2025 01,19 12:18 |
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2010 05,28 12:11 |
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「有事の円?」欧州混乱・半島緊張 消去法で独歩高 為替市場で、円が独歩高基調となっている。ギリシャの財政危機に端を発した欧州経済への先行き懸念に加え、米国市場でも株安が進行。資金の逃げ込み先が少なくなる中で、相対的に日本円が受け皿としての地位を高めているためだ。アジアでは朝鮮半島の緊張が高まるが、円相場は有事に強いドルに対しても上昇を見せた。市場からは、「円はまさに世界最強の安全通貨」(野村証券の木内登英(たかひで)経済調査部長)との声もあがるが、あくまで日米欧の主要国際通貨の中で“消去法”で買い進められているのが実態だ。 「外国債券に対し、投資家は明らかにベア(弱気)で見ている」-。大手信託銀行のあるディーラーは、顧客である生命保険など国内の機関投資家が、年度初めまで見せていた海外資産での積極運用を手控えていると指摘。結果として、ドルやユーロ資金の需要が落ち込んでいると説明する。 投資家の弱気の原因は、欧州経済の混乱だ。ロンドン市場では、欧州の金融機関に対する貸出金利が上昇を続けており、「混乱は深刻さを増す」(エコノミスト)との見方が大勢だ。 世界の基軸通貨である米ドルは、欧州からの逃避資金を吸い上げてきた。だが、欧州の信用不安が米国にも広がるとの見方に加え、利上げ観測も後退。米国と比べ欧州経済と関係が薄い日本の円が買い進められ、今週の為替市場では一時、ユーロ相場が110円割れし、ドル相場も90円を割り込むなど、足元は円の独歩高基調となっている。 哨戒艦沈没で北朝鮮への経済制裁を発表した韓国ではウォン安と株安が進行したが、円はドルに対しても上昇した。「日本は朝鮮半島と地続きでもなく、相対的にリスク回避先」(木内氏)との見方は強く、現在の円高は日本経済の実力を反映したものとはいえそうにない。 PR |
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