9/16 今日の株式見通し
T&Cフィナンシャルテクノロジーズ　09/16 08:09

10330円処は抵抗が強いが、きょうの戻りの大きさが今後のポイントに

　東京市場は米株高、円高一服を背景に買い先行のスタートが予想される。昨日同様、手掛かり材料に乏しいなか、戻りの大きさは為替やグローベックス先物、アジア株次第となろう。
　海外市場の上昇基調が続くなかで、東京市場だけが独歩安となる展開はまだ想定しづらく、きょうは内需の個別物色に加え、原油価格を中心とした商品市況の上昇を背景に資源関連、米経済指標の改善を背景にハイテクを中心に国際優良株が上昇する展開か。また、きょうの特別国会で鳩山政権が正式に発足する。民主党がマニフェストに掲げた子ども手当てや高速道路無料化などが再びクローズアップされる可能性も考えられよう。
　日経平均は10330円処は抵抗が強いが、昨日安値10183円が前日安値10170円を下回っていないだけに、きょうの戻りの大きさが今後のポイントになる。

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　15日のNY株式市場でダウ平均は56ドル高と続伸。S&P500やNASDAQとともに年初来高値更新で取引を終えた。序盤のダウ平均は8月の小売売上高や9月NY連銀製造業指数が市場予想を上回ったことを好感。バーナンキFRB議長が講演の中で「景気後退は恐らく終結した」と発言したことなども材料視され、中盤以降はジリ高の展開へ。資本財セクターのキャタピラーが指数を牽引し、一時は9700ドル台に乗せる場面もあった。
　業種別では特に素材や資本財などが上昇。ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値に比べ125円高の10315円、円建て清算値は45円高の10235円となった。

　昨日の東京市場は日経平均は小幅反発、TOPIXは3日続落となった。東証1部の値下がり銘柄数は913と全体の54.2％、売買代金は前日比7％減の1兆897億円で約1週間ぶりの低水準となった。
　日経平均は小幅反発。買い先行となるも5日移動平均線までも戻すことができず。前日安値を下回ることはなかったが、終日さえない展開が続いた。8月21日安値以降の下値支持線にほぼ到達しており、週後半にかけては8月序盤から続く横ばいレンジ中心（10450円処）に向けた動きを期待したいところである。
　一方、昨日のようにこの水準でもたつく動きが続けば、5日移動平均線の下げが強くなる17日あたりには一段安の展開なども想定される。ただ、週足べースでは主要な下値サポート水準に接近していることは確か。特に13週移動平均線（15日引け段階で10100円）は今後上昇が切り上がってくることになるため、週間ベースでその水準を意識できれば中期上昇トレンドは継続といった見方が出来よう。そのほか、下値サポートとなりえる週足の一目均衡表の転換線が10137円で推移していることや、3月安値と7月安値を結んだ主要下値支持線も割り込んでおらず、売り転換への判断はまだ早いといえよう。
　目先の上値メドとしては、転換線10332円や基準線10454円。一方、下値メドは4日安値10143円（週足転換線10137円に近い）や13週移動平均線の10100円など。変化しやすい日柄は、9月24日、30日、10月14日、21日などがある。
提供：株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ