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2008 06,29 05:00 |
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烏丸経済新聞 京都文化博物館(京都市中京区三条高倉、TEL 075-222-0888)で、企画展「源氏香の世界」が開催されている。 源氏香は香木の組み合わせを当てる「組香」という一種の競技で、江戸時代初期に成立したと考えられている。5種類の香木を5包ずつ計25包用意し、任意に取り出した5包の香りを「聞き」、組み合わせを当てる。答の可能性は全部で52通りあり、54巻の「源氏物語」のうち初巻「桐壷」と最終巻「夢浮橋」を除いた52の巻名が付けられている。 源氏香の答えは、5本の縦線の何番目と何番目が同じ香りであるかを見極め、横線で結んでできる図形「源氏香図」で表す。17世紀に生まれた図案ながら、シンプルで優美さを備えていると言われる。現代のモダンデザインとして再び注目され、着物の柄、錦絵、和菓子、企業のロゴなど、さまざまな分野で用いられている。 香の老舗「松栄堂」(中京区)の香文化資料室「松寿文庫」の協力で、同社が所蔵する16世紀から現代に至る「源氏香の図」や「源氏物語」をあしらった焼物や漆工芸品など94点を、歴史順に展示する。 期間中、「源氏香」体験も行う。6月28日・29日は香道志野流による体験で、両日とも開始は一席目=13時30分、二席目=15時。7月5日は香道御家流で、一席目=11時、二席目=13時30分、三席目=15時。定員は各席とも20人(先着順)。参加費は1,000円(入場チケット別)。6月28日には、志野流香道二十世家元 蜂谷幽光斎宗玄 宗匠による講演会「香道と源氏物語」も開催。開催時間は11時~12時。参加無料。定員200人(先着順)。どちらも、事前に同館に往復ハガキでの申し込みが必要。 松寿文庫担当者は「源氏香の以前から香木の銘や道具の意匠に使われるなど、お香と源氏物語は深い関わりがある。ぜひその世界を楽しんでいただきたい」と話す。 開館時間は10時~19時30分。7月27日まで。 PR |
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