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米FRBが0.75%緊急利下げ、経済見通しの弱まり指摘 ロイターNEWS 2008年 01月 23日 06:46 JST 米連邦準備理事会(FRB)は22日、世界的な株安を受け米経済のリセッション(景気後退)懸念が広がるなか、0.75%の緊急利下げに踏み切った。過去23年余りで最大の引き下げとなる。 米連邦公開市場委員会(FOMC)は21日夜開いた臨時会合で フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準を0.75%ポイント引き下げ、3.50%とすることを決定した。これは2005年9月以来の低水準。公定歩合も0.75%ポイント引き下げ4.00%とした。 ドイツ銀行のアナリスト、ジョン・ティアニー氏は「FRBは非常に懸念している」と指摘した。米株式市場は、緊急利下げにもかかわらず急落して寄り付いた。その後は金融・小売株に買いが入り、やや持ち直した。米国債は大幅下落、ドルもユーロに対して売り優勢となった。 FOMC声明は「経済見通しが弱まり(a weakening of the economic outlook)、成長の下向きリスクが高まる(increasing downside risks to growth)との見方で今回の措置をとった」とし「短期金融市場のひっ迫は若干緩和したが、金融市場全般の状況は引き続き悪化しており、一部の企業や家計にとって信用は一段と収縮した」と指摘。 アナリストの間では緊急利下げについて、世界各国市場の信頼回復に向け、タイムリーで必要とされていた措置との見方がある。一方で、今回の措置はFRBの切迫感を示しているとの指摘もある。 RBSグリニッチ・キャピタルの首席国際ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は「FRBは明らかに、市場の先を行くためには即座に行動しなければならないことを認識した。これは今回の措置に対するプラスの見解。パニックを引き起こしたというのがマイナスの見方だ」と語った。 金利先物市場は、緊急利下げ後も来週のFOMCでの0.5%ポイントの利下げの確率を74%織り込んでいる。また、年央までにFF金利は2.25%に引き下げられるとの見方を織り込んでいる。 FRBの臨時会合での利下げはまれ。ただ、住宅市場低迷やクレジット状況のひっ迫の打撃を受けている経済は、週初からの世界的な同時株安で更なる問題に直面していた。 FRBは声明で「成長に対するはっきりとした下向きリスク(appreciable downside risks)は依然存在する」と指摘、「金融などの動向の経済見通しへの影響を引き続き評価し、経済リスクに対処するため、必要に応じてタイムリーに行動する(act in a timely manner as needed)」との認識を示した。さらに、最近の経済指標は「住宅市場の一段の収縮ならびに労働市場の若干の軟化を示している」との見方を示した。 緊急利下げは、2001年9月11日の米同時多発テロ後、最初の取引日となった9月17日に実施して以降初めて。0.75%のFF金利引き下げは1984年10月以来となる。ただFRBは1990年頃からFF金利誘導目標水準を政策金利に設定。それ以前は公定歩合水準で政策スタンスを示唆していた。1991年12月には公定歩合を1%ポイント引き下げている。 PR |
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