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トリシェECB総裁の欧州議会での主な発言 ロイターNEWS 2008年 06月 25日 19:46 JST トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は、欧州議会の経済金融委員会で証言を行った。主な発言は以下の通り。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
<為替について> ある時期において、主要通貨の間に変動が見られ、これらの突然の変動が経済、世界経済、金融の安定に及ぼす可能性のある影響について懸念している。私は関心を持って、米国の大統領やポールソン財務長官、バーナンキFRB議長の発言を注視している。彼らが強いドルが米国の利益にかなうと述べたことに注目しており、それがこの重要な問題について私が言うことのできるすべてだ。 <流動性対策について> ECBは準備預金の積み期間にわたり、前倒しで流動性の供給を続けてきた。流動性の平均的な供給は、積み期間全体を通じて変わることはない。ECBは最近、期末前後の市場の状況を潤滑にするために、必要に応じて貢献する用意があるとの考えを示している。 <経済について> 第1・四半期の実質国内総生産(GDP)伸び率は、欧州の多くの地域における非常に温暖な冬の気候など、一時的要因を反映して予想外に力強いものとなった。第1・四半期の力強い成長は、データのボラティリティに照らして考える必要がある。2008年最初の2・四半期のデータをあわせて考える方が適切だ。内外の需要は、持続的な景気拡大を支える見込みだ。欧州経済のファンダメンタルズは健全で、大きな不均衡による悪影響は受けていない。理事会の視点から見れば、成長に対する不透明感は依然として高い。 <インフレ期待の抑制について> 理事会は使命に基づき、物価安定に沿ってインフレ期待を確実に抑える決意がある。中・長期的なインフレ期待を抑えることは、持続的な経済成長を支え、雇用を創出するための金融政策を行う上で不可欠な要因だ。理事会は特に、二次的影響や、中期的な物価安定にとっての上方リスクが顕在化するのを防ぐことに引き続きコミットしている。このような環境の下、われわれは6月5日に政策金利を据え置くことを決めた。同時に、高度な警戒態勢にあることも示唆した。理事会はあらゆる動向を引き続き注視していく。 <インフレについて> 理事会は現在の高水準にあるインフレ率を特に懸念している。インフレ率はこれまで予想していた以上に高く、長引いている。民間のインフレ期待が長期化し、二次的影響を招く恐れがある。今後については、インフレ率はしばらく高水準で推移し、緩やかに低下するのは2009年になると予想している。 <賃金と物価のスパイラル的上昇のリスクについて> この意味で、賃金と物価のスパイラル的なインフレを招くリスクが特に高まっている。過去数カ月に、中期的な物価安定にとっての上方リスクが一段と高まった。
理事会について言えば、話はシンプル。ECB理事会のスポークスマンは1人だけだ。非常に明快だ。 理事会を代表してすでに言っているが、われわれはあらゆる動向を非常に注意深く監視しており、高度の警戒状態にある。すでに表明し、きょうもあらためて言うが、中・長期のインフレ期待をわれわれの物価安定目標と一致するようにするきっちり抑える、というのがれわれの強い決意だ。 6月5日の理事会後の会見で述べたことに付け加えることも取り消すこともない。わたしは、次回会合で金利を小幅に動かす決定を下す可能性があると述べた。 複数回の利上げを想定しているとは言っていない。とはいえ、事前にコミットすることは決してない。
6月5日、そしてきょう述べた通り。インフレ期待をしっかり抑えるため、次回小幅な金利調整を行う可能性があるということだ。 数値(予想値)もしかり。6月に示した直近の予測で、09年のインフレ率を1.8─3%と3月自転から0.3%ポイント上方修正した。理由は明らかだが、3月から6月の間にレンジが変化したということになる。 あらためてわれわれが中期的な物価安定をもたらすことにおいて信頼を確保する必要があると考える。それは6月に示した予想と理事会がとっている高度の警戒姿勢と完全に一致させることだ。
金融政策の戦略変更は考えていない。 PR |
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