8/11 今週の決算発表予定銘柄コメント

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楽天証券経済研究所所属のアナリストによる決算発表予定銘柄コメントです。
参考にお役立てください。

［執筆者紹介］
今中　能夫（いまなか　やすお）
楽天証券経済研究所アナリスト
1961年生まれ。1984年に岡三証券においてアナリストとなり、今年でアナリスト歴22年目。
インターネット、ソフトウェア、エンタテインメントを中心にテクノロジー、サービスを幅広くカバーする。

　8月11日からの週の決算発表は、まず三菱マテリアルです。セメント、銅、加工（部品）、電子部品と多方面の展開している企業なので、資源価格上昇に対して業績がどうなっているのか注目されます。同日の東京海上ホールディングスも、サブプライム問題の影響を色濃く受けている世界の保険市場の中で、どう事業展開しているのかが注目点です。

12日にはサイバーエージェントの2008年9月期3Q決算があります。ネット広告の動きとともに、アメーバ事業（ブログ事業）の収支改善の程度が注目されます。ネット株では15日に比較.comの決算もあります。

13日には、ダヴィンチ・ホールディングスとケネディクスの08年12月期2Qがあります。いずれも大手不動産ファンドです。不動産業、特に新興の不動産会社、不動産ファンドを取り巻く状況は08年3月期よりも一層厳しくなっています。業績の中身が気になります。

14日にはオリックスがあります。国内海外とも逆風なので、業績が気になります。また、クレディセゾンとの経営統合の中身を知りたいものです。14日にはアーバンコーポレーションの決算発表もあります。08年3月期は比較的好決算でしたが、09年3月期はこのような新興不動産会社の事業環境は様変わりしています。また、社長が担保として金融機関に差し入れていた株の担保権が実行されました。株価は暴落しています。決算が注目されます。

これまでの決算発表で、各セクターとも大手はほぼ決算が出尽くしました。8月11日の週からは中堅企業、新興企業の決算が多くなります。有望株を見つけるチャンスであるとともに、気をつけなければならない会社もわかってきます。引き続き決算に注目したいと思います。　

※上記コメントは、8月7日（木）作成時点におけるもので将来の市場環境等の変動等を保証するものではありません。