A Lover's Concerto

素敵な休日をいかがお過ごしでしょうか？

只今 午後３時。午後ティーのお時間です。

本日は"A Lover's Concerto"です。

今日は｢五月雨(さみだれ)｣ですね！
本当は｢五月雨(さみだれ)｣と言えば５月下旬から６月初旬の頃の長雨を
さすのですが、本日はその奔り･･･と言うことで良いでしょう。

｢五月雨(さみだれ)｣の｢さ｣は"五月"という意味もあるのですが、
｢時期的に早く若々しいもの｣に付く接頭語とも言われていて、
｢早苗(さなえ)｣｢早乙女(さおとめ)｣｢五月(さつき)｣など田植えに関係する
古代語とも言われています。
　農耕民族であった我々の祖先は｢神の座(くら)｣･･･つまり神が宿る木を｢櫻｣
として、花の咲き具合に稲の収穫を占ったと言われています。
｢さ｣の付く｢櫻｣もまた田植えに関わる花と考えられ｢古今集｣｢新古今集｣の
貴族がこぞって｢櫻｣を詠んだのは単に風流心からばかりではなく、
稲の収穫･･･つまり政(まつりごと)＝政治に直結する感心事でもあったのです。

　同じように｢五月雨(さみだれ)｣は田植えのための恵みの雨であり、
農民ばかりか貴族たちもこの時期の雨は"政治･経済"に関わる大関心事でした。

｢五月雨(さみだれ)｣は物語や和歌の題材に多く描かれてきましたが、
｢源氏物語｣の｢雨夜の品定め｣は、五月雨の続く夜の貴公子たちの女性談議
として広く知られていますね。
　また和歌では｢新古今集｣で藤原俊成が、
｢昔おもふ草のいほりの夜の雨になみだなそへそ山郭公｣と詠い、
五月雨の語を用いずに陰鬱な雰囲気を描き出しています。

｢五月雨(さみだれ)｣に、青々とした若々しい"心"の風景を描き、
｢五月雨(さみだれ)｣の雨音をこの曲にかえて、
休日は気分も緩やかに楽しくいきましょう！

もしよろしければ休日の午後ティーのお供にいかがですか！
彩りある一曲をどうぞ！！

A Lover's Concerto
http://www.youtube.com/watch?v=dS3AEBPtojs
http://www.youtube.com/watch?v=C7iv_YBeoog

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