9/18 今日の株式見通し
T&Cフィナンシャルテクノロジーズ　2009/18 08:24

配当取り狙いの買いが下支え、連休明け警戒し売り込まれたセクターには
買い戻しも

　東京市場は底堅い展開が予想される。大型連休中に米FOMCが開催されるなど重要イベントがあり為替相場の動向が気になるところだが、ドル円は1ドル90円手前に底堅さが確認されており、目先のドル反発期待も強い。
　自動車を中心に輸出関連の押し目を拾う動きは続きそうだ。また、鉄鋼や非鉄、商社なども短期物色傾向は続きそう。メガバンクなども売り一巡後には一旦買い戻しが期待できる水準まで下落している。大型連休明けの相場は堅調なケースが多いだけに、直近売り込まれた銀行セクターなどには買い戻しが強まる可能性はある。
　また、権利付き最終日は24日となるが、営業日ベースではきょう含めて残り2日しかないだけに、配当や株主優待取り狙いの買いが下支え要因になりそうだ。
　日経平均は週足ベースでどれだけ戻すことができるかが、週間ベースの押し目処を探る上では重要なことや、来週の動きにも影響してくる。3月安値と7月安値とで結ばれる下値支持線に到達したあとだけに、そこを下値に切り返す動きが見られれば、売り方の心理も逆転する可能性が高い。

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　17日のダウ平均は7ドル安と小幅に下落。5月高値以降の高値をつないで形成される上値抵抗線で頭を抑えられた。8月の住宅着工件数や9月のフィラデルフィア連銀指数を好感し、9800ドル台を回復する場面はあったが、高値警戒感もあり全般伸び悩む展開が続いた。
　NASDAQやS&P500も小幅反落。業種別ではヘルスケアのみが上昇、通信やエネルギーなどの下げが目立った。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ75円高の10455円、円建て清算値は10380円となった。
　なお、17日夕に国際半導体製造装置材料会が発表した8月の北米地域半導体製造装置のBBレシオ（受注/出荷）は出荷の伸びが受注の伸びを上回り、1.03倍と前月修正値1.06倍から0.03ポイント縮小した。

　昨日の日経平均は3日続伸、TOPIXは5日ぶりの反発となった。東証1部の値上がり銘柄数は1133と全体の67.0％に達し、商品市況高を背景に資源関連が軒並み高となった一方で、先行きの不透明感から金融株で大幅安となる銘柄が目立った。
　日経平均は5日移動平均線を超えるスタートから、25日移動平均線や前日の上ヒゲ高値10394円を上回って終了。高値引けとなり5日ぶりの陽線を形成した。5日移動平均線が下向きで推移しながらも、陽線高値引けとなるケースはこれまでもあまり見受けられない。
　来週は25日移動平均線が再び上昇に転じる可能性があり、次は9月11日高値10522円を超えられるかどうか。超えることができれば、いよいよ8月31日高値10767円が次の株価の節目となる。

提供：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ