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2008 07,05 14:00 |
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マイヨ・ジョーヌの栄光と共にパリ・シャンゼリゼに帰ってくる英雄は ・・・って事で、本日7月5日~7月27日まで23日間 行われる"Le Tour de France"! ツール・ド・フランスって、日本ではまだマイナーだけど、 美しいのフランスの風景と共に"Le Tour de France"をYouTubeムービーで Le Tour de France 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
1903年に第一回が開催され、すでに100年以上の歴史を持つ自転車レース、ツール・ド・フランス。この日本ではまだまだ認知度が高いとは言えないが、世界的にはオリンピック、サッカーW杯に並ぶ世界3大スポーツイベントの一つに数えられているほど人気が高い。期間中の観戦者だけでも1500万人、190ヶ国に中継されるTV放送を含めると世界中で約20億人が観戦するという、まさに世界最高峰と呼ぶべきスポーツイベントなのだ。
体脂肪率5%という究極の肉体を持つ189人の選手達は、アルプス、ピレネー、中央山塊の山岳地帯を越え、1日平均170kmを走り、3週間をかけてフランスをほぼ1周する。選手たちが消費するエネルギーは1日7000キロカロリーともいわれ、レースを完走するには超人的な体力だけでなく、並外れた精神力も必要となる。"地球上で最も過酷なレース"と称される所以だ。50km/hものスピードで1時間以上走り続ける選手や、たった2cm幅のタイヤに命を預け、時速100kmで山道を下る選手には、人間の無限の可能性を感じてしまう。
21日間、総走行距離3600kmのレースにはバラエティに富んだコースが設定される。筋肉質のスプリンターたちが時速70kmものスピードでゴールに飛び込んでくる平坦ステージもあれば、アルプスやピレネーの急勾配を駆け上がる山岳ステージもある。さらにチームが一丸となり、矢のように走るチーム・タイム・トライアルや、選手個人の力が試される個人タイム・トライアルもある。このような多様なコースレイアウトが選手をふるいにかけ、観客を熱狂の渦に巻き込むのだ。目指すゴールは花の都、パリ。最終日には華やかなシャンゼリゼ大通りが全面通行止めになり、闘い抜いた選手達の凱旋を迎える。
レースに使用される自転車は「ロードバイク」と呼ばれる競技用自転車。選手達の持つ力を最大限に引き出せるように、最先端の技術が投入され、非常に軽量で強靭に作られている。素材には特殊なカーボンが使用され、7kg弱という軽さ(シティサイクルの1/3程度)ながら、100km/hを越えるダウンヒルや70km/hにもなるスプリントにも耐える。その車両価格は100万円を超すことも多く、開発費に数億円がかけられている自転車もあるという。人間の脚力を極限まで引き出すために、効率を追及し進化したこの「ロードバイク」という戦闘機は、実は地球上で最もエネルギー効率の良い乗り物となっている。
選手達が奪い合うのは、フランス一周を誰よりも速く駆け抜けた者に与えられる栄光のジャージ「マイヨ・ジョーヌ」だ。この黄色いジャージを巡り、夏のフランスを舞台に熱く、激しく、見る者に深い感動を与える数々のドラマが生まれる。各チームには「エース」とそれをサポートする「アシスト」という役割分担があり、アシストはエースの為に自らの体力を削りながら風除けになり、補給食やドリンクを運び、時にはメカトラブルに見舞われたエースに自分のバイクを差し出すことさえある。エースの栄光の影には、結果だけでは見えてこないアシスト選手の献身的な働きがあるのだ。さらに緻密な計算の上に成り立つチーム戦術や、各選手の思惑が交錯する駆け引きなども見所の一つとなっている。
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