2024 11,24 07:05 |
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2009 02,21 08:00 |
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バブル後最安値を意識、経済指標で弱さの度合いを確認 来週の東京株式市場は、バブル後の最安値が意識され、経済指標などで足元の弱さの度合いを確認しながら、下値を模索する展開になりそうだ。 来週の日経平均株価の予想レンジは6900円─7900円。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
16日に発表された10―12月期国内総生産(GDP)の結果が、国内外に暗い影を落としている。内閣府によると、実質GDPは前期比マイナス3.3%、年率換算マイナス12.7%となり、下落幅としては、第1次オイルショックの後遺症に日本経済が苦しんだ1974年1─3月期(前期比マイナス3.4%、年率マイナス13.1%)以来、過去2番目の大幅な下落を示した。日経平均はその後じりじりと売りに押される展開が続いた。23日から始まる週でも安値圏で一段の下値を試す値動きが予想される。みずほ総研シニアエコノミストの武内浩二氏は来週の下値のめどを6900円とみており、バブル後最安値を更新する可能性を示した。 第一生命経済研究所の主席エコノミスト、嶌峰義清氏は「実質GDPが2けたマイナスとなるなど実体経済は世界でも最悪といってよい状況」と指摘する。また、株価水準は、一時は主要市場のなかでも割安感があったが、足元では逆に割高となっている。株価収益率(PER)が70─80倍と他市場と比較して極端に高い」との見方を示す。27日には消費者物価指数(CPI)のほか、完全失業率、有効求人倍率、家計調査、鉱工業生産速報などの経済指標が予定されている。市場では雇用情勢を示す失業率などが注目されるとしたうえで「悪さの度合いによって値動きに方向性が出るだろう」(日興コーディアルシニアストラテジスト、河田剛氏)とみられている。 企業の決算発表もピークを越し、手がかりが乏しくなっている。特に買い材料の出尽くしが懸念される。これまでは外為市場で円安に振れれば、リスク回避姿勢が後退することで輸出関連株を中心に買い戻しがみられた。しかし、「足元の円安は、日本経済の地合いの悪さを反映した悪い円売り」(河田氏)との見方が広がっており、円安の影響が薄れつつある。つまり、下値でサポートできなくなる可能性が出ていることも、株価を押し下げる。また、今週半ば以降、格付機関が欧州金融機関の格下げに言及したことをきっかけに再び懸念が広がったことで、日米欧で金融株が一段安となった。懸念は収束しておらず、株価の下押し要因となっている。 GDP発表後、与謝野馨経済財政担当相は現状について「戦後最大の経済危機にある」とし、「いろいろな可能性を探る」と追加経済対策を打ち出す姿勢を示した。嶌峰氏は「企業業績が回復しないことには株価は上昇しないが、業績回復には景気回復が必要。景気対策の迅速な施行が最優先のタイミングでの政局不安は大きな株価下押し要因」と述べ、政局不安が投資家の日本株投資意欲を一段と弱めていると指摘する。かざか証券市場調査部長の田部井美彦氏は「機関投資家が3月末をにらんでポジションを軽くする動きに出ており、事業法人の処分売りも考えられる。さらにはヘッジファンドの売りも加わって売りが出やすい。それを公的年金がどこまで買い支えられるかという状況だ」と需給面での下押し要因を指摘している。 米国株式市場の反応次第では日本株への影響も出るとみられている。ダウ工業株30種.DJIは19日の取引で6年超ぶりに安値を更新した。これを受け、東京株式市場も20日の取引は日経平均が序盤から軟化した。みずほ総研の武内氏はS&P総合500種.SPXは安値圏だが、ダウほど弱くないとみており「米株価が持ち直せば日経平均も反転する」との見方を示す。 PR |
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