10/30 朝の『株価材料』PART Ⅴ

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■株価材料

△キヤノン<7751>、2010年までにグループ情報システム統一
キヤノンは2010年までに、グループ全体で設計から販売まで一貫した情報システムを構築する。200億円を投資して各事業部門のシステムを順次統合する。業務インフラの一元化でグループ経営の効率化を進め、今後5年間程度の累計で1000億円超のコスト削減を狙う。同社はデジタルカメラなどの販売好調を受け、10年を最終年度とする経営計画の売上高目標を当初計画より5000億円上積みし6兆円に再設定した。基盤システムの強化で最終利益率10％超を目指す。第１段階として、デジタルカメラと複写機・プリンターなどの事務機器の三次元ＣＡＤ（コンピューターによる設計）ソフトの統合を進めている。ＣＡＤデータを共有できるシステムも構築し、今後は半導体製造装置など光学機器部門や生産、調達、販売・サービス、グループ企業などにも広げていく。

△日立マクセル<6810>、リチウム電池の生産能力を５割増強
日立マクセルは携帯電話や電動工具用リチウムイオン電池の生産能力を5割増強する。2010年度までに約100億円を投じて京都府に工場を新設するほか、中国拠点でも製造設備を追加導入。国内外で月産2500万個体制を整える。同電池は相次ぐ発熱・発火事故で信頼性が揺らいでいるが、携帯機器の世界的な出荷拡大を背景に、旺盛な需要が続いている。京都府大山崎町の生産拠点の敷地内に建物面積7100平方メートルの新棟を来春に着工し、1年後の稼働を目指す。電池の中核部材となる電極を生産する。電池の組み立てを手掛ける中国・無錫市の拠点でも段階的に設備を増強する。

△テルモ<4543>、経常利益17％増・９月中間、カテーテル好調
テルモが29日発表した2007年9月中間期の連結決算は、経常利益が前年同期比17％増の339億円と中間期ベースで過去最高益となった。海外を中心に利益率の高いカテーテル（医療用細管）が好調、国内でも注射器などのホスピタル商品群が伸びた。売上高は14％増の1508億円。営業利益は17％増の335億円。08年3月期通期の業績見通しを上方修正した。売上高は前期比10％増の3050億円、経常利益は12％増の650億円となり最高益を更新する見通し。

△イー・アクセス<9427>の08年３月期、営業利益5.8倍に
イー・アクセスは29日、2008年3月期の連結営業利益が前期比 5.8倍の61億円になりそうだと発表した。従来予想を28億円上回る。主力のＡＤＳＬ（電話回線を使ったデジタル高速通信）サービスが計画より底堅く推移していることが要因。研究開発費などのコスト削減も寄与する。売上高は前期比13％増の635億円になりそう。従来予想は622億円だった。9月末のＡＤＳＬ契約者数は、約190万回線と前期末比微減。1人あたりの平均月額利用料が計画を上回るほか、解約率も期初に見込んでいた2％弱より下がる見込みだ。

▼大塚家具<8186>の12月期、単独経常利益５％減へ
家具専門店を展開する大塚家具は29日、2007年12月期の単独経常利益が前期比5％減の50億6000万円になる見通しと発表した。従来予想は64億円。高級品に偏っていた店頭の展示見直しが不十分で、家具販売が期初計画を下回る。新規出店に伴って人件費や賃借料が増えることも響く。売上高は5％増の733億円の見込み。従来予想は777億円。3店の新店効果により増収を確保するものの、名古屋市の新店では移転前の既存客を取り込めないなど売上高は想定を下回る。既存店も横ばいと伸び悩む見通しだ。

△ＳＢＩ<8473>、保険参入へ体制整備・ベンチャーに相次ぎ出資
ＳＢＩホールディングスが保険事業への参入に向け、ベンチャー企業に相次ぎ出資する。ネット経由で自動車購入を支援するサイト運営会社を傘下に収め、個人向けに自動車保険を販売。また来店型生命保険販売店の運営会社に出資し、自社商品の店頭での認知度も高める。ベンチャーの経営資源を活用して多様な販路を構築する。自動車購入支援のオートバイテル・ジャパン（東京・港）を連結子会社とする。ＳＢＩは同社株式の25％を保有しているが、来月9日に経営陣などから10億―20億円で追加取得し、出資比率を53％に高める。

△光波<6876>、家庭向けＬＥＤ照明に参入
発光ダイオード（ＬＥＤ）製品の光波は年内にも家庭向けのＬＥＤ照明市場に参入する。ＬＥＤを使った電球を取り付けるには専用の照明器具が必要だったが、一般的な白熱灯用のソケットに付けられるようにし、消費者の置き換えを促す。白熱灯に比べ寿命は20倍、消費電力は９分の１で済むという。先行する松下電工などの製品より価格を抑えて拡販する。

△エン・ジャパン<4849>、高校生向けＳＮＳ
転職サイト大手のエン・ジャパンは高校生対象のＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）を立ち上げる。高校生への認知度を高めたい大学・専門学校や若者向け商品を販売する消費財メーカーなどから広告出稿を募る。高校生のうちからエンの名前に親しんでもらい、将来の新卒・転職サイトの利用者獲得につなげる狙い。12月３日に開設するＳＮＳサイト「エン高校生」は携帯電話だけから利用できる。実名や学校名、学年・クラス、写真、住所など詳細な個人情報の登録を入会の条件とする。大学・専門学校が高校生向けに企画する論文やスピーチのコンテストや、食品や衣料など高校生向け商品の情報を中心に掲載する。広告料は４週間で30万―50万円程度の見込み。

△高見沢サイバネティックス<6424>、小型ゲート開発・奥行き１メートル
券売機大手の高見沢サイバネティックスは小型の入退場管理ゲートを開発した。奥行きを１メートルと同社の従来品の３分の２にし、価格も３割下げた。狭い場所にも設置できるのが特徴で中小企業などの需要を開拓する。開発した「ＴＡＧ―８０００」は開閉扉の形を三角形にすることで、部品を交換せずに60センチから90センチまで通路幅を変えられる。現在、大型オフィスビルの１階に置かれていることが多いが、新製品は各階のエレベーターホールなどに設置できる。価格は１通路分で250万円。１年間で１億5000万円の売り上げを目指す。

△携帯コンテンツのザッパラス<3770>、衣料品などのサルースと業務提携
携帯コンテンツのザッパラスは29日、衣料品販売などのサルース（大阪市）と業務提携すると発表した。ザッパラスが携帯通販でのマーケティングのノウハウをサルースに提供するほか、サルースがザッパラスの運営する携帯通販サイトに商品を供給する。相乗効果により携帯通販事業の拡大を目指す。携帯を使った広告戦略についても共同で推進する。

△富士重<7270>・ダイハツ<7262>提携、中型車と軽・小型車を相互供給へ
富士重工業はトヨタ自動車の子会社であるダイハツ工業と乗用車事業で提携する。富士重が中型車を、ダイハツが軽自動車と小型車を国内市場向けに相互供給する方向で交渉に入った。
トヨタ<7203>から8.7％の出資を受けた富士重は将来の資本関係拡大も視野にトヨタグループでの分業体制を本格的に構築する。
トヨタの子会社である日野自動車<7205>と出資先のいすゞ自動車<7202>もトラック事業で広範な提携交渉を進めており、トヨタのグループ戦略が一気に加速する。
ダイハツとの製品相互供給は富士重がトヨタに申し入れた。今年度中に対象車種を決める。

△丸紅<8002>、排出権取得に向け未批准国と連携・カザフで事業開発
丸紅は大規模な排出権の新たな取得に向けて、京都議定書を批准していないカザフスタンでの事業開発に乗り出す。カザフ政府は議定書を批准する方針を示しており、丸紅と共同の案件発掘や事業促進で合意した。カザフ国内は温暖化対策が十分に進んでいないため、今後多くの排出権が取得できると判断した。議定書の約束期間入りが迫る中、手つかずの大型案件が残る未批准国での取り組みで先行する。排出権は京都議定書で温暖化ガスの排出削減目標を課されている国が、自国で排出を削減する代わりに、他国でガスを削減した実績を購入して、自国の削減分に組み入れる仕組み。批准していない国での取り組みは対象にはならない。

△富士通ゼネラル<6755>、中国・無錫にビル用エアコンの新工場
富士通ゼネラルは中国・無錫に、1台の室外機で複数の室内機を制御できるビル用マルチエアコンの専用工場を新設する。タイとの間で分散していた生産機能を無錫に集約し、生産能力を現在の2倍以上に高める。投資額は約12億円。北京五輪や上海万博を控えて建設ラッシュが続く中国市場で、急増するビル向け大型空調機需要の取り込みを狙う。新工場は11月に着工し、2008年6月に完成の予定。空港近くの工業団地に約3万3000平方メートルの用地を確保、2階建て総面積約2万9000平方メートルの工場を建設する。生産能力は当初、現在の2倍にあたる年間約15万台（室外機・室内機の合計）でスタートし、10年には約55万台にまで引き上げる計画だ。

△日航<9205>、貨物の太平洋路線を半減・08年黒字化めざす
日本航空は赤字の貨物事業をてこ入れする。今年末までに主力の太平洋路線を4路線に半減するほか、燃費効率の悪い在来機の退役を前倒しし燃油費を削減する。年間で10億円の収支改善を見込み、2008年度の黒字転換を目指す。航空貨物事業では規模に勝る米フェデラル・エクスプレスなどが日本市場で攻勢を強めており、対抗するには体質強化が欠かせないと判断した。現在、太平洋路線は8路線週21便を運航、貨物事業全体の売り上げの3割強を占める。年内に成田―ロサンゼルス―サンフランシスコ―成田線や成田―アトランタ―ニューヨーク―成田線などを廃止する。来年1月以降は4路線、週19便とする。

△アコム<8572>保証のカードローン、三菱東京ＵＦＪ<8306>銀が11月導入
三菱東京ＵＦＪ銀行は11月上旬から、アコムが債務保証するカードローンの取り扱いを開始する。2004年春にアコムと資本・業務提携を決めた際に同商品の導入を決めていたが、3年半を経てようやく実現する見通しとなった。31日に発表する。新商品は「バンクイック」。年利6―15％で無担保で融資する。

■日本精化<4362>、米系ファンドの買収提案を拒否・30日にも
日本精化は筆頭株主の米系投資ファンド、ダルトン・インベストメンツから受けた経営陣と従業員による企業買収（ＭＥＢＯ）の提案を拒否する方針を固めた。ダルトンはＭＥＢＯと不動産事業の売却を提案していたが、日本精化は不動産事業が常に黒字を確保していることから売却は不要と判断。ＭＥＢＯも拒否する。30日にも公表しダルトンに通告する。日本精化は化粧品原料をはじめとする化成品が主力製品だがオフィスビル賃貸やマンション分譲など不動産事業も手掛けている。同事業の営業利益は2006年3月期が全体の24％に当たる5億円、07年3月期には13％相当の3億円を計上した。

■王子製紙<3861>、中国の新会社設立・黒字化は13年度にずれ込み
王子製紙は29日、中国江蘇省に洋紙工場を建設する「南通プロジェクト」の事業会社の設立認可を中国政府から得て、26日付で江蘇王子制紙を設立したと発表した。工場の稼働は2010年後半になるため、黒字化のメドも昨年夏時点の計画よりも1年ずれ込む。2012年度まで赤字が続き、13年度に最終損益が20億円の黒字になる見込みだ。王子製紙の出資比率は90％で、南通市傘下の南通市経済技術開発区総公司が10％を出資する。董事長に近藤晋一郎取締役、総経理には渡辺正常務執行役員を充て、会長や社長にあたる要職は王子で占める。篠田和久社長は新工場の着工にメドがついたことで「東アジア事業の拡大が本格スタートする」と説明している。まず年間40万トンの生産能力でスタートし、2012年には2台目の製紙設備を加えるほか、クラフトパルプの生産設備も整備する。「南通プロジェクト」は総額2000億円の大型対中投資案件。

▼船井電機<6839>の９月中間、最終赤字43億円
船井電機は29日、2007年9月中間期の連結最終損益が43億円の赤字になったと発表した。中間期の赤字は初めて。従来予想は61億円の黒字だった。信用力の低い個人向け住宅融資（サブプライムローン）問題の影響などにより、主力の北米でテレビやＤＶＤプレーヤーの需要が低迷。液晶パネル価格上昇と製品価格下落で、液晶テレビ事業は初の営業赤字となった。海外子会社からの配当受け取りに絡み税負担も増えた。同日会見した船井哲良社長は「液晶テレビは通期でも赤字になりそう」と述べた。中間期の売上高は前年同期比4％減の1563億円。従来予想は2008億円だった。提携先の台湾メーカーからのパネル調達に問題が生じ、テレビ販売に支障をきたした。北米でブラウン管テレビやＤＶＤの需要が落ちたことも響いた。営業利益は81％減の20億円だった。08年3月期通期の売上高は前期比19％減の3200億円、純利益は5億円を見込む。従来予想はそれぞれ4200億円、160億円だった。

△電通<4324>、米英の広告制作会社２社を買収
電通は29日、広告の企画・制作を手掛ける米アティック社（カリフォルニア州）と英アティック社の２社を買収すると発表した。２社はともに従業員数十人と小規模ながら、若者向けの広告宣伝作りを得意としている。電通は買収により米英市場での広告企画・制作力を強化する。電通子会社の電通ホールディングスＵＳＡ（ニューヨーク）を通じて買収する。買収金額は明らかにしていないが、合計で数十億円とみられる。米アティック社については今月31日付で電通アメリカ（同）が吸収合併し、英アティック社は電通ホールディングスＵＳＡの子会社とする。買収する２社は独立系の広告企画・制作会社で、同じ４人の共同経営者が経営する。自動車やスポーツ用品で、若者に的を絞った広告宣伝活動を手掛けている。米アティック社の売上高は約26億円で、従業員は58人。英アティック社の売上高は約３億円で従業員10人。
（NIKKEI NET）

△ＮＥＣ<6701>ディスプレイソリューションズ、国内営業を一本化

△新日鉄<5401>住金<5405>ステンレス、クロム系で「ぼかし」入り

△ＮＥＣ<6701>など、光回線につなぐだけですぐにネットができるサービス
ＮＥＣと中堅プロバイダーの中部テレコミュニケーション（名古屋市）は国内で初めて、光回線につなぐだけですぐにインターネットが利用できるサービスを11月1日に始める。従来インターネットを始める際には個人番号やパスワード入力などの設定が必要で、主婦や高齢者などパソコンに不慣れな利用者から問い合わせや不満の声が多かった。中部テレコミュニケーションのサーバー上で、ルーターの製品番号と利用者の回線番号をセットで管理する。そのため、わざわざ利用者認証をする必要がなく、光ケーブルを機器に差し込むだけでインターネットに接続できる。

△関西ペイント<4613>、磁性塗料で「飛び出す」模様

△電通国際情報<4812>、連結会計ソフトの導入期間を2カ月に半減

△ＪＴ<2914>、「高リン血症」薬など医薬品の開発強化

△キリンビール<2503>、煮沸用の蒸気を循環利用――ＣＯ2排出６％減

△東芝<6502>、ＤＶＤプレーヤー内蔵の携帯型テレビ
東芝は12月中旬からＤＶＤプレーヤー内蔵の12型の携帯型液晶テレビ「ポータロウ　ＳＤ―Ｐ１２０ＤＴ」を発売する。厚さを62ミリにして持ち運びしやすいようにした。地上デジタルチューナーを内蔵、番組表や字幕放送にも対応する。斜めから見ても鮮明な画像が得られるＩＰＳ液晶パネルを採用した。バッテリーで約3時間の再生が可能。価格はオープンだが店頭実勢で7万円前後。
（日経産業新聞）

△ローム<6963>、温度切換え機能付きのサーモスタット出力ＩＣを開発
（日経プレスリリース）

△9月の世界半導体売上高は前年同月比＋6％＝ＳＩＡ
米半導体工業会（ＳＩＡ）が２９日発表した９月の世界半導体売上高は前年同月比５．９％増の２２６億ドルとなった。第３・四半期の売上高は前年同期比で約６％増の６７８億ドル。前四半期からは１３．２％増加した。ＳＩＡのジョージ・スカリス社長は、例年通りホリデーシーズンに向けた動きがみられると述べた。第３・四半期のＮＡＮＤ型フラッシュメモリー（電気的に一括消去・再書き込み可能なメモリー）の売上高は前期比４６．２％増。９月は前年同月比５８．５％増だった。
（ロイター）

▼不二サッシ<5940>：アルミ地金の価格が高値で推移したことで収益を圧迫し、９月中間期の連結経常損益を従来予想の２億円の黒字から２億7000万円の赤字に下方修正した。
前年同期実績は２億7300万円の赤字だった。
（ブルームバーグ）

△日立国際<6756>中間、営業益６割増～半導体成膜装置が牽引
日立国際電気が２９日に発表した２００８年３月期９月中間連結決算は、営業利益が９３億円（前年同期比５９．４％増）だった。７月の段階で１０億円弱増額して７６億円とした会社側計画を、さらに１７億円程度上回っての着地となる。主力３事業の中で利益のほとんどを稼ぎ出しているのが半導体製造システム部門。熱処理成膜装置が韓国や台湾のメモリメーカー向けに好調を維持した。「前工程では投資を一旦控えると、将来マーケットが立ち上がったときに対応が難しくなるため、相当苦しくても投資を続ける傾向がある」（会社側）。韓国勢によるＤＲＡＭとＮＡＮＤフラッシュの設備切り替えの動きに柔軟に対応できているため、受注や売上の変動が同業他社より小さくなっている面もあるようだ。通期の営業利益については、７月時点の予想に１１億円強増額の１７６億円（前期比１３．１％増）にとどめた。７月の修正と同様に主に上期の上振れ分を勘案しての修正で、下期分の業績に関してはほぼ当初計画通り推移するものと会社側は見ている。半導体製造システム部門の受注高は上期実績４０３億円に対して、下期も４１１億円と堅調に推移する見通し。ただ、短納期化が進んでいるため、売上計上の期ずれリスクを織り込んで、同部門の売上高は上期実績４３８億円に対して、下期見通しは３８１億円にとどめている。
（ラジオNIKKEI）

□エプソントヨ<6708>はゴールドマン証が目標株価引き下げ
水晶デバイス大手のエプソントヨコムは今０８年３月期の業績予想を修正。本業のもうけを示す連結営業利益を１２５億円から９０億円（前期比１８．０％減）に減額した。売上高や経常利益、純利益は据え置いている。販売価格の下落や原材料価格の高騰が利益を圧迫。生産体制の強化に向けた費用もかさんだ。ゴールドマン・サックス証券は２９日付で、同社の目標株価を１３００円から１１００円に引き下げた。だだ、レーティングは「買い推奨」を継続しており、悪材料出尽くしで依然魅力との評価。上値余地は大きいとしている。

▼原信ナルス<8255>は今期業績予想を下方修正
新潟県を中心にスーパーマーケットを展開する原信ナルスホールディングスが２９日、今０８年３月期連結業績予想の下方修正を発表した。経常利益が従来計画の４０億円から３５億円（前期は３７億４７００万円）と減益予想へ下ブレ。スーパーマーケット事業における仕入れ価格の上昇に加え、人件費率上昇が響いた。
（株式新聞ダイジェスト）

△日立<6501>、エレベーター最適配置で新シミュレーション技術＝大学などと共同開発
日立製作所は29日、横浜国立大学とJR東日本企画（東京）と共同で、オフィスビルやデパートなどを設計する際、輸送効率向上につながるエレベーターの最適なレイアウトなどをイメージしやすくするシミュレーション技術を開発したと発表した。建物内の人の流れを立体的に再現し、エレベーターのレイアウト提案などで顧客獲得につなげる。　

■シティ、日興<8603>株主への利益還元に課題＝サブプライム損失で株価下落
米シティグループが29日、東京証券取引所から上場を承認された。シティグループ・ジャパン・ホールディングスのダグラス・ピーターソン代表取締役兼最高経営責任者は「上場により日本有数の包括的な銀行・証券サービスを提供する」として、日本での事業拡大に弾みを付けたい考えだ。ただ、本国では、低所得者向け高金利型（サブプライム）住宅ローンに絡む損失計上でシティ株価は下落しており、将来、株式交換する日興コーディアルグループ <8603> 株主への利益還元が課題となりそうだ。　
（時事通信）

■ユニー<8270>　「宮崎鶏」を「宮崎地鶏」と誤表記
スーパーのユニー（愛知県一宮市）は２９日、今年の「お中元ギフトカタログ」とインターネットショッピングの案内で、「宮崎鶏詰め合わせセット」を説明する際、本来は「宮崎鶏」とするべきところを「宮崎地鶏」と誤って表記していたと発表した。鹿児島市の百貨店「山形屋」でも今月２４日に同様の誤表記が発覚、ユニーが自社点検をして判明した。購入者には代金（１セット３６７０円）を返却するという。同社によると、セットのパッケージには正しく「宮崎鶏」と書かれていたが、商品を仕入れた担当者が仕入れ元から宮崎県産の地鶏の一種の「地頭鶏（じとっこ）」であるとの説明を受け、地鶏だと解釈してカタログに記載したという。実際に販売した鶏はただのブロイラーだった可能性があるといい、同社で確認を急いでいる。セットは今年５～６月に４３３個を販売、１５８万円を売り上げた。同社は「意図的な不当表示ではなく、担当者の勘違いが原因。仕入れ元の商品説明を信じて確認作業を怠った点に非がある。再発防止に努めたい」と話している。
（毎日新聞）

△複数ファイルを開かずに確認　ページめくるように中身を閲覧する新ソフト
大日本スクリーン製造<7735>は、PCに保存した画像や文書などさまざまな形式のファイルについて、サムネイル画像を自動生成し、本のページをめくるように閲覧できるソフト「LeafThrough」を11月1日に発売する。ファイルの中身が分からなくなった場合などに、対応ソフトを立ち上げてファイルを開く手間なく、その内容を確認できるとしている。テキスト（TXT）や画像（JPEG、BMP、PNG)、PowerPointスライド（PPT）、Word文書（DOC）、PDFファイルなどに対応した。PCに保存したファイル各ページのサムネイル画像を自動で生成。フォルダごとに1冊の本に見立て、ページをめくるように閲覧できる。保存したファイルをキーワードで検索する機能や、サムネイルを拡大表示する機能も備えた。印刷製版で培ってきた高速画像処理技術を活用した。オープン価格で、実売予想価格は5250円。海外展開も視野に入れており、2007年度は1000万円、09年度は5億円の売り上げを見込んでいる。今年12月にはサーバにインストールするタイプも発売する予定だ。
（ITmedia News）

△任天堂<7974>公式サイトのWebサイト価値は206億円―日本ブランド戦略研究所調べ
日本ブランド戦略研究所は、「Webサイト価値ランキング2007」を発表しました。これはWebサイトの事業への貢献度をサイトの価値として測ったもので、売上への貢献(売上価値)とブランドへの貢献(情報価値)の2つの尺度を用いてその合算で算出したものです。任天堂が趣味・娯楽業界でトップに立っています。全体で最も価値のあるWebサイトを運営するのはトヨタ自動車で、売上価値1260億円、情報価値126億円で合計1386億円となりました。以下トップ10は、全日本空輸(ANA)・ホンダ・日本航空・松下(電気産業・電工)・JR東海・JTB・日産自動車・JR東日本・au(KDDI)となっています。任天堂は趣味・娯楽分野でのトップとなり、Webサイト価値は206億8600万円となりました。総合での順位は31位です。ゲーム業界では、2位にコナミ(119億円)、3位にバンダイナムコ(98億円)、4位にセガ(97億円)、5位にタカラトミー(86億円)がランクインしています。本調査は一般消費者向けの事業を行う日本の有力企業278社のWebサイトを調査したもので、事業に対するWebサイトの貢献度に基づいて行われました。評価はアンケート結果や財務データを使用したもので、アンケートは2007年5～6月に全国の一般消費者に対して実施、19500の回答があったとのことです。
（インサイド）