11/9 朝の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△グローリー<6457>に押し目買い、今期連結経常を５６．６％増の２１０億円に増額、オープン出納システムなど堅調
グローリーが反発。一時、１６０円高の３６４０円まで買われた。出来高は７０万株（前日は３３万株）と人気を集めた。７日引け後に、今０８年３月期の９月中間期利益推定値・通期利益予想の上方修正を発表した。通期連結経常利益予想は、１８０億円から２１０億円（前期比５６．６％増）へ増額した。同社は貨幣処理機・貨幣端末機などを展開。基幹商品のオープン出納システムのほか、欧州地域では金融機関向け窓口用紙幣入出金機が堅調に推移している。

▼ＵＢＩＣ<2158>がストップ安比例配分、中間期最終赤字転落を嫌気
ＵＢＩＣが２０００円ストップ安の９９８０円で比例配分。８月２１日の上場来安値１万１０００円を割り込んだ。出来高は７３０株で、８４２０株の売り注文を残した。７日に今０８年３月期の９月中間期業績推定値（非連結）の下方修正を発表。最終損益が１３００万円の黒字から１４００万円の赤字へと転落する見込みとなったことが嫌気された。販売案件が下半期にずれ込んだことや為替差損、新規上場費用などが重しとなった。

▼デイシイ<5234>が下げ止まらず、今期の連結経常利益は１９．６％減に下方修正
デイ・シイが下げ止まらず、一時４４円安の４４１円まで売られ、５日の年初来安値４７６円を更新した。７日引け後に、今０８年３月期の９月中間期業績推定値・通期業績予想の修正を発表。利益予想は下方修正し、通期連結経常利益予想は２２億円から１６億円（前期比１９．６％減）に減額した。セメント関連事業で川崎工場の製品出荷の落ち込みにより収益が悪化。下期も、６月の改正建築基準法施行を受けた住宅投資の落ち込みという厳しい環境が続くと予想している。

△ホシデン<6804>の商い膨らむ、アミューズメント関連好調で今期見通しを上方修正
ホシデンが５日ぶりに反発。全般軟地合いの中、一時８８円高の１９８１円まで買われた。出来高は１５３万株と前日の４７万株から膨らんだ。７日引け後に今０８年３月期連結業績予想の上方修正を発表し、好感された。経常利益は１１８億円→１２４億円に増額した。アミューズメント（ゲーム機器）関連における新製品に期待ができると見ている。同時発表の９月中間期決算で経常利益は前年同期比７５．３％増の６７億６９００万円を確保。アミューズメント関連が業績をけん引した。

▼旭有機<4216>が連日の安値、今期連結経常利益予想を１６％減益に下方修正
旭有機材工業が一時４１円安の３４９円まで売られ、連日の年初来安値更新。終値ベースでも東証１部値下がり率１０位となった。７日に今０８年３月期連結業績予想を下方修正。経常利益を４５億円から３６億円（前期比１６．６％減）に減額したことが嫌気された。出来高は３６万株強と前日の約１２万株から膨らんだ。同時に発表した９月中間期連結決算は経常利益で前年同期比３３．９％減の１２億８２００万円と従来予想１８億円を大きく下回った。主力の管材システム事業が工場建設の急減の影響を大きく受け、売上が減少したうえ、税制改正に伴う減価償却費の増加や原料高が収益を圧迫した。

▼ブックオフ<3313>がストップ安比例配分、今期営業利益２４億円に減額
ブックオフコーポレーションが２００円ストップ安の８５０円で比例配分。７日の年初来安値１０４９円を割り込んだ。出来高は５万７３００株、大引けで５８万５３００株の売り物を残した。中古本販売のチェーン店を展開する同社は７日、今０８年３月期連結業績予想の下方修正を発表、嫌気売りを浴びている。営業利益を従来計画の４１億円→２４億円（前期は３３億７４００万円）の減益予想に転落した。８月の売上不振や第１四半期の在庫圧縮などを進めたことなどが要因。

▼アドバネクス<5998>が９月安値に接近、今期は最終赤字・無配転落見通し
アドバネクスが一時１９円安の１７１円まで下げ、９月１３日の年初来安値に接近した。７日引け後に、今０８年３月期の９月中間期業績推定値・通期予想の修正を発表。通期業績は最終赤字に、年間配当額も無配に転落する見通しを示し、嫌気された。通期連結最終損益予想は９億４０００万円の赤字へ修正した。従来予想は１億３０００万円の黒字。携帯電話向けヒンジユニットの販売好調など売上は順調に推移しているものの、ステンレス材など原材料費の高騰が響く。同社は期末一括配当。従来の配当予想額は前期と同額の３円５０銭だった。

▼中山鋼<5408>が新安値、今期連結経常予想を２１．２％減の４０億円へ減額、下期も原材料価格の高止まりを想定
中山製鋼所が年初来安値更新。２１円安の２４０円まで売られる場面も見られた。８日後場中に今３月期の９月中間決算と通期予想の修正を発表。通期の連結経常利益予想を４１億円（前期比１９．３％減）から４０億円（同２１．２％減）へ減額した。連結最終損益は２億円の赤字見通しを据え置き。下期も旺盛な鋼材需要が続く一方で、鉄スクラップなど原材料価格の高止まりや、建築基準法改正による建材市況への影響など、不透明な状況が続くと想定している。中間期業績は、連結経常利益が前年同期比６８．９％減の９億８３００万円、最終損益は９億７９００万円の赤字となった。

▼フジシール<7864>が新安値、上期国内シュリンクラベル低調で通期業績予想を下方修正
商品パッケージ用の熱収縮（シュリンク）ラベルが主力のフジシールインターナショナルが急落。一時２４６円安の１７９４円まで売られ、１０月２２日の上場来安値２０３０円を更新した。７日、今０８年３月期の９月中間期業績の発表時に通期経常益予想（連結）を８１億５０００万円→６８億１０００万円に下方修正。中間期連結経常益が３９億９７００万円（前年同期比１９．６％減）と、２ケタ減益で着地したことと併せ嫌気された。上期の国内でのシュリンクラベルの販売は、フィルム薄肉化による販売単価ダウンが響き軟調。コストダウンへの投資に対する成果の遅れもあり減益となった。下期の業績は復調に向かうものの、上期の減益を補えず為替動向も不透明とする。
（株式新聞ダイジェスト）

▼ブックオフ<3313>がストップ安比例配分、通期業績見通しを下方修正
ブックオフコーポレーションが値幅制限の下限となる前日比200円（19.05％）安の850円まで気配値を切り下げて差し引き58万5300株の売り注文を残してストップ安比例配分となった。比例配分での出来高は５万7300株となった。前日７日に2008年３月通期の連結最終損益見通しを従来予想の前期比16％増の22億円から一転して同18％減の15億5000万円の減益予想へと下方修正したことが懸念材料視された。業績修正の理由に関して同社では「繁忙月である8 月の売上不振や、第1 四半期に続き在庫の圧縮を進めたことなどにより、粗利益額が期初見通しを下回ったことに加えて、売上割戻引当金の戻入処理が一部について期初の想定と異なることになったことなどから、営業利益、経常利益、中間純利益ともに期初予想を下回る見通し」となったことに加えて「オンライン事業の初期赤字継続などが重なった」ことを挙げている。

▼不動産株が大幅安、2007年度はマンション供給戸数を大幅減と報じられる
三井不動産<8801>が一時、前日比170円（5.90％）安の2710円まで下落、三菱地所<8802>が一時、前日比210円（6.58％）安の2980円まで下落、住友不動産<8830>が一時、前日比310円（8.40％）安の3380円まで下落するなど大手不動産株がそろって下落。８日付けの日本経済新聞朝刊が建設確認審査の厳格化を盛り込んだ改正建築基準法の影響により「三菱地所と住友不動産は2007年度のマンション供給戸数を大幅に減らす。三菱地所は当初計画比25.5％減（1000戸減）の3200百戸、住友不動産も最大同18.8％減（1000戸減）の4300戸へ下方修正する方針」と報じたことが懸念材料視された。

□日本商業開発<3252>が名証セントレックス上場、初値は公開価格を７％下回る
日本商業開発がきょう８日、20万円の公開価格を７％下回る18万7000円の初値を付けて名証セントレックスに上場した。同社は不動産投資や流動化などを手掛ける。主幹事はインヴァスト証券（旧ＫＯＢＥ証券）。

△ＡＣＣＥＳＳ<4813>がストップ高、自律反発狙いの買戻しが入る
ＡＣＣＥＳＳが値幅制限の上限となる前日比5万円（12.50％）高の45万円まで上昇してストップ高となった。同銘柄は米グーグルによる携帯電話向け基本ソフト参入が懸念材料視された結果、前日まで２日連続でのストップ安が続いてきたこともあり、今日に入ってからは自律反発狙いの買戻しが進むところとなったようだ。
他、アクロディア<3823>も一時、値幅制限の上限となる前日比4万円（14.29％）高の32万円まで上昇（終値は31万5000円）、アプリックス<3727>が一時、前日比1万円（4.13％）高の25万2000円まで上昇（終値は21万8000円）となるなど、携帯電話向けソフト開発関連銘柄の上昇が目立った。

▼日興コーデ<8603>が５日続落、米シティの株価に連れ安
日興コーディアルグループが一時、前日比61円（3.98％）安の1470円まで下落して５日続落となった。同銘柄は来年１月に１株に対して1700円相当の米シティ株を割り当てることによって米シティの完全子会社化が予定されている。しかし、割り当て比率はシティの平均株価が37ドルを下回った場合には、縮小することが決められており、このところ続いているシティの株価の軟調展開に連動した動きとなっている。株価は10月2日の引け後に行われたシティによる完全子会社化発表前の水準に戻る状況ともなっている。
（テクノバーン）

△首都高環状線大橋ＪＣ一体整備の「プリズムタワー」１月発売開始　東急不動産<8815>他
東急不動産、東京急行電鉄<9005>、三井不動産<8801>レジデンシャル、有楽土地<8838>はこのほど、東京都目黒区大橋１丁目で開発中のタワーマンション「プリズムタワー」（総戸数213戸）の販売を08年１月から開始すると発表した。同マンションは、東京都が施行する首都高速道路中央環状線大橋ジャンクションの整備と一体となった大橋地区第二種市街地再開発事業（エリア名称「Ｏ- Path目黒大橋」）の一部として誕生するもの。低層部には店舗や事務所を配置。屋上に空中庭園を配した大橋ジャンクションとプリズムタワーの接続デッキを設置するほか、目黒区道の拡幅を行なう。東急田園都市線「池尻大橋」駅徒歩２分に立地。鉄筋コンクリート造り、地上27階地下２階建て。専有面積は31.76平方メートルから108.22平方メートルで、間取りは様々なライフスタイルに対応する約60タイプのプランを用意する予定。「東京都マンション環境性能表示」における断熱性・設備の省エネ性・建物の長寿命化・みどりの４項目すべてにおいて最高評価（三ツ星評価）を得ている。竣工は09年３月の予定。

△不動産分譲事業を統合　ジョイント・コーポ<8874>
ジョイント・コーポレーションはこのほど、グループの不動産分譲事業の統合について発表した。現在、同社のほか、エルカクエイ、ジョイント・ランドの３社が携わっている不動産分譲事業について、一層の収益力を強化し、事業運営の効率化、品質等の向上を図るため、08年４月１日（予定）にエルカクエイに集約する。
（住宅新報）

△セコム<9735>の9月中間、2ケタ増収増益＝各事業好調で売上高3千億円突破☆差替
2007年9月中間連結業績は売上高が前年同期比20．7％増、営業利益が同16．9％増、経常利益が17．0％増、最終利益も同12．5％増と2ケタの増収増益を達成し、売上高は3000億円を突破した。国内の治安悪化や凶悪犯罪の増加を背景に、主力のセキュリティーサービス事業に対する関心が高まっている点や、在宅医療・介護サービスや医療機関向け不動産賃貸などのメディカルサービス事業も伸びていることが理由。能美防災を連結子会社に加えたことも売上高の増加につながった。　

□張会長が消費者と意見交換＝東京モーターショー会場で―自工会
日本自動車工業会は8日、東京モーターショー会場の幕張メッセ（千葉市）で、張富士夫会長（トヨタ自動車<7203>会長）と消費者が意見交換するイベントを開催した。若者の車離れなどの影響で国内販売が低迷する中、自動車に対する関心を高めるのが狙いだ。張会長は、自動車メーカーの今後について、「環境技術をどこが制するかの競争になる」と指摘。「どの技術が本命になるかはっきりしない」と述べ、各メーカーが多様な技術開発に取り組んでいる現状を説明した。

△日本一の中日から5人＝21歳ダルビッシュ、松坂に次ぐ年少受賞
プロ野球担当記者の投票で守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデングラブ賞」が8日、東京都内の三井物産<8031>本社で発表され、セ・リーグは日本一の中日から5人、パはリーグ覇者の日本ハムから4人、ロッテからは5人が選ばれた。　

△売上高、営業利益が過去最高に＝伊勢丹<8238>の08年3月期
2008年3月期の連結業績は、売上高が前期比1．4％増の7930億円（従来予想7860億円）、営業利益・経常利益を各330億円（同310億円）、最終利益を150億円（同145億円）に上方修正した。今年6月に食品売り場を改装するなど重点的に強化した新宿本店をはじめ、大半の店舗で販売が好調を持続しているのが主因。中国やマレーシア、シンガポールなどの売り上げ増も寄与する。　

△日立造<7004>、今中間期の連結営業益は前期の14倍＝産業機械が好調
07年9月中間期の連結決算は、売上高1257億円（前年同期比8．2％増）、営業利益14億4600万円（前年同期の14．0倍）、最終損益7億6300万円の黒字（前年同期26億4700万円の赤字）と、増収増益で、最終黒字に転換した。

△「クラウンプラザ」ブランドを展開＝6ホテルで―全日空<9202>・インターコンチ
全日本空輸<9202>（ANA）と世界最大規模のホテルチェーン、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ（IHG）が昨年設立したIHG・ANA・ホテルズグループジャパン（東京）は、今月以降、全国6都市の全日空ホテルを「ANAクラウンプラザホテル」にブランド変更する。8日都内で記者会見した同社のクリス・モロニー最高経営責任者は「日本をよく知るANAと、ホテル運営のノウハウを持つIHGの2ブランドの強みを生かしたい」と語った。　

▼ミドリ電化、残業代未払いで勧告
エディオン<2730>は8日、子会社のミドリ電化（兵庫県尼崎市）が「JR尼崎店」の従業員に時間外労働の賃金を支払っていなかったなどとして、2年間さかのぼって不足分を支給するよう尼崎労働基準監督署から是正勧告を受けたと発表した。勧告ではまた、同店を含む全84店を対象に実態を調査した上で、12月25日までに報告するよう求めている。ミドリ電化は「勧告を厳粛に受け止め、事実全体の把握と原因追究を行っており、再発防止に全力で取り組む」としており、具体的な金額などは明らかになった段階で速やかに公表するという。　

□アステラス製薬<4503>、特許侵害排除訴訟でランバクシーと和解
アステラス製薬は8日、排尿障害改善剤「フロマックス」（塩酸タムスロシン）をめぐり、インド系製薬会社ランバクシーを相手取り米国ニュージャージー連邦地裁に起こしていた特許侵害排除訴訟を取り下げ、和解したと発表した。　

■原油高、「消費にマイナス」＝北海道電<9509>副社長
北海道電力の浜田賢一副社長は8日、都内で記者会見し、原油価格の高騰について、「北海道では灯油価格が非常に高くなっており、ガソリン高も含め、消費の面でかなりのマイナスになる」との認識を示した。　

▼極端な電池消耗で注意喚起＝一部の住宅用火災警報器－総務省消防庁
総務省消防庁は8日、一部の住宅用火災警報器が表示より極端に早く電池を消耗する恐れがあるとして、各都道府県・政令市の消防防災担当者らに注意喚起を促す通知を出した。電池寿命が10年または2年と表示されているにもかかわらず、使用後2カ月で電池切れを知らせる警報が鳴ったケースがあり、同庁予防課は類似の事案の報告を求めている。
問題の火災警報器は、住宅機器販売会社「マックス<6454>」の「火無安全」のうち「KK－DS40－10」など4機種と、同じく「越智産業<7489>」の「カチッ！とくん」。対象個数は計18万6938個。問題の原因は分かっていないが、同庁は「製造過程で起きた何らかの不備の可能性が高い」としている。　
（時事通信）

△デパート業界、伊勢丹<8238>が圧勝　ファッション提案に強さ
大手百貨店の伊勢丹が８日発表した平成１９年９月中間連結決算は、売上高が前年同期比０・４％増の３７０３億円、本業のもうけを示す営業利益は７・６％増の１４３億円と過去最高だった。伊勢丹本体や中国など海外店舗が好調で、他の百貨店が天候不順やショッピングセンター（ＳＣ）などとの競争に苦しむ中、営業力の強さを見せ付けた格好だ。昨年売却したバーニーズジャパンの業績反映が消えて減収とはなったが、伊勢丹単体は４期連続増収増益となり、業績を押し上げた。また、中国やシンガポールなどの海外店舗も約６５億円の増収。ただ、商品券回収損引当金などを計上したため、最終利益は３８・６％減の５６億円だった。伊勢丹の営業利益の高さは業界で際立つ。
８月中間連結決算で高島屋<8233>や大丸（Ｊ．フロントリテイリング<3086>）は営業増益だったが、高島屋も減収の中、人件費などのコスト削減で増益を確保した。
伊勢丹の強みはファッション商品の調達力や提案力で、業界でも「伊勢丹がどの百貨店より進んでいる」（三越<2779>の石塚邦雄社長）とされる。商品別の売上高でみると、婦人服は季節要因で他の百貨店同様に前年割れとなったが、バッグや靴などは１２・７％増、紳士服も５・３％増と強さを発揮した。ブランドのしきりを取り払って独自で商品展開する新宿本店のバッグ・靴売り場は、改装後１年以上過ぎても人気が途切れない。都内百貨店の紳士服売り上げの約３割を占めるメンズ館も依然好調だった。２０年３月期の連結業績予想も売上高が過去最高の７９３０億円、営業利益は３３０億円に上方修正した。
ただ、「伊勢丹の地方店や全国展開がすべてうまくいっているわけではない」（大手百貨店）との声もある。小倉伊勢丹は営業赤字が続き、橋本幹雄・伊勢丹副社長は「来期から黒字になるかといわれると難しい」と話す。ＳＣなどと競合する松戸店も売上高は２％減と苦戦している。また、最大の課題は、来春に共同で持ち株会社を設立する三越との統合効果だ。伊勢丹と対照的に、営業利益率１％台にあえぐ三越相手に、「強気の伊勢丹が無理に自分たちのシステムを導入しようとすれば、三越の社員が反発する」（百貨店幹部）との見方もある。両社は今月２０日に統合を承認する臨時株主総会を予定。新店や併存地域の取り組みなどの協議について、橋本副社長は「順調に推移している」と話している。

□DSテレビ販売サイトにアクセス殺到
任天堂<7974>は8日、ニンテンドーDSとニンテンドーDS Liteで利用できるワンセグ受信アダプタ「DSテレビ」の予約受付を開始した。同社公式サイトのオンライン販売ページは、大量のアクセスが殺到したため、一時サーバーがつながりにくい状態が続いた。同社広報によると「受付を始めたのは午後1時。数時間は混雑しているようだ。詳細な予約状況はまだわからない」という。「DSテレビ」は、DS本体に差し込むだけでワンセグによるテレビの視聴が可能になる機器。上画面に映像が流れ、下画面でチャンネル操作を行える。また、下画面ではメモを書いたり、字幕を記録したりすることもできる。「DSテレビ」本体のほか、「DSテレビ専用カバー」と「DSテレビ専用外部アンテナ」が付属する。20日より発売され、価格は通販送料込みで6800円（税込）。

△メンタルヘルスに！ＩＴ企業が「魔法の牛乳」社員にタダで
インターネットマーケティング戦略を提供する株式会社「メンバーズ<2130>」（東京・虎ノ門）で、一風変わったメンタルヘルスケアが行われている。社内になんとミルクバーを設置、社員に牛乳を無償提供しているというのだ。そしてこの牛乳、北欧生まれの特別な牛乳というのだが…。メンバーズが社員に振舞っているのは「ナイトミルク」という特別な生乳。乳牛がリラックスする夜間に搾乳したもので、血圧や脈拍を落ち着かせる睡眠ホルモン「メラトニン」が昼搾乳の牛乳の３～４倍も含まれている。快眠効果は抜群で、まずは白夜で睡眠障害に悩む人の多い北欧・フィンランドで普及。たんぱく質やカルシウムなど生乳の栄養面での魅力も後押して、日本でも愛好家が増えている。この「魔法の牛乳」に着目したのが、ＩＴ企業「メンバーズ」。社内に「ナイトミルクｂａｒ（バー）」を設置し、ナイトミルクを社員へ無償提供することで、ナイトミルク導入で社員のより良質で快適な睡眠をサポート。さらにコンピューター画面に長時間向かうことで目の疲れや肩こり、倦怠感、憂鬱になるなどの心身の不調が起こる「ＶＤＴ（ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル）症候群」の予防も図る、としている。メンバーズは今月５日、社内３フロアそれぞれにナイトミルクバーを設営、一部を牛柄の冷蔵庫やテーブル、椅子にするなどリラクゼーション効果も徹底した。その結果、用意した１８０ミリリットル入りのナイトミルク１００本はわずか１日で消費され、同社経営企画室には「再入荷はいつごろ」といった問い合わせが殺到しているという。２０００年の厚生労働省「福祉動向調査」によると、睡眠について問題と感じていることは「朝起きても熟睡感がない」が２４．２％と最も多く、次いで「朝早く目が覚めてしまう」「夜中に何度も目が覚める」となっている。睡眠不足はストレスを引き起こすほか、成長ホルモンなどの分泌を減らして肌荒れやムクミの原因にもなる。仕事のため、美容のため、ナイトミルクの愛好者は増加中で、会社上げてのメンバーズの試みは注目を集めそうだ。

■医療機関に患者情報告知　薬害肝炎　田辺三菱製薬<4508>の保有分
汚染した血液製剤「フィブリノゲン」を投与されＣ型肝炎に感染した疑いの強い４１８人の患者リストが放置されていた問題で、厚生労働省は８日、田辺三菱製薬（旧三菱ウェルファーマ）が、リストの症例を報告した全国の医療機関に同社が保有するすべての患者情報を伝えたと発表した。　舛添要一厚労相は同日午前、記者団に「何人までどうしたかを含めて、来週には全体像はわかると思う」と語り、来週中には４１８人のうち医療機関が何人に告知したか、中間報告をまとめる考えを示した。同社は全国２４４の医療機関に同社が保有し、放置していた患者の実名やイニシャルなどの個人情報を伝達。同時に医療機関に、患者の割り出しと告知の要請を終えた。医療機関は患者を特定でき次第、告知を始める。また、新たに患者８人へリストに載っていたとの情報開示をしたが、すでに薬害肝炎訴訟原告団が民事訴訟法に基づく当事者照会でリスト上にあったと回答を得た患者と重複していた。現在、４１８人のリストで個人が特定されたのは１２人で、いずれも肝炎訴訟の原告となっている。
（産経新聞）