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2008 08,18 10:00 |
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ガソリン需要減深刻 元売り“輸出”に活路 FujiSankei Business i. 2008/8/16 国内ガソリン需要の減少に拍車がかかっている。原油高に伴うガソリン店頭価格の高止まりを受け、消費者の節約意識が一段と強まっているためだ。新日本石油と出光興産は8月、今年度の販売計画を4月時点予想の前年度比1・4%減~0・3%増から、3%程度の減少にそれぞれ下方修正。ここ3年は1%前後の減少が続いていたガソリン需要だが、今年度は大幅な落ち込みが不可避で、石油元売り各社は内需減退分を補うために“輸出”に活路を見いだそうとしている。 新日石は今月、08年度のガソリン販売計画を4月公表時点に比べ27万キロリットル減の1320万キロリットル(前年度比3・2%減)に下方修正。出光も同23万キロリットル減の843万キロリットル(同2・7%減)に見直した。出光の当初の販売予想は前年度比0・3%増だったが、「ガソリン高で消費者の節約意識が高まった」(松井憲一常務)ことで減少予想に転じた。 元売り会社の販売量が想定以上に減少するのは、原油高に伴いガソリンの店頭価格が高止まりを続けているため。石油情報センターによれば、レギュラーガソリンの全国平均店頭価格は8月4日には185・1円となり1987年の調査開始以来の最高値を更新。揮発油税(ガソリン税)の暫定税率が失効した4月から50円以上も値上がりしており、新日石の5月以降の販売は前年同期比6%もの大幅減が続いている。 資源エネルギー庁の石油製品需要見通しによれば今年度のガソリン販売量は前年度比2・0%減の5857万キロリットルで4年連続で減少する見通し。ただ同庁予測には原油高の影響が織り込まれておらず、元売り各社は「3%以上の減少になる可能性が高い」とみている。 主力のガソリン需要の減退が避けられない中で、元売り各社が強化しているのがアジアを中心とした輸出だ。高い経済成長を背景にアジアの石油製品需要は伸長を続けており、新日石や出光、コスモ石油など元売り各社は国内の需要減少分を輸出で補う戦略だ。 新日石は今年度の石油製品の輸出を前年度比1・4倍の900万キロリットルに拡大し、2010年度には1040万キロリットルまで引き上げる計画。西尾進路社長は「輸出はこれまで国内余剰分を緊急的に出荷する代打だったが、今後はレギュラー選手に定着させる」としており、一段の輸出強化を進める考えを示している。 PR |
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