7/29 株式クロージングコメント
Fisco Gate　2009年07月29日15時59分
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■現在の流れとしては決算通過でアク抜け

　日経平均は小幅反発。25.98円高の10113.24円（出来高概算19億4000万株）で取引を終えている。
前引け間際に一時10161.95円まで上昇、その後は10100円を下回る場面もみられたが、結局のところは下値の堅さが意識されている。
昨日のＪＦＥに次いで新日鉄の決算からの鉄鋼セクターへの底入れ感とはならなかったが、失望が他のセクターに広がることはなく、決算評価の動きをみせている銘柄も多い。これにより先回り的な動きについては神経質になろうが、決算が評価される銘柄への活発な物色は期待される。

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　上海株の下落を警戒する声も聞かれるが、このところ米著名投資家による中国株への警戒も伝わっていたこともあり、神経質になりやすい。ただ、原油安によるペトロチャイナなど石油株の下げと、大型上場によって資金がシフトしてしまっているようである。タイミング的には米国発の見解を危惧しやすく、ムードが悪くなると目先調整を意識させる要因となりやすいため注視してきたい。

　決算や再編による要因もあってハイテクセクターのリバウンドが強まってきている。あとは銀行の修正期待が次第に強まりやすく、週末の決算が反転のきっかけになるかを見極めたいところであろう。これまでの決算については、悪いものについては過剰に売り込まれる動きにはつながらず、良い内容の銘柄には見直し買いが強まっている。これから本格化するわけではあるが、現在の流れとしては決算通過でアク抜けである。
（村瀬智一）