤデンキ（大阪市）など家電量販3社で構成するぷれっそホールディングスを買収。各社のてこ入れを進めてきたが、サトームセンの業績回復が遅れていた。知名度が高いヤマダの店に切り替える。12月に入り、転換を始めた。22日に大田糀谷店（東京・大田）、東戸塚店（横浜市）、武蔵中原店（川崎市）を変え、全店の転換が完了する。

△三菱商事<8058>と宇部興産<4208>、過酸化水素事業で提携
三菱商事と宇部興産は紙や繊維の漂白などに使う過酸化水素事業で提携した。宇部興産がフィンランド化学大手ケミラと折半出資している宇部ケミラ（東京・港）の株式のうち、ケミラの保有全株を買い取り、49％を三菱商事に売却した。宇部興産と三菱商事の売買額は10億円程度とみられる。過酸化水素は塩素より環境負荷が少ないとされ、製紙や繊維業界で需要が高まっている。宇部ケミラは来年1月に社名を「宇部ＭＣ過酸化水素」に変更する。宇部ケミラは外部購入を合わせた年4万トン、三菱商事は年1万6000トンの過酸化水素を販売している。両社の販売分を来年4月からすべて宇部ＭＣが取り扱い、三菱商事が販売代理店となる。

▼ＹＯＺＡＮ<6830>、子会社に簿外債務１億円
移動体通信のＹＯＺＡＮは20日、4月に買収した著作権管理子会社のキティフィルム（東京・世田谷）に約1億円の簿外債務があることが分かったと発表した。法人税の支払い遅延などによる延滞税や加算税が、簿外債務として存在する可能性があるという。現在、事実関係を確認中としている。

△ＢＢＨ<3719>、新株予約権を消却
コンサルタント会社のＢＢＨ（旧ビジネスバンクコンサルティング）は20日、2006年4月に取締役と従業員、顧問を対象に割り当てた新株予約権について、無償で取得し消却すると発表した。消却する新株予約権は1 万7600個で、株数にすると1万7991株。行使価格と現在の株価の差が大きく、行使しにくいためと説明している。

△レンゴー<3941>、アサヒ紙工を共同保有・日本製紙<3893>と関係強化
段ボール最大手のレンゴーは同業のアサヒ紙工（埼玉県鴻巣市）の株式60％を取得して子会社化した。買収額は３億円程度とみられる。アサヒ紙工の株式の40％はレンゴーと提携している日本製紙グループの日本大昭和板紙（東京・中央）が持っており、レンゴーの資本参加で日本製紙との関係が一段と強まる。21日に発表する。アサヒ紙工の2006年12月期売上高は45億円。後継者難を理由に創業家に関連する個人株主などから、レンゴーに出資要請があった。出資でレンゴーは段ボールの原紙やシートの供給先の多様化につなげる。近く役員を派遣し営業面でも連携していく。アサヒの松浦益二郎社長は当面留任する。

■ＣＦＳ<8229>、イオンに反論する意見書発表
調剤薬局アインファーマシーズ<9627>との経営統合を目指すＣＦＳコーポレーションは20日、統合阻止を目指すイオン<8267>に対して反論する意見書を発表した。統合を諮る1月22日の株主総会に向けて、イオンは17日からＣＦＳ株主に、統合反対を呼び掛ける委任状勧誘を始めており、これに対抗する狙いだ。イオンは統合反対の理由について「ＣＦＳの株価が低迷し、統合比率が不利な時期を選んで統合を決めた」と主張している。ＣＦＳは意見書で、「統合時期を後ろ倒しにしても、ＣＦＳとアイン双方の業績向上で両社の株価が上がる可能性があり、ＣＦＳ株主に一概に有利になると言えない」などと反論した。

△ナガセ<9733>、イトマンスイミングスクールを買収
大手予備校「東進ハイスクール」を展開するナガセは20日、イトマンスイミングスクール（イトマンＳＳ）を運営するアイエスエス（大阪市、加藤浩時社長）の株式の90％を取得し、子会社化すると発表した。イトマンＳＳは男子バタフライの山本貴司ら五輪選手を輩出してきた老舗。「水泳教室に通い始める幼児の段階から総合的な人材教育に取り組む」（永瀬昭幸社長）狙い。来年1月末にエヌ・アイ・エフＳＭＢＣベンチャーズが運営するファンドからアイエスエスの3924株を取得する。買収金額は30億円。アイエスエスの2007年3月期の売上高は61億円。イトマンＳＳの直営校と提携校は全国で約50校で、約10万人の生徒を抱える。ナガセはもともと高校生部門に強いが、昨年、中学受験の老舗学習塾の四谷大塚（東京・中野）を買収し、小中学生部門を強化中。イトマンＳＳの生徒は幼児や小学校低学年が多く、買収により将来塾に通う生徒を取り込める。
（NIKKEI NET）

△エプソントヨコム<6708>、水晶で加速度センサー、荷物の落下を正確に把握

△富士通<6702>研究所、ハードディスクの記録容量、２．５倍に向上

△ホーチキ<6745>、中小ビル向け、火災の誤感知防止、警報器制御機器を開発

△ダイワ精工<7990>、ゴルフクラブ、米輸出再開、高級品で攻勢

△オムロン<6645>、触れずに解錠する自動車用ドアハンドルを開発

△博報堂DY<2433>、口コミ活用の販促支援――ブログ記事を自動選別・転載

△日立ハイテク<8036>、LSI車載用品ぞろえ――独イノーバ製の販売代理

△高砂香料<4914>、コーヒー事業を再編――営業・開発部門を本体に集約

△ヤフー<4689>、宿泊予約サイト運営のベストリザーブと提携
ヤフーと、宿泊予約サイトを運営するベストリザーブ（大阪市）は20日、資本・業務提携すると発表した。ヤフーがベストリザーブの親会社であるｅ―まちタウン<4747>からベストリザーブの発行済み株式の20％にあたる368株を取得。ヤフーの旅行サイト「ヤフー！トラベル」でベストリザーブの宿泊予約サービスを活用し、利用者増を狙う。ヤフーは12月27日付でｅ―まちタウンから株式を取得。ベストリザーブを持ち分法適用会社とする。取得価格は約1億3400万円。

△ミクシィ<2121>、携帯向けＳＮＳでコンテンツ連動型広告導入
ソーシャル・ネットワーキング・サービス（ＳＮＳ）大手のミクシィは20日、携帯向けＳＮＳにヤフー子会社のオーバーチュア（東京・港）のコンテンツ連動型広告を導入したと発表した。自動車好きの人たちが集まるコミュニティーに自動車関連の広告を表示するなどで、広告効果を高める。携帯向けＳＮＳで無料ゲームを同日から提供開始したことも発表した。当初はパズルゲームなど7種類のゲームを用意。サイト内の友人である「マイミク」とゲームの点数を競うランキング機能なども持たせた。今後も新しいゲームを順次、追加していく方針。

△ＮＡＮＯぴあ、地域向け携帯サイト開設・レジャー情報など紹介
東証マザーズ上場のナノ・メディア<3783>とぴあ<4337>の共同出資会社で情報誌編集のＮＡＮＯぴあ（東京・港）は20日、南東北、北九州、栃木の３地域それぞれの飲食店やレジャーの情報を紹介する携帯電話向けサイトを開設した。11月に先行発売した情報誌と合わせ利用者を獲得する。来年以降、情報誌に登場する飲食店の空席情報などをサイトに掲載し、利用者を囲い込んでいく。

△東京23区のオフィス需給、一段とひっぱく・森ビル調べ
森ビルが20日まとめた2007年の「東京23区のオフィスニーズ調査」によると、新たにオフィススペースを借り増す予定を持つ企業の割合が調査開始（2003年）以来、過去最高の24％に達したことが明かになった。景気回復を背景に大手企業の企業活動が活発化、都心のオフィス需給の逼迫（ひっぱく）感が一段と増しつつある。現時点で賃料改定期を迎えた企業の9割が値上げを提示されている実態もわかった。調査は資本金約1億円以上の大手企業に対して実施。新規賃貸予定のある企業の割合は前年よりも5ポイント上昇、4年ぶりに20％の大台に乗った。経営環境の好転を契機に業容を拡大、各社とも人員を増員するなどの措置をとっているため、オフィスが手狭になってきている。

△派遣スタッフの時給、主要都市で下落・人材確保一服が背景か
人材派遣スタッフの平均時給が11月は全国主要都市でおおむね下がった。求人サイトを運営するディップ<2379>がまとめた東京、大阪、名古屋など全国主要６都市の同月の平均時給は、名古屋市を除き前月を下回った。機構改革などで業務量が膨らんだ秋口から時間が経過し、人材確保が一服した企業が多かったことが背景にあるとみられる。調査対象は、東京都主要５区（千代田、中央、港、渋谷、新宿）、横浜市、名古屋市、大阪市、福岡市、札幌市。ディップの派遣専門サイト「はたらこねっと」に人材派遣会社が掲載した時給を同社が集計した。都市別の平均時給をまとめたのは初めて。比較のため10月の時給も算出した。

▼田崎真珠<7968>、2009年春の採用見送り・株式公開後初めて
田崎真珠は2009年春の新卒採用を1985年の株式公開以来初めて見送ることを決めた。有利子負債の削減や損益改善のためには一段の合理化が必要と判断。新卒採用を見送ることで、人件費負担を抑制する。田崎真珠は現在約1300人の社員がおり、来春は約60人の新卒採用を予定している。09年春は採用を見送り、10年以降も採用を抑制することで段階的に社員を削減する方針。

△特許当たりの研究開発費、東京エレクトロン<8035>が１位
技術コンサルティングのＳＢＩインテクストラ（東京・港、大津山秀樹社長）は20日、日本のエレクトロニクス関連企業20社の技術競争力ランキングを発表した。過去3年間に出願された特許情報をもとに、特許の効率的な開発や特許の競争力を順位付けた。特許1件あたりの研究開発費を示す「特許当たりの研究開発費」で、半導体製造装置の東京エレクトロンが1位になった。1件あたり開発費は約2億8000 万円。同社特許は他社が特許出願の際に引き合いに出すことも多い。特許の「質」を勘案した「技術競争力の強化パフォーマンス（以下、技術競争力）」でも1 位だった。
松下電器産業<6752>は「研究開発投資額」と「特許出願件数」で1位。「技術競争力」でも3位に入った。デジタル家電から半導体まで幅広い事業領域をもつ強みを生かし、「質の高い研究開発をしている」とＳＢＩインテクストラは分析する。

△パイロット<7846>、繰り出し式のクレヨン──中高年の需要取り込む
筆記具最大手のパイロットコーポレーションはクレヨン市場に参入した。ゲルインクボールペンで培った技術を応用した書き味の良いクレヨンを開発、このほど販売を始めた。手を汚しにくい繰り出し式にするなど大人を意識した作りで、塗り絵を楽しむ中高年の需要を取り込む。発売後1年で市場シェア3％の獲得を目指す。新商品はゲルクレヨン「クレオロール」＝写真。通常のクレヨンの主原料はワックスだが、紙の上でべた付く性質があった。新商品はゲル化した材料を配合し、ワックスの比率を下げた。ゲルには摩擦や振動を与えると液状化する性質があり、描画時に紙に接している部分が溶ける。通常のクレヨンより滑らかに書けるという。

△双日<2768>子会社、独トーマス・ワグナー製の新スーツケース販売
双日子会社で生活用品などを販売する双日ジーエムシー（東京・港、筒井和彦社長）は独トーマス・ワグナー社製のスーツケースの新製品「タイタンゼノン四輪ＴＳＡロックモデル」の取り扱いを始めた。米運輸安全局（ＴＳＡ）認定の施錠システムを備えた。音の静かな車輪も採用した。価格はＭサイズが2万6250円、Ｌサイズが2万9400円。全国のかばん専門店や生活雑貨店で販売する。

△コーセー<4922>、目を大きく見せるマスカラ
コーセーは2008年1月16日、10代後半―20代前半向けのメーキャップブランド「ヴィセ」からボリュームのあるまつげを作り目を大きく見せるマスカラ「ラッシュ　グラマーシェイプ」を発売する。水あめのように粘度の高い液がまつげに密着して固まり、重ね塗りするほど濃く太く仕上げられる。黒と茶色の２色があり価格は2100円。液はのびがよく、根元には太く、毛先には細く付着する。ブラシには放射線状にランダムに広がるカールブラシを採用し、細いまつげの根元にまでしっかりマスカラ液が付く。

△ミズノ<8022>、視界広げた水泳用ゴーグル
ミズノは20日、視界を広げた水泳用ゴーグル「ミズノ　トレーニング用スイミングゴーグル」を発売した。通常は水の抵抗を減らすために目と平行にするレンズの角度を傾けることで、同社従来製品より約2.5倍遠くまで見えるようにしたという。主に練習用ゴーグルとして、発売から1年間で1万個の販売を目指す。水の抵抗を受けにくい、水泳時の理想の姿勢に合わせて、前方の視野が広がるようにレンズの角度を上向きにした。水深1.5メートルのプールを泳ぐ場合、同社従来製品の約2.5倍となる3.8メートル先の底面まで見えるようになったという。価格は1890円。スモーク、クリア、ブルーの３色があり、フリーサイズ。
（日経産業新聞）

△朝日ネット<3834>：12月27日付で東証1部に指定承認
朝日ネットは２０日、同社が１２月２７日付で東京証券取引所市場第一部銘柄に指定承認されたと発表した。同社は２００６年１２月２６日に東証第二部に上場した。

■キヤノン<7751>：07年12月期営業益が従来予想下回るとの報道
２１日付日経新聞朝刊は、キヤノンの２００７年１２月期連結営業利益（米会計基準）が、前期比７％増の７５９０億円程度と、従来予想を１４０億円程度下回りそうだと伝えている。年間配当は前期比１０円増の１１０円の見通しという。報道によると、営業利益についてはデジタルカメラや複写機などの販売が国内外で伸びる一方、価格競争が激化などが響く。純利益については前期比７％増の４８８０億円程度となり、８期連続で過去最高を更新する見通しとしている。同社株の２０日終値は、前営業日比４０円安の５３６０円。
（ロイター）

▼ニチイ学館<9792>：子会社が運営する有料老人ホーム「桜湯園修善寺本館」において、感染症胃腸炎の集団発生が起きたと発表した。
今月13日から入居者26名、職員９名が、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状となった。そのうち３名はノロウイルスが検出された。19日現在、症状が残っている入居者は12 名、職員は３名。

△ナガイレーベン<7447>：第１四半期（07年９－11月）の連結経常利益は前年同期比7.5％増の５億6300万円となった。
主力の医療・介護市場は厳しい環境が続いているものの、前期からの期ずれ案件により、ヘルスウエア、ドクターウエアは順調だった。

■アーム電子<6671>：連結子会社ダイヤテックと菱光電子工業の業績が不振である上、原材料価格の高騰などが響き、通期（08年５月期）の連結経常利益予想を前期比2.3倍の１億7300万円に下方修正した。
従来予想は２億 2700万円だった。
（ブルームバーグ）

△タケエイ<2151>、固定資産売却益が発生
廃棄物処理業のタケエイは１９日、固定資産の譲渡について発表。連結子会社が保有する東京都江戸川区の土地建物ならびに神奈川県横浜市の土地建物を売却する。今０８年３月期の連結業績に約１億３７００万円を、来期業績に約７００万円を、それぞれ特別利益として計上する予定。本件による今期業績予想への影響は現在精査中で、確定次第公表するとしている。

△甜菜糖<2108>が１００万株の自社株買いを発表
日本甜菜製糖が２０日午前、自社株買いを実施すると発表した。取得予定株数は上限で１００万株（発行済み株式数の０．６５％）、取得総額上限３億円、取得期間は０７年１２月２１日から０８年３月３１日まで。

△ネクスト<2120>が良好な１１月実績を発表
ネクストが２０日午前、運営する不動産情報ポータルサイト「ＨＯＭＥ‘Ｓ（ホームズ）」の１１月実績を発表。“賃貸・不動産売買”の総ページビュー（閲覧）数が月次で過去最高の１億１１９７万に上るなど順調ぶりが確認された。同社は今０８年３月期業績予想について７月に増額済みで、連結経常利益で１５億６１００万円（前期比２．１８倍）を計画している。

▼合同鉄は三菱ＵＦＪ証がレーティングを引き下げ
合同製鉄<5410>は三菱ＵＦＪ証券が１９日付で同社のレーティングを「３」（中立）から「４」（やや弱気）に引き下げた。年明け１～３月の改正建築基準法の影響が不透明なことに加え、１２月は鉄スクラップ価格が上昇しており、業績モメンタムが悪化していることが懸念材料としている。また、同証は電炉業界の投資判断を「アンダーウエート」に格付け、カバレッジを開始。
合同鉄のほか、東京製鉄<5423>はレーティング「４」を継続、共英製鋼<5440>を新規「３」でカバレッジを開始した。東製鉄と共英製鋼も続落している。

■イビデン<4062>はＪＰモルガン証が短期的には成長の踊り場となる懸念が出てきたと
イビデンはＪＰモルガン証券が１９日付リポートで中・長期的な成長ストーリーに変更はないが、短期的には成長の踊り場となる懸念が出てきたと指摘している。同証券ではＦＣパッケージで償却負担増を打ち消すレベルの数量増が難しいというほか、ＤＰＦ（排ガス浄化装置）の数量も短期的には従来想定ほど拡大しない可能性が高くなってきたという。目標株価を１万１５００円から９４００円に引き下げ。投資判断は「オーバーウエート」を継続している。
（株式新聞ダイジェスト）

△異常行動との因果関係、「根拠ない」＝タミフルで―中外製薬<4519>執行役員
医薬品の安全性を担当する中外製薬の横山俊二執行役員は20日記者会見し、インフルエンザ治療薬「タミフル」について、「臨床試験を追加実施した結果、異常な行動や突然死と、タミフルとの因果関係を示す科学的な根拠は得られなかった」と述べた。　
（時事通信）

△ビルの上にダイコン
神戸市中央区の大丸（Ｊ．フロントリテイリング<3086>）神戸店の屋上にある「緑の広場」で２０日、神戸華僑幼稚園の園児らがダイコンやジャガイモの収穫を体験した。広場は、夏場に都市部を高温の空気が覆う「ヒートアイランド現象」の緩和を目的に今年８月にオープン。園児らが野菜の種をまいた。この日、園児らは大きなダイコンの葉を力いっぱ引っ張り、４０センチほどの長さに成長したダイコンやジャガイモを次々と掘り出していった。ジャガイモはさっそくジャガバターに調理され、みんなで堪能した。参加した高愛里ちゃん（５）は「こんなビルの屋上に畑があって驚いたけど、ダイコンが採れて楽しかった」と喜んでいた。
（産経新聞）

▼テルモ<4543>が輸入販売の人工血管、強度不十分で自主回収
医療機器大手の「テルモ」（東京都渋谷区）は２１日、輸入販売した人工血管「トリプレックス」の強度が不十分で、体内で血液が漏れ出す恐れがあると発表した。すでに今月１５日から自主回収を始め、未使用のものは回収済み。この人工血管で手術を受けた患者も現時点で健康被害の報告は寄せられていないという。回収されたのは、同社が先月から今月にかけ、全国の医療機関４２施設に販売した２３４本の人工血管。このうち２２施設で、計６０人の患者の動脈りゅうなどの手術で使用された。今月１４日、首都圏の病院での手術の際、医師が人工血管から血液が漏れたことを発見。調査の結果、人工血管の枝分かれ部分の縫合が不完全だった製品が混入していることが判明し、回収することにした。
（読売新聞）

△ＵＳＪ<2142>、来春初のオリジナルミュージカル　開業７周年で
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、来年３月の開業７周年に合わせ、初のオリジナルのミュージカル「ファンタスティック・ワールド」を新たに導入する。ホワイトタイガーの子ども２匹が、周りの動物や草花と触れ合いながら、地球の命の尊さに気づくストーリー。ハスの花が咲くように動く高さ１３メートル、最大幅４７メートルの屋外ステージで映像も用い、着ぐるみ姿の約６０人が歌と踊りを披露する。上演時間は３０分前後の予定で、昼間の時間帯に毎日上演する。俳優は国内だけでなく豪州や中国からも採用し、空中ブランコやリボンを使った演技も見せる。同園でのミュージカルは「ウィケッド」に次いで二つ目。

△三菱自動車<7211>、ロシア進出正式決定　近く契約調印
三菱自動車はロシア政府と、ロシア国内での乗用車生産に関する契約に調印する。これを受けて同社はロシアへの進出を正式決定する方針。提携関係にある仏プジョー・シトロエングループ（ＰＳＡ）と乗用車を共同生産する方向で調整している。経営再建中の三菱自の海外進出は、９１年にオランダで完成車工場を買収して以来となる。日系メーカーのロシア進出は、トヨタ自動車、日産自動車、スズキに続き４社目。低所得者向け（サブプライム）住宅ローン問題の打撃で米国の新車販売が頭打ちとなる中、各社は中国やインド、ロシアなど新興国（ＢＲＩＣｓ）への進出を加速させている。三菱自とロシア政府は週明けに、現地生産のためにロシア国内に輸入する自動車部品などの関税優遇措置を受ける契約に調印する。昨年暮れから交渉を進めていた。三菱自はＰＳＡ向けにスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）を供給するなど提携関係にあり、ロシア進出の事業化調査もＰＳＡと協力して進めた。工場の建設予定地などは未定で、生産開始は２０１０年以降になる見通しだ。三菱自は、ロシアへは主に日本から新型ランサー（日本名ギャラン　フォルティス）などを輸出している。ロシア国内での新車販売は、０７年度に前年度比５割増の１０万５０００台に急拡大する見通し。隣接するウクライナでも同６割増の２万６０００台を見込んでいる。三菱自はリコール（回収・無償修理）隠し問題などを契機に業績が悪化し、０５年３月期には４７４７億円の当期赤字を計上。その前後から新たな設備投資は控えてきた。しかし、０７年３月期に４年ぶりの当期黒字を計上するなど業績が回復基調にあるうえ、ロシアでの販売が好調なことから「成長戦略のための大きな選択肢」（益子修社長）としてロシア進出の可能性を探っていた。
（朝日新聞）