3/2 株式クロージングコメント
Fisco Gate　2009年02月26日15時45分
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■押し目買い姿勢は続けたいところ

　日経平均は大幅反落。288.27円安の7280.15円（出来高概算17億株）と終値ベースでは2月24日以来の7300円を割り込んでいる。

週末の米国市場の下落が嫌気される格好から売り優勢のスタートとなり、全体の7割を超える銘柄が下落している。

ただ、下値では公的年金とみられる買い観測もあって売り込みづらく、その後は7300円を挟んだこう着が続いている。

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セクターでは証券が唯一プラスとなったが、野村ＨＤが買戻しとみられる動きからリバウンドをみせたほか、KABU.COMがＪＰによる強気格付けを手掛りに上昇したインパクトにとどまっている。

また、物色は一部材料株にとどまっており、鉄道整備や次世代エネルギーなどの関連銘柄の一角に短期資金が向かっていたが、その勢いも鈍い。米保険大手ＡＩＧの決算やバーナンキＦＲＢ議長の議会証言などを今晩控えていることもあり、これらを受けた米国市場の動向を見極めたいとするムードもあったようだ。

ただ、野村ＨＤやオリックスなどがボトム形成の動きをみせるなど、カバー中心ながら目先的な底打ち意識から見直す動きも散見されている。

期末意識による年金期待もあり、また米金融問題についてもシティの希薄化などが嫌気されたが、方向としては金融安定化に向かっているとなれば、嫌気売りで下押す場面での押し目買い姿勢は続けたいところである。
（村瀬智一）