10/24 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△大手商社、中国以外でも排出権獲得を強化
大手商社が中国以外でも排出権獲得を強化し始めた。
三菱商事<8058>はウズベキスタンで、中央アジア地域初の排出権獲得事業に着手。
三井物産<8031>もインドで事業を始める。日本企業は計画分も含め、全体の55％の排出権を中国の温暖化ガス削減事業で得ている。リスク管理の観点から日本の電力、製鉄会社など大口需要家の間で中国以外の排出権需要が高まってきたため、これに対応する。
三菱商事はウズベキスタンの国営化学品会社、ウズキミヨサノアトと温暖化ガス削減に共同で取り組むことで合意、契約書に調印した。同社子会社の化学肥料メーカー3社が硝酸の製造過程で工場から排出している亜酸化窒素（Ｎ2Ｏ）を削減する。Ｎ2Ｏの温暖化効果は二酸化炭素（ＣＯ2）の310倍に上り、削減で多くの排出権が得られる。
（NIKKEI NET）

△ブルーレイ、1─9月の米国内販売台数でＨＤ─ＤＶＤ上回る＝調査
米調査によると、２００７年１─９月の米国内販売台数で、次世代ＤＶＤ規格「ブルーレイ・ディスク（ＢＤ）」が「ＨＤ―ＤＶＤ（ＨＤ）」を上回った。
米ホーム・メディア・リサーチは２３日、米国内の１月１日─９月３０日まで販売台数は、ソニー<6758>が主導するＢＤが２６０万台と、東芝<6502>が主導するＨＤの１４０万台を上回ったことを明らかにした。
ただ、パラマウント・ピクチャーズとドリームワークス・アニメーションＳＫＧが８月、むこう１８カ月間にＨＤ方式のみに作品を供給する契約を結んだことや、ＨＤ方式での新作が発売されたことから、第４・四半期にＨＤが巻き返すとの見方がある。

△関電工<1942>が大幅高、07年9月中間予想を上方修正
関電工が大幅高となっている。２３日に発表した２００７年９月中間期業績予想の上方修正を好感した。連結経常利益は従来予想の１６億円から３３億円に増額した。三菱ＵＦＪ証券では、今回の増額修正が「収益ダウントレンドに終止符を打ったメッセージ」と評価し、レーティングを「４」から「３」に引き上げた。

△近鉄エク<9375>が大幅高、07年9月中間単体利益予想を上方修正
近鉄エクスプレスが大幅高。２３日に２００７年９月中間単体利益予想を上方修正したことを好感している。０７年９月単体業績予想は営業収入が従来予想の５３７億円から４９１億４２００万円に引き下げられたが、営業利益は１４億円から１６億９６００万円、経常利益は１６億円から２２億６６００万円、純利益は９億５０００万円から１３億１６００万円に引き上げられた。航空貨物の取り扱い物量が減少したが、原価圧縮や子会社からの配当金、為替差益などにより利益予想を上積みしたという。

△ダイソー<4046>が堅調、08年3月期予想の上方修正を好感
ダイソーが堅調に推移している。２００８年３月期連結決算見通しを上方修正したことが好感された。同社は２３日、０８年３月期連結決算予想について、経常利益を４０億円から４５億円に上方修正した。会社側によると、基礎化学品、機能化学品を中心に主要製品の設備能力の増強が完了し、需要拡大に対応した拡販体制が強化されるという。

△ホンダ<7267>が堅調、低価格のハイブリッド車投入との報道
ホンダが堅調。米国株の上昇や為替の落ち着きなどの外部環境を受けて買い戻しの動きが続いているほか、２４日付日経新聞朝刊が同社について、低価格のハイブリッド車を投入して販売を伸ばすと伝えたことも手掛かりになっているという。
報道によると、価格競争力によってハイブリッド車で先行するトヨタ自動車<7203>を追撃し、２０１０年にもハイブリッド車の世界販売台数を２００６年の１０倍近い年４０万─５０万台に伸ばすとしている。

△大王製紙<3880>がしっかり、07年9月中間期予想を上方修正
大王製紙がしっかり。２００７年９月中間期の連結決算予想について、営業利益を１００億円から１１０億円に上方修正したことが好感されている。会社側によると、印刷用紙、家庭紙などの販売価格が復元したほか、原価低減などのコスト削減が進んだことなどが修正の理由という。

▼オートバックスセブン<9832>が大幅安、08年3月期予想を下方修正
オートバックスセブンが大幅安となっている。２００８年３月期の連結決算予想について、経常利益を１３５億円から９３億円に下方修正したことを嫌気し、売りを誘った。

△横浜ゴム<5101>が堅調、9月中間期経常益2.8倍との観測報道
横浜ゴムが堅調。２４日付日経新聞朝刊が同社の９月中間期連結経常利益について、従来予想（７５億円）を上回り前年同期比２．８倍の８５億円程度になったようだと伝えたことが手掛かりという。報道によると、主力のタイヤが欧州やアジア向けに好調だったことに加え、円安／ユーロ高による為替差益が寄与する見込み。

▼小林洋行<8742>売り気配、08年3月期純損失を最大23億円に下方修正
小林洋行が売り気配。２３日に２００８年３月期の連結業績予想を下方修正し、当期損失が最大２３億円に膨らむと発表したことを嫌気している。従来予想は最大１２億円の赤字だった。法令違反によって７月から９月まで一部業務停止の行政処分を受けたことが響く。２００８年３月期の営業収益は６５億６４００万円―７５億６４００万円（従来予想７４億７２００万円―８８億７２００万円）、当期純損益は１３億３３００万円―２３億３３００万円の赤字（同１億２１００万円の黒字―１２億７８００万円の赤字）に下方修正した。経済産業省と農林水産省は７月、小林洋行に対し、商品取引事故の組織的な隠ぺいや不当な顧客勧誘などの法令違反が認められたため、商品取引の受託業務の停止命令を出した。停止期間は７月１７日から９月１３日まで。小林洋行によると、４―９月期については、全国商品取引所の売買高が前年同期比２３％減少するなど商品先物市場が低迷が続いているうえ、一部業務停止の行政処分を受けたことから手数料収入が大幅に減った。

△シチズンＨＤ<7762>買い気配、9月中間連結営業利益は8％増との報道
シチズンホールディングスが買い気配。２４日付の日経新聞朝刊が同社の２００７年９月中間連結営業利益は前年比８％増の１１０億円前後になったもようと報じたことを好感している。従来予想は２４．４％減の７７億円だった。円安効果に加え、時計販売が高付加価値商品を中心に好調に推移したほか、電子デバイスも従来予想を上回ったと伝えている。連結売上高は従来予想の前年比１．６％減の１６１０億円に対し、同３％増の１６９０億円前後になった見通しという。

△武田<4502>買い先行、08年3月期の営業利益が16％増との報道
武田薬品工業が買い先行となっている。２４日付けの日本経済新聞は、同社の２００８年３月期の連結営業利益が前期比１６％増の５３００億円前後になり、期初予想を６００億円程度上回りそうだと報じた。米国での糖尿病薬のシェア拡大することが寄与するという。これを材料視した買いが入った。

△フジ住宅<8860>が買い気配、08年3月期予想を上方修正
フジ住宅が買い気配で始まっている。２３日に発表した２００８年３月期業績予想の上方修正を好感した。連結経常利益は従来予想の１９億円から２３億５０００万円、連結純利益は１１億２１００万円から２０億７０００万円に増額した。戸建住宅の売上戸数は当初予想に比べて減少する見込みだが、粗利益率が１．４％改善することが利益増に寄与する。中古住宅再生事業「快造くん」の好調も利益押し上げ要因となる。

△ＮＴＴデータ<9613>、独itelligenceをＴＯＢで株50％超取得へ
ＮＴＴデータは２４日、ドイツのitelligence(ILHG.DE: 株価, 企業情報 , レポート)の株を株式公開買い付け（ＴＯＢ）で５０％超取得すると発表した。itelligence側はＴＯＢに賛同の意を示しているという。itelligenceはドイツを拠点とするＩＴ企業。ＴＯＢ価格は１株６．２ユーロ（１６０円換算で９９２円）。ＴＯＢはＮＴＴデータのドイツ子会社を通じて１１月中旬からＴＯＢを開始する予定。
（ロイター）

▼マックス<6454>株が急落、住宅着工低迷で釘打ち機が減少－業績予想引き下げ
釘打ち機とホッチキスの最大手、マックスの株価が前日比168円（11％）安の1300円まで値を下げた。住宅着工戸数の減少で国内シェア50％を占める釘打ち機の売り上げが計画を下回っており、９月中間期決算が事前予想を下回った。住宅市場の低迷による影響はむしろ今後本格化する可能性があるとして、同社は通期業績と配当の予想も引き下げており、業績に対する不透明感から売りが膨らんだ。午前終値は11％安の1306円で、東証１部値下がり率２位。６月の改正建築基準法の施行による建築確認申請手続きの混乱で、新設住宅着工戸数は７月が前年同月比23％減、８月が同43％減と大きく落ち込んだ。同社は釘打ち機を住宅メーカーなどに供給している。釘打ち機は成熟市場であることから、住宅着工が減少すると買い替えサイクルが長期化して売り上げが減少する傾向がある。このようななか、同社が23日に発表した９月中間期連結決算は、売上高が前期比2.8％増の324億6200万円（従来計画340億円）、経常利益は0.7％増の 36億1100万円（同37億5000万円）にとどまった。住宅着工の低迷が釘打ち機や国内シェア40％の浴室乾燥機を直撃。前期売上構成比で64％を占める主力のインダストリアル機器部門の売り上げは前年同期比2.2％減に減少した。一方、オフィス向けホッチキスなどオフィス機器部門は同3.9％増と順調だった。ＩＲ広報室の近藤博了室長は「インダストリアル部門の売り上げ減少を固定費圧縮やオフィス機器の堅調で補いきれなかった」と述べた。住宅着工戸数の集計から実際に住宅の建築工事が行われるまで、通常２－３カ月かかる。このため「７－８月の住宅着工の大幅な落ち込みは７－９月期より 10－12月期に大きく影響を与えそう」（近藤氏）という。
同社では2007年度の住宅着工戸数の想定を、期初計画の120万戸（前年実績129万戸）から110万－115万戸へと引き下げた。これに伴い、インダストリアル部門の年間連結売り上げも457億円から前期比2.1％増の425億円へと修正した。同部門では海外の今期連結売り上げが15％伸びる半面、国内が1.4％減となり、伸び率が鈍化する見込み。一方、オフィス部門の通期連結売り上げについては、足元が順調として前期比4.4％増の245億円を据え置いた。業績予想修正後の通期連結業績は売上高が前期比2.9％増の670億円（従来予想702億円）、経常利益が4.5％減の72億円（同79億円）、当期純利益が 6.1％減の42億円（同47億6000万円）を見込む。業績見通しの引き下げに伴い、配当性向40％を下限としている通期配当予想も従来の36円99銭から35円へと修正した。

△ワークスア<4329>株が52週高値、第１四半期は大幅増益－ソフト順調と経費減
パッケージソフトの開発・販売を手掛けるワークスアプリケーションズの株価が前日比１万8000円（17％）高の12万 6000円と急伸し、52週高値を更新。主力のパッケージソフト「ＣＯＭＰＡＮＹ」シリーズが順調な売れ行きを示し、一部経費の先送りも貢献して第１四半期（７－９月）連結経常利益は前年同期比２倍となったもよう。本業では製品エリア拡大で販売が増加傾向にあり、成長性を評価した買いが先行した。23日に会社側が発表した第１四半期連結業績予想修正によると、売上高は前年同期比15％増の43億円（従来予想41億3000万円）、経常利益は2.1倍の５億2000万円（同２億8000万円）、当期利益は2.4倍の３億1000万円（同１億4000万円）となったもよう。広告宣伝費の予算執行を第２四半期（10－12 月）以降に繰り越すことが利益を大きく押し上げた。同社管理部の青木勇二郎マネージャーは、「増額修正の影響は宣伝費の先送り要因の方が大きいものの、『ＣＯＭＰＡＮＹ』の売り上げが安定してきていることは強調しておきたい」と語った。主力製品である「ＣＯＭＰＡＮＹ」は人事・給与を中心としたソフト分野で伸びており、青木氏によると、現在は業界の事実上の標準になっているという。こうした人事・給与での定評から、会計分野など別分野の買い増しや新規ユーザーも増えるなど、「相乗効果で製品エリアが拡大していることが売り上げ増加につながっている」（同氏）。今回の予想修正後の第１四半期の出足は前年比で利益が大幅な増加となったが、「計画を上回る利益が出た場合は目先の利益を積み増すより、人事採用や製品開発など将来の会社基盤拡大に資金を投入する」（青木氏）としている。

△武田薬<4502>株が反発、米国で糖尿病薬のシェアが拡大－業績上振れを期待
武田薬品工業の株価が反発。一時は前日比 140円（1.8％）高の8110円まで上昇し、４営業日ぶりの高水準に戻した。糖尿病治療薬「アクトス」の米国での処方が増加するなか、2008年３月期の連結営業利益が期初予想比600億円増の5300億円程度になると一部で報じられた。アナリスト予想の平均を６％上回る水準だったため、収益力の高さがあらためて評価されている。24日の日本経済新聞朝刊によると、08年３月期の連結売上高は前期比11％増の１兆4500億円、経常利益が同11％増の6500億円、純利益は同25％増の4200 億円前後になるという。アクトスと競合する英グラクソスミスクラインの「アバンディア」に心筋梗塞を引き起こすリスクがあることが判明、アクトスの米国シェアが拡大していることが上振れの主因だとしている。営業利益の最高益更新は16年連続となる。同報道について、武田薬コーポレート・コミュニケーション部の増田聖三氏は「日経新聞の独自の数字なので、こちらから特に申し上げる事はない」としている。ブルームバーグ・プロフェッショナルに登録された証券系アナリスト12人の今期業績予想の平均は、営業利益が5013億円、純利益が4065億円だった。今回の日経報道は営業利益で６％、純利益で３％、市場コンセンサスを上回るが、ジャパン・アドバイザリー・リミテッドの近江光雄アナリストは、「堅い業績予想値を出す会社のため、上振れ自体にサプライズはない」と述べた。

△近ツリ<9726>株が小幅続伸、今期営業黒字を確保－原油一服で旅行回復期待も
旅行代理店大手、近畿日本ツーリストの株価が一時、前日比３円（1.2％）高の259円と小幅続伸。23日に発表した通期（2007 年12月期）の業績予想で連結営業黒字を確保する見通しが示され、あらためて収益回復を期待する買いが先行した。さらに、海外原油相場の上昇に一服感が出始めたことで、航空運賃の上昇に歯止めがかかり、旅行需要が盛り上がるとの見方も株高を支援している。同社の経理部の伊藤浩一・連結決算開示担当課長は、「第４四半期（10－ 12月）の企画商品は予定通りに進んでいる。現段階での予約状況は昨年を上回っている」と話した。　　第４四半期はクリスマス、年末の旅行需要が見込まれ、業績への影響は大きい。通期の連結営業利益は前期比50％減の７億円を予想。第３四半期（１－９月）は38億円の赤字を計上しており、第４四半期は45億円の利益を計上することとなる。一方、23日のニューヨーク原油先物相場は３営業日続落した。24日に発表される米エネルギー省の在庫統計で原油とガソリンの増加が示されるとの見通しが背景。ニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）で取引される原油先物12月限は前日比2.29ドル（2.6％）安の１バレル＝85.27ドルで取引を終えた。この日は、会社側が通期業績予想を今回据え置き、業績達成への期待が高まったと受け止められたほか、マネックス証券投資情報部の小沼利幸氏は、「海外原油相場が下落基調にあり、円高進行で海外でのショッピング需要も高まることが予想され、マインドは改善しつつある」と指摘する。

△中外薬<4519>株が大幅続伸、通期業績の上振れを期待－主力エポジンが健闘
スイス製薬大手ロシュグループの中外製薬の株価が大幅続伸。主力製品である貧血治療薬「エポジン」が堅調に推移し、競合薬とのシェア争いを有利に進めている。抗がん剤「リツキサン」なども好調なため、通期（2007年12月期）業績の上振れが可能との見方が強まっている。この日は買い気配で取引をスタート。午前９時20分に前日比148円（8.2％）高の1950円で売買が成立した。同社株は過去２カ月にわたり25日移動平均線（短中期の株価トレンドを示唆）を下回って推移してきたが、この日の急騰で同線（23日終値は1837円）の上に浮上、先高観が強まっている。中外薬が23日の取引終了後に公表した第３四半期（2007年１－９月）業績によると、連結売上高は前年同期比10％増の2505億円、営業利益が同24％増の490億円で、据え置かれた通期計画に対する進ちょく率はそれぞれ72.6％と 83.8％となった。血球減少症治療薬「ノイトロジン」の販売が同12％増の286 億円と好調なほか、リツキサンも同3.9％増の132億円と順調だったことが功を奏した。一方、主力のエポジンは同10％減の404億円だった。中外薬はキリンファーマの同系統治療薬「ネスプ」との競合を見越して販売価格を引き下げた。同社財務経理部長の板垣利明氏は23日の会見で、「値下げ幅は明らかにできないが、シェアは想定通り上がっている。62％のシェアはとれている」と説明していた。三菱ＵＦＪ証券の中沢安弘シニアアナリストは24日付の投資家向けリポートで、中外薬の今期営業利益見通しを574億円から620億円に８％増額、１株利益（ＥＰＳ）予想を71円70銭に引き上げた。中沢氏の中外薬株に対する投資判断は「２（買い）」で、目標株価を2400円と設定している。中外薬は抗がん剤の品ぞろえ拡充などで業容を拡大、2010年に連結売上高を4500億円、営業利益を1000億円に高める計画を示している。中沢アナリストは来年１月の決算公表時に中期経営計画の見直しが行われる公算が高いと指摘、「営業利益1000億円の達成時期を従来の2010年から2011年に１年延期する方法もありそうだ」とリポートの中で記述した。

▼日清食<2897>株が続落、原材料高で今期減益幅が拡大へ－先進国依存がリスク
即席ラーメンが主力の日清食品の株価が続落。即席めんの価格改定に伴い売上数量が減少するほか、小麦など原材料価格の高騰によるコストアップで利益が圧迫されることから、同社は前日に今期（2008 年３月期）業績予想を下方修正した。修正後の数字が市場予想を下回ったため、先進国への依存度の高さが収益性を低下させているとの見方が出ている。株価は前日比180円（4.8％）安の3540円まで下落し、８月22日以来約２カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。同社が23日の取引終了後に発表した業績修正によると、今期の連結経常利益は従来予想の350億円に対し、前期比18％減の310億円に落ち込む見通し。ブルームバーグ・プロフェッショナルに登録されたアナリスト６人の平均予想値 323億円を下回った。野村証券の沖平吉康アナリストは23日付の投資家向けメモで、「成熟感の強い先進国依存度の高さが業績不振の背景」と指摘。「国内事業での苦戦は従来予想線であったが、香港や米国など日本以外の先進国での原料コスト増への対応策が従来予想したほど効果を現していない」としていた。世界的に原材料価格が上昇するなか、成熟した市場では値上げがコスト増を吸収する程度にとどまりやすい。野村証券の沖平氏は、「国内事業からのキャッシュフローを販売数量が成長している市場への投資に向け、連結業績を拡大する必要がある」としている。
（ブルームバーグ）

△Ｆリテイ<9983>---続伸、メリルでは「買い」に格上げ
続伸。メリルでは投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価を9000円としている。短期業績面での不安感後退、国内事業強化による業績安定感の強まりなどを背景としているもよう。前日には、ＪＰＭでも新規「オーバーウェイト」で目標株価8600円としていた。

△任天堂<7974> 7営業日ぶりに反発。
直近の調整で25日線レベルまで下げていたこと、為替相場の落ち着きもあって押し目買い優勢に。Ｘbox360 の値下げなども伝えられているが、依然として同社の優位性変わらずとも。

△エイベクスＨＤ<7860> 大幅続伸。
メリルでは短期トレーディングの機会としている。足元の進捗状況から見て、中間期業績は達成可能と判断しているもよう。今期業績見通しに対する不安感の後退、並びに、映像部門を中心とした構造改革プランの発表なども期待材料としているようだ。

△フューチャー<4722> ストップ高買い気配。
前日に第3四半期の決算を発表、見直しの動きにつながっているようだ。営業利益は中間期の22％減益に対して、第3四半期累計では10％減益にまで回復、第3四半期のみでは8.5億円で前年同期比14.5％増益となっている。野村では新規案件の獲得が進んでいるとして、投資判断を「３」から「２」へ格上げしている。

△三菱商<8058> 4営業日ぶり反発で直近空けたマド埋め。
本日は資源関連セクターに対する見直し買いの流れが強まってきている。業績上振れ期待は根強く、10/19時点の信用倍率は1.97倍と取り組みに厚みが増している。

△ＫＹＢ<7242> ストップ高買い気配。
前日に発表した業績上方修正がインパクトを強めさせている格好。中間期営業利益は70億円の従来予想から95億円に増額修正、前年同期比では40％増益になる見通し。第1四半期は減益決算だったこともあり、サプライズが強まる格好に。

△ＲＮ小型コア投<1312> 堅調。
年金積立金管理運用独立行政法人は、中小型株に特化して投資する新しい資金枠をつくると報じられていたが、ＴＯＰＩＸではなく、ＮＯＭＵＲＡラッセルスモールキャップなどの影響が高まる可能性も指摘されている。中小型株物色が強まっている環境でもあり、注目度は高まりそうだ。

△上証５０連動投<1309> 上場2日目、本日も強い値動き。
Ａ/Ｈ株の統合思惑などもあって中国株市場への注目度は依然として高い。また、昨日は銀行セクターが軒並み上昇しており、先高観は根強い。一方、リスクとしては上海株の乱高下に振らされる可能性か。

△メディアＧＬ<6659> ストップ高買い気配。
ドイツテレコムからの受注が材料視されているようだ。アルカテル・ルーセントとの提携によって、ドイツテレコムから放送用次世代ネットワークシステム構築用の映像伝送装置を受注したと発表している。

△伊藤忠<8001>---続伸で25日線を捉える
続伸で25日線を捉えている。本日は資源関連セクターへの見直し買いの動きが目立っている。ＰＥＲは10倍台と依然割安感はあるほか、10/19時点の信用倍率は8.86倍と前週の10.51倍から改善をみせている。ここ1年間の価格帯別売買高は直近戻り高値の1470円レベルが多い。

△東洋精糖<2107>---急騰、業績上方修正をきっかけに
急騰。前日に発表した業績予想の上方修正が材料視されている。中間期営業利益は従来予想の3.9億円から5.5億円に、通期では7.4億円から9億円に増額している。機能食品素材事業の上ブレなどが背景とされているようだ。株価の値頃感の強さや材料性の強さなどが、より妙味を誘う格好に。

△日平トヤマ<6130> 買い先行。
ＪＰモルガンが投資判断を新規「オーバーウェイト」、目標株価を1600円としている。太陽電池用ワイヤソー拡大、工作機械回復を背景に、来年度以降の業績急回復を期待している模様。ここまでの株価は、第1四半期の2ケタ減益発表以降、下値圏でのもみ合いが長期間続いている。

△新日鉄<5401>---下方転換シグナル発生を拒否させる可能性
7営業日ぶり反発。本日は資源関連セクターへの見直し買いの動きが目立っている。直近の下げで一目均衡表の雲下限を割り込んでいたが、再び下限突破の流れに。また、遅行スパンは過去の実線を上から下に突き抜けるといった、下方転換シグナル発生を拒否させる可能性。

△ワークスアプリ<4329> 買い気配から。
第1四半期の業績上振れが好感されているようだ。第1四半期の業績予想を大幅に上方修正しており、経常利益で従来予想の2.8億円から5.2億円にまで増額された。「COMPANY」シリーズの販売が好調に推移したほか、一部経費の計上を繰り越したためとしている。なお、メリルでは投資判断「買い」並びに目標株価11.5万円を継続、ＣＳでは「OUTPERFORM」並びに10.6万円を継続したもよう。

△タカラＢＩＯ<4974> 買い気配から。
中間黒字化がポジティブサプライズとして受け止められているようだ。07年9月中間期の損益予想を従来の赤字から黒字に上方修正、営業損益で従来の2.7億円の赤字予想から2.32億円の黒字に増額している。コスト削減効果に加え、研究開発費の計上が下期にずれ込んだためと。
ＭＤＮＴ<2370>も上方修正を発表していることもあり、バイオ関連への関心が高まりつつあるとみられる。

△三井住友<8316>---悪材料は出尽くしの流れに
小幅続伸。25日線が抵抗線として意識されるも、野村ＨＤについでみずほの損失処理により、サブプライム問題に対する悪材料は出尽くしの流れに。なお、みずほ証券では、本業収益は順調に推移しており、直近の株価下落に伴い割安感が台頭とし、投資判断「1」継続。

△三菱電<6503>---通期営業益が一転、増益になる可能性との観測も
続伸。25日線レベルの攻防となっている。7月の9月中間期の予想修正では通期の見通しを据え置いたが、主力のＦＡが急回復しているほか、空調、重電機器などの好調から、通期の連結営業利益は減益予想から一転、増益になる可能性もあるとの観測が報じられている。

△三菱製鋼<5632>---買い気配、ＧＳでは新規に「買い」
買い気配。ＧＳが投資判断を新規に「買い」、買い推奨リストに採用していることが評価材料。目標株価は730円としている。今期の業績計画上ぶれ、値上げ効果による増益基調の継続などを評価しているようだ。なお、ＧＳでは、大同特殊鋼と山陽特殊鋼は新規に「中立」格付け、株価の割安感も同社の評価ポイントとみているようだ。

□みずほ<8411>---損失処理で悪材料の出尽くし感強まり
3営業日続伸。小幅ながら上昇して始まっており、5日線を上向きに。07/9中間期の連結業績がサブプライム問題の余波で最終赤字に転落したもようとの観測が報じられている。野村ＨＤに次いでの損失処理で悪材料の出尽くし感強まり、押し目買いスタンスの方向へ。
（フィスコ）