2/4 『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

▼百貨店５社：１月売上高、総じてマイナス基調－セール、春物が不振
百貨店大手の高島屋<8233>、三越<2779>、伊勢丹<8238>と大丸、松坂屋を傘下に持つＪ．フロントリテイリング<3086>が１日、１月の売上高（速報ベース）を発表した。伊勢丹は0.1％増と伸び悩み、かろうじて前年を上回る程度だった。他の４社は前年を割り込んだ。初売りは総じて順調だったが、クリアランスセールが衣料を中心に不調。中旬以降は寒い日が続き、防寒衣料には動きが出たものの、春物衣料が伸びなかった。

▼大日本インキ化学工業<4631>：17％安の394円とストップ安比例配分。
なお1140万株の売り注文を残した。下落率は東証１部第２位。ゴールドマン・サックス証券は31日、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。

▼岡谷電機産業<6926>：16％安の534円とストップ安。
午前の取引終了後に 08年３月期の業績予想下方修正を発表し、午後の取引で急落した。国内景気の不透明感によって主力の電磁雑音対策関連製品を中心に需要の減退が顕著なうえ、円高による採算悪化も響き、純利益予想は前回予想から23％引き下げて前期比14％減の10億円と一転して減益を見込むことに。

△日産自<7201>：第３四半期純利益27％増－海外販売けん引し２年ぶり増益
仏ルノーと資本・業務提携関係にある日産自動車が１日発表した第３四半期（2007年10－12月期）の連結業績は、純利益が前年同期比27％増の1322億円となった。主力の米国やアジアなどを中心に海外販売が好調に推移し、２年ぶりの増益を確保した。ブルームバーグ・ニュースが集計したアナリスト５人の業績予想の平均値で同四半期の純利益は 1315億円が見込まれていた。売上高は同18％増の２兆7701億円、日産が四半期業績を開示した04年度以降で同四半期の最高を更新した。営業利益は同16％増の2119億円、経常利益は同14％増の2016億円で、それぞれ２年、３年ぶりの増益となった。潜在株式調整後の１株当たり純利益は32円27銭（前年同期25円29銭）だった。期中の為替レートは対ドルが113.3円（同117.8円）、対ユーロが163.9円（同148.3円）だった。同四半期の世界販売は前年同期比13％増の89万8000台だった。このうち国内販売は同0.9％減の14万7000台と３年連続のマイナスとなったが、主力の米国が同5.1％増の25万5000台、欧州が同13％増の14万8000台、その他地域が同28％増の34万8000台と海外は好調だった。通期の業績予想は据え置いた。純利益は前期比4.2％増の4800億円、売上高が同1.6％減の10兆3000億円、営業利益は同3.0％増の8000億円、経常利益が同1.6％増の7730億円をそれぞれ見込んでいる。カルロス・ゴーン最高経営責任者（ＣＥＯ）は同日、決算発表資料で、「過去12カ月の間に投入された新商品の好調な販売により成果を挙げている」とし、「現時点では計画通りに推移している」とコメントした。また、日産は同日、自社株買いを決議した。1700万株（発行済み株式総数に対して0.38％）、230億円が上限で、期間は２月４日から３月24日まで。環境変化に対応し、機動的な経営を行うため。
（ブルームバーグ）

△岩崎電<6924>---順調なリバウンド基調続く
4日続伸と順調なリバウンド基調が続いており、昨年末の戻り高値水準を捉えてきている。一目均衡表では雲下限を突破し、強弱感が出易いところではあるが、遅行スパンは上方転換シグナルを発生させてきている。なお、コスモ証券では収益拡大のモメンタムと新事業機会の出現で、直近株価は割安感強いと。

▼コニカミノルタ<4902>---下げ目立つ、来期収益鈍化懸念などで
下げ目立つ。前日に第3四半期決算を発表しているが、10-12月期営業利益は35％増益と好調を持続、想定どおりの好決算といった見方は多いようだ。ただ、比較的好決算が見込まれていたほか、来年度の収益鈍化懸念も強まる格好にはなっているもよう。複写機を中心とする情報通信機器が、足元で北米向けに急減速しているもようであるほか、昨日の説明会において、会計制度変更によって減価償却費が100億円程度増加の可能性との認識も示されているもよう。
（フィスコ）

△パイオニア<6773>がストップ高、悪材料織り込み、買い戻し誘う
パイオニアがストップ高の８７３円で引けた。１月３１日引け後に、今０８年３月期の連結業績予想（米国会計基準）の営業収入を下方修正した。税引前利益や純利益については変更していない。「１月２３日に昨年来安値７２２円まで下げており、プラズマテレビの不振も予想されていたことで、既に株価には織り込まれていたのではないか。逆に税引前利益や純利益の予想を変更しなかったことで、売り方の買い戻しを誘ったのではないか」（市場筋）との声がある。

△大平金<5541>がストップ高、今期営業益１７％増に増額
大平洋金属が急騰。１００円ストップ高の９２５円で引けた。１月３１日に今０８年３月期の第３四半期連結決算（０７年４～１２月累計）を発表。併せて、通期の業績予想と期末配当予想を引き上げたことから好感買いが向かっている。今期の営業利益を前回発表４９７億９３００万円→５２０億６６００万円（前期比１７．１％増）に引き上げた。また、期末配当予想を同２４円→２６円に引き上げ。中間実績２４円と合わせ年間配当は５０円となる（前期実績は２７円）。第３四半期の営業利益は前年同期比４０．６％増の４３６億５９００万円だった。今回の上方修正は、ＬＭＥ（ロンドン金属取引所）でのニッケル価格が堅調に推移していることや販売数量の増加を見込んでいることが背景。会社側は下期のニッケル価格の前提を１ポンド＝１１．０９ドルから１２．００ドルに引き上げた。ＬＭＥニッケルの現物価格は３１日時点で１トン＝２万７１８０ドル。このところ２万７０００ドル近辺で底堅い推移となっている。会社側想定の１ポンド＝１２ドルは１トン＝約２万６４９０ドルに相当。大平金の株価は目先、１月１５日の高値９９６円を回復できるかが焦点。ここを奪回すれば、０７年１１月半ば以降もみ合った１０００～１２００円のレンジに水準を切り上げることが見込まれる。

△平和<6412>が続騰、戻りを試す展開
平和が続騰。株価は１月２３日に昨年来安値７８４円を示現して以降は戻りを試す様相となっている。１月３０日に今３月期第３四半期決算を発表済みで、ほぼ会社計画通りの進ちょく状況となった。三菱ＵＦＪ証券では１月３１日付でレーティング「３」を継続、「来０９年３月期の予想連結ＰＥＲ９．５倍は、パチンコ業界平均の連結予想ＰＥＲ１１．０倍と比較するとほぼ妥当な水準であること、０７年９月中間期の実質連結ＰＢＲ（株価純資産倍率）は０．６９倍（負ののれん代４５０億円を含める）であり、株価下落リスクは比較的小さいことなどを総合的に判断すると、ほぼ妥当な水準であると考える」としている。

▼川重<7012>が反落、第３四半期は「ややネガティブな内容」と
川崎重工業が反落。１月３１日引け後、今０８年３月期第３四半期連結決算（０７年４～１２月累計）を発表。売上高は１兆５１１億５５００万円（前年同期比４．９％増）、経常利益が４８０億８００万円（同３２．９％増）だった。船舶事業およびプラント・環境・鉄構事業の好調が続いた。通期予想に変更はない。株価は事前観測報道を下回ったことなどで、売り優勢の展開となっている。市場からは、「ややネガティブな内容の決算。特に基幹の二輪車悪化が痛い」（外資系証券）との声が出ている。

■中央電<5566>が乱高下、後場は利食い売りも
中央電気工業が反落。朝高の後、利益確定売りもあり、値動きの荒い動きとなった。１月３１日引け後に、今０８年３月期連結業績予想の上方修正を発表した。経常利益予想が８０億円から８８億円（前期比４．３倍）、純利益予想が４６億円から５１億円（同４．７倍）にそれぞれ修正。今期末配当予想を８円から２５円へ大幅に増額した。マンガン合金鉄の国際市況の上昇が続き、当初予想より販売価格の上昇が見込まれるため、大幅上方修正となった。株価は、貴金属相場の上昇を受け、１月２３日の寄り付き７０３円から、ほぼ一本調子に上昇し前日までに約４８％上昇していたことから、今期業績の上方修正と大幅増配をきっかけとして、利益確定売りが目立った。

△大崎エンジ<6259>が急騰、第３四半期決算で進ちょく率高水準
大崎エンジニアリングが大幅続伸。ＦＰＤ（フラット・パネル・ディスプレー）製造装置が主力。１月３１日に今０８年３月期第３四半期（０７年４～１２月）の決算を発表した。連結経常利益は２１億６７００万円（前年同期比１５．６％増）。プラズマディスプレー実装装置が好調に推移した。通期予想１９億９４００万円を既に上回っているものの、修正は行っていない。「第４四半期に大型案件の売上を見込んでいないため」（広報担当者）。ただし、「通期計画未達はほぼありえない」（同）としており、増額の公算も大きいと見られる。株価は底離れの動きが強まっており、連結ＰＥＲ８倍前後と割安な優良製造業銘柄として見直したい。

△アテクト<4241>がストップ高、初配当や株式分割など材料相次ぐ
アテクトが相次ぐ材料浮上にストップ高。同社は半導体保護資材「スペーサーテープ」のメーカー。１月３１日に今０８年３月期第３四半期（０７年４～１２月）業績に加え、３月末割当での初配当（今期末２０円）と１対２株式分割も発表。普段は人気薄で流動性リスクが高い銘柄だけに、分割による流動性向上への期待が高まっている。液晶パネルに在庫一巡感が出ていることを背景に、半導体保護資材の需要が回復中。第３四半期連結経常利益が１億８８００万円になった。韓国工場設立に伴い今期から連結決算で、通期計画２億８５００万円（前期の非連結経常利益比で６０．１％増）への進ちょく率は６５．９％。一方、自動車部品や化粧品の材料となる微粒子素材事業を始めることも発表。ほかに衛生検査器材も手掛けており、半導体サイクルに影響を受けにくい体質作りが進んでいる。株価は１０００～１１００円に目先のフシがあり、ここを上抜いて上げていくかどうかが焦点とみられる。

△東芝機<6104>が続伸、利益確定売りをこなす展開
東芝機械が、前場に５３円高の８３７円を付けた後、後場に入り利食い売りが出たが、２４円高の８０８円で取引を終了した。１月３１日引け後に、今０８年３月期連結業績の上方修正を発表し、人気を集めた。コマツ <6301> による日平トヤマ <6130> へのＴＯＢ（株式公開買い付け）に応募することで特別利益が発生。純利益予想を１０５億円から１２３億円（前期比１３．６％増）に修正した。株価は１月２２日の昨年来安値６６０円まで下落していたが、下値を切り上げる形で上昇してきている。「安値から約２０％上昇しており、週末ということで利食い売りも出ているが、売り物をこなす展開でしっかりした動き」（市場筋）との声がある。

△ニフティ<3828>が反発、第３四半期決算を好感
ニフティがしっかり。１月３１日に今０８年３月期第３四半期決算を発表、連結経常利益７．７億円（前年同期比６２．３％減）となった。主力のブロードバンド事業は順調だが、コンテンツなどサービス拡充のコストがかさみ、利益面を圧迫している。通期予想は１６．５億円（前期比１９．９％減）。当面の株価は安値圏のもみ合いが続くとの見方が出ている。

△ジーダット<3841>が大幅高、通期見通しを前期比ほぼ横ばいの水準に増額修正
ジーダットが大幅高。１日は１万円ストップ高の９万４０００円カイ気配で推移し、同値比例配分。２４１４株の買い注文を残した。なお、前日の出来高は８株。同社は電子系ＣＡＤソフトの開発・保守を手掛ける。１月３１日引け後に今０８年３月期の連結業績予想を上方修正した。経常利益は１億５０００万円から２億８０００万円に改善する見通しで、前期実績の２億９０００万円とほぼ同水準を確保する。第４四半期に入って自社開発製品の受注見込みが増加しているためという。１日正午に発表された第３四半期（０７年４月～１２月）の経常利益は前年同期比７８．５％減の６０００万円。一部の商談が第４四半期に延びたことが主な要因で、第４四半期では営業展開を注力してきた半導体市場において成果が期待されるとしている。連結ＰＥＲ１０倍台と指標面での割安感は鮮明。目先、上値メドは６ケタ奪回と年初の急落前の水準である１３万円近辺だが、もともと流動性に乏しいだけに、追撃買いには注意が必要。

▼ゼンリン<9474>がストップ安、第３四半期決算は経常１２％減益、コスト増加と先行費用が利益圧迫
住宅地図大手のゼンリンが５００円ストップ安の２９００円まで売られた。大引けで東証１部値下がり率は第５位。１月３１日引け後、今０８年３月期第３四半期連結決算（０７年４～１２月累計）を発表。売上高は３５７億９６００万円（前年同期比４．０％増）、経常利益が１８億８６００万円（同１２．９％減）だった。地図データベースなどの販売が堅調に推移したが、支払いロイヤルティーのコスト増加、新規コンテンツ整備の先行費用などがかさんだ。通期予想に変更はない。株価は２６週移動平均線を割り込んだ。約４カ月にわたるボックス圏（０７年１２月１０日高値３７１０円～０８年１月２２日安値２９００円）を下放れるようだと、次は０７年９月２５日の昨年来安値２３７０円が意識される展開となりそうだ。
（株式新聞ダイジェスト）

■ＪＴ<2914>が続落、インサイダーとみられる買戻しも続く
ＪＴが一時、前日比1万9000円（3.41％）安の53万9000円まで下落で続落。終値は前日比1万0000円（1.79％）安の54万8000円で引けた。前日は寄り付き天井のパターンで大引け前にかけて下げ渋る展開となり、今日も値下がり率にして1.79％の小幅安に落ち着くなど、いわゆる「毒ギョーザ」問題の発覚を受けて食品関連株全体が大きく下落するなかで、事件の中心となった同銘柄の株価に関してはむしろ底堅い展開が続くところとなっている。毒ギョーザによる中毒患者の発生から記者会見の開催までにかなりの日数がかかったことから、市場では、事前に毒ギョーザ問題を知った関係者が、事件の正式発表を受けて利益確定の買い戻しに動いていることが、昨日、今日の株価の下支えしたのではないか、といった声も上がってきている。
（テクノバーン）

△都心に立つモダンなマンション　第１期販売登録受付開始　東急不動産<8815>ほか
東急不動産と安田不動産は、2月2日(土)～2月9日（土）まで、東京・港区に開発中の「クオリア三田」（ http://www.qualia-style.com/mita/ 、地上14階建て、総戸数48戸）の第1期販売登録の受付を行なう。「クオリア三田」は、都営三田線・浅草線「三田」駅から徒歩5分、またはJR山手線・京浜東北線「田町」駅徒歩6分に立地し、周辺には東京タワーや増上寺といった文化施設やスポーツレジャー施設、また慶応義塾大学などの教育施設が整った環境にあり、閑静な中にもモダンな雰囲気を持った場所にある。インテリアデザインは、空間の見え隠れを愉しみ、奥行きの感じられる空間構成を目的とした回遊性を特徴としており、引き戸により仕切ることで空間の連続性と独立性の両方を成立させている。インテリア素材もその素材の持っている深みを生かしたモダンで都会的な印象を与えるよう選定されている。設備・仕様面では、24時間・365日体制でのセキュリティシステムを導入。各種センサーがセコムコントロールセンターにつながるオンラインセキュリティで暮らしの安心を見守る。また、エントランス、エレベーター、住居の玄関までのIC認証によるトリプルガードを採用したり、全住戸の玄関扉と全ての窓（FIXガラスは除く）に防犯センサーを標準装備とするなど、先進のセキュリティ体制を構築して快適に永く暮らすためのこだわりや仕様を追求し、ワンランク上の暮らしをサポートする。間取りはSTUDIO～1LDK、専有面積は20.37平米～44.89平米。販売価額は2,240万円～5,920万円。竣工は2008年12月上旬を、引渡しは同年12月末日を予定している。

△南千住駅前で超高層マンションを販売　東急不動産<8815>
東急不動産はＪＲ常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレス「南千住」駅西口で超高層マンション「ブランズタワー南千住」（総戸数215戸、うち分譲住戸180戸）を２月中旬から販売する。南千住西口駅前の第１種市街地再開発事業の一環として進められているもので、公共施設、駅前広場との一体開発となる。2010年に開業予定の新東京タワーや、隅田川が望めるスカイガーデン、和洋２室のゲストルームを備え、「エコジョーズ」、複層ガラスを採用した。間取りは２ＬＤＫから４ＬＤＫ。専有面積は56.65平方メートルから107.00平方メートル。販売価格は未定。建物竣工は2010年１月末予定。

△福岡市博多区中州でオフィスビル開発に着手　野村不動産<3231>アーバンネット
野村不動産アーバンネットはこのほど、08年春から福岡市博多区中洲でオフィスビルの開発に着手すると発表した。福岡市営地下鉄空港線「中州川端」駅から徒歩１分で、ホテルオークラ・博多リバレインの対岸に位置する。敷地面積529平方メートル、延べ床面積2,806平方メートル、鉄骨造地上８階建て。オフィス・店舗の複合ビルで、基準階面積は約290平方メートル。大型オフィスビルにはないコンパクトなオフィス空間を演出し、他との差別化を図るとしている。

△「ＨＯＭＥ’Ｓ住まいのアドバイザー認定店」制度を開始　ネクスト<2120>
住宅・不動産情報ポータルサイト「ＨＯＭＥ’Ｓ」を運営するネクストはこのほど、「ＨＯＭＥ’Ｓ住まいのアドバイザー認定店」制度を開始した。ユーザーに安心して住まいを探してもらうため、同社独自の審査基準に基づき、基準を満たす不動産会社（ＨＯＭＥ’Ｓ会員）を「ＨＯＭＥ’Ｓ住まいのアドバイザー認定店」として選出するもの。認定する各店舗へは、08年版ステッカーを配布している。認定店の審査基準は、06年９月30日以前にＨＯＭＥ’Ｓに入会していること、情報審査期間中に同社規約に抵触する違反行為がなかったことなどとしている。
（住宅新報）