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2008 12,07 16:00 |
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CDの売り上げが1998年を境に急激に落ち込んでいるというのは良く聞く話しである。実際、業界関係者(特に制作現場関係)などから危機感を持っている声は筆者の所まで届いている。 今回は、仮想世界での音楽活動を語る前にこの問題に触れてみたい。今から書くことはあくまでもミュージシャンとしての個人的な見解である。まぁ、それほど的を外れているとは思っていないが・・・。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
さて、最新のデーターが手元に無いのだが2年程前のデーターでは音楽CDの清算金額は1998年がピークで、6074億円だったものが2006年では3515億円まで下がっていた。現在はおそらくそれ以下になっているだろう。 業界の主張は不正コピー、不正ダウンロードにあると言われているが、現在ではそれを鵜呑みにする人は殆どいないだろう。 実際、CD売り上げ減少について研究した文献等も幾つもネット上に上がっているが、いずれも業界のいい訳を否定する内容が殆どである。大きな要因はメディアでの販売からダウンロード販売などに移行したというのは間違いない部分であるが、それで過去の売り上げをすべてカバーできているかといえば 全くそんなことはない。ミリオンセラーなど夢物語に変わりつつあるのである。 しかもデビューするアーティストの数は増加の傾向にあるとさえ言われている。 くどくどと書くのは得意ではないのでひと言でハッキリ言わせてもらおう。
まず、これが大きな間違いであることに気付いているのかいないのか解らないが未だに修正される傾向が見えない。 携帯電話の普及、ゲームソフトなど娯楽の幅が広がり、必需品ではない音楽ソフトの売り上げが落ちるのは当然である。 そうであるにもかかわらず未だにこの世代にしがみついている業界はマーケティングが10年以上遅れていると言わざる得ない。
すでに店頭販売のショップをも抜いているとも言われているが、ここの購買層は30~40代であるということはご存知だろうか? その証拠に浜崎あゆみの新譜がオリコンで1位に輝いたにも関わらず、amazonでは20位にも入っていないという現象が起こったりしている。 そしてその世代が何を買っているかと言えば「昭和」のリメイク盤とかベスト集、往年の頑張っているアーティストなどの「古き良き音楽」だったりするのである。 お金に余裕があり音楽に飢えているその世代に何も新しいアーティスト、新しい音楽が提供されていないのだ。 しかも井上陽水、ユーミン、サザンといった往年のアーティストも段々歳を取って衰えて来る。 それなのに業界は明確なマーケットが存在するにも関わらず、未だにこの世代に対してそっぽを向いているのである。
本当の「音楽」をプロデュースできる人間が殆どいない。
新人アーティストを拾って来ては何を歌わせてデビューさせるか、どういう方向で行くかを会議室で決める業界だ。 アイドル歌手ならそれもアリだが、RockやR&Bなどのジャンルにまでそれが及んでいるのである。 そんな付け焼き刃の音楽に耳の肥えた30~40代の世代が興味をそそられる訳が無い。 しかしながら業界は完成されたものには全くと言っていいほど手を出さないのである。 それでいて使い捨てのようなアーティストばかりデビューさせて、彼らをこれから何十年も歌って行けるようなアーティストに育てようなどという傾向もない。 まさにアーティストも使い捨ての時代なのである。 確かに耳の肥えた世代に新しいアーティスト、新しい楽曲を提供しても受け入れてくれるかどうか解らないというのもある。 彼らが聞きたいものはあくまでも古き良き音楽で、新しいアーティストなどは必要無いのだろうか? 筆者自身もそれについては確信的なものはなかったというのが正直なところである。 しかし、小さな世界ではあるがセカンドライフで活動して30代~40代のファンに圧倒的に支持されたことでそれは確信に変わったのである。彼らは心に響くものは素直に受け入れる世代であると。
ただし、それは「頑張っているお父さん」みたいな身近な存在をアピールする切り口ではなく、音楽そのもので勝負出来るアーティストを。 ─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─…─ まぁ~「頑張ぁ~れ日本♪」・・・なぁ~んて歌が紅白出場するんじゃぁ~ 例えば、 キマグレン - LIFE PR |
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