北朝鮮：金総書記の義弟、国防副委員長に昇格
事実上ナンバー２－－最高人民会議
毎日新聞　2010年6月8日　東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20100608ddm007030108000c.html

　【北京・米村耕一】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国会に相当する最高人民会議第１２期第３回会議が７日、平壌で開かれ、金正日（キムジョンイル）総書記の義弟、張成沢（チャンソンテク）国防委員会委員を同委副委員長に昇格させた。事実上のナンバー２の地位。張氏は、金総書記の後継者とされる三男、正銀（ジョンウン）氏の後見役と見られており、３世代世襲に向かう体制をさらに強化したとみられる。

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[11回]

　４月９日に開催された最高人民会議には欠席が伝えられた金総書記も、今回は出席。張氏の人事案件を自ら提議した。

　北朝鮮憲法は、金総書記が務める国防委員長を「国家の最高指導者」と規定。昨年の憲法改正で、国防委員会の権限を強化した。

　同委には、張氏より高位に趙明禄（チョミョンロク）第１副委員長がいるものの、趙氏は体調不良が伝えられ、最近の公式報道に出てきていない。一方、張氏は昨年から金総書記の現地指導に同行する姿が頻繁に報道され、５月上旬には金総書記と共に訪中した。副委員長は他に３人いるが、張氏は他の副委員長よりも重用されている。

　こうしたことから、張氏は金総書記を補佐しつつ、正銀氏の後見人としての役割を果たしているとの見方が強い。北朝鮮情勢に詳しい韓国の専門家は、張氏がこの時期に昇格した理由について「昨年末の貨幣改革以降、国内に混乱が広がっている。治安対策の責任者でもある張氏の権威を高めることで、引き締めのメッセージを送った」とも指摘している。

　また、この日の会議では、金英逸（キムヨンイル）首相が解任され、崔永林（チェヨンリム）・平壌市党責任書記が後任に選出された。韓国の専門家によると、崔氏は経済政策に精通しており、正銀氏への権力移行体制を作りあげる上で経済改善の道筋を付ける役割が期待されているという。

　このほか、郭範基（クァクポムギ）、呉秀容（オスヨン）、朴明善（パクミョンソン）の３副首相と軽工業相、食料日用工業相、体育指導委員長の３閣僚を解任し、後任を任命した。体育指導委員会は体育省に改組され、プロレスラーの故力道山の娘婿である朴明哲（パクミョンチョル）氏が体育相に任命された。朴氏は、張成沢氏に近いとされる。

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　北朝鮮の話題に皆さんがこんなに興味津々とは思いもよりませんでした。

･････で、昨日の話を最初からしますね。

昨日も申しました通り、北朝鮮と中国は現在、微妙な関係にあります。

まず最初に、北朝鮮 最高指導者「金正日 総書記」が
一番大嫌いな国はドコでしょう？？？

米国ですか？？？　　実は違います。
では日本？？　　　それも違います･･･っていうか、
「金正日 総書記」は、実は日本が大好きです。

大嫌いな国は･･･実は「中国」なのです。

そして嫌われている相手国「中国」が、
もっとも恐れているのは核を持った北朝鮮なのです。

少し見えてきましたか？！

そう！！　実はノドンやテポドン、核開発は、
米国や日本を標的にしたものではなく、
実は「中国」を的にしたものだったのです。

エッ！！　ノドンやテポドンは、日本に向いているし、
何度も日本に向けて発射している･･･ですって！？

それは何度も当ブログに書いてありますが、米国の意向です。

ではなぜか･･･っていうのを「北朝鮮」と「中国」とのやりとりを
少し前から順に追って話をしましょう。

　まず中国は2006年北朝鮮への原油の輸出を全面的に停止しました。
中国の建前は6カ国協議へ復帰するように北朝鮮に対して
圧力をかけたということになっていますが、
実際は核実験を強行しようとしている北朝鮮に脅しをかけたのです。

中国は当然、金正日 総書記が核実験を準備していることを、
早くから察知していました。

･････が、しかし、金正日 総書記は中国が石油のパイプラインを止めても
核実験を強行しました。

ブログでも何度か言いましたが、世界との取引きの場合･･･っていうか、
世界の取引きって結局、脅しあいでしょう｡｡｡

事実、この脅しあいは核を持ってしまった北朝鮮の勝ちでした。
なぜならその後中国は、北朝鮮に対して石油も食料も従来通り支援しています。

北朝鮮の核は、アメリカに対しては無力なのかもしれません。
･･･っていうか、ワザと米国に対しては無力（距離的）にしているのでしょう。
しかし･･･中国には脅威です。北京と北朝鮮はつい目と鼻先だからです。

　北朝鮮は表向きには米国に対抗して自衛のために核開発し、
核武装をすると言っていますが、実際は中国に対しての核武装だったのです。

「北朝鮮」と「中国」は、お互い強みと弱みを持ち合いながら、
裏では常に脅し合戦を展開しているのです。

　そしてもう一つのお隣「韓国」

「韓国」に対しては、今まで･････李明博政権になるまでは
露骨な脅しは必要ありませんでした。小さな嫌味な脅しは
タマに必要でしたが、基本的に金大中・盧武鉉政権時代は
「太陽政策」で、多大な援助を貰っていましたので必要ありませんでした。

ところが李明博政権になってからこの援助が止まってしまいました。

そこで再度、脅しが必要となってきたんです。
それがこの間の韓国哨戒艦「天安」の沈没事件です。

ただこれも裏がありまして･････

援助が止まって･･･それで中国に相談すると、
南北双方が共に領海と主張している黄海上で米韓が軍事演習するから、
そこで韓国軍艦を沈めろ。

相手が何を言ってきても「米韓の誤射」で済ませろ。
米韓の「捏造劇」「謀略劇」として済ませるのです。
韓国は余り強く出れないであろう。今、強く出て緊張が高まれば
困るのは韓国経済である･･･との「北朝鮮」と「中国」の読みでした。

･･･が、しかし実際は、李明博大統領は米国と協力して証拠を揃え、
現在に至っています。

･･･って事で、この件に関しては、これからどうしたものかと･････

･･･で、中国の狙いは、金正日 総書記を排除して、
「北朝鮮」を、チベットのように奪う狙いがあります。

･･･が、しかし、チベットのような手荒な行動は、既に今の中国では
国際社会が許すはずもありません。

　中国は当初、長男の金正男 氏が後継者になるものと思っていたようです。
そのために正男氏の取り込みをはかり、秘密裏にバックアップしていました。
勿論、現在でもバックアップしています。

　金正日 総書記は、その事を察知して長男の金正男の暗殺指令を出しました。
そのために長男金正男は帰国できなくなり、約９年間中国に長期滞在して
中国に保護下にあります。

　金正日 総書記は中国の傀儡である長男を排除して、
三男の正雲（ジヨンウン）氏を後継とする体制づくりを
急ピッチで進めています。それが上記記事内容なのです。

　しかし中国は金正日 総書記がなくなれば、すぐに長男正男氏を帰国させ、
傀儡政権を樹立させるでしょう。
そのために絶えず北朝鮮軍の数名の幹部たちを手懐けています。

長男 金正男 氏は、昨日も話した通り、母国語の他に英語、仏語、中国語、
ロシア語、日本語も話せると言われています。
父親の金正日 総書記より世界の状況に詳しく、IT関係にも強く、
かなりのインテリです。ヨーロッパでは各地でITビジネスを
展開していました。

　もし金正男 氏が朝鮮最高指導者になれば、たとえ中国の傀儡といえども
北は驚異的な発展を遂げ、意味のない拉致被害者も日本に帰ってくるでしょう。
そして北朝鮮の人たちもまともな生活ができるようになります。

　何故かと言えば、何度か当ブログでも書きましたが、
北朝鮮の200種類を超える有用な地下資源の埋蔵量は大変な数字です。
中国が欲しがっているレア･メタルなんかは全く手使づであります。
なにも偽タバコや偽札，麻薬などのビジネスをしなくても
すぐに豊かな国になれるんです。それを十分、金正男 氏は理解しています。

　日本人にとっては貧しい飢餓国家としての印象が強いですが、
いまや世界の投資ファンドが目をつけています。
だから英国なんかは国交を持って援助をしているんですよねぇ～･････
中国に独占させずに、世界の多くの大企業を上手にさばける人材は
国際人である金正男 氏しかいないんですよねぇ～･････
実際に経験してきた事ですから･････
見かけこそ良くはありませんが（上記写真）、
「人は見かけによらない」代表のような方です。

名前が「正男」だけに、実は「金正男」氏は、とても日本が大好きで、
頻繁に日本へ訪れています。　特に赤坂近辺に･････
これ以上詳しく書くと、さすがのワタシもヤバいのでこの辺りで･････

またチャンスがあれば書きますね。ヤバくない程度に･･･（笑