■■11/13 ＮＹ市況■■

□ＮＹＳＥ（ＮＹダウ）　　　１２９８７.５５（－　５５.１９）▼０.４２％
□ＮＡＳＤＡＱ（ナスダック）　２５８４.１３（－　４３.８１）▼１.６７％
□ＣＭＥ日経２２５先物　　　１５０３０　  （大証比－１９０）
□為替　　　　　　（対ドル）　　１０９.４５　 （対ユーロ）１５９.１３

　週明けのＮＹ株式市場は、押し目買いからプラス圏で推移する場面もありまし
たが引けにかけてマイナスとなり４日続落です。

　オンライン証券のイートレードが破たんの可能性を指摘されたことや、投資フ
ァンド大手ブラックストーンが赤字に転落したことなどが圧迫要因となりました
が、米銀大手がサブプライム問題への対応で設立を検討してきた基金の概要で合
意に達したとの報道を受けて金融株が上昇。また、ＩＢＭがカナダのビジネスサ
ービス関連のコグノス社を買収すると発表したことも支援材料となりました。

　一方、景気減速の影響により売上げが鈍化するとの理由で、メリルリンチがマ
イクロソフトとオラクルの投資判断を引き下げたことや、アップルやリサーチ・
インモーションなどの下落が止まらずハイテク株は全般安。ＯＰＥＣ（石油輸出
国機構）が増産協議に入る可能性があるとのうわさで原油価格が下落しエネギー
株が売られ、原油高やドル安に連動性の高い金なども安く資源株も軒並み安とな
ったことが指数を圧迫しました。

　英銀大手のＨＳＢＣが引当金の積み増しとの報道や、ドイツ銀がサブプライム
関連の損失は金融界全体でおよそ４４兆円に達するとの見方を示すなど、引き続
きこの問題に関する懸念が市場の暗雲となっています。

　尚、この日は祝日で債券市場が休場のため、株式市場でも参加者が少なく薄商
いとなる中、ダウは一時１７４ドル高まで反発する場面がありましたが引けに売
られ、およそ３カ月ぶりに１３０００ドルを下回りました。ナスダックはハイテ
ク株安で大幅続落となっています。

　セクターでは、航空、耐久消費財、小売り、銀行などが高く、エネルギー、素
材、自動車などの下落が目立ちました。

　個別では、基金設立を好感してシティやウェルズファーゴ、ＪＰモルガンなど
金融株が上昇。景気動向に左右されにくいフデンフェンシブ銘柄のファイザーや
メルク、ジョンソン＆ジョンソンなどに買いが入りました。ウォルマートやギャ
ップなどの小売り株の一角が高く、原油価格の下落を好感してサウス・ウェスト
やＡＭＲなど航空株も上昇しています。

　一方、ナスダック上場のイートレードは前営業日比で半値以下になる急落。ア
ナリストが投資判断を引き下げた住宅金融大手のファニーメイやフレディマック
も売りが先行しました。商品相場の下落でアルコアやＵＳスチール、ＢＨＰビリ
トンやバリック・ゴールドなど素材株株が軒並み下げ、原油安でエウソンなどの
石油株も下落しました。ハイテク株はほ全面安の展開です。

　尚、ＮＹ原油先物は大幅反落、前営業日比１.７０ドル安の９４.６２ドル。Ｎ
Ｙ金先物も大幅続落、前営業日比２７.００ドル安の８０７.７０ドルで取引を終
了しました。
ハロー！株式　より転載

　日本市場は個別銘柄が一旦、リバウンドになりそうなのですが、
続きそうもない気配です。
　やはり日本時間１５日夜からのＮＹ市場の動きが焦点になりそうです。
お気を付けてお取引き下さいませ。

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