4/26お昼の『株価材料』

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■株価材料

△豊田自動織機<6201>　平成１９年３月期　剰余金の配当に関するお知らせ

▼ＤＮＡチップ研究所<2397>　平成１９年３月期決算における特別損失発生と通期業績予想修正のお知らせ
（TOKYO IPO）

△中国本土企業が初の日本上場、アジア・メディア<2149>初値672円
中国でケーブルテレビ関連事業を手掛けるアジア・メディア・カンパニー・リミテッド（北京）が26日東京証券取引所マザーズに上場した。中国本土の企業が日本の株式市場に上場するのは初めて。上場初値は公募価格を5％上回る672円だった。アジア・メディアは2004年7月の設立で、中国でケーブルテレビ関連の広告や番組情報を配信。電通や伊藤忠商事も出資する。2007年12月期の連結売上高は円換算で前期比2.2倍の74億3600万円の見通し。経常利益は同70％増の16億円を見込んでいる。これまでも香港の企業は東証に上場していたが中国本土の企業は初めて。

△バイオガソリン、出荷始まる・ローリー車が一斉出発
新日本石油<5001>や出光興産<5019>など石油元売り9社が販売する「バイオガソリン」の出荷が26日午前から始まった。バイオガソリンを製造する新日石グループの根岸製油所（横浜市）に各社のローリー車が集まり、一斉に出発。この日だけで約400キロリットルのバイオガソリンを出荷し、首都圏の50のガソリンスタンドで27日から販売する。バイオガソリンは、植物から作ったバイオエタノールをガソリンに3％混ぜている。燃費などの性能はレギュラーガソリンとほぼ同じ。小売価格もレギュラーと同一に設定した。バイオエタノールは二酸化炭素（ＣＯ2）を吸収して育つ植物が原料のため、使ってもＣＯ2の排出がゼロとされる。石油元売りは段階的にバイオガソリンの販売エリアを広げて、2010年には全国展開する方針だ。ガソリン販売量の2割をバイオガソリンに置き換えて、ＣＯ2削減目標を決めた京都議定書の達成につなげる。
（NIKKEI NET）

▼資生堂<4911>の08年3月期経常益予想、市場予測下回る580億円
資生堂が２６日発表した２００８年３月期連結業績見通しは、経常利益予想が前年比８．５％増の５８０億円となった。ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト１２人の予測値平均５９７億円を下回った。売上高見通しは前年比３．７％増の７２００億円、営業利益見通しは、同１６．０％増の５８０億円、当期利益見通しは同３０．５％増の３３０億円の増収増益を見込んでいる。売上増による利益増とともに、売上原価の低減に取り組む。為替レートは、１ドル＝１１５円、１ユーロ＝１５０円、１人民元＝１５円を想定した。

▼三菱ＵＦＪ証<8615>の米国現法、経営トップの資格問題で全米証券業協が調査
三菱ＵＦＪ証券の米国現地法人が、経営トップの資格問題で全米証券業協会（ＮＡＳＤ）の調査を受けていることが分かった。広報担当者が２６日、ロイターの取材に答えた。２６日付日本経済新聞は、三菱ＵＦＪ証券の米国現地法人の前ＣＥＯ（最高経営責任者）が、法令で定められた「内部管理責任者」の資格を取得せず、一定期間、無資格でＣＥＯ職に就いおり、米当局が調査中、と報じている。三菱ＵＦＪ証の広報は「調査の中身についてはコメントできない」と話している。

△丸誠<2434>が堅調、高砂熱学<1969>が5％の株式を取得へ

△アイチコーポ<6345>がストップ高買い気配、好決算を評価
アイチコーポレーションがストップ高買い気配となっている。１０時１０分現在、同社株は差し引き約１３０万株の買いで１２６４円買い気配。好決算を評価した。同社は２５日、２００８年３月期の連結決算見通しについて、経常利益を１３５億円（前年比１２％増）と発表。２００７年３月期は前年に対して６９．３％増で連続増益が注目された。また、同時に中期経営計画について、２０１１年３月期の経常利益計画を１００億円から１５０億円に上方修正した。

▼フジクラ<5803>が軟調、米子会社の会計処理未了で決算発表を延期
フジクラが軟調。同社は２６日、５月７日に予定していた決算発表を５月２２日に延期すると発表したことを嫌気した売りが先行した。会社側では発表遅れの理由について、米国子会社の会計処理について監査人との意見調整が未了であるためとしている。

△日本瓦斯<8174>が堅調、07年3月期純利益が2.4倍との報道
日本瓦斯が堅調。２６日付日経新聞朝刊が、同社の２００７年３月期連結純利益について前期比２．４倍の１９億円弱になったもようと伝えたことが買い材料になっているという。報道によると、供給戸数が６％増えたことが利益を押し上げた。

▼有沢製作所<5208>がさえない、連続減益見通しで売り誘う
有沢製作所がさえない。２５日の決算発表で、２００８年３月期の連結経常利益が３２億円（前年比１０．６％減）と減益見通しであることが嫌気され、売りを誘っている。２００７年３月期も連結経常利益は前年に比べて３２．７％の減益だった。

▼ＩＴＸ<2725>が気配下げる、07年3月期予想の下方修正を嫌気

■資生堂<4911>の08年3月期経常益予想、市場予測下回る580億円

△金融子会社上場、07年度以降の方針に変更ないがコメント控える＝ソニー<6758>
ソニーは２６日、全額出資の金融子会社「ソニーフィナンシャルホールディングス（ＳＦＨ）」の株式を今秋をメドに上場するとした、同日の日本経済新聞朝刊報道に対し、「２００７年度以降の最適な時期にＳＦＨの株式公開を目指す方針に変更はないが、現段階でこれ以上のコメントは控える」とのコメントを発表した。同日の日経新聞朝刊は、秋をめどにＳＦＨ株を上場し、保有株の３割以上を売り出すことで約３０００億円を調達すると報じた。日経新聞によると、東証に上場を予備申請したという。ＳＦＨは、全額出資のソニー生命保険とソニー損害保険、８８％出資するソニー銀行（１２％は三井住友銀行が出資）を傘下に持ち、グループの金融事業を統括している。ソニーの金融事業は０６年４─１２月期の営業利益が５４６億円。同期間のソニー全体の営業利益の２９％を占めた。

△テーオーシー<8841>株がストップ高買い気配、ＴＯＢ提案受け
午前の株式市場で、テーオーシー株がストップ高買い気配。経営陣による自社買収（マネジメント・バイアウト、ＭＢＯ）で実施されている１株８００円の公開買い付け（ＴＯＢ）に対し、株主のダヴィンチ・アドバイザーズ<4314>が１株１１００円でのＴＯＢを提案したことが買い材料になっているという。ダヴィンチ・アドバイザーズは、８００円のＴＯＢ価格には保有する不動産の含み益が反映されておらず、株主の利益がき損される可能性があるとしている。
（ロイター）

△パル<2726>---海外勢による買いオーダー観測も
4日続伸で4/17以来の高値更新。米国ファンド保有が増加傾向にあるほか、海外勢による買いオーダー観測もあり、思惑的な動きを強めてきている。

△テーオーシー<8841>---買い気配、ダヴィンチ<4314>のＴＯＢ提案で
ストップ高買い気配。ダヴィンチによるＴＯＢ提案が買い材料視されている。同社はＭＢＯを予定しているが、買い付け価格800円は低いとしており、経営陣の賛同を条件とするものの、1100円でのＴＯＢを実施する意向としている。

▼フジクラ<5803>---急落、決算発表の延期を発表で
急落。前期決算発表の延期を発表している。当初予定の5月7日から、同22日に延期する予定。延期理由は、米国子会社の会計処理について監査人と意見調整が未了のためとされている。全般的に会計問題への警戒感が強い状況下、こうした決算発表の延期などに関しては。ひとまず懸念視する動きが先行しやすい。

△アジア<2149>---大相場になる可能性はありそうだが
アジア・メディアは初値672円の後、一時722円まで上昇している。上海株式が連日の高値を更新しているほか、中国の直近1ヶ月間の口座開設数が昨年1 年間を上回っているとのフィーバーぶりである。500株単位であるため手掛けづらい面はあるが、中国株の流れが波及して大相場になる可能性はありそう。

▼八千代工<7298> 一時ストップ安。

△古河電工<5801>---強い動き、コーニングの決算内容を好感で
強い動きが目立つ。コーニングの第1四半期決算内容が買い材料視されている。通信関連売上は前四半期比で9％増、税引後利益も大幅な改善をみているもよう。米国市場における光ファイバー需要の拡大が想定される展開、同社などへのメリット寄与が期待される状況に。

△フェローテック<6890> 堅調。
期中3度目の上方修正が好感されているようだ。07年3月期の業績予想を上方修正しており、経常利益については従来予想の14億円から18.5億円に増額された。また、期末配当を同8円から12円に引き上げている。なお、日興シティでは収益改善は想定通りとして、投資判断「1S」並びに目標株価1100円を継続したもよう。

□新日鉄<5401> 反発も雲下限に抑えられると厳しい。
反発となっているが、昨日割り込んだ一目均衡表の雲下限（759円）が上値抵抗線として意識されてしまうと、売り方優位の展開に。明日、決算発表が予定されているが、本日13：00のＪＦＥの決算である程度の流れが予想されそうだ。

△佐世保<7007>---指数重く、再び強いものに資金が向かう格好
利食いをこなしながら連日の年初来高値更新。全体がリバウンドで始まったため、反対に朝方は利食い優勢となっていたが、日経平均の上値の重さが意識される中、再び強いものに資金が向かう格好。

△シナネン<8132>---しっかり、日興シティの投資評価格上げで
しっかり。日興シティが投資評価を「２Ｍ」から「１Ｍ」に格上げ、目標株価700円としていることが買い材料視されている。業績下方修正に伴う株価下落で割安感が強まっていることを背景としている模様。天候不良の影響一巡で、08.3期業績はポジティブサプライズとなる可能性があるとも指摘。

△アルバック<6728>---下値は堅く先高期待は高まっている
戻り高値レベルで底堅く。4/17のゴールドマン・サックスによる「買い」格上げで急伸した後は、同水準でのもみ合いが続いている。ただし、上値を積極的に買う向きはないものの、下値は堅く先高期待は高まっている。

□ホンダ<7267>---堅調、減益見通しににも反応は乏しく
堅調。前日決算発表、今期の営業10％減益見通しなどが警戒されたものの、それほど悪材料視される形にはなっていない。為替の前提を除けば、ほぼ前期並みの見通しとなっており、上ぶれ余地を残した慎重な業績予想との見方になっているようだ。ここまで警戒感が強まっていたことも、本日の底堅さの背景と考えられる。

△ライト工業<1926>---上昇率トップ、大幅上方修正にサプライズ
上昇率トップ。前日に業績上方修正を発表、経常益は従来予想の6.5億円から12.3億円にまで増額修正、修正率の大きさがサプライズを誘う格好となっている。想定以上の受注好調が増額修正に直結した格好。

□ＤｅＮＡ<2432> 伸び悩む。
07年3月期実績は計画線で着地、08年3月期については経常利益で前期比51.5％増の70億円となる見通し。ただ、ここ最近は好決算を期待しての先回り的な動きがみられていたほか、会社見通しがアナリストコンセンサスから若干の下振れとなったこともあり、利食い売りの動きが出ているものと観測される。なお、ＧＳでは利益率向上と業績拡大の持続性は高いとの評価、投資判断「買い」並びに目標株価47万円を継続している。

△明電舎<6508>---直近戻り高値を突破
大幅反発。25日線がサポートとして機能し、直近戻り高値を突破してきている。原発関連として見直し買いが優勢に。信用倍率は1倍割れが慢性化しており、直近戻り高値突破で踏み上げ狙いも。

▼プロミス<8574>---大幅安、想定以上の引当金計上で

▼アドテスト<6857>---売り先行、決算数字にネガティブイメージ
売り優勢。前日決算発表、実績営業利益は前期比12％減益、今期は同6％増益見通しとしている。実績、見通しともにコンセンサス数字を大きく下回っており、決算数字にはネガティブなイメージが強い。三菱ＵＦＪでは投資判断を「２」から「３」に格下げへ。ただ、ＤＲＡＭテスタの受注回復などを評価する声も多い模様であり、投資判断格上げの動きなども観測されているようだ。なお、大和でも現在「３」の投資判断格上げを検討などともしている。

△アイチ<6345> 買い気配。
昨日発表した決算内容が評価材料となっている。前期経常利益は120億円で前期比69％増益、従来計画110億円を上ぶれている。また、今期見通しは135億円で同12％増、2ケタ増益基調が続く見通しとなっている。想定以上の好決算をストレートに評価する動きが集まっている。

△アルコニックス<3036> 買い気配から。
いちよし証券では25日付で、投資判断を新規に「1-A-HR」としている。レアメタル市況の高騰が追い風として、07年3月期は会社計画を上回ったと推測。また、中期的なレアメタル、レアアース需給はひっ迫が強いため、成長ポテンシャルが高いと。

□アドテスト<6857>---押し目買いの好機にも
売り先行後は下げ幅を縮めている。決算内容が嫌気されて売りが先行した。しかし、大和ではレーティングを引き上げの方向で検討しているなど、押し目買いの好機にも。会社側の業績ガイダンスは慎重であり、今後増額の余地が大きいとみているようだ。

△キヤノン<7751>---最高値更新、新たなトレンド形成へ
昨年12/19高値6780円突破で最高値（分割修正済み）更新。ＮＹダウが初の13000ドル乗せ、シカゴ先物の上昇などを背景に買いが先行。これまで上値抵抗としていた6700円レベルを確実に突破してきており、新たなトレンド形成へ。
（フィスコ）

△ＳＭＣ<6273>は自社株売り出し織り込み決算発表先取りで反発
ＳＭＣは、３４０円高の１万５４１０円まで買われ３日ぶりに反発している。３月受け渡しで実施した１００万株の自己株式売り出し（売り出し価格１万５３８６円）を嫌い、１５００円幅の調整となったが、１３週移動平均線からは４％超のマイナスかい離でＰＥＲも１８倍台と下げ過ぎ示唆として下値にリバウンド狙いの買い物が続いている。２３日から主力株の３月期決算の発表が本格化しているが、５月１５日発表予定の同社業績への期待感も背景にある。同社の自己株式売却は、銀行等保有株式取得機構が売り出し人となって個人株主作りを目的に実施されるもので、トヨタ自動車の株価が昨年１１月以降に主力株人気を高め、上場来高値を更新したきっかけも同ケースの売り出しが、前段階にあった。ただしＳＭＣの株価は、売り出し後は売り出し価格を下回ったまままで今後、株主総会などを控えるイベントのなかで何らかの株価対策が打ち出されるとの思惑にもつながっている。この思惑の第一にあげられるのが、１５日の２００７年３月期の決算発表である。昨年１１月の上方修正以来、第３四半期業績が高進捗したにもかかわらず修正値を据え置き、市場コンセンサスを下回ったとして売り材料となった。決算発表では上ぶれ着地から今２００８年３月期の２ケタ増益予想が打ち出されるとも観測されており、売り出し価格近辺の安値は先回り買いも一法となりそうだ。

▼アドバンテ<6857>は下方修正値下回る減益着地業績を嫌い急続落

△東鋼鐵<5448>は今度は業績の再上方修正を手掛かりに急伸
東京鋼鐵は、２日ぶりに商いが成立し２４日終値に対して１２円高の５８７円と急伸している。前日に昨年１０月に続き２００７年３月期業績の２回目の上方修正を発表、減益率を大幅に縮小することが下値での超割安株買いを誘発している。同社の３月期業績は、売り上げが１０月修正値を２億６１００万円、経常利益が４億８２００万円、純利益が３億１８００万円それぞれ上回り、純利益は１７億３８００万円（前々期比１％減）とほぼ前期並み水準まで回復する。製品の販売価格値上げが予想以上に浸透しビレットも海外市況好転で販売価格が上昇、スクラップ払出価格が予想より低く抑えられたことやコスト低減が加わり再上方修正となった。同社は、昨年１０月に株式交換により大阪製鐵の完全子会社になると発表したが、２月２２日の臨時株主総会でイチゴ・アセット・マネジメント（シンガポール）などの株式交換比率への反対から否決され、株価は一気に６３２円高値まで急伸した。その後、品薄・値付き難が続いているが、今回の業績再増額でＰＥＲは５倍台と超割安となる。下値妙味が拡大する。

△フェローテック<6890>は業績再々増額に期末配当オンし急続伸
フェローテックは、寄り付きの買い気配から６７円高の９２０円と急続伸している。前日に２００７年３月期業績の３回目の上方修正と期末配当の増配を発表、ハイテク関連の割安株買いを呼び込んでいる。同社の３月期業績は、昨年１０月、１１月と相次いで上方修正されたが、その修正値をさらに増額した。売り上げは２５億円、経常利益は４億５０００万円、純利益は４億２０００万円引き上げ、純利益は１４億円（前々期比９７％増）と増益率を伸ばす。半導体やフラットパネル・ディスプレイ（ＦＰＤ）の製造装置などの装置関連事業が順調に拡大し、関係会社に対する債権放棄で法人税が減額されることが、再々上方修正要因となった。期末配当は、普通配当１０円に中国進出１５周年の記念配当２円を加え前期実績・前回予想の８円から１２円に増配する。株価は、相次ぐ業績増額に上限を１２０万株、１２億円とする自己株式取得がオンして今年１月に１０００円大台に突っ掛けた。ＰＥＲ１２倍台の割安修正から再度の急伸が有力となる。

△マザーズ上場のＡメディア<2149>は５％高の６７２円で初値
アジア・メディア・カンパニー・リミテッドが、東証マザーズに新規上場された。中国本土系企業のＩＰＯ（新規株式公開）は初めてで、公開価格は６４０円、公開株式数は８０５万株となっている。寄り付き直後の９時１１分に公開価格を３２円、５％上回る６７２円で初値をつけ、その後は７２２円まで水準を上げている。９時４０分現在の売買高は、約４１９万株となっている。ＩＰＯは、この日上場の２銘柄で５月の連休明けの５月２２日まで中断となるが、同社の資金吸収額が５１億円と大きく、初の中国本土系企業という馴染みの薄さも加わり、市場の事前観測通りの低初値倍率となった。同社は、中国でテレビ番組情報を提供する配信事業を展開している。中国のテレビ放送は、ケーブルテレビのウエイトが高く、同社は国内６３テレビ局から２９９チャンネルの番組情報を入手し、番組ガイドチャンネルや携帯電話で提供している。また海外映画劇場事業やテレビ広告代理店事業にも進出した。２００７年１２月期業績は、売り上げ７４億３５００万円（前期比２．１倍）、経常利益１６億円（同７０％増）、純利益１５億４９００万円（同８０％増）、１株利益３０．９円を予想している。

△カーバイド<4064>は業績再増額が低位割安株買いを触発し急反発
日本カーバイド工業は、１４円高の２３８円と６営業日ぶりに急反発し、東証１部値上がり率順位のトップ１０入りをしている。前日に発表した２００７年３月期業績の２回目の上方修正が、低位値ごろ割安株買いを触発している。同社の３月期業績は、昨年１０月に純利益のみ上ぶれ修正したが、今回は売り上げは据え置いたものの、経常利益、純利益を上方修正した。経常利益は期初予想を２億５０００万円、純利益は１０月予想を６億円それぞれ上回り、純利益は１９億円（前々期は１５億４１００万円の赤字）と黒字転換幅を拡大する。再帰反射シートやステッカーなどの事業が好調に推移し、連結子会社の順調な業績推移や一部子会社の繰延税金資産の計上などが重なり再上方修正となった。株価は、無配継続で低位低迷が長引いているが、今年２月に発表した第３四半期決算が、通期予想に対して高進捗率着地となったことに反応、２８７円高値まで買い進まれる場面もあった。ＰＥＲ８倍台の割安修正からも再現に動こう。

△キッコーマン<2801>は連続最高業績を信用好需給がフォローし急続伸
キッコーマンは、３８円高の１６６３円と急続伸している。前日に発表した２００７年３月期が、期中の下方修正値を上ぶれて着地し、今期も連続最高業績の続伸を予想したことから、売り方の買い戻しを誘い業界再編人気が拡大している。同社の前期業績は、前々期比９％増収、２０％経常増益、６％純益増益と昨年１０月の下方修正値を上回り過去最高となった。原材料価格の高騰や営業譲渡による酒類の減収、しょうゆ、コカ・コーラ事業の苦戦があったが、しょうゆ関連調味料の順調な推移や紀文フードケミファの連結決算化などが寄与した。期末配当は、米国進出５０周年の記念配当３円を上乗せし１５円（前々期実績１２円）に増配する。今期は、売り上げ４１３０億円（前期比５％増）、経常利益２２５億円（同７％増）、純利益１１５億円（同７％増）と前期に続く過去最高を予想している。株価は、投資ファンドのスティール・パートナーズが同社株を買い増した業界再編思惑で昨年来高値１７２７円まで急伸し高値調整となっている。高値再トライを続けよう。

△テーオーシー<8841>はダヴィンチ<4314>のＴＯＢ価格にサヤ寄せし買い気配
テーオーシーは、寄り付きから買い気配を切り上げ４０円高の９２３円買い気配と６営業日ぶりに反発している。前日に不動産ファンド運用会社のダヴィンチ・アドバイザーズが、同社に対して株式公開買い付け（ＴＯＢ）を提案、ＴＯＢ価格１１００円にサヤ寄せする動きとなっている。同社は現在、同社の大谷卓男社長が取締役となっている有限会社オオタニファンドによるＭＢＯ（経営陣による株式公開買い付け）に賛同し、５月１１日までを買い付け期限にＭＢＯを進めているが、今回のＴＯＢは、このＭＢＯ価格８００円が適切な価格か疑問があり、株主の利益を毀損する可能性があるとして提案された。ダヴィンチの保有する不動産投資、バリューアップへの豊富な実績とノウハウを協働させることにより同社の潜在価値を顕在化できるとしている。ダヴィンチは、グループ会社の有限会社アルガーブを通じて約１０％の株式を保有している。ＴＯＢは、議決権の５０％超を取得し、現在のＴＯＢ期間の延長とＭＢＯ賛同の見直しを求めている。ＭＢＯが発表された翌週明け４月９日のテーオーシーの株価は、ＭＢＯ価格が前週末終値に対してわずか３１円のサヤしかなかったが、ＭＢＯ価格を上回り１００円高の８６９円とストップ高を演じた。敵対的な企業買収に対する防衛策的な側面があると観測されたためで、今回のＭＢＯはさらに思惑は増幅することになる。

△ＨＣ上場のジェーソン<3080>は公開価格比１０円高の３７０円で初値
ジェーソンが、大証ヘラクレスに新規上場された。公開価格は３６０円、公開株式数は公募増資がなく売り出しのもの１３０万株となっている。寄り付きと同時に公開価格をわずか１０円、２％上回る３７０円で初値をつけ、その後３８５円まで買い進まれている。９時１２分現在の売買高は、約１３４万株となっている。新規株式公開（ＩＰＯ）市場は、初値形成、初値後のセカンダリーで波乱が続き回転が利かないうえに、新興市場の安値追いがさらに流入資金を縮小させアゲインストとなっている。この日の同社を含む２社で５月２２日までＩＰＯが一時休止となるうえに、同社の資金吸収額が５億円弱と小型で、公開価格のＰＥＲも１１倍台の割安水準となっていることも評価に至らず、市場の事前観測を下回る不調な初値形成となった。同社は、家庭用必需品の総合小売チェーンを展開している。もともとディスカウント・ストアから出発し、業態を消費頻度の高い加工食品や日用雑貨を幅広く取り扱うバラエティーストアに拡大した。１品の単価は約１２０円で、店舗は千葉県を中心に東京都、茨城県などにフランチャイズ店を含めて５４店を出店している。２００８年２月期業績は、売り上げ１５９億８１００万円（前期比７％増）、経常利益６億３９００万円（同５％減）、純利益４億２０００万円（同７％増）、１株利益３２．７円を予想している。
（東洋経済新報社）


△ＤｅＮＡ<2432>が３日続伸、今期経常５１％増益予想と増配を好感
モバイル・Ｗｅｂコマース事業が主力のディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）が３日続伸、一時１万３０００円高の４１万７０００円まで買われている。同社は２５日、前０７年３月期連結決算および今期業績予想を発表、増配することと合わせ好感された。今期売上高は前期比６５．７％増の２３５億円、経常利益は同５１．４％増の７０億円の大幅増収増益となる見通し。これに伴い、年間配当を７４５円（前期は５２０円）に増配する予定。今期はモバイル・Ｗｅｂコマース事業に加え、旅行代理店や保険代理店事業も力を入れる。Ｍ＆Ａ（企業の合併・買収）にも積極的に取り組んでいくという。前期売上高は１４１億８１００万円（前々期比２．２倍）、経常利益は４６億２１００万円（同２．４倍）と大幅な伸びを記録した。

△日電産<6594>が続騰、今期は２ケタ増収増益見通し、５円増配へ
日本電産が続騰。３２０円高の７４６０円まで買い進まれている。２５日に発表した今０８年３月期連結業績予想（米国会計基準）は売上高７２００億円（前期比１４．３％増）、営業利益７５０億円（同１７．２％増）と２ケタ増収増益を見込んだうえ、配当予想も今期年間５０円（中間２５円、期末２５円）と前期予想の同４５円（同２０円、同２５円）から５円増配を示したことで好感買いが先行している。同社株価は４月２４日に年初来安値６９９０円を付けるなど直近で低迷していたため、見直し買いが鮮明となっている。
（株式新聞ダイジェスト）

□アドバンテスト<6857>決算、アナリストの評価分かれる
三菱ＵＦＪ証券はアドバンテストの投資判断を「２」から「３」に引き下げた。決算発表を受けたもので、リポートでは前期実績が会社計画を下回りネガティブだ、などとしている。０７年度会社計画は下期回復の予想だが、「ＤＲＡＭメーカーの業績悪化による価格引き下げ要請や韓国テスターメーカーとの競争激化で営業利益率を維持することが容易ではないようだ」ともしている。一方、大和総研では現在「中立」としているが２６日付のリポートでは引上げの方向で検討している。「第４四半期（今年１～３月）の新規受注高はＤＲＡＭテスタの受注が力強く推移したことで６９７億円（前年同期比１２％増）とＤＩＲ想定６５０億円を上回るポジティブな数字で着地した」などとしている。今期の会社側の業績ガイダンスついても慎重で、増額の余地が大きいと見ていた。

△空港ビル<9706>が大幅続伸、信用の買い戻しも
日本空港ビルデングが大幅続伸して前日に続いて年初来高値を更新している。とくに新規の買い材料が出たわけではないが、前０７年３月期業績で第３四半期までの利益がすでに通期予想を突破しており、最終的にかなりの超過達成が濃厚と見られているほか、羽田と中国の上海・虹橋空港とのチャーター便の就航が今後の物品販売の増加につながり、同社の収益を押し上げることになるという期待感も材料視されている。もっとも、前３月期業績が増額修正されたとしても一株利益は３０円に満たない水準であることから、「２０００円を超える株価水準は収益面から説明するのは不可能」（中堅証券）。このため、その資産価値に着目したファンド資金の流入観測も指摘されている。短期では一段の株価上昇で窮地に陥った信用取引の売り方が買い戻し、これがさらなる株価上昇に結びついている面もあるようだ。

△日立建機<6305>が最高値、今３月期も２ケタ増益予想
日立建機が大幅高となり２月２６日に付けた上場来高値を更新。前日引け後に発表した前０７年３月期連結決算が５１％最終増益と従来予想から上振れて着地したうえ、今０８年３月期についても売上高が８７００億円（前期比１５％増）、当期純利益４３０億円（同１８％増）と２ケタ増収増益を見込んでおり、これを素直に好感した買い注文が増加した。主力の油圧ショベルは住宅投資が低迷している米国で伸び悩んでいるが、社会インフラ投資が活発な中国向けが引き続き伸び、独自の販売網構築でシェアを拡大している欧州、資源関連の需要が伸びているロシアや中東、アフリカ向けなども好調が続く見込み。年間配当も前期比８円増の３６円にする方針だが、「収益が上振れれば増額する可能性があるが、仮に収益が予想以下でも減額することはない」（桑原専務）としており、これも前向きに評価されているようだ。

△出光興産<5019>は新値追い、株不足の様相も
出光興産は買い注文が続いて連日の上場来高値更新となっている。昨年１０月２４日の新規上場から半年が経過し、「インデックス運用などに絡んで一定量が必要な大口投資家の取得も一巡して玉の整理が進んできた」（準大手証券）が、もともとグループ会社などの保有が多く浮動株比率は１０％にも満たない低水準。このため、品薄状況になってしており、需給関係が引き締まっている。同社は国内の石油元売り２位という側面以外にも次世代の表示装置として注目される有機ＥＬの材料の生産にも着手するなど、先端分野への展開にも力を入れており、そういった点に着目する向きも多いようだ。２４日現在の日証金ベースでは４５銭の逆日歩が付いており、株不足感が強まっている。（

△ＵＢＳ証がシャープ<6753>を格上げ、三菱Ｕ証は格下げ
ＵＢＳ証券はシャープの投資判断を「リデュース」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は２３００円。決算発表を受け、太陽電池は厳しいとしながらもリポートでは「液晶事業で強みを発揮。季節的な需要減で競合他社の利益率が悪化の中、高稼働率を背景に利益率を維持している」などとしていた。一方、三菱ＵＦＪ証券では「２」から「３」（中立）に引き下げた。リポートでは「品不足による業績上方修正が顕在化しなければ、成長事業である太陽電池事業の失速イメージを補えない」などとしている。
（ラジオNIKKEI）

△ＮＥＣフィールディング<2322>など、流通業向けＩＴネットワーク設置・保守サービス事業の体制強化

△マツダ<7261>、中国・南京市の合弁会社でＢＺシリーズエンジンの量産開始

△ニフティ<3828>、任天堂<7974>「Ｗｉｉ」向けインターネット検索「＠ｓｅａｒｃｈ　Ｗｉｉ対応版」を提供

△カネカ<4118>、６月１日納入分から塩化ビニール樹脂の価格を値上げ

△ＮＥＣエレクトロニクス<6723>、車体制御向け３２ビットマイコン１３品種を製品化

△東陽テクニカ<8158>、ポータブルタイプのフィールド用データ取得・解析システムを発売

△ソニー<6758>、「今秋メドにＳＦＨの株式上場」報道で「最適な時期に株式公開」とコメント発表
（日経プレスリリース）

△住友化学<4005>が堅調
住友化学が堅調。０７年３月期の連結経常利益が従来予想の１５００億円から１５５０億円程度になったようだと一部で報じられたことが手掛かりになっている。

△ＡＳＳＥＴ<2337> 事業領域拡大の一環で、証券仲介業、一級建築士事務所登録するため定款を変更へ。２９日の株主総会に議案を付議。

▼日新薬<4516> 自社創製の肝抗がん剤（開発記号ＮＳ?９）の開発を中止。
米国で第一相試験が終了したが、期待された結果が得られなかった。

△日信工業<7230> インドに全額出資の生産子会社設立。０８年１０月から自動車や二輪車用ブレーキ部品を生産する。２０１０年に年間２０億円の売上高目指す。

△日立建機<6305>が急伸
日立建機が急伸、年初来高値を更新している。０７年３月期の連結経常利益が７００億円（前の期比５３％増）と４期連続で最高益更新となったことが好感されている。
（株式市場新聞）

□ソディック<6143>は欧州市場強化報道も、小幅反落。しかし上昇局面転換のきざしあり
ソディックは小幅反落。今朝は６円高の８６０円で始まったが、前場は一時、８４２円まで売られた。今朝の日経産業新聞で「ソディック、放電加工機を欧州で強化――時計・自動車関連向け」と報道されたが、反応は限定的だ。同社は金型製造用の放電加工機メーカー。国内首位で、世界でも上位３社に入るという。大口株主は、信託・投信が目立つほか、バンクオブニューヨーク系、クレディスイス系などの優良外資が並んでいる。チャートを見ると、中期週足では２００６年１月高値２１５０円、短期日足では１２月高値１１４５円から、続落傾向で来ている。なので、オシレーター的には、短期、中期とも「買い時」。現在の株価でＰＥＲは９倍台、ＰＢＲは１倍台と割安水準でもある。今月１７日と２３日につけた直近安値８２１円を底に、上昇局面転換のきざしが見える。短期では、２６週移動平均線の９４６円ラインが、戻りのひとつの目安。さらに、昨年１２月の１０００円超えラインがひとつの目標となる。

△ウシオ電機<6925>が前期決算の好調を受け４日ぶりに反発
ウシオ電機が、６０円高の２３３０円と４日ぶりに反発している。前日発表した２００７年３月期の決算の好調を受け買われている。純利益が前の期比１１．１％増の１６５億円となり過去最高を更新した。主力の半導体・液晶製造用ランプが拡大、デジタルシネマ映写機も好調だった。連結配当性向２割を基準とする配当政策を導入し、前期の年間配当を４円増の２４円としたことも株価を刺激している。今０８年３月期は純利益が前期比２．０９％の微増益を予想している。上値には戻り待ちの売りが多く、上値を積極的に買い上がる動きは乏しいと思われる。

△ジェイオーグループホールディングス<1710>は続伸。ＮＥＳＴＡＧＥ株の取得が材料、上放れへ
ジェイオーグループホールディングスは続伸。前場は９０円高の１７９０円まで買われている。一時、大証２部値上がり率上位にランクインした。きのう大引け後に、ＮＥＳＴＡＧＥ<7633>の株式取得について発表した。ＮＥＳＴＡＧＥ株９０８万３０００株（発行済み株式総数の３３．１９％）を、クインランド<2732>から譲受する。ジェイオーグループホールディングスはＮＥＳＴＡＧＥの筆頭株主となる。ジェイオーグループホールディングスの子会社である、神戸タウン（本社・神戸市）が、ＮＥＳＴＡＧＥのゲーム店を活用して、携帯電話販売事業のシナジーを図る。ジェイオーグループホールディングスの中期週足チャートを見ると、下値を切り上げながらの三角保ち合いのカタチに見える。上放れから、まずは目先、２月高値の２０００円ラインが目標。

△パナホーム<1924>は前期決算の好調を受け５日ぶりに反発
パナホームが、１５円高の７３２円と５日営業日ぶりに反発している。前日発表した前２００７年３月期決算の好調を受け買われている。売上高は前の期比９％増、経常利益は同１．９８倍、純利益は５２億３９００万円の黒字転換となった。太陽光発電や火を使わないオール電化設備を採用した高機能の省エネ住宅の販売が好調だった。今０８年３月期の連結売上高は前期比２．０８％増、経常利益は同６．１６％増、純利益は同４．９８％増を見込んでいる。取組倍率０．６４倍の売り長の好需給となっており、８００円処への戻りを試す展開か。

△シーエスアイ<4320>は業績予想の一部上方修正で続伸。まずは８万５０００円ラインの戻りへ
シーエスアイは続伸。５２００円高の７万７２００円で始まっている。東証マザーズ値上がり率上位にランクインしている。きのう大引け後に業績予想の一部上方修正を発表した。２００７年３月中間の連結で、売上高は前回予想比３億６４００万円増額修正の１６億８９００万円、経常損失は同１億９２００万円改善の２億１２００万円、純損益は同２億０７００万円改善の２億２６００万円とした。９月通期では、連結売上高を同３億３６００万円減額の３８億７７００万円とした。経常利益は３億２０００万円、純利益は２億５４００万円で前回予想から据え置いた。主力事業である電子カルテシステム開発事業で、既存ユーザーのバージョンアップや、ハードウェア、システムの更新などで、新製品の販売が当初見通しより順調に推移した。通期は、新事業であるペットサイト運営事業で、広告収入などが当初の見通しより遅れているため、売上高を下方修正した。チャートを見ると、中期週足、短期日足とも続落傾向で来ている。が、下値６万５０００～７万円ラインは堅いようだ。続落なので、オシレーターは「買い時」。２３日につけた直近高値７万円を底に、戻り足で来ている。まずは目先、２５日移動平均線の８万５０００円ラインへの戻りが目標。現在の株価でＰＥＲは１０倍台、ＰＢＲは１倍台と、新興市場のＩＴ系銘柄にしては割安だ。

△日本カーバイド工業<4064>が６日営業日ぶりに急反発
日本カーバイド工業が、１２円高の２３６円と６日営業日ぶりに急反発している。前日発表の前２００７年３月期連結決算予想の上方修正を好感している。経常利益が従来予想を２億５０００万円上回る３２億５０００万円となった。再帰反射シートやステッカーなどの事業が好調に推移したとしている。２月２６日に年初来高値２８７円をつけた後、４月２５日に２２４円まで２２％下落した。昨年１１月の安値水準でもあり、ここから戻りを強めそうだ。目先は、半値戻し水準の２５５円処を目指す展開か。

▼岡谷鋼機<7485>は売り気配値切り下げ。加ト吉<2873>の循環取引関与？報道で
岡谷鋼機は９０円安の売り気配１５７０円。今朝の日経新聞等で「加ト吉の循環取引に、岡谷鋼機が関与」と報道された。報道によると、岡谷鋼機は２６日、取引への関与を認めたうえで、２００７年２月期決算を訂正し、連結売上高を約１００億円引き下げるとされている。同社は今朝８時台に、「当該報道の内容については、事実関係が判明しだい公表する予定」とのコメントを発表している。

△日本電工<5563>は好取組み新値追いに弾み、来期経常最高益更新へ
日本電工は追撃買い。全般の動きがいまひとつハッキリしない中で新値追いを続けている動きは注目。とくに、コスモ証券が投資判断を引き上げてきたことから市場の人気が高まっており、新値追いに弾みがつこう。しかも、信用倍率は１・０３倍（貸借倍率０・８１倍）と好取り組みで、６８０万株からの売り残は売り方にとって脅威になろう。合金鉄市況の上昇を背景に、４月から高炭素フェロマンガンをトン当たり１万円の値上げを打ち出しており、合金鉄事業で収益は改善の見込み。また、国内需要の増加に対応して、０８年に生産能力を現状の２０万トンから２２万トン体制にする。量産効果に市況状況の恩恵享受で、今１２月期業積は計画を大幅に上回る見通し。経常ベースで今１２月期は会社計画の４６億円（ＥＰＳ１９・９円）に対し、６０億円（２７・２円）、来１２月期は９６億円（５０・７円）と０４年１２月期上回って、過去最高益更新の予想。フミ上げに発展の公算も十分。

△ソフトバンク・テクノロジー<4726>が３日続伸、自社株買い実施を好感
ソフトバンク<9984>子会社のソフトバンク・テクノロジーが、５５円高の１１７０円と上昇し３日続伸となっている。ソフトバンク・テクノロジーが自社株買いを実施するとの前日の発表を好感している。ソフトバンクグループの主要な上場企業では初めてという。ソフバンテクの自社株買いは発行済み株式の３．７６％にあたる４０万株か５億円を上限に実施するとしている。今回の自社株買いによってソフトバンクの持ち分が減らないとしていることも買い安心感を呼んでいるようだ。

△アドバンテスト<6857>は続落。短期ではモミ合い続きそうだが中期的には上値余地あり
アドバンテストは続落。１００円安の５４３０円で始まっている。きのう大引け後に発表した２００７年３月期決算は、連結で、売上高、営業・税引前・純利益ともに前年比減収減益となったため、まずは売りが先行しているもようだ。２００８年３月期連結業績予想は、受注の回復見込みなどから、増収増益としている。信用買い残も多いため、短期ではいましばらくモミ合いが続きそうだが、中期的には、世界的に、半導体の需要がまだまだ旺盛なことから、業績、株価とも再び上昇余地はありそうだ。

△村田製作所<6981>が３日続伸し連日の年初来高値更新、０２年高値を視野に入れる
村田製作所が、７０円高の９１２０円と３日続伸し連日の年初来高値更新となっている。同社が手掛けるハイテク電子製品は長期的に需要拡大が見込め、主力製品である積層セラミックコンデンサーは寡占状況で需給はタイトとの見方が支配的で、上値を追う展開になっている。取組倍率が、１．２１倍の好取組となっており、２００２年３月高値１万円が視野に入ってきたようだ。

△キッコーマン<2801>は続伸、２月高値の上抜け期待
キッコーマンは続伸。２４円高の１６４９円で始まっている。きのう大引け後に、２００７年３月期決算を発表した。連結で、売上高が前年比９．１％増の３９２６億１１００万円、経常利益が同２０．９％増の２０９億８３００万円、純利益が同６．１％増の１０７億３９００万円と、大幅な増収増益となった。とくに、純利益は過去最高益を更新した。２００８年３月期連結業績予想も、増収増益としている。海外市場のいっそうの深耕と開拓、国内市場の収益性向上と事業構造の変革を課題に掲げている。チャートを見ると、中期週足、短期日足とも、続伸傾向で来ている。２月に直近高値１７２７円をつけて以降、一服→調整→再び続伸、となっている。このまま、２月高値を上抜ければ、もう一段の上げも期待できる。信用残は売り長なので、目先、しばらくは上昇期待だ。

△ボックス相場移行の住友林業<1911>、下限の１２００円で買い
杉、桧など高級材の山林を持つ住友林業が３０日線を割り込み反落。１２８０円前後のカベを抜けなかったことで小さな二番天井となり小口の処分売りが出た。世界的な木材市況の値上がりが続き、山持の同社には含みアップとなる。業績も増収増益。しばらくは、１２００～１２８０円のボックス相場とみられる。

▼日産自動車<7201>の新規買い現物は見送り、信用は１２６０円めどに戻り売り
前週１９日に昨年８月以来の１２００円割れとなった日産自動車が、再び大台を割ってきた。戻りが鈍かったことで売り直されてきた。週足で前週まで陰線が４本連続するなど、悲観人気が強まったことで。ここから一段安があれば目先対応のできる向きなら戻りを狙える。

△力に欠ける明治製菓<2202>、信用、現物とも見送りが賢明
菓子と医薬を展開する明治製菓は４月２日に３０日線を上抜いたものの上に行く力に乏しく５６０円台の小幅モミ合い。上場企業の業績が好調な中で０７年３月期の減益が影響している。しかも、０８年３月期が回復するものの０６年３月期水準がやっとの見通しとなっていることと、０８年３月期の予想１株利益が２０円弱にすぎず、ＰＥＲが２８倍と割安感のないことも頭を押さえている。

△人気株の石川製作所<6208>だが、依然２６週線の下での軟調な動き
低位人気株の石川製作所だが、昨年以来長期にわたって、２６週線の下でのジリ安が続いている。０７年３月期は赤字で無配継続、１株純資産が５４円（０６年９月中間）といったことを考えれば１２０円台の株価は割高感がある。それをカバーしているのが、機雷、爆雷を手がけていることによる防衛関連人気。北朝鮮問題が再燃すれば人気化も予想される。
（証券日刊新聞）

□クラレ<3405> 今期増益予想 市場予想下回る
クラレは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高4150億円（前年同期比7.7％増）、経常利益410億円（同12.2％増）、当期純利益240億円（同7.1％増）、一株利益65.22円、年間配当20円（同18.5円）。市場予想は、当期純利益258.5億円（クイック調査）。

▼デンソー<6902> 今期微増益予想 市場予想下回る
デンソーは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高3兆8000億円（前年同期比5.3％増）、経常利益3230億円（同0.3％増）、当期純利益2070億円（同0.9％増）。一株利益252円、年間配当予想48円（前年45円）。市場予想は、当期純利益2220億円（クイック調査）。

▼日立マクセル<6810> 今期減益予想 市場予想下回る
日立マクセルは、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高2080億円（前年同期比2.8％増）、経常利益45億円（同50.3％減）、当期純利益13億円（同55.1％減）、一株利益13.54円。市場予想は、当期純利益50億円（クイック調査）。

▼日立マクセル<6810> 前3月期下方修正
日立マクセルは、2007年3月通期連結予想を発表した。円安に推移した為替の影響、製品構成の改善、原価低減などにより、経常利益は改善したが、投資有価証券評価損や固定資産売却損の計上、繰り延べ税金資産取り崩しで、最終利益は下方修正となった。売上高2022億円（前予想2060億円）、経常利益90.62億円（同74億円）、当期純利益28.96億円（同33億円）。

■大同特殊鋼<5471> 今期増益予想 市場予想下回る
大同特殊鋼は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高6000億円（前年同期比14.8％増）、経常利益370億円（同12％増）、当期純利益200億円（同2.3％増）。市場予想は、当期純利益238億円（クイック調査）。

△資生堂<4911> 今期増益増配予想 市場予想上回る
資生堂は、2008年3月通期連結予想を発表した。売上高7200億円（前年同期比3.7％増）、経常利益580億円（同8.5％増）、当期純利益330億円（同30.5％増）。一株利益79.94円、年間配当34円（前年32円）。市場予想は当期純利益308億円（クイック調査）。
（証券新報）

△サッポロ<2501>ビール園　ＧＷ中にイベントも　ビヤカフェをリニューアル　
北海道を満喫できるビヤカントリー、サッポロビール園（札幌市東区）は、ビヤカフェ「ライラック」の店内を改装し、リニューアルオープンした。これまで、気軽に立ち寄れるビヤカフェとして幅広く利用されてきたが、赤レンガの「開拓使館」を望むロケーションで生ビールやジンギスカンを食べたいとの要望に応えるため改装を行った。

△５０人に１人無料　楽天<4755>ダウンロード
楽天は、音楽や電子書籍などデジタルコンテンツ（情報の内容）のダウンロード販売サービス「楽天ダウンロード」で、５０人に１人が購入料金が無料になるキャンペーンを開始した。期間は５月３１日まで。期間中に有料商品を購入した利用者が対象で、当選者には、同社サイト上で現金代わりに利用できるポイントを購入金額と同額分プレゼントする。さらに、期間中に同社サイトで商品を３回以上購入した人に対し、通常の３倍のポイントを付与する。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

6201豊田自動織機
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8132シナネン
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